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インビザラインで矯正を行ったあとに後戻りする原因と予防法!

2024年5月18日
歯科医院とインビザラインのマウスピース

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインで矯正を行ったあとに、後戻りと呼ばれる現象が起こることがあります。矯正によって整えられた歯並びが、元の状態へ戻ってしまう現象です。

後戻りの原因はさまざまですが、適切な予防法を実施することで、リスクを大幅に減らすことが可能です。

この記事では、インビザライン矯正後の後戻りの原因と、予防法について詳しく解説します。

後戻りとは?

インビザライン治療後後戻りをした女性

インビザライン矯正後の後戻りは、治療で改善された歯並びが元の状態に戻る現象です。矯正治療直後は歯を支えている骨が不安定なため、元の状態に戻ろうとする力によって後戻りが生じるのです。

適切なアフターケアをすることにより、後戻りを防げます。

インビザラインで矯正を行ったあとに後戻りする原因

後戻りを防ぐため歯科医師へ相談している人

インビザラインで矯正を行ったあとに後戻りする原因は、以下のとおりです。

リテーナーの装着を怠った

インビザラインでの矯正治療後、美しい歯並びを維持するためにはリテーナーを装着しなければなりません。矯正治療を終えた直後の歯槽骨は柔らかく、歯が移動しやすい状態にあるためです。

歯が新しい位置に安定するまでの期間を、保定期間と呼びます。この期間にリテーナーを正しく装着することが、後戻りを防ぐためには不可欠です。

医師の指示に従ってリテーナーを適切に使用することで、矯正後の歯並びを保つことが可能です。

舌の癖

舌の癖は、治療後の歯並びに影響を与える主な要因の一つです。

舌を歯の裏に強く押し付けたり、舌を歯と歯の間から出したりするような行動を指し、無意識に続けると歯に不自然な力がかかります。矯正装置を外した後にこのような力が歯にかかると、望まない位置へ移動してしまいます。

舌の正しい位置は、上の前歯の裏の付け根近くにある、歯肉がやや盛り上がったスポットです。意識してここに舌を置くことで、不適切な舌の動きを抑え、歯に対する圧力を避けることが可能です。

自分の舌癖には気づかない人も多いため、一度自分の舌の位置を意識してみましょう。

また、噛み癖も後戻りの原因となります。片側の歯だけを使って食べる習慣がある場合、歯並びの悪化や顔の歪みを引き起こすことがあります。日常生活の中で自覚しにくいため、矯正治療後は特に注意が必要です。

加齢

インビザライン治療後も、加齢による歯や顎の骨の変化は避けられません。歯の根を支える歯槽骨が減少したり、噛み合わせや顎関節のバランスが変化したりすると、歯の位置に影響を及ぼします。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病など口腔内のトラブルが発生すると、歯や歯茎に炎症が起こります。歯根や歯槽骨が弱くなると歯が動きやすくなるため、後戻りしやすいでしょう。

口腔トラブルが進行すると、歯が抜けたり噛み合わせが変わったりする可能性もあるため、定期的なケアが大切です。

骨格

インビザライン矯正後に後戻りが起こる原因の一つとして、骨格も挙げられます。

特に、顎の小さい方が無理に歯並びを整えると、本来収まりきらない本数の歯が密集した状態になります。矯正装置を装着している間は、歯が引っ張られて位置が固定されるため問題なく見えるかもしれません。

しかし、装置を外した後に歯と骨格の不釣り合いが原因で、歪みや後戻りが発生する可能性があるのです。

後戻りを防ぐためにはどうしたらいい?

インビザラインのマウスピース

後戻りは、対策することで発生するリスクを大幅に下げることが可能です。対策方法は、以下のとおりです。

指示通りにリテーナーを装着する

矯正治療後の後戻りを防ぐためには、リテーナーを正しく使用することが非常に重要です。リテーナーは矯正が終わった後に着ける保定装置です。歯やその周囲の組織を固定させる役割があり、歯が新しい位置で安定するまで支えます。

保定期間は人によって異なりますが、2〜3年程度の場合が多いです。取り外せるリテーナーを選択した場合、1日20時間以上の装着が推奨されます。

リテーナーの装着時間は少しずつ短縮されるケースが多いですが、自分で判断せず、医師の指示に従いましょう。

リテーナーが合わなくなった場合は、早めに医師に相談することが大切です。小さな後戻りであれば、簡単な調整で対応可能でしょう。

また、リテーナーの使用は自己判断で終了しないでください。保定期間が終了した後も、定期的に歯科検診を受けることが、美しい歯並びを長く保つために重要です。

悪習癖を治す

インビザライン矯正後の歯並びの後戻りを防ぐためには、日常的な無意識の癖にも注意しましょう。些細な力でも、毎日加わり続けると歯並びに大きな影響を与えることがあります。

影響を及ぼす可能性のある癖は、以下のとおりです。

・歯ぎしりや食いしばり
・指しゃぶり
・爪を噛む
・唇を巻き込む
・舌で歯を押す
・片側のみで物を噛む
・頬杖をつく
・口呼吸
・うつ伏せ寝や横向き寝
・猫背などの悪い姿勢

口もとの悪習癖は、MFT(口腔筋機能療法)などのトレーニングをして口もとの筋肉を鍛えることで、改善できる場合があります。MFTは、舌の癖や口呼吸の改善に効果的で、専門の指導を行っている歯科医院も多いです。利用を検討してみても良いでしょう。

治療を自己中断しない

歯並びが目に見えて改善されたと感じた時に、満足して自己判断で矯正治療を中断する方がいます。

しかし、外見上は整っていても、噛み合わせが整っていない可能性があります。不自然な力が歯に加わり、結果的に歯並びが再び崩れることがあるのです。

治療を自己判断で中断すると、これまでの努力が無駄になってしまいます。治療は医師の指導のもと、最後までやり遂げることが重要です。

口腔ケアを怠らない

矯正治療後の歯並びを維持するためには、歯を支える骨の健康が非常に重要です。骨の状態が安定していないと、時間と共に歯が傾いたり歯並びが乱れたりするリスクが高まります。

特に、歯周病は歯を支える骨を溶かすため、適切なセルフケアと定期検診を怠らないことが重要です。

インビザラインで矯正を行ったあとに後戻りしたら

後戻りして歯科医院を受信している人

インビザライン矯正を行ったあとに後戻りしたら、リテーナーの装着を続ける、もしくは再治療することで対処します。対処法は、医師と相談して決定しましょう。

リテーナーの装着を続ける

インビザライン矯正後の軽度の後戻りは、リテーナーを正しく装着することで改善する可能性があります。使用していたリテーナーでは合わないときは、担当の歯科医師に相談しましょう。

再治療する

後戻りが重度の場合は、再治療が必要になることがあります。その際、インビザラインのマウスピースを再装着して歯の位置を調整するのが一般的です。

ただし、状況によってはワイヤー矯正への切り替えも検討されることがあります。再治療を進める際は、担当の歯科医師と詳細までしっかりと相談・確認し、適切な治療計画を立てることが重要です。

まとめ

インビザライン治療をしている人

インビザライン矯正治療後に、歯並びが元に戻る後戻りが発生することがあります。後戻りの主な原因は、リテーナーの使用を怠ることや日常の小さな癖、口腔内の疾患などです。

予防策としては、矯正治療後に正しくリテーナーを着用することが最も重要です。定期的な歯科診察や、癖や生活習慣の見直しも必要でしょう。

後戻りが起きてしまった場合は、リテーナーの装着を続けるか、再治療を行う必要があります。再治療する場合、追加で治療期間や費用がかかる可能性があるでしょう。医師の指示に従い、リテーナーの装着を怠らないようにしましょう。

インビザライン矯正についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

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