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歯ぎしりと歯周病の関係とは?歯周病が悪化する原因と対策

2026年10月24日
歯周病の口元を指でおさえる人

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

日常生活の何気ない習慣のなかに、気づかないうちに歯や歯ぐきに大きな負担をかけている行動が隠れていることがあります。そのひとつが歯ぎしりです。特に、睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりは、自覚がないまま慢性的に続くことも多く、さまざまな口腔トラブルの原因になる可能性をはらんでいます。

なかでも注目したいのが、歯ぎしりと歯周病の関係です。歯周病は、成人の多くが抱える身近な病気ですが、歯ぎしりによる圧力が歯周組織に悪影響を及ぼし、進行を早めることがあるのです。

この記事では、歯周病と歯ぎしりの基本的な知識や歯ぎしりの種類、歯周病への影響について解説します。歯ぎしりが歯周病を悪化させているときの対策についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

プラークに繫殖した細菌で歯周病になっているイメージ

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)に含まれる細菌が主な原因で、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。

歯周病には、歯ぐきに炎症が起こる歯肉炎と、歯を支える骨にまで影響が及ぶ歯周炎があります。

歯肉炎では、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりすることがあります。歯周炎に進行すると、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)が深くなり、歯を支える骨が少しずつ失われていきます。

予防のためには、毎日の歯磨きに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間を清掃することが大切です。また、歯科医院で定期的に歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて歯石を除去してもらいましょう。

歯ぎしりとは

歯ぎしりしながら眠る女性

歯ぎしりとは、上下の歯を強く噛みしめたり、こすり合わせたりする動作のことで、歯科ではブラキシズムとも呼ばれます。寝ている間だけでなく、起きているときにも起こります。

睡眠中の歯ぎしりは自分では気づきにくく、家族から歯をこする音を指摘されて気づくことがあります。また、仕事や勉強に集中しているときなどに、無意識に歯を噛みしめている場合もあります。

歯ぎしりによって強い力が繰り返し加わると、歯がすり減ったり、ひびが入ったりすることがあります。また、人によっては顎の筋肉にも負担がかかり、朝起きたときに顎の疲れや痛みを感じる場合もあります。

歯ぎしりが気になる場合や、歯や顎に違和感がある場合は、歯科医院で相談することが大切です。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりの種類の図解

歯ぎしりと一口に言っても、実はいくつかの種類があります。それぞれ動き方が異なり、歯や顎に与える影響も違ってきます。ここでは、代表的な3つのタイプをご紹介します。

グラインディング

グラインディングとは、上下の歯を強く接触させながら、左右や前後にこすり合わせる動作です。一般的に歯ぎしりと聞いてイメージする、ギリギリという音を伴う動作がこれにあたります。主に睡眠中に見られ、自分では気づかず、家族から音を指摘されて初めて気づくこともあります。

グラインディングが繰り返されると、歯の噛む面がすり減ったり、詰め物や被せ物が欠けたりすることがあるため、注意が必要です。

クレンチング

クレンチングとは、上下の歯を強く噛みしめる動作です。歯をこすり合わせるグラインディングとは異なり、ほとんど音が出ないため、周囲の人も気づきにくいものです。睡眠中だけでなく、仕事や勉強に集中しているときや、緊張しているときなどにも起こります。

通常、食事や会話をしていないときは、上下の歯がわずかに離れています。

しかし、強く噛みしめる状態が続くと、歯や顎の筋肉に負担がかかることがあります。日中に噛みしめていることに気づいたら、上下の歯を離し、顎の力を抜くようにしましょう。

タッピング

タッピングとは、上下の歯をカチカチと小刻みに接触させる動作です。歯をこすり合わせるグラインディングや、強く噛みしめるクレンチングとは動きが異なります。

歯が接触するたびに力が加わりますが、歯への影響は力の強さや頻度などによって異なります。また、音が小さい場合は、周囲の人が気づかないこともあります。タッピングが続くことで、歯や顎に違和感が生じる場合もあります。歯の痛みや顎の疲れなどが気になる場合は、歯科医院で相談しましょう。

歯ぎしりを続けると歯周病が悪化する?

歯ぎしりで歯周病は悪化するのか考えている女性

歯ぎしりが直接の原因で歯周病になるわけではありません。

しかし、すでに歯周病がある場合は、歯ぎしりによる強い力が、歯を支える組織に負担を与えることがあります。

歯周病が進行すると、歯を支える骨が少しずつ減り、歯がぐらつきやすくなります。その状態で強い歯ぎしりが繰り返されると、歯のぐらつきが大きくなったり、噛んだときに痛みが出たりする場合があります。

そのため、歯周病と歯ぎしりの両方がある場合は、歯ぐきや歯を支える骨の状態だけでなく、歯にかかる力についても確認することが大切です。

歯のぐらつきや噛んだときの痛みが気になる場合は、歯科医院で相談しましょう。歯周病の治療とあわせて、必要に応じて歯ぎしりによる負担を減らす対策を行います。

歯周病が進行するとどのようなリスクがある?

歯周病の歯茎とビックリマーク

歯周病が進行すると、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、歯を支える骨にも影響が及びます。骨が減ることで歯がぐらつき、食べ物を噛みにくくなることがあります。

また、歯ぐきが下がって歯の根元が露出すると、冷たいものがしみる場合もあります。さらに症状が進むと、歯を支える骨が大きく失われ、最終的には歯を抜かなければならないこともあります。

歯周病は、痛みがほとんどないまま進行することもある病気です。歯ぐきからの出血や歯のぐらつきなど、気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯ぎしりが歯周病を悪化させているときの対策

ピンクの背景にナイトガード

歯周病と歯ぎしりの両方がある場合は、歯周病の治療に加えて、歯ぎしりによる負担を減らすことも大切です。ここでは、歯や歯ぐきを守るための具体的な対策をご紹介します。

ナイトガードの装着

ナイトガードとは、寝ている間の歯ぎしりから歯を守るために使用する、マウスピース型の装置です。歯科医院で歯型をとり、一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合わせて作製します。

就寝時に装着することで、上下の歯が直接こすれ合うのを防ぎ、歯のすり減りや破損を軽減する効果が期待できます。また、歯に加わる力を分散させ、特定の歯への負担を減らす目的でも使用されます。

ただし、ナイトガードは歯ぎしり自体を止めたり、歯周病を治したりするものではありません。また、装置が合っていないと噛み合わせに影響する場合もあるため、歯科医院で作製し、定期的に調整してもらいましょう。

ストレスマネジメント

歯ぎしりにはさまざまな原因が関係しており、ストレスもその一つと考えられています。特に、仕事や勉強に集中しているときや、緊張しているときは、無意識に歯を噛みしめることがあります。

ストレスをため込まないためには、適度な運動やストレッチ、趣味の時間を取り入れるなど、自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。また、十分な睡眠をとり、生活リズムを整えることも心がけましょう。

歯科医院での定期的なメンテナンス

歯周病と歯ぎしりによる影響を抑えるためには、歯科医院で定期的にお口の状態を確認することが大切です。

歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は毎日の歯磨きで取り除けますが、硬くなった歯石は自分では除去できません。そのため、歯科医院で歯石を取り除き、歯ぐきの状態を確認してもらう必要があります。

定期的なメンテナンスでは、歯ぐきの炎症や歯周ポケットの深さ、歯のぐらつきなどを調べます。また、歯ぎしりによる歯のすり減りやひび割れ、噛み合わせの状態なども確認します。

歯周病と歯ぎしりの両方がある場合は、それぞれの状態に合わせたケアが必要です。歯科医師や歯科衛生士と相談しながら、定期的なメンテナンスを続けましょう。

歯周病の治療法

スケーリングのイメージ

歯周病の治療では、原因となるプラーク(歯垢)や歯石を取り除き、歯ぐきの炎症を改善することを目指します。ここでは、主な治療法について解説します。

歯周基本治療

歯周基本治療は、歯周病の進行度にかかわらず、最初に行う治療です。歯周病の原因となるプラーク(歯垢)や歯石を取り除き、歯ぐきの炎症を改善することが目的です。

治療では、専用の器具を使って歯の表面や歯周ポケットの中に付着した歯石を除去します。また、毎日の歯磨きで汚れをしっかり落とせるよう、歯ブラシの当て方や歯間ブラシの使い方なども確認していきます。

治療後は、歯ぐきの状態を再検査して改善しているかを確認します。歯周病の進行度によっては、歯周基本治療だけで炎症が改善することもあるでしょう。

歯周外科治療

歯周外科治療は、歯周基本治療を行っても深い歯周ポケットが残る場合などに検討する治療です。

代表的な方法では、麻酔をして歯ぐきを切開し、歯の根元に付着した歯石や汚れを直接確認しながら取り除きます。歯周ポケットを浅くして、歯磨きで汚れを落としやすい状態にすることが目的です。

また、歯を支える骨が失われている場合は、状態によって歯周組織の再生を目指す治療を行うこともあります。

ただし、すべての方に外科治療が必要なわけではありません。歯周病の進行度や歯を支える骨の状態などを確認したうえで、治療方法を決めていきます。

まとめ

笑顔で街を歩いている女性

歯周病と歯ぎしりは、それぞれ異なる原因で起こりますが、歯や歯ぐきの健康を守るうえで、どちらも注意が必要です。

歯ぎしりには、歯をこすり合わせるグラインディング、強く噛みしめるクレンチング、歯を小刻みに接触させるタッピングがあります。歯ぎしりによる強い力が繰り返し加わると、歯のすり減りやひび割れにつながることがあります。また、歯周病によって歯を支える骨が減っている場合は、歯のぐらつきや痛みが生じることもあります。

歯を守るためには、歯周病の治療とあわせて、ナイトガードの装着やストレスの管理、歯科医院での定期的なメンテナンスなどを行うことが大切です。

歯ぐきからの出血や歯のぐらつき、歯ぎしりによる顎の疲れなどが気になる方は、早めに歯科医院で相談しましょう。

歯周病の症状にお悩みの方は、島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では入れ歯や矯正治療、小児矯正など、さまざまな診療を行っています。当院のホームページはこちら、予約・お問い合わせも受け付けております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

山根 一聰 院長

■この記事の監修者

山根 一聰 院長

経歴
  • 平成3年 九州大学歯学部卒業
  • 平成8年 歯学博士取得
  • 平成15年7月 かずあき歯科クリニック 院長
  • 平成22年7月 医療法人社団ななづきオフィス 理事長
修了研修・学会等
  • 日本口腔外科学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 福岡TIP-EDGE研究会
  • BPS(入れ歯)認定医

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