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インビザラインを装着する女性の口元

インビザラインの装着時間が20時間以下だとどうなる?

2023年6月4日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に治療計画を立てています。そのため、マウスピースの装着時間が20時間以下の場合、うまく治療が進まず、理想の歯並びにならないかもしれません。

今回は、インビザラインの装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響について解説します。インビザラインの装着時間を守る方法もあわせてご紹介しますので、インビザライン治療中の方やインビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインを手に持って空に掲げる

インビザラインとは、透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法です。

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットにワイヤーを通して力を加えることで歯を動かす治療法ですが、インビザラインは薄くて透明なマウスピースを何枚も交換して徐々に歯を動かします。そのため、違和感や痛みが少なく、矯正治療中でも目立つことはありません。自分の好きなタイミングで取り外せるので、治療中でも食事や歯磨きがふだんどおり行えることもメリットです。

適切な装着時間

マウスピースを手に持ってもう一つのマウスピースをはめる女性

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに患者様自身でマウスピースを交換して治療を進める矯正治療です。そのため、食事や歯磨きが終わったら、すぐにマウスピースを装着しなければいけません。

しかし、外食などで装着時間が20時間以下になることもあるでしょう。ふだん装着時間を守っているなら、たまに装着時間が短い日があっても問題ない場合が多いです。マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続いたり、1日マウスピースを装着し忘れたりすると、治療が計画どおりに進められなくなるかもしれません。

インビザライン治療を計画どおりに進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切なタイミングでマウスピースを交換することが重要です。

装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響

モヤモヤを浮かべて悩む女性

マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続くことで起こる悪影響は、以下の4つです。

治療期間が延びる

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に、治療計画を立てています。装着時間が短い日が続くと、計画どおりに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があります。

治療がうまく進まないことで「お金をかけたのに思っていた歯並びにならなかった」など、インビザライン治療を受けたことを後悔するかもしれません。

インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠です。理想の歯並びを手にいれるために、マウスピースの装着時間を守りましょう。

噛み合わせが悪くなる

マウスピースの装着時間が短いことで、うまく歯が動かず、噛み合わせが悪くなることがあります。インビザライン治療で一時的に噛み合わせが悪くなっても、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に交換をしていれば噛み合わせもよくなるはずです。

インビザライン治療中は、マウスピースの装着時間が20時間以下にならないように注意しましょう。

歯が後戻りする

後戻りとは、インビザライン治療によって動いた歯が、もとの位置に戻ってしまうことです。マウスピースの装着時間が短いほど、歯が後戻りしやすくなります。

マウスピースをつけ忘れた日がある場合や、極端にマウスピースの装着時間が短い場合は、治療前の歯並びに戻ることもあるため注意が必要です。

歯根が露出する

マウスピースの装着時間が短いにも関わらず、交換時期だからといって新しいマウスピースを装着すると、強い力がかかりすぎて歯茎が下がることがあります。

インビザラインは、もとの歯並びから少しずらしてマウスピースを作成し、ずれによって歯に圧力をかけることで歯を動かします。圧力によって歯の周りの歯根膜が引っ張られ、歯の周りの骨が溶け始めるのです。徐々に骨が溶けてできたすき間に歯が移動することで歯並びを整えるのがインビザライン矯正です。

マウスピースの装着時間を守らず、歯があまり動いていない状態で次のマウスピースを装着すると、歯にかかる圧力が強すぎることで、歯が痛くなったり歯の根っこが露出したりするなどのトラブルが起きる可能性があります。

装着時間を守るための方法

123と書かれた積み木を並べる

インビザラインのマウスピースを1日20~22時間以上装着しなければいけないとわかっていても、難しい場合もあるでしょう。

マウスピースの装着時間を守る方法を3つご紹介します。

食事の時間を決める

インビザラインは、食事や歯磨き以外のほとんどの時間、マウスピースを装着していなければいけません。毎日決まった時間に食事と歯磨きを行い、すぐにマウスピースをつけると装着忘れを防ぐことができるでしょう。

また、仕事や学校など家を出るまでに時間の余裕がないと、マウスピースをつけ忘れて出かけてしまうかもしれません。ふだんから早寝早起きをするなど、規則正しい生活を心がけることで、マウスピースの装着忘れを防止できるだけでなく、健康的な生活が送れるでしょう。

リマインダー機能を活用する

リマインダーとは、予定の時間を知らせる、スケジュールを管理するなどができる機能です。例えば、食事の際などにマウスピースを外したときは、リマインダーを設定しておくことでマウスピースの装着忘れを防げるでしょう。

インビザラインの装着時間を管理したり、交換時期を知らせてくれたりする便利なアプリもあります。マウスピースの装着を忘れることが多い方やマウスピースの装着時間が20時間以下になることが多い方は、リマインダー機能やアプリを活用しましょう。

1つ前のマウスピースを保管しておく

マウスピースを外出先で失くす、破損するなどのトラブルは珍しいことではありません。マウスピースが破損・紛失した場合、作り直しに時間がかかって治療が長引くだけでなく、追加の費用がかかる場合もあります。

外出する際は、1つ前に使っていたマウスピースを携帯するとよいでしょう。万が一マウスピースを失くした場合でも、1つ前のマウスピースを装着することで、歯が後戻りするのを防げます。

また、マウスピースを外したあとにティッシュなどで包むと、破損や紛失の原因になります。マウスピースを外したときは、マウスピースケースにいれて保管しましょう。

まとめ

マウスピースを両手で持つ長髪の女性

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、目立つことなく矯正治療を行えます。また、自分の好きなタイミングで取り外しができることも大きなメリットです。

しかし、マウスピースの装着時間が短いと、計画どおりに治療が進まず、理想の歯並びにならない、歯が後戻りするなどのトラブルが起きるかもしれません。

マウスピースの装着時間は、1日20~22時間以上が推奨されています。装着時間を守るには、決まった時間に食事をし、食後はすぐに歯を磨いてマウスピースを装着するように注意しましょう。スマートフォンのリマインダー機能や便利なアプリを活用するのもよいでしょう。インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠といえます。

理想の歯並びを手にいれるために、できるかぎりマウスピースの装着時間が20時間以下にならないように努めましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

オレンジ色の背景にマウスピースを持つ手

インビザラインで歯が動いている気がしない?原因と対処法を徹底解説

2023年5月28日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピースを装着することで徐々に歯を動かし、歯列を矯正する方法です。

しかし「インビザラインの効果を感じられない……」「効果を感じられないけどどうしたらいいかわからない」などのお悩みを持つ方がいます。

今回は、インビザラインの仕組みや、効果を感じられない場合の理由、対処法などを詳しく解説します。インビザラインの効果についてお悩みや疑問をおもちの方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインの仕組み

マウスピースをはめる女性

なぜマウスピースを装着するだけで歯並びが変わるのか疑問に思う方もいるでしょう。まずは、インビザラインの概要と仕組みについて解説します。

インビザラインとは

インビザラインでは、マウスピース型の矯正装置を装着することで歯列矯正を行います。審美性が優れていること、日常生活の制限が少ないことから近年注目されている歯科矯正のひとつです。

インビザラインの仕組み

インビザラインで歯列矯正ができる原理は、ワイヤー矯正と変わりません。歯を支えている歯槽骨や歯根膜に力を加えることで、歯と歯の間にスペースを作り出していきます。歯根膜がもつ、ある程度の厚みを保とうとする性質を利用して徐々に歯を理想の場所へ動かすのです。

インビザラインでは、iTeroとよばれる3Dスキャナーで口腔内を撮影し、歯並びや噛み合わせなどの情報を得ることができます。得た情報をもとに矯正後の歯並びをシミュレーションし、一人ひとりに合わせたマウスピースを作製することが可能です。

ワイヤー矯正では、U字に装着したワイヤーがもとに戻ろうとする力を利用して矯正を行います。そのため、歯の状態を定期的に確認しながらワイヤーの締め方を微調整する必要があるのです。

一方、インビザラインでは数十個のマウスピースを定期的に交換することで歯列矯正を行います。数十個のマウスピースは、もとの歯列に対して少しずらして作製されており、ずれによって一定の圧力がかかることで歯が動いていくのです。

マウスピースは約10日~2週間で次のものに交換します。1枚のマウスピースで動かせるのは約0.25mmで、少しずつ歯を動かしていくため痛みや不快感が少ないとされているのです。

効果が感じられない理由

顎に手を当てて悩む女性

インビザライン治療をしていても、効果が感じられないと不安に思う方がいます。効果が感じられない理由を解説します。

歯が少しずつ動くため効果を感じにくい

1枚のマウスピースでは約0.25mmしか歯が動きません。インビザラインでは少しずつ歯を動かすため、治療開始から半年ほどは効果を感じられない方が多いです。

しかし、マウスピースを交換するたびに歯列が整うことを実感できるでしょう。治療期間は約2〜3年といわれていますが、終わりが近づくと理想の歯並びに近づきます。

マウスピースの装着時間を守っていない

インビザラインでは、マウスピースは1日20〜22時間装着することが推奨されています。常に一定の圧力をかけることが重要なため、食事や歯磨きのとき以外は装着することが基本です。

マウスピースの装着時間を守れていないと、歯列矯正が予定どおりに進まず効果を感じにくくなります。

適切な時期にマウスピースを交換していない

マウスピースは約10日~2週間使用したあと、次のマウスピースに交換します。患者さまに合わせてスケジュールが立てられているため、スケジュールどおりに交換していくことが重要です。

交換時期が守られていないと、歯列矯正がスムーズに進まず効果を感じにくくなるでしょう。

マウスピースの装着方法が誤っている

装着方法が誤っており、マウスピースが歯にフィットしていないと、治療効果が出にくくなります。

指導されたとおりにマウスピースを装着することが大切です。

マウスピースが破損している

破損したマウスピースを装着すると、本来よりも密着性が低下し矯正力に影響を及ぼします。

密着しないと一定の圧力が歯にかからない、理想の力の向きと違う方向へ圧力がかかるなどの問題が起きるのです。そのため、マウスピースが破損した場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

治療計画が適していない

インビザラインでは、クリンチェックとよばれるソフトを使用して治療計画を立てます。大まかな治療計画をコンピュータが作成し、作成された治療計画を歯科医師が確認して修正を行います。

修正が行われない場合や、歯科医師が行った修正が不適切な場合は、治療効果を感じにくいです。コンピュータを使用するためどの歯科医院でも同じ効果を得られると思う方もいるかもしれませんが、歯科医師の腕によって矯正の進み方や仕上がりに差が出るといえるでしょう。

虫歯や歯周病がある

矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病は治療する必要があります。矯正治療の途中で虫歯や歯周病になった場合、虫歯の治療を優先することによって矯正治療が遅れる可能性があります。

治療が遅れると、効果を感じるまでに時間がかかるでしょう。

効果が感じられない場合の対処法と注意点

注意マークが書かれた黒板を掲げる女性

インビザラインの効果を感じにくいとされる原因を説明しました。次に、効果が感じられない場合の対処法と注意点を説明します。

しっかり調べて歯科医院を選択する

受診する歯科医院はしっかりと選びましょう。

先述したように、インビザラインでは、同じソフトを使用していても歯科医師の腕によって効果が左右されることがあります。受診前にホームページを確認する、電話で問い合わせをするなど、インビザラインを得意とする歯科医院を探すことが大切です。

マウスピースの装着時間と交換時期を守る

マウスピースの装着時間や交換時期を守らないと、治療計画から逸脱して効果を感じにくくなります。そのため、歯科医院で指示された内容をしっかりと守る必要があります。1日20〜22時間マウスピースを装着するよう徹底することや、マウスピースの交換時期を忘れないようカレンダーに記入するなど、工夫して矯正治療に取り組みましょう。

インビザラインではマウスピースの交換ごとに受診する必要はなく、来院回数が少ないため、自分でしっかりとマウスピースを管理することが重要です。

破損・紛失した際はすぐに連絡する

装着しているマウスピースを破損・紛失した場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

破損したマウスピースをそのまま装着すると、口腔内を傷つけることや、間違った方向へ圧力をかけることにつながるため避けましょう。早めに歯科医院に相談することで、治療の遅れを防ぐことができます。

口腔ケアを徹底する

矯正治療の途中で虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を行うことになるでしょう。

治療によっては歯の形が変わってマウスピースが合わなくなり、治療を遅らせる原因となります。マウスピースを清潔に保てるよう飲食の際は外す、歯磨きの際に歯間ブラシやフロスを使用するなど、虫歯予防に努めることが大切です。

装着時にチューイーを使用する

マウスピースがしっかりとフィットしていないと、治療効果が発揮されません。

マウスピース装着時にチューイーとよばれる棒状の道具を使用することで、マウスピースの浮きを防ぐことができます。チューイーをガムのように10分程度正しく噛むだけで、マウスピースが歯にフィットします。

まとめ

マウスピースを両手で持って前に出す女性

今回は、インビザラインで効果が感じにくくなる原因や対処法について解説しました。

来院回数が少なく自己管理が重要な治療ですが、適切に治療を続けていくことで理想の歯並びを手に入れることができます。インビザラインでは治療後の歯並びも画像で確認することができるため、それをモチベーションに日々の治療に励みましょう。

この記事を参考に、インビザラインの仕組みを理解し、効果が実感できるまでに時間がかかることを知っておきましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

リテーナーを手にして笑顔の女性

インビザラインのリテーナーはいつまで装着する?必要性も解説

2023年5月21日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの治療後は、後戻り(歯が元の位置に戻ろうとすること)を防ぐために「リテーナー」を装着しなければいけません。

インビザライン治療が終わったのにまだ装置をつけるのかと思われるかもしれませんが、リテーナーをつける保定期間は、インビザライン治療における大事な仕上げの段階といえます。治療が終わったからといってリテーナーを装着しないと、せっかく動いた歯が後戻りするかもしれません。

本記事では、インビザラインのリテーナーの装着期間やリテーナーつける必要性について解説します。リテーナーの正しいケア方法や取り扱いの注意点についても解説しているので、インビザライン治療中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインのリテーナーとは?

豊富なリテーナーが並んでいる

インビザラインだけでなく、矯正治療後は、矯正治療によって動いた歯や噛み合わせを安定させるために、保定期間を設けなければいけません。

保定期間に使用する装置を「リテーナー」といいます。リテーナーを一定期間装着することで、矯正治療後の歯を固定し、歯が後戻りするのを防ぐ効果があります。

リテーナーの必要性

重要ポイントをレ点であらわしている

インビザライン治療後にリテーナーを装着するのは、矯正治療で動いた歯を固定し、歯が後戻りしないようにするのが目的です。

インビザラインでは歯に持続的に力をくわえることで、以下のように歯が動きます。

 

①マウスピースを装着することで、歯に力がかかり、歯の周りの歯根膜が引っ張られる

②歯槽骨が徐々に溶け始める

③歯槽骨が溶けてできたすき間に歯が移動する

④もともとあった歯のすき間に骨ができる

 

上記の段階を経て歯が動きますが、歯や骨が固定されるためには時間がかかるため、インビザライン治療後、なにもしないと歯が元の位置に戻ろうとしてします(後戻り)。そのため、インビザライン治療後に保定期間をもうけ、リテーナーを装着して歯の周りの骨を安定させることで、歯が動かないようにしなければいけません。

リテーナーを装着して過ごす保定期間は、矯正治療の大事な仕上げ期間といえるでしょう。

リテーナーはいつまで装着するの?

歯磨きチューブではてなマークをあらわしている

一般的にリテーナーを装置する期間は、矯正治療にかけた期間と同じくらいの期間が必要です。例えば、インビザライン治療に2年かかった場合、リテーナーも2年は装着しなければいけません。

ただし、実際にリテーナーをいつまで装着するかは、もともとの歯並びや噛み合わせ、食いしばりや歯ぎしり、噛み癖など生活習慣によって左右されます。そのため、リテーナーの装着期間を超えても、できるかぎりリテーナーを装着したほうが、歯が後戻りするのを防いでくれます。

リテーナーをいつまで装着するかは、歯科医師の判断が必要です。決して自己判断せず、必ず歯科医師の指示を守りましょう。

リテーナーの装着時間

砂時計で時間を計っている

リテーナーの装着時間は、治療直後~半年前後くらいまでは、インビザラインのマウスピースと同じく1日20~22時間以上必要です。リテーナーを装着し始めてから半年~1年前後経つと、徐々に骨が安定します。

歯や噛み合わせが安定したと判断されたら、夜寝るときだけというように、装着時間を短くします。リテーナーは歯を動かすのではなく、安定させるのが目的なので、痛みが出ることはありません。

しかし、リテーナーの装着時間を守らないと、違和感や痛みが出ることもあります。リテーナーの装着時間については、必ず歯科医師の指示に従いましょう。

リテーナーの種類

2つのリテーナー

インビザラインのリテーナーは、取り外し式のマウスピースタイプとプレートタイプ、固定式のワイヤータイプの3種類あります。

以下、それぞれ解説します。

マウスピースタイプ(取り外し式)

インビザライン専用のマウスピースタイプのリテーナーを「ビベラリテーナー」といいます。

ビベラリテーナーは取り外しでき、透明のマウスピースを使用するため目立ちません。また、インビザライン治療中と同じようなマウスピースなので、装着やケアがしやすいのがメリットです。

プレートタイプ(取り外し式)

プレートタイプは、歯茎に触れる裏側部分はプラスチック、表側はワイヤーや透明なファイバーで歯列を支えるリテーナーです。

プレートタイプには、ベッグリテーナー、ホーレーリテーナー、QMCリテーナーの3種類あります。以下、それぞれ解説します。

ベッグリテーナー

ベッグリテーナーは、インビザラインだけでなく、矯正治療でよく使われるリテーナーです。歯の裏側はプラスチック、表側はワイヤーで歯列を固定します。

上の歯の歯茎部分がプラスチックで覆われるため、リテーナーを使い始めた当初は異物感や違和感があるでしょう。また、表側はワイヤーで固定するため、目立つのがデメリットです。

しかし、取り外しできるのでケアしやすく、強度があるので食いしばりや歯ぎしりがある方でも安心して使用できます。

ホーレーリテーナー

ホーレーリテーナーは、ベッグリテーナーと同じく、歯の裏側はプラスチック、表側はワイヤーで歯列を支えるリテーナーです。ベッグリテーナーは歯列全体に対応していますが、ホーレーリテーナーは前歯(犬歯~犬歯の6本)のみに対応したリテーナーです。

ベッグリテーナーと同じように強度があるため、食いしばりや歯ぎしりがある方でも使用できます。

しかし、前歯部分をワイヤーで固定するので、金属部分が目立つデメリットがあります。

QMCリテーナー

QMCリテーナーは、裏側はプラスチック、表側は透明なファイバーを使用したリテーナーです。

形はベッグリテーナーに似ているものの、見える部分が透明なので目立ちにくいのがメリットです。

ワイヤータイプ(固定式)

ワイヤータイプのリテーナーは、歯の裏側に直接ワイヤーを接着するリテーナーのことです。

前歯(犬歯~犬歯の6本)の裏側に直接ワイヤーをつけるので、目立ちません。

しかし、取り外しができないため汚れが溜まりやすく、歯磨きしづらいのがデメリットです。

リテーナーの正しいケア・取り扱い方法

ハートのオブジェクトをやさしくもっている

リテーナーの正しいケア方法と取り扱いの注意点について、以下解説します。

正しいケア方法

取り外しできるマウスピースタイプとプレートタイプのリテーナーは、外した際に洗浄しなければいけません。汚れがついたまま装着すると、細菌が繁殖し、変色やにおいの原因になります。

洗浄する際は、歯ブラシなどのやわらかいブラシを使い、汚れを落とします。熱湯をかけると変形や破損の原因になるので、必ず水かぬるま湯で洗い流しましょう。においや汚れが気になる場合は、マウスピースやリテーナー用の洗浄剤を1週間に一度を目安に使用するのがよいでしょう。

取り外しできないワイヤータイプのリテーナーは、ワイヤー部分に汚れが溜まらないように、丁寧に歯を磨きましょう。汚れが溜まったままだと、虫歯や歯周病、口臭などの原因になります。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使用して、鏡を見ながら歯磨きするのがよいでしょう。

取り扱いの注意点

取り外し式のリテーナーの取り扱いの注意点は、以下の3つです。

 

・必ずケースに入れて保管する

・リテーナーをつけたまま食事をしない

・破損したら使用を中止する

 

取り外したリテーナーは、ティッシュなどにくるまず、ケースに入れて保管しましょう。食事などでリテーナーを取り外した際に、ティッシュなどでくるむと、ごみとして捨てるリスクや失くすリスクがあるからです。

また、リテーナーをつけたまま食事をしてはいけません。インビザライン治療中と同じように、リテーナーも食事や歯磨きの際は取り外しましょう。リテーナーをつけたまま食事すると、着色するおそれや破損するおそれがあります。

万が一、歯損した場合は、なるべくはやく歯科を受診しましょう。歯損したリテーナーを使い続けると、お口の中を傷つける場合やリテーナーの力を十分に発揮できない場合があります。

リテーナーの装着時間や期間を守らなければ、インビザライン治療でせっかく動いた歯が後戻りするかもしれません。インビザライン治療を成功させるために、リテーナーの装着時間をしっかり守り、正しく取り扱うことが大切です。

まとめ

ポイントを指さす女性

インビザライン治療だけでなく、矯正治療にとって、リテーナーを使用する保定期間は歯並びや噛み合わせを安定させるために大事な期間です。一般的にリテーナーを装置する期間は、インビザライン治療にかけた期間と同じくらいの期間が必要です。

インビザライン治療後から半年くらいまでは、1日20~22時間以上リテーナーを装着しなければいけません。装着時間を守らなければ、せっかくインビザライン治療で動いた歯が後戻りする原因になります。

ただし、実際にリテーナーをいつまで装着するかは、もともとの歯並びや噛み合わせ、食いしばりや歯ぎしり、噛み癖など生活習慣によって左右されます。リテーナーをいつまで装着するかについては、必ず歯科医師の指示に従いましょう。

インビザラインのリテーナーについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

透明なマウスピースを歯にはめようとしている

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と対処法を詳しく解説!

2023年5月14日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、従来のワイヤー矯正とは異なるマウスピース型の矯正装置です。透明で見た目に影響を与えにくいなどメリットが多いですが、装着すると奥歯がパカパカ浮いて違和感を覚えたという経験もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と放置するリスク、対処法について解説します。ぜひ参考にしてください。

そもそもインビザラインって何?

透明なマウスピースを手に持っている

はじめに、インビザラインについて解説します。

インビザラインとは

インビザラインとは、従来のワイヤー矯正と全く異なり、透明なマウスピースを使用した矯正治療です。透明なマウスピースを歯に装着することで、少しずつ歯を動かし、理想の歯並びに近づけます。

インビザラインのここがすごい!

従来の矯正治療では、銀色のワイヤーを歯に取りつけることで歯並びを整えていましたが、多くのデメリットがありました。

しかし、インビザラインは、ワイヤー矯正のデメリットを解消し、快適に使うことができます。ワイヤー矯正とインビザラインの違いは、以下のとおりです。

<ワイヤー矯正とインビザラインの違い>

ワイヤー矯正 インビザライン
銀色のワイヤーのため人からの視線が気になる 透明のマウスピースのため目立ちにくい
ワイヤーに食べ物がはさまる 取り外し可能なので食べ物がはさまりにくい
ワイヤーが口内の粘膜を傷つけることがある 柔らかいシリコン素材を使用しているため口の中を傷つけにくい
ブラッシングがしにくい 凹凸が少ないためブラッシングしやすい
ワイヤーが外れる可能性がある 複雑な装置ではないため応急処置が少なくてすむ
金属アレルギーがあると使えない シリコン素材なので金属アレルギーの方でも安心して使える

 

上記の特性があるため、インビザラインは口元を気にせず治療をしたい方、特に営業職や接客業など人前に出る機会の多い方に向いています。歯列矯正を始めたい方は、ぜひ一度お近くの歯科医院にご相談ください。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因とは

頬杖をついて考えこんでいる女性

メリットの多いインビザラインですが、奥歯がパカパカ浮いて不快感を覚えたという方もいるのではないでしょうか。奥歯がパカパカ浮く現象は、次の5つの原因によって引き起こされている可能性が高いです。

マウスピースの装着時間が短くなっている

1つ目の原因は、マウスピースの装着時間が短くなっていることです。

インビザラインで使用するマウスピースの装着時間は、1日20〜22時間以上です。つまり、食事や歯磨き以外は常に装着しなければいけません。装着時間が短いと計画どおりに歯が動かず、用意していたマウスピースと歯が合わなくなることがあります。

マウスピースと歯をしっかり合わせるためにも、装着時間の厳守は非常に大切です。

取り外しの回数が多すぎる

2つ目の原因は、マウスピースの取り外し回数が多すぎることです。

マウスピースは、多くの場合、弾力性のあるシリコン素材で作られています。そのため、食事や歯磨き以外で何度もマウスピースを外すと、柔らかいシリコン素材が変形し、歯と合わなくなります。

また、マウスピースの取り外し回数が多いと全体の装着時間が短くなることにもつながるため、よりマウスピースが歯から浮きやすくなるのです。

歯がマウスピースを保持しにくい形状をしている

3つ目の原因は、歯がマウスピースを保持しにくい形状をしていることです。

インビザラインのマウスピースは、歯を包み込むような形状です。そのため、​​歯の縦幅や横幅が不十分な場合や生えている歯の高さが足りないなど、歯がマウスピースを保持しにくい形状だと歯から浮いてパカパカしやすくなります。

また、奥歯は嚙み合わせの際に大きな負荷がかかる箇所です。そのため、歯を噛み締めたときに奥歯が沈み込み、マウスピースとの間にすき間が生じて奥歯部分が浮くことがあります。

歯の移動に伴ってずれる

4つ目の原因は、歯の移動に伴ってずれることです。

歯が当初の想定よりも多く動いた場合や動かなかった場合は、新しいマウスピースに交換した際に歯から浮くことがあります。

また、マウスピースに向いていない歯の動かし方があります。例えば、以下のケースです。

・歯のねじれを解消する

・歯の低さを解消する(歯に高さを出す)

上記はどんなにルールを遵守してマウスピースを使っても、想定と違った結果になることがよくあります。そのため、歯の動きにずれが生じる可能性が高くなるのです。

装着の際にアライナーチューイーを使っていない

5つ目の原因は、装着の際にアライナーチューイーを使っていないことです。

アライナーチューイーとは、マウスピースを正しい位置にはめ込むための補助アイテムです。アライナーチューイーは、シリコン製で弾力がある3cmほどの円柱で、噛み締めることで歯とマウスピースを密着させることができます。

マウスピース自体は指を使ってはめることができますが、それだけだとアタッチメントとマウスピースの間に目に見えないずれが生じます。その結果、マウスピースがしっかりと歯にはまらず、パカパカ浮く原因となるのです。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮いた状態のままだと

両手で頭を抱えている男性

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く現象を放置するリスクは、以下のとおりです。

歯並びの悪化

放置するリスクとしてまずあげられるのが、歯並びの悪化です。

前述したように、マウスピースと歯のすき間は、歯が治療計画よりも大きく異なった動きによって生じている可能性があります。この状態でマウスピースを使い続けると、歯の動きに乱れが生じ、かえって歯並びを悪化させるリスクがあります。

インビザラインでマウスピースが浮いてしまう場合は、すみやかに担当の歯科医師に相談し、治療計画の再検討やマウスピースの作り直しをしてもらいましょう。

口腔粘膜の損傷

歯並びの悪化に加えて、マウスピースが浮くと口腔粘膜の損傷を引き起こします。特に、浮きが大きい場合はマウスピースの縁が口内の粘膜を傷つけ、潰瘍やびらんを引き起こすリスクがあります。

万が一、矯正治療よりも粘膜損傷の治療を優先しなければならなくなると、治療計画に大幅な遅れをもたらし、治療が思うように進まなくなる場合もあるでしょう。

マウスピースが浮いている場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮くときの対処法

歯科医師と相談している患者

最後に、インビザラインで奥歯がパカパカ浮くときにご自身でもできる対処法をご紹介します。

装着時間の見直し

まずは、マウスピースの装着時間の見直しが必要です。

装着時間の不足は、マウスピースと歯の間にすき間を生じさせ、奥歯がパカパカ浮く原因となります。規定されている、1日20〜22時間以上の装着時間を厳守しましょう。

また、不必要にマウスピースをつけることや外すこともよくありません。マウスピースは、原則として食事や歯磨き以外では外さず、常に装着する必要があります。

アライナーチューイーの適切な利用

次に、アライナーチューイーの適切な利用を行いましょう。

アライナーチューイーを正しく使うことで、マウスピースと歯がしっかり密着し、治療効果を十分に発揮することができます。

アライナーチューイーを使用する際は、マウスピース装着後、全体の歯でアライナーチューイーを噛み、その後マウスピースが浮いている部分を重点的に噛んでしっかりと歯に密着させます。特に、マウスピースを交換した直後の2~3日は浮きやすいため、15分以上は噛みましょう。

治療計画の立て直し

上記の対処を行っているにもかかわらず、奥歯がパカパカ浮く場合は、治療計画の立て直しが必要です。

インビザラインでは、マウスピースを装着して歯を少しずつ動かしますが、実際に歯がどのような動き方をするのかは完璧に予想できません。想定以上の動きをして(もしくは動きをしないで)マウスピースと歯が合わなくなる場合もあります。

マウスピースの浮きがいつまでも解消されない場合は、歯科医院で相談しましょう。歯科医院で相談することで、計画の修正やマウスピースの再作製をすみやかに行うことが可能です。また、早急に対処することで、治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐこともできます。

まとめ

ポイントを指さす女性

今回は、インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と放置するリスク、その対処法について解説しました。

インビザラインは、定められた時間装着することで初めて治療効果が得られます。そのため、担当の歯科医師から指定された装着時間や決められたルールを必ず守り、正しく装着してください。

万が一、マウスピースが歯から浮くなどの不具合を感じた際は、迷わず歯科医院を受診し、マウスピースを調整してください。迅速に対処することは、計画変更の回避や追加費用をおさえることにつながります。インビザライン装着時に奥歯がパカパカ浮くことでお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

絨毯の上にある2つのマウスピース

インビザライン治療を行うと痩せる?その理由とそのほかのメリット

2023年5月7日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、歯並びを矯正するための治療として知られていますが、インビザライン治療を行うと痩せるという話があるのはご存じでしょうか。

今回は、インビザライン治療を行うと痩せる理由や、インビザライン治療のメリットについて解説します。

インビザライン治療を行うと痩せる?

頭に?を浮かべて悩む女性

結論から述べると、インビザライン治療で痩せることはあります。

しかし、インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療であり、痩せるための治療ではないことを認識しましょう。

体重の増減は、日頃の摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。後述しますが、インビザライン治療中は、間食などが減少し、摂取カロリーが少なくなるため痩せることが多いです。矯正治療中、摂取カロリーに変化がなければ、痩せることはありませんので注意しましょう。

インビザライン治療を行うと痩せる理由

鏡の前でお腹周りを気にする女性

インビザライン治療を行うと痩せるのは、なぜでしょうか。

以下、詳しくご説明します。

間食が減る

インビザライン治療では、取り外しのできる透明なマウスピースを使用します。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着しないといけません。

しかし、装着した状態で飲食をすると、マウスピースが割れることがあるので、食事の際は外す必要があります。飲食のたびにマウスピースの着脱をすることや、食後の歯磨きが手間に感じ、間食が減って痩せることがあるでしょう。

ジュースなどの飲み物を飲む機会が減る

インビザライン治療中に、オレンジジュースやコーラなどの色の付いた物を飲むと、マウスピースが着色することがあります。そのため、マウスピースを装着しているときは、水を飲むことが基本です。

このような理由から、糖分が入ったジュースなどを飲む機会が減り、痩せることがあるといえるでしょう。

矯正の痛みで食欲が減る

インビザライン治療では、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を動かします。個人差がありますが、歯に力を加える際に痛みを感じることがあります。

この痛みの影響で食欲が減り、痩せる方もいるでしょう。

満腹中枢が刺激される

脳には、満腹感を認識する満腹中枢が存在します。この満腹中枢が刺激されると、空腹感がなくなり食べ過ぎを防ぐことができるのです。

インビザライン治療により歯並びがきれいになると、噛み合わせが改善します。食事の際によく噛めるようになるため、満腹中枢が刺激され過食を防ぐことができるといえるでしょう。

食事の時間が長くなる

インビザライン治療では、歯の表面に「アタッチメント」とよばれる小さな突起を付けることがあります。

アタッチメントは、専用の接着剤を用いて接着しているため、強くものを噛むと取れてしまう場合があります。そのため、食事のときは、ゆっくりと時間をかけて噛まなければなりません。食事に時間をかけることで、満腹中枢が刺激され、食事の量が減ることがあるでしょう。

インビザライン治療には小顔効果も?

喉元を気にする女性

インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療のため、必ずしも小顔になるわけではありません。

しかし、噛み合わせを改善することで、お顔の筋肉への負担が軽減され、フェイスラインが改善されて顔のバランスが整うことがあります。

インビザライン治療で小顔効果が期待できるケース

基本的にインビザライン治療のみでは、小顔効果は期待できません。

しかし、もとの歯並びの状態によっては、矯正治療での小顔効果が望めます。

以下、インビザライン治療で小顔効果が期待できるケースについてまとめました。

Eラインが改善できる場合

Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先から下顎の先を直線で結んだ線のことをいい、この線の内側に唇があると、横顔が美しく見えるといわれています。

インビザライン治療によりEラインが改善される場合は、顔の印象が変化し、小顔に見える場合があるでしょう。Eラインが改善される症例としては、上の前歯が前方に出ている出っ歯、下の前歯が前方に出ている受け口があげられます。

なお、骨格が原因で前歯が前方に出ている場合は、インビザライン治療で改善することはできません。

噛み合わせが原因でエラが張っている場合

エラが張る原因は、主に2つあります。ひとつは、骨格的にエラが張っている場合です。もうひとつは、咬筋(こうきん)とよばれる、噛むときに働く筋肉が発達することで、エラが張っているように見える場合です。後者の場合は、インビザライン治療により、小顔効果が期待できます。

噛み合わせの状態がよくないと咬筋に負荷がかかり、咬筋が発達します。インビザライン治療により、噛み合わせがよくなると、噛む際に咬筋に過度な負荷はかかりません。そのため、発達していた咬筋が本来あるべき状態に戻り、エラの張りが改善することがあります。

ほかの矯正治療とここが違う!インビザライン治療の特徴

マウスピースをはめる女性

インビザライン治療が口元やフェイスラインにどのような影響を与えるのかご説明しました。

では、インビザライン治療は、ワイヤー矯正などと比べてどのような特徴があるのでしょうか。以下、インビザライン治療の特徴についてまとめました。

矯正器具の取り外しができる

ワイヤー矯正では、歯の表面に小さい金属を取り付け、そこに矯正用のワイヤーを装着します。

一方、インビザライン治療では、マウスピースを装着することで矯正治療を行います。マウスピースは自由に取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正治療を開始する前と同じように行えることが特徴です。

矯正の痛みが比較的少ない

矯正治療では、歯を動かすために力を加える必要があります。

インビザライン治療では、ワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を動かすため、矯正の痛みが少ないことが特徴です。

矯正していることが目立たない

インビザライン治療では、透明なマウスピースを使用します。そのため、矯正器具が目立ちません。

また、自由に取り外しができるので、人前で話すときはマウスピースを外すことができます。

痩せるだけじゃない!インビザライン治療のメリット

歯を見せて笑う女性

インビザライン治療には、痩せる以外にもメリットがあります。

以下、インビザライン治療のメリットをまとめました。

虫歯や歯周病を予防できる

歯並びが悪いと、歯と歯のすき間や歯と歯肉の境目に歯ブラシをうまく当てることが難しいです。磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

インビザライン治療で歯並びを改善することで、細かいところまで歯ブラシを当てることができるようになります。結果的に、虫歯や歯周病を予防できるのことは、大きなメリットといえるでしょう。

コンプレックスを解消できる

歯並びがよくないと口元が気になり、人前で話をすることに抵抗を感じる方もいるでしょう。歯並びを改善することで、口元を気にせず話したり、口を大きくあけて笑うことができます。

滑舌を改善できる

歯と歯にすき間があると、サ行やタ行の滑舌が悪くなることがあります。

インビザライン治療により歯と歯の間のすき間を改善することで、滑舌を改善することができます。

よく噛めるようになる

奥歯の歯並びが悪いと、ものをうまく噛めません。奥歯の歯並びを改善することで、噛み合わせも改善され、よく噛めるようになるでしょう。また、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負荷がかかり、顎関節症になる可能性があります。

噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減することができます。

まとめ

歯の模型を持って説明する女性医師

今回は、インビザライン治療を行うと痩せるのかという疑問について解説しました。

インビザライン治療自体には、ダイエット効果はありません。

しかし、マウスピースの装着に伴い、食事回数などが減ると痩せる場合があります。また、出っ歯や受け口、咬筋が発達している場合に限れば、小顔効果が期待できることがあります。インビザラインはメリットの多い矯正治療です。歯並びが気になる方は、検討するとよいでしょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

マウスピースを口に装着する女性

インビザラインが割れた!紛失した!よくあるトラブルと対処法

2023年4月26日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインが割れたり紛失したりするトラブルが発生した場合は、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。治療を中断している期間が長くなると、治療期間が延びるだけでなく、納得のいく結果を得られない場合があります。

今回は、インビザライン治療中によくあるトラブルと対処法について解説します。

インビザライン治療中によくあるトラブル

顎に指先を当てて悩む女性

インビザラインは、従来の矯正治療に比べて快適であるとされています。

しかし、ほかの矯正方法と同様、治療中にトラブルが発生することもあります。よくあるトラブルは、以下のとおりです。

・インビザラインが割れる

・アタッチメントが取れる

・インビザラインが合わない

・インビザラインを紛失した

インビザラインの治療開始前に行うシミュレーションはあくまでも予測なので、歯が思いどおりに動かないことがあります。不測の事態による場合もありますが、使用方法の誤りによって起きるトラブルも多くあります。

インビザラインの作り直しには時間や費用がかかるため、トラブルはなるべく避けたいものです。インビザラインによるトラブルを減らすには、装着時間を守るなど、適切に管理することが重要です。

トラブル①インビザラインが割れる

緑の背景に歯ブラシとマウスピースと歯磨き粉

インビザラインは、厚さ約0.5mmと非常に薄いプラスチック製のマウスピースです。使用方法の誤りや事故によって、インビザラインが割れることがあります。

インビザラインが割れる原因

インビザラインは、非常に薄い素材で作られているマウスピースのため、強い衝撃が加わると割れる場合があります。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、インビザラインが割れるリスクが高いです。

歯ぎしりや食いしばりは主に睡眠中に行われ、歯にかかる圧力は250~300㎏ほどといわれています。マウスピースに強い力が加わると、インビザラインが割れてしまう可能性があります。

インビザラインを装着したままの食事

インビザラインを外さずに食事をすると、噛んだ衝撃でインビザラインが割れることがあります。特に、固い食べ物には注意が必要です。

しかし、インビザラインを外さずに食事をすることは基本的にNGなので、割れる原因としては低いといえるでしょう。

誤った保管方法

インビザラインは、取り外したあとに専用の保管ケースに入れることが推奨されています。

しかし、手間がかかることから、ケースに入れずにそのまま机などに置いてしまうこともあるでしょう。インビザラインを置いていることを忘れて、上から物を置いたり落としてしまったりすると、インビザラインが割れることがあります。

また、外出時はケースではなくティッシュやタオルに包む方もいますが、その状態で服のポケットやバッグに入れてしまうと、インビザラインが割れるリスクが高くなります。

インビザラインを無理に外す

インビザラインの取り外しには、適切な方法があります。外すときに無理な方向に引っ張ってしまうと、インビザラインが割れる場合があります。

インビザラインは、奥歯の内側に指を引っかけて浮かせてから、前歯に向かって外しましょう。

インビザラインが割れた際の対処法

インビザラインが割れたら、まずは歯科医院に連絡しましょう。まだ装着できるからといってインビザラインを割れた状態でつけていると、計画どおりに歯が動かず、治療の精度が落ちてしまいます。

ただし、診察時に医師が問題ないと判断すれば、使用を継続する場合もあります。また、医師の指示により、ひとつ前のマウスピースや次のマウスピースを装着する場合もあるでしょう。装着可能な状態かどうかは自己判断せず、医師の指示に従ってください。

インビザラインが割れた際の注意点

インビザラインが割れたからといって、自分で修理してはいけません。インビザラインは非常に繊細に作られています。自分で修理しても治療に支障をきたすだけなので、自己判断はやめましょう。

また、次回の通院時までに何も装着せずに過ごすのもよくありません。インビザラインで動かした歯が戻ってしまう可能性があるからです。

インビザラインが割れた場合は長時間放置せず、すぐに医師に相談しましょう。

トラブル②アタッチメントが取れる

マウスピースを手に持った女性

矯正力を高めるために、歯にアタッチメントを装着する場合があります。アタッチメントは、インビザラインと違って自分で取り外すことができないので、食事や歯磨きのときも装着したまま過ごします。

アタッチメントが取れる原因

強い衝撃が加わったり、接着力が弱くなったりすると、アタッチメントが取れることがあります。以下、アタッチメントが取れる原因について解説します。

インビザライン着脱時の衝撃

アタッチメントは、自分で取り外すことはできません。インビザラインをつけたり外したりするときに、引っかかって取れてしまう場合があります。

アタッチメント周囲の汚れ

アタッチメント周囲は段差が生まれるため、磨きづらく汚れが溜まりやすいです。汚れが蓄積されると、接着部分が劣化し、アタッチメントが取れることがあります。

固い食べ物を噛んだときの負荷

アタッチメントは自分で取り外しができないので、食事のときもつけたままです。固い食べ物を噛んだ衝撃でアタッチメントが取れることがあります。

不適切な装着

アタッチメントの装着が不十分であった場合にも、取れてしまう場合があります。

アタッチメントが取れた際の対処法

アタッチメントが取れたら、すぐに歯科医院に連絡しましょう。取れた状態が長く続くと、治療計画の乱れにつながります。

また、アタッチメントは非常に小さく、歯と似た色をしているので、取れても気づかない場合があります。インビザラインの取り外しは鏡で確認しながら行うようにすると、対応の遅れを防止できるでしょう。

アタッチメントが取れた際の注意点

アタッチメントは自分で取り外しができないので、食事や歯磨きによる影響を受けやすいです。

アタッチメントの装着中は、インビザラインの取り外しは特に丁寧に行い、アタッチメント周囲は入念に磨くようにしましょう。また、固い食べ物を食べる場合は、アタッチメントを装着している部分を避けて噛むと、取れるリスクを軽減できます。

トラブル③インビザラインが合わない

右頬に手を当てて痛がる女性

インビザラインが浮いてしまって歯の形に合わない場合があります。インビザラインが合わない場合、装着方法の見直しや作り直しが必要になることがあります。

インビザラインが合わない原因

基本的に、歯が予定どおりに動かなかった場合に起こることが多いトラブルです。以下、インビザラインが合わない原因について詳しく解説します。

計画どおりに歯が動かなかった

計画どおりに歯が動かなかった場合、新しいマウスピースを装着したときに合わないことがあります。考えられる原因は、主に装着時間が短いことです。

推奨されているインビザラインの装着時間は、1日20〜22時間以上です。装着時間が守られていないと、歯が動くスピードが遅れ、骨のサイクルとずれてしまうため、歯が計画どおりに動きません。インビザラインは事前にシミュレーションを行って治療計画を立てますが、稀に使用方法を守っているにもかかわらず、複雑な歯並びなど症例によってはシミュレーションどおりに歯が動かないことがあります。

チューイーを使用していない

インビザラインを装着するときは、チューイーの使用が推奨されています。手指だけでも装着できますが、チューイーを使用すると、さらにマウスピースを歯に密着させることができます。

特に、マウスピースを交換してから数日間は、並びがマウスピースに沿わず、浮きやすい傾向があります。チューイーを使用しないと、インビザラインが合わなくなったと感じることがあるでしょう。

インビザラインが不良品だった

インビザラインは、シミュレーションを反映して一括でマウスピースを作成します。マウスピースが不良品だった場合、インビザラインが歯に沿わなくなります。

インビザラインが合わないときの対処法

まずは、インビザラインの装着時間を守りましょう。食事と歯磨きのとき以外は装着して、できるだけ外している時間を短くすることが大切です。

また、チューイーも積極的に使用しましょう。特に、新しいマウスピースに交換してから数日間は、チューイーを使用することで治療を計画どおりに進めることができます。

装着時間を守り、チューイーを使用しているにもかかわらず、インビザラインが合わない場合は医師に相談しましょう。治療計画の見直しや、インビザラインの再作成が必要になることがあります。

インビザラインが合わないときの注意点

歯を計画どおりに動かすためには、1日20~22時間以上の装着を徹底し、装着時にはチューイーを使用しましょう。それでも合わないと感じる場合は、はやめに担当の歯科医師に相談しましょう。

トラブル④インビザラインを紛失した

マウスピースケースの前でマウスピースを持っている

管理場所を決めていないと、インビザラインを紛失することもあるでしょう。紛失した場合は、インビザラインの作り直しが必要になることがあります。

紛失する原因

インビザラインを紛失する原因は「保管場所を決めていない」ことによるものがほとんどです。

インビザラインに限らず、保管場所を決めていない物はなくしやすいはずです。インビザラインは透明で小さいため、紛失した場合、見つけることが難しいでしょう。また、外出時は、ティッシュに包んだり袋に入れたりしたことで、誤って捨ててしまう可能性があります。ポケットやバッグの中に入れて、ほかの物を取り出すときに落としてしまうこともあるでしょう。

紛失した際の対処法

インビザラインを紛失したら、すぐに歯科医院に連絡しましょう。インビザラインの再作成には約1か月かかるため、すぐに治療再開とはいきません。なるべく治療期間を短くし、治療の精度を上げるためには、はやめに報告することが重要です。

場合によっては、再作成せずに次のマウスピースを装着することもあります。マウスピースを交換してすぐに紛失した場合は、ひとつ前のインビザラインを装着する指示が出る場合もあります。自分で装着するマウスピースを判断することは、さらに治療計画を乱すことにつながりかねないので、医師の指示に従いましょう。

紛失した際の注意点

インビザラインの紛失を防ぐには、専用のケースに入れて、保管場所を決めておきましょう。

インビザラインの修理・作り直しにかかる費用

歯のレントゲン写真が写ったパソコンの前に歯の模型

インビザラインが割れた場合は、修理や作り直しが必要になる場合があります。それぞれの費用の相場についてご紹介します。

修理にかかる費用

割れたインビザラインの修理費用は、10,000円以下の場合が多いです。契約内容によっては保証があり、修理費用が無料になる場合もあります。

作り直しにかかる費用

新しくインビザラインを作り直す場合は、10,000円以上かかることがあります。インビザラインにはいくつか種類があるため、費用が大きく変わる場合もあります。修理と同様に、契約内容によっては作り直しも費用がかからないことがあるので、確認してみてください。

まとめ

マウスピースを手に持って微笑む女性

インビザラインによるトラブルが発生した場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。治療を中断している期間が長くなると、治療計画が大幅に乱れ、満足のいく治療結果が得られない場合があります。インビザラインによるトラブルを最小限に抑えるには、注意点をしっかりと理解し、適切に使用することです。

しかし、指示を守っていてもインビザラインが割れたり、アタッチメントが取れたりすることはあります。その際は焦らず歯科医院に連絡し、医師の指示に従いましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

右手でマウスピースをはめる女性

インビザラインでブラックトライアングルができる?リスクと対処法!

2023年4月19日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインなど歯列矯正を行うと「ブラックトライアングル」と呼ばれるすき間ができるケースがあります。歯並びを整えて美しい見た目を手に入れたい方にとって、すき間ができてしまうのは大きなデメリットといえるでしょう。

なぜブラックトライアングルが現れてしまうのか、またブラックトライアングルは治すことができるのか、インビザライン矯正中の方や検討中の方にとって気になる内容だと思います。

そこで今回は、ブラックトライアングルの概要と、インビザラインでブラックトライアングルができる原因や対処法について解説します。

ブラックトライアングルとは

歯を見せて笑っている女性の口元

「ブラックトライアングル」とは、歯と歯の間にできる三角形のすき間のことです。

歯は根元に近づくほど幅が狭くなり、歯の根元部分は隣接歯と触れ合うことなく離れています。通常、そのすき間を埋めるように歯茎が覆っているので、歯と歯の間にはすき間はみられません。ブラックトライアングルは何かしらの理由で、歯と歯のすき間を埋めていた歯茎が下がることが原因で現れます。

主な理由として挙げられるのが、加齢や歯周病で顎の骨が痩せてしまい、歯茎が下がってしまうケース、誤ったブラッシング方法で歯茎が傷付き薄くなってしまうケースです。歯周病や誤ったブラッシング法は、ご自身のケア次第で回避できるでしょう。

なお、ブラックトライアングルは臼歯部にも現れますが、主に前歯にできたすき間を指すことが多いです。

ブラックトライアングルがあることによって起こるリスク

肩をすくめ両手を左右に広げながら困った顔をしている女性

ブラックトライアングルがあることで、どのようなリスクが起こるのでしょうか。

結論から述べると、ブラックトライアングルが現れても歯や口内の健康や機能面に悪影響はありません。

しかし、ブラックトライアングルがあることで起こるリスクとして、以下の3点が挙げられます。

・審美性が悪い
・食べ物が挟まりやすく汚れが残りやすい
・発音に支障がでる

以下に解説していきます。

審美性が悪い

ブラックトライアングルは、審美面が劣ってしまうリスクがあります。

すき間が大きければ大きいほど審美性が劣ってしまうので、他人の目が気になってしまう方が多いでしょう。どの程度気にするかは個人差がありますが、健康面や機能面に悪影響はないので、気にしすぎないようにすることも大切です。

食べ物が挟まりやすく汚れが残りやすい

ブラックトライアングルは歯と歯の間にすき間ができるので、食べ物が詰まったり汚れが残ったりしやすくなります。

食べカスやプラークが残ったままになっていると、虫歯や歯周病の原因になり、さらに歯茎が下がってしまう悪循環が起こるリスクが高いです。ブラックトライアングルに汚れが残らないように、ブラッシング時には、デンタルフロスや糸ようじ・歯間ブラシで除去する習慣を付けましょう。

発音に支障がでる

ブラックトライアングルが大きい場合、発音に支障がでる可能性があります。

ブラックトライアングルのすき間から空気が漏れてしまい、正しい発音にならないことが原因です。特に「サ行」は前歯に空気を送り込んで発音するので、歯と歯の間に大きなすき間があると、うまく発音できません。歯と歯の間にすき間があると、サ行のほかにも、タ行やナ行なども影響を受けやすいといわれています。

インビザラインでブラックトライアングルができる?

ピンクのプラスチックケースにきちんとしまわれているマウスピース

ブラックトライアングルは、インビザラインをはじめ、歯列矯正を行った際にできるケースがあります。

しかし、インビザラインや歯列矯正を行うと必ずしもできるわけではありません。インビザラインでブラックトライアングルが現れる理由は、大きく2つあります。

・もともと顎の骨が少なかった
・歯周病が改善された

詳しく解説していきます。

もともと顎の骨が少なかった

歯並びが悪く歯が重なって生えている部分は、あごの骨が少なく不十分なケースが多いです。

インビザラインで歯並びを整えると、もともとあごの骨が少ない部分にも歯が並びます。あごの骨の位置にともなって歯茎の位置も変化するので、結果として歯茎が下がりブラックトライアングルが現れてしまうのです。

歯並びの状態からブラックトライアングルになるリスクは、ある程度予想できるので、気になる方は歯科医師に相談しましょう。

歯周病が改善された

歯並びが悪く慢性的な歯周病で歯茎が腫れているケースでは、インビザラインで歯並びを整えることでブラックトライアングルが現れてしまう可能性があります。

歯並びや噛み合わせが悪い部分は、ブラッシングが不十分になりやすく、磨き残しがあるケースが多いです。慢性的に磨き残しがある部分は、歯周病に罹患して歯茎が炎症を起こし、腫れてしまいます。

インビザラインで歯並び・噛み合わせを整えると、ブラッシングで簡単にプラークを除去できるようになるでしょう。口内が清潔になれば、歯周病は改善され歯茎の腫れが解消されます。結果として歯茎が下がるので、歯と歯の間にすき間が生じてブラックトライアングルが現れやすくなります。

インビザラインでブラックトライアングルができてしまったら

歯科の治療室で患者に歯の模型を使いながら説明する医師

ブラックトライアングルが一度できてしまうと、もとの状態にまで改善することはほぼありません。ブラックトライアングルは、あごの骨の減少が原因で現れます。一度減少してしまったあごの骨を回復させる治療法はないので、あごの骨が減少しないように気を付けることがブラックトライアングルを予防するポイントです。

インビザラインでブラックトライアングルにならないためには、インビザライン治療中のブラッシング方法も大切です。歯並びに合った適切なブラッシングを行って口内を清潔に保ち、歯周病を予防すれば、歯茎の炎症を抑えられます。

インビザラインでブラックトライアングルになるリスクは、歯周組織の状態やもともとの歯の乱れ方によって異なります。ブラックトライアングルにならないか不安がある方は、インビザライン治療前に口内を確認してもらい、歯周組織や歯並びの状態からリスクが高いのか、歯科医師にチェックしてもらいましょう。

万が一、インビザラインでブラックトライアングルが現れてしまった場合、以下の方法ですき間を目立ちにくくすることが可能です。

IPRを行う

IPRとは、歯と歯の間をわずかに削り、歯が動くスペースを確保する治療法です。通常、歯列矯正で歯が並ぶスペースが不足している際に適応されます。

IPRを利用して、歯と歯の間を削り歯列矯正で歯を寄せて整えれば、ブラックトライアングルが目立ちにくくなることが期待できるでしょう。

歯肉移植を行う

外科的処置が必要ですが、歯肉移植でブラックトライアングルを改善させる方法があります。

歯肉移植は、上あごの歯茎を採取して、ブラックトライアングルがある部分に移植する治療法です。歯茎を切り取った部位は自然に再生して、もとの状態に戻ります。歯茎を必要な分だけ移植するので、すき間が埋まり、美しい見た目を手に入れることができるでしょう。

ただし、歯肉移植を行っても、あごの骨の位置は少ないままなので、時間が経つと再びブラックトライアングルが現れるリスクがあります。

まとめ

歯科で口を大きく開けて治療を受けている女性

ブラックトライアングルは、歯と歯の間にできる三角形のすき間を指します。加齢や歯周病などであごの骨が痩せてしまうことが直接的な原因です。なかには、歯列矯正の影響でブラックトライアングルができる場合もあります。

ブラックトライアングルは、審美性が大きく失われるデメリットはありますが、健康面や機能面に問題はありません。審美性の悪さから改善を望む方が多いですが、一度できてしまったブラックトライアングルは、もとの状態に戻すことができません。そのため、ふだんからブラックトライアングルができないように予防していくことが重要です。

万が一、ブラックトライアングルができてしまい改善させたい場合は、IPR法や歯肉移植で目立ちにくくすることは可能です。インビザラインの影響でブラックトライアングルにならないか不安がある方は、歯科医院を受診して歯周組織や歯並び・噛み合わせを確認してもらい、リスクがどの程度あるのか判断してもらうとよいでしょう。

ブラックトライアングルについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

マウスピースを手に取り笑顔の男性

インビザラインが着色する原因とは?飲食時の注意点も解説!

2023年4月12日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインが着色する原因は、マウスピースを装着した状態で飲食や喫煙することなどが考えられます。インビザラインが変色すると、矯正が目立ち、黄ばみで見た目が悪くなる場合があるでしょう。

今回は、インビザラインが着色する原因や飲食時の注意点について詳しく解説します。

インビザラインとは

ケースに入っているマウスピース

インビザラインとは、透明なマウスピースを使った歯列矯正のひとつです。マウスピースを歯に装着して歯列を徐々に移動させて矯正します。

歯科医師が専用のソフトウェアを使用して、患者さまの口の中を3Dスキャンし、そこから作製されたマウスピースを使用します。1〜2週間ごとに、新しいマウスピースへの交換が必要です。

インビザラインは、プラスチック素材で作られており、非常に透明度が高いため、目立ちにくい特徴があります。また、マウスピースは着脱可能であるため、食事や歯磨きの際に外すことができ、矯正によるストレスが軽減されます。

インビザラインの最大のメリットは、従来の矯正装置よりも見た目が自然であることです。また、ブラケットやワイヤーを使用しないため、痛みや不快感が少なくなります。マウスピースの透明度が高いため、人と会話する場面でも、自信をもって笑うことができるでしょう。マウスピースを外すことで、しっかり歯を磨くことができるため、虫歯のリスク低下にもつながります。

また、インビザラインは、コンピューターシミュレーションによって、事前に歯列矯正の結果を予測することができます。従来の矯正方法は、実際に歯を動かさないとわからないことが多くありましたが、インビザラインは事前に結果予測ができるため、治療のモチベーションアップにつながるでしょう。

一方、インビザラインのデメリットは、治療期間が長くなることです。顎の骨の「吸収と再生」のサイクルにあわせて歯を動かすため、短期間に強い力をかけることができません。ゆっくり歯を動かす矯正方法なので、ワイヤー矯正よりも治療期間が長くなることがあります。

また、マウスピースを適切に装着しなければ治療効果が低下することや、治療費用が高額であることもデメリットでしょう。インビザラインの装着時間は1日20〜22時間以上です。ワイヤー矯正に比べて取り外しが可能なので、ご自身で管理することが重要です。

インビザラインが着色する原因

タバコを折っている

 

インビザラインが着色する主な原因は、着色成分が強い飲食物の摂取や喫煙、インビザラインの清掃が不十分であることが考えられます。それぞれ、詳しく解説していきます。

着色成分のある飲食物を摂取している

色の濃い飲み物や食べ物は、ポリフェノールやタンニンなどの着色成分が含まれていることがほとんどです。着色成分は、通常であれば摂取後の歯磨きや唾液の自浄作用で、歯に定着する前に洗い流されます。

しかし、インビザラインの装着中に色の濃いものを摂取すると、マウスピースをすぐに洗わない限り、マウスピースや歯に着色成分が定着する可能性があるのです。着色成分の強い飲食物は、次の項目でご紹介します。

インビザラインの清掃が不十分である

インビザラインの清掃が不十分な場合でも着色することがあります。

治療開始当初は、歯科矯正に慣れていないこともあり、マウスピースを装着していることを忘れて、そのまま飲み物や食べ物を口にすることもあるでしょう。万が一、インビザラインをつけたまま飲食してしまった場合は、早めにマウスピースを洗浄しましょう。放置する時間が長くなるほど、着色するリスクが高くなります。

インビザラインを流水で洗い流し、歯磨きすることが大切です。インビザラインを洗浄しても、歯に着色成分が残っていると、装着した際にマウスピースに付着する可能性があるからです。

タバコを吸う

タバコに含まれるタールは、着色成分のひとつです。喫煙本数が多いと、インビザラインを毎回外すことが面倒になり、装着したままタバコを吸うこともあるでしょう。

しかし、インビザラインを装着した状態でタバコを吸うと、ヤニがマウスピースに付着しやすくなり、変色する可能性があります。さらに、タールはマウスピースだけでなく、歯や歯茎も変色させます。タバコによる着色汚れは、飲み物や食べ物に比べてなかなか落ちません。タールは粘り気があるため、定着すると、通常の歯磨きでは落としにくくなるのです。

また、歯科矯正中の喫煙は、治療に悪影響をおよぼす可能性もあるため注意が必要です。タバコは血流を低下させるため、歯や周辺組織の代謝を悪くします。歯がスムーズに動かなくなり、治療が計画どおりに進まない場合や、満足のいく治療結果とならない場合があります。

インビザラインを装着したまま飲食してはいけないもの

手でバツマークを表現している

インビザライン装着中は、基本的に水以外の摂取は避けましょう。特にインビザラインの着色や虫歯に影響しやすい飲食物は、以下のとおりです。

着色成分が含まれているもの

前の項目で説明したように、色の濃い飲み物や食べ物はマウスピースを着色させる原因です。色の濃い食べ物は、着色成分が含まれていることが多くあります。

着色しやすい飲食物の例は、以下のとおりです。

・コーヒー

・紅茶

・緑茶

・赤ワイン

・チョコレート

・カレー

・キムチ

・ケチャップ

・ソース

糖分が入っているもの

インビザライン装着中の飲食は、着色の原因だけでなく、虫歯のリスクにもつながります。特に、糖分が含まれているものは注意が必要です。糖分は、細菌を増殖させる原因物質であり、歯や周辺組織に付着すると虫歯や歯周病の発症リスクを高めます。

糖分を含む飲食物の例は、以下のとおりです。

・ジュース

・スポーツドリンク

・甘さのある炭酸飲料

・デザートなどのお菓子

ジュースはもちろん、スポーツドリンクも糖分が多く含まれています。デザートなどの甘いお菓子も、インビザライン装着中は摂取しないようにしましょう。

また、インビザライン装着中は唾液の作用に影響があります。唾液には以下の作用があります。

・口の中の汚れを落とす

・細菌の繁殖をおさえる

・歯を再石灰化する など

インビザライン装着中は歯がマウスピースで覆われており、唾液に触れにくいため、唾液の作用を十分に受けられません。通常、糖分が含まれたものを摂取しても、唾液によりある程度は洗い流されます。

しかし、インビザライン装着中は、自浄作用が低下し、マウスピースと歯の間に糖分が停滞しやすくなります。その結果、細菌が繫殖しやすくなり、虫歯や歯周病の発症につながるのです。

熱いもの

マウスピースは、熱に弱い素材で作られています。インビザラインの装着中に熱い飲み物や食べ物を摂取すると、マウスピースが変形する可能性があります。

インビザラインの装着中、水を飲んでも構いませんが、白湯は避けましょう。インビザラインを洗浄する際、お湯ではなく水の使用が推奨されている理由は、マウスピースが変形するリスクがあるからです。

インビザラインが着色してしまったら

首をかしげて悩んでいる女性

インビザラインが変色したら、水だけで落とすのは難しいでしょう。

効果的な方法は、マウスピース専用の洗浄剤にインビザラインを浸すことです。マウスピース専用の洗浄剤は、水だけでは落ちにくい汚れも落としてくれます。洗浄剤につけ置きすることで、着色したインビザラインを元の透明な状態に戻せる可能性があります。

洗浄剤は、水に溶かして使用するタブレットタイプと、泡がでてくるスプレータイプがあります。泡タイプの洗浄剤はムラができやすいので、使用する場合はタブレットタイプがよいでしょう。

「お湯のほうが汚れを落とせるのではないか」と思う方も多いと思いますが、マウスピースにお湯は厳禁です。マウスピースに使用されている素材は高温に弱く、お湯をかけることで変形する可能性があります。40度以上のお湯を使用することは避けましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

「インビザラインを外すのが面倒だから」と、マウスピースを装着したまま飲食したり喫煙してたりしてしまうことは、リスクの高い行為です。マウスピースの着色や虫歯を避けるため、水以外の飲食時はマウスピースを外しましょう。また、治療を順調に進めるため、できる限り、治療中は喫煙本数を減らすことが大切です。万が一喫煙してしまった場合は、早めにインビザラインを洗って歯磨きしましょう。

インビザラインの着色についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

マウスピースを入れようとしている女性

インビザラインのアタッチメントはいつまで付ける?タイミングと装着期間を解説

2023年4月5日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正において、近年ではマウスピースを用いた方法が主流となりつつありますが、マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、その中でもインビザラインは多くの臨床実績をもちます。

今回は、インビザライン矯正におけるアタッチメント装着の役割や装着期間について詳しく解説します。

インビザラインのアタッチメントとは

マウスピースを手に持っている

インビザラインは、自身の口内データに基づいて透明のマウスピースが製作され、ほぼ一日中装着することで歯並びを改善できます。ワイヤー矯正との違いは、マウスピースが透明なので装着していても目立ちにくい、場面に応じて外すこともできる、通院回数が少なくて済むなどのメリットがあります。

インビザラインは、大きく分けて以下の3つの種類があります。

・さまざまな歯並びに対応する「インビザライン」

・前歯のみ矯正可能な「インビザラインGo」

・6歳から始められるこども用矯正「インビザラインファースト」

矯正治療の期間中に、アタッチメントとよばれるプラスチック器具を歯に装着することがあります。アタッチメントの装着は、主に矯正治療を早く終わらせるために行われます。

そもそもマウスピース矯正では、全体の歯にある程度均等に力が加わるため、大きく動かしたい歯へ重点的に力をかけることが難しいとされているのです。そのため、矯正治療の期間は長くなりがちですが、特に力をかけたい歯にアタッチメントを装着すれば、マウスピースとの密着性が高まり、その歯を大きく移動させることができます。

なお、アタッチメントは、歯に近い色味で小さく、目立ちにくい設計がされています。アタッチメントにおいても、マウスピース矯正のメリットをなくさない仕様といえるでしょう。

インビザラインのアタッチメントの種類

マウスピースを手に持っている

インビザラインのアタッチメントには、どのような種類があるのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントには、大きく分けて通常アタッチメントと最適アタッチメントの2種類があります。

通常アタッチメントは、医師が必要性に応じて、位置、数、形を決めて装着するものです。

最適アタッチメントは、専用のソフトウェアを用いた治療シミュレーションによって計画され、ご自身に適したアタッチメントを装着します。最適アタッチメントには複数の種類があります。以下にまとめてみました。

<最適アタッチメントの種類>

オープンバイト用最適アタッチメント 上の前歯4本に適用されるアタッチメントです。オープンバイト=開口であり、奥歯を噛み合わせた際に前歯が閉じずに、すき間ができる状態を改善する効果があります。
ディープバイト用最適アタッチメント 下の前歯4本に適用されるアタッチメントです。ディープバイト=過蓋咬合(かがいこうごう)といい、噛み合わせが深い不正咬合状態を改善する効果があります。
ルートコントロール用最適アタッチメント 歯のすき間があるところなどに適用されるアタッチメントです。ルート=根であり、歯根を動かすために設置されます。
回転用最適アタッチメント ねじれている犬歯や小臼歯などに適用されるアタッチメントです。歯を回転させて、正しい向きに揃えます。
アンカレッジ用最適アタッチメント 第一小臼歯(犬歯の隣の奥歯)に適用されるアタッチメントです。顎が小さく歯を動かすスペースがない場合、抜歯してスペースを作ります。できたスペースへ歯を動かす際に効果があります。

上記のように、最適アタッチメントは5種類あります。ソフトウェアによるシミュレーション後、医師の確認が済めば、アタッチメントが製作されて装着されます。

インビザラインのアタッチメントを付けるタイミング

時計を持ちポイントを指さしている男性

矯正治療前の歯並びによって、使われるアタッチメントも異なることがお分かりいただけたかと思います。では、インビザラインのアタッチメントはどのタイミングで装着されるのでしょうか。

具体的なタイミングは歯科医院によって異なりますが、だいたいマウスピース矯正開始1か月後から装着することが多いでしょう。矯正開始から期間があく理由は、マウスピースの装着感に慣れてもらうためです。

アタッチメントの装着を開始したら、歯の動きに合わせて通院時に脱着が繰り返されます。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付けるのか

WHEN(いつ)をあらわす看板

矯正治療開始1か月後あたりからアタッチメントが装着されることが多いといわれていますが、外れるタイミングはいつなのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントは、治療の進み具合によって装着する場所や数は変わりますが、基本的に矯正治療が完了するまで装着されます。ご自身で外すことはできないため、治療中は歯に装着されている状態です。

インビザラインはアタッチメントなしでは治療できない?

不思議そうに首をかしげる女性

インビザラインによるマウスピース矯正において、アタッチメント装着なしでの治療は不可能ではありません。

多くのケースでアタッチメントを装着している理由は、歯の移動をコントロールして、治療期間を短縮させるためにあります。

アタッチメントを装着しない場合、歯が期待どおりの動きをしない可能性が増えますが、どうしてもアタッチメントの装着を望まないのであれば、治療前に医師に相談して、治療計画に反映してもらいましょう。

アタッチメントに関するよくある質問

FAQのイメージ図

インビザラインによる矯正治療におけるアタッチメント装着について説明しました。

ここからは、アタッチメントに関するよくある質問を、4つご紹介します。

アタッチメントが外れてしまったら

アタッチメントが外れてしまった場合は、通っている歯科医院へ相談して、再装着してもらいましょう。アタッチメントが外れてもすぐに支障が出るわけではありませんが、時間が経ってしまうと歯が動きにくい期間も延びることになります。早めに歯科医院に相談しましょう。

アタッチメントは痛いのか

アタッチメント装着は、歯とマウスピースの密着度があがり、歯に大きな力がかかるため、痛みが増える方が多いようです。日が経つにつれて痛みに慣れますが、装着後数日は痛みが強く出ることもあるため、我慢できない場合は痛み止めを処方してもらいましょう。

アタッチメントは目立つのか

アタッチメントは、歯に近い色味のため目立ちにくいとされます。

ただし、コーヒーなどの飲料物により着色してしまうことがあるため、着色しやすい食べ物、飲み物や生活習慣について事前に把握しておきましょう。

アタッチメント装着時にホワイトニングは可能か

アタッチメント装着時にホワイトニング治療を行うことは可能です。

ただし、装着部のみ色ムラができてしまう可能性があるため、矯正治療の前後でホワイトニングすることをおすすめします。

まとめ

ポイントを指さしている女性

この記事では、インビザラインアタッチメントの概要、種類、脱着期間、よくある質問などについて説明しました。インビザラインアタッチメントには5種類あり、それぞれ特徴が異なるため、事前にご自身がつけるアタッチメントについて把握しておくことが大切です。

インビザラインのアタッチメントについてご相談がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

口にマウスピースをはめている

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目?スムーズに治療をすすめるためのポイントとは

2023年3月25日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインをはじめとした矯正治療は、個人差はありますが一般的に2~3年ほど治療期間がかかります。はやく理想的な歯並びに近づきたい方にとっては、いつ頃から歯並びに変化を感じるのかは気になるポイントでしょう。

今回は、インビザライン治療で変化を感じるのはいつ頃なのか、スムーズに治療を進めるポイントなどを解説します。

インビザライン治療で歯が動く仕組み

入れ歯にマウスピースをはめている

インビザラインは、透明の薄いマウスピースを装着して、歯を理想的な位置に動かす矯正治療法です。以下のような仕組みで歯を動かしています。

・歯根膜(しこんまく)の性質を利用している

・歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

・アタッチメントや顎間(がっかん)ゴムで細かい動きを調整する

以下、それぞれ解説します。

歯根膜の性質を利用している

インビザラインなどのマウスピース矯正とワイヤー矯正は、歯根膜の伸縮する性質を利用して歯を動かしています。歯槽骨(しそうこつ)と歯根の間には、歯にかかる衝撃をやわらげる役割を持つ、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる薄い膜があります。

矯正するために歯に力をかけると、押した側の歯根膜は伸び、反対側の歯根膜は押し付けられて縮みます。歯根膜には一定の厚みを維持する性質があり、歯根膜が伸びた側は骨を作って厚みを戻し、押し付けられた側は骨を溶かしてスペースを作ります。

この動きを繰り返すのが、矯正治療で歯を動かす主な仕組みです。

歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

インビザラインのマウスピースは、現在の歯並びよりも少しだけ理想の歯並びに近く作られており、装着するとズレを感じます。このズレを感じる方向に力がかかることを利用して歯を移動させるのが、インビザラインの仕組みです。

アタッチメントや顎間ゴムで細かい動きを調整する

治療をより効果的に進めるために、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用します。

アタッチメントとは、歯と同じ色で作られたレジン製の突起物で、歯面に付着させます。アタッチメントがあることで歯とマウスピースがしっかりとフィットし、歯を動かす力が伝わりやすくなるのです。

さらには、マウスピースだけでは難しい、細かい角度や方向を調整することが可能です。顎間ゴムは、上下の歯につけたフックにゴムを掛け、弾力を利用して歯を上下や前後に動かします。顎間ゴムの使用で、より複雑な症例にも対応できるでしょう。

インビザライン治療で使用するマウスピースの枚数と交換頻度

マウスピースをもって笑顔の女性

使用するマウスピースの枚数や交換頻度は、歯並びや歯科医師の判断などによって多少異なります。

使用するマウスピースは40~50枚ほど

インビザラインで一般的な全体矯正を行うと、治療完了までに平均で40〜50枚程度のマウスピースを使用するといわれています。

ただし、部分矯正や歯が動きやすい若い年齢であれば、使用する枚数は減少する傾向です。

反対に、平均枚数では理想的な歯並びにはならず、マウスピースを追加する場合も多くあります。選択するコースによって追加料金が異なるため、あらかじめ歯科医院に確認しましょう。

交換頻度は1~2週間

インビザラインは1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換するのが一般的です。

ただし、年齢が若く歯が動くのがはやい場合や歯を動かす量が少ない場合は、交換日数が短くなり、それに伴い、交換頻度もふえることがあります。交換する頻度・日数は、歯並びや治療の進み具合などから歯科医師が判断します。

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目から?

不思議そうにしている女性

インビザライン治療で変化を感じるのは、4枚目のマウスピースを使用しているころです。マウスピース1枚あたり0.25㎜程度歯が移動するといわれており、4枚使用したころには、1㎜ほど歯並びに変化があらわれます。1㎜の変化があれば、見た目が整ったと感じる方がいてもおかしくはありません。

より大きな変化があらわれてくるのは、マウスピースを20枚ほど使用したあたりです。治療開始から半年ほど経過し、矯正効果を実感しやすくなります。

インビザライン治療で変化を感じられない原因とは?

不思議そうにしている男性

インビザラインは、マウスピースを使用するため目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せるのが魅力です。

しかし、正しい使い方をしないと十分な効果が得られず、変化を感じられません。インビザライン治療で変化を感じられない原因は以下の3つです。

・装着時間が十分ではない

・交換時期が正しくない

・治療計画が適切ではない

それぞれ解説します。

装着時間が十分ではない

マウスピースの装着時間が不足していると、十分な矯正効果が得られず、歯並びにも変化があらわれにくいです。

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着するよう推奨しています。装着時間が短く、1日に何度も外していると、変化を感じられないだけではなく、歯並びが元に戻ろうとする「後戻り」が起きる恐れがあります。

交換時期が正しくない

マウスピースの交換時期が正しくないと十分な変化があらわれません。およそ1~2週間でマウスピースを新しいものへ交換しなければ、治療が計画通りに進まないので注意しましょう。

治療計画が適切ではない

インビザラインでは、歯がどのように動いて理想的な歯並びになるのか可視化できるソフトを使ってシミュレーションを行います。事前に治療過程を確認でき、安心して治療を進められるのが魅力です。

ただし、治療の過程で「計画通りに歯が動いていない」など想定外のことがあった場合は、歯科医師の判断で治療計画を変更しなければなりません。治療計画に無理があったなどの理由で、歯並びに変化が起こらないことも考えられます。

インビザライン治療をスムーズにすすめるポイント

患者が医師と相談している

以下のことを意識して、治療をスムーズに進めましょう。十分な治療効果が得られれば、治療期間を短縮することも可能です。

・歯科医師の指示に従って正しく装着する

・アタッチメントや顎間ゴムを使用する

・チューイーを使用する

・虫歯や歯周病を予防する

以下、それぞれ解説します。

歯科医師の指示に従って正しく装着する

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換することが推奨されています。これに加えて、歯科医師がそれぞれの歯並びなどを考慮して、装着時間や交換時期を指示します。

治療を計画通り進めるため、歯科医師の指示に従って正しく装着しましょう。

アタッチメントや顎間ゴムを使用する

難しい症例であっても、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用することで治療がスムーズに進むことがあります。これらの使用に関しては、歯科医師が歯並びなどに合わせて選択します。

アタッチメントが破損したまま使い続けている場合や、顎間ゴムの掛け方を間違えている場合は、効果が不十分となるため注意してください。

チューイーを使用する

チューイーとは、弾力のあるシリコンでできたロール状のチューブです。チューイーを噛むことで歯との密着感が高まり、矯正する力が確実に伝わって治療がスムーズに進みます。

虫歯や歯周病を予防する

虫歯や歯周病を予防することは、治療がスムーズに進むことにもつながります。インビザラインは、食後や就寝前にマウスピースを外して歯を磨けることから、ワイヤー矯正と比較すると虫歯や歯周病を予防しやすいといわれています。

しかし、口腔内が不衛生なまま長時間マウスピースを装着していると、虫歯や歯周病のリスクは高まります。インビザラインの治療中に、虫歯や歯周病が原因で大きく歯を削り、詰め物や被せ物の治療をすることになると、マウスピースが合わなくなってしまいます。そうなると、マウスピースの作り直しが必要となり、治療期間が長引くことがあるでしょう。

まとめ

ポイントを笑顔で指さす女性

歯並びに変化があらわれたと感じる時期には個人差があります。理想の歯並びにはやく近づけるよう、歯科医師の指示に従い、正しくインビザラインを使用しましょう。

インビザライン治療についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

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