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奥歯を失ったときに使う入れ歯とは?選択肢や費用を解説

2026年8月1日
奥歯の入れ歯のイメージ

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

入れ歯は、奥歯を失った際の治療法のひとつです。入れ歯にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。「自分に合った入れ歯はどれ?」「費用はどれくらい?」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

この記事では、奥歯を失った際に使用できる入れ歯の種類や費用の目安、メリット・デメリットについて解説します。ご自身に合った入れ歯を選ぶために、ぜひ参考にしてください。

奥歯の役割

奥歯の役割

奥歯が担う役割は大きく、口腔全体の健康だけでなく、全身の健康にも関わっています。ここでは、奥歯の主な役割について解説します。

食べ物をすり潰す

奥歯は、食べ物を噛み砕いてすりつぶすという重要な役割を持っています。硬いものや繊維質の食材なども奥歯でしっかり噛み、食べ物を細かくすることで、消化器官への負担を軽減できます。

また、奥歯でよく噛むことによって唾液の分泌が促され、消化酵素が効率よく働くようになるため、栄養の吸収もスムーズになりやすいです。奥歯が抜けたままだと、片側だけで噛む癖がつき、食べ物を十分に咀嚼できなくなることがあります。

噛み合わせを安定させる

奥歯は上下の歯列のバランスを支える重要な支点です。奥歯がそろっていることで噛み合わせが安定し、顎関節にかかる負担も抑えられます。

しかし、奥歯を失ったまま放置すると、噛み合う歯や隣の歯が少しずつ動き、全体の噛み合わせが乱れることがあります。顎関節やほかの歯に過度な力がかかり、肩こりや頭痛といった全身症状を引き起こすこともあるのです。

発音や表情を支える

奥歯は、舌や頬の位置を支え、口の中の空間を保つことで、発音や表情にも関わっています。奥歯があることで舌がスムーズに動かしやすくなり、明瞭な発音を保ちやすくなるのです。また、頬や口元の筋肉を内側から支える役割もあります。

奥歯が抜けると、口の中の空間バランスが崩れ、舌の動きが制限されることで発音が不明瞭になることがあります。また、奥歯を失って噛み合わせが崩れると、口角を支える筋肉が内側へ落ち込み、頬がこけたり口角が下がったりして、老けた印象につながることもあるのです。

奥歯の治療で入れ歯を選ぶメリット

奥歯の治療で入れ歯を選ぶメリット

奥歯を失ってそのまま放置すると、食べ物がうまく噛めない、発音がしにくい、見た目が気になるなど、さまざまな問題が生じます。入れ歯の使用はこれらの問題を解決し、口腔内全体の機能を維持する方法として有効です。

以下に、奥歯を入れ歯で補うメリットを解説します。

機能を早期に回復できる

入れ歯は、歯型を採取してから完成までの期間が短いため、ほかの治療法と比べて治療期間が短く済むケースが多いです。特に奥歯を失った場合、噛む力に大きな影響が出るため、できるだけ早く補綴物を装着することが望まれます。

入れ歯は2週間〜1ヶ月程度で使用できることが多いため、早期に噛む機能を回復させたい方にとって、有効な選択肢といえるでしょう。

安価に治療できる

保険適用の入れ歯の費用相場は、5,000円〜1万円程度です。奥歯がない部分を補う方法には、入れ歯以外にもインプラントやブリッジがありますが、入れ歯はそれらと比べて初期費用を抑えやすいメリットがあります。

インプラントは人工の歯根を顎の骨に埋め込んでから人工歯を装着する治療法で、保険が適用されません。1本あたり30万〜50万円程度が相場です。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って被せ物をする方法で、保険適用であれば1〜3万円程度と、入れ歯よりやや費用がかかる傾向にあります。

入れ歯であれば、自費の素材を選択しても、インプラントに比べると安く作成できることが多いです。

外科的な処置が不要

入れ歯は、インプラントのように顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要ないため、身体的な負担を抑えられます。特に、高齢者や全身疾患のある方にとって、入れ歯は安心して選べる治療方法といえるでしょう。

また、治療期間が短く、通院回数も少なく済むことが多いため、仕事や家庭の予定に合わせて治療を進めやすいのも特徴です。

ほかの歯への負担が少ない

奥歯を入れ歯で補うメリットは、残っている歯への負担が少ないという点です。入れ歯は人工歯を固定せずに残っている歯に引っ掛けて使用します。そのため、ほかの歯に負担がかかりにくく、健康な歯を守りやすくなるという利点があります。

奥歯の治療で入れ歯を選ぶデメリット

奥歯の治療で入れ歯を選ぶデメリット

奥歯を入れ歯で補うことには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。ここでは、奥歯の治療で入れ歯を選ぶデメリットについて解説します。

噛む力が弱い

入れ歯は歯茎に乗せて使用するため、天然歯のようにしっかり噛めない場合があります。特に硬い食品や粘着性のある食べ物は噛みにくさを感じたり、入れ歯が破損したりすることもあるため、食事の内容に工夫が求められます。噛む力をかけすぎると歯茎が痛むケースも少なくありません。

見た目が気になることがある

部分入れ歯の場合、金属バネ(クラスプ)を使用するタイプでは、笑ったときなどに金属が見えることがあります。奥歯の入れ歯であっても、口を大きく開けると目立つこともあるため、見た目が気になる人もいるでしょう。

ただし、ノンクラスプデンチャーなど、クラスプを使わないタイプの入れ歯もあり、見た目が自然でばれにくいものもあります。

違和感がある

入れ歯を装着したとき、違和感を覚える方が多いです。異物感が原因で喋りにくい、噛みにくいと感じるかもしれません。また、部分入れ歯の場合は金属のバネが見えることがあり、見た目に抵抗を覚える方もいるでしょう。

話したり、噛んだりするうちに少しずつ慣れていきます。個人差はありますが、2週間から1ヶ月程度で馴染んでくることが多いです。

メンテナンスが必要

入れ歯は、口腔内の変化や使用状況に応じた調整が必要です。作った直後は快適に感じていたとしても、時間の経過とともに歯茎がやせ、装着感が変わったり隙間ができたりすることがあります。定期的に調整するだけでなく、経年劣化した場合は新しいものへ作り替えなければなりません。

また、毎日の洗浄も重要です。専用のブラシや洗浄剤を使って正しく手入れをしないと、細菌が繁殖し、口臭や炎症の原因になることがあります。

奥歯の入れ歯の種類と費用

奥歯の入れ歯の種類と費用

奥歯を失った場合に使用される入れ歯には、素材や製作方法によっていくつかの種類があります。以下に主要な入れ歯の種類と、その特徴について解説します。

保険適用の部分入れ歯

保険適用の部分入れ歯は、金属製のバネ(クラスプ)で残っている歯に固定するタイプの入れ歯です。歯茎に触れる部分はレジン(プラスチック)で作られており、費用は5,000円〜1万円程度と安価です。

ただし、バネが見える、違和感を覚えやすい、耐久性に劣るといったデメリットもあります。特に、審美性や快適さを重視する方にはやや物足りないと感じられるかもしれません。治療費を抑えたい方や必要最低限の機能を求める方に選ばれています。

自費の部分入れ歯

自費の部分入れ歯には、患者さまの口腔状態や希望に合わせた設計が可能なものや、審美性・快適性に優れたものがあります。選択肢が多く、使用される材料や技術によって費用も異なります。

ノンクラスプデンチャー

金属のバネ(クラスプ)を使用しない部分入れ歯です。柔軟性のある特殊な樹脂素材を使い、歯茎にぴったりとフィットさせます。見た目が自然で、装着時に固定されやすいため、話すときや笑うときにも目立ちにくいのが特徴です。

費用は歯の本数や使う素材によって異なりますが、おおよそ10万~30万円が相場です。

金属床義歯

金属床義歯は、入れ歯の土台(床)部分に金属素材を使用した入れ歯です。床が薄く作れるため、装着時の異物感が少なく、耐久性にも優れています。熱伝導性も高く、口の中で食べ物や飲み物の温度を感じやすくなるという点も、金属床義歯の大きな特徴です。

使用される金属はコバルトクロムやチタンなどがあります。費用は20〜50万円程度と高額ですが、長期的に使用することを考えるとコストパフォーマンスがいいと感じる方もいるでしょう。

マグネット義歯

マグネット義歯とは、磁石の力を利用した入れ歯です。入れ歯本体に超小型磁石を埋め込み、対応する金属を支台歯や埋没した根に取り付けます。磁石の吸着力によって、入れ歯を口内に固定するのが特徴です。

自然な見た目になりやすく、安定性もあるため、見た目や機能性を重視する方に選ばれています。費用は1本あたり30万〜70万円程度で、ほかの入れ歯と比べても高額な傾向にあります。

まとめ

奥歯の入れ歯のイメージ

奥歯は、食べ物を噛み砕いたり、噛み合わせを安定させたり、さまざまな役割を担う重要な存在です。奥歯が1本でも抜けている状態を放置すると、口腔全体のバランスが崩れ、顎関節や消化機能に悪影響を与える可能性があります。

入れ歯は、こうした問題を防ぎ、生活の質を維持するために重要です。入れ歯には保険適用のものや自費のものなど種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分に合った入れ歯を選ぶためには、歯科医師と相談しながら、費用や見た目、装着感などを総合的に考慮することが大切です。

奥歯の入れ歯についてお悩みがある方は、島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では入れ歯や矯正治療、小児矯正など、さまざまな診療を行っています。当院のホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

山根 一聰 院長

■この記事の監修者

山根 一聰 院長

経歴
  • 平成3年 九州大学歯学部卒業
  • 平成8年 歯学博士取得
  • 平成15年7月 かずあき歯科クリニック 院長
  • 平成22年7月 医療法人社団ななづきオフィス 理事長
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 福岡TIP-EDGE研究会
  • BPS(入れ歯)認定医

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