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歯科衛生士が働く場所とは?多岐にわたるキャリアの可能性

2024年2月17日
笑顔の歯科衛生士

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯科医院や保健センター、介護施設、メーカーなど、さまざまな場所で歯科衛生士は活躍しています。お口の健康が重視される中、需要が高まっている仕事であり、求人倍率も非常に多いです。

今回は、歯科衛生士が働く場所について解説します。歯科衛生士の仕事内容や働く場所を選ぶときのポイントについても解説しますので、歯科衛生士の仕事に興味がある方や就職の選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

歯科衛生士の役割と重要性

歯磨き指導の歯科衛生士

歯科衛生士の仕事は、大きくわけて以下の3つです。

・歯科医師の治療のサポート
・虫歯や歯周病の予防処置
・歯科保健指導

それぞれ詳しく解説します。

歯科医師の治療のサポート

虫歯や歯周病などの歯科治療は基本的には歯科医師が中心となって行います。抜歯・レントゲン撮影・注射による麻酔・歯茎の切開・歯の切除・詰め物と被せ物の装着などは歯科医師のみが行えるのです。

こうした処置を絶対的歯科医行為といいますが、治療の中には相対的歯科医行為もあります。それは、歯周組織検査・歯石除去・矯正ワイヤーの交換・ホワイトニング・表面麻酔の塗布などです。こうした処置は歯科医師の監督のもとで歯科衛生士でも行えます。

歯科衛生士は、相対的歯科医行為の経験を積み、技術を身につけることができるでしょう。

虫歯や歯周病の予防処置

虫歯や歯周病の予防処置に関しては、歯科医院によっては歯科医師ではなく、歯科衛生士が役割を担うことも少なくありません。歯垢・歯石の除去や、歯の表面を磨いて歯垢の再付着を予防するお口のクリーニング、歯質を強くするためのフッ素の塗布などです。

歯科医院によっては、こうしたお口のメンテナンスは歯科衛生士を担当制にしていることもあります。いつも同じ歯科衛生士が患者さまのお口をみることで、些細な変化にも早く気づけるため、トラブルを事前に予防できるメリットがあるからです。

また、歯科衛生士に対して患者さまが深い信頼をよせ、歯科医師には言いにくいことも相談することもあります。

歯科保健指導

お口の健康を守るためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けるだけではなく、日頃の歯磨きも大切です。

そのため、歯科医院では虫歯や歯周病に関する知識を患者さまに広く伝え、歯間ブラシやデンタルフロスを含めたケア用品の選び方や使い方を指導しています。このブラッシング指導も歯科衛生士の役割のひとつです。

歯科保健指導は歯科医院だけでなく、学校や幼稚園、保育園、保健センターなどで行うこともあります。お口の健康は身体全体の健康寿命に関わるため、高齢化社会の日本では歯科衛生士の役割は重要です。人々の毎日の生活に密着した欠かせない仕事といえるでしょう。

歯科衛生士になるには

歯科衛生士の資格

歯科衛生士になるには、国家試験に合格しなければなりません。この資格を取得している人だけが歯科衛生士を名のり、実際に歯科衛生士として働けます。

歯科衛生士の資格を取得するには、国が定めた教育機関である専門学校・短期大学・四年制大学のいずれかで学び、必須となるカリキュラムをこなす必要があります。

どの学校であっても、必要なカリキュラムを修了するためには3年以上かけて講義や実習を受ける必要があります。できる限り早く歯科衛生士として働きたい場合は、専門学校か短期大学を選択し、国家試験に合格できれば3年で就業が可能です。

学費については、専門学校・短期大学・四年制大学ともに300万円前後が相場といわれています。それに加えて教材費や交通費などの諸経費がかかることもあります。

歯科衛生士が働く場所

歯医者の内観

歯科衛生士は、以下のような場所で働くことができます。

歯科医院・デンタルクリニック

歯科衛生士の資格を取得した方の90%以上が歯科医院・デンタルクリニックに就職します。

厚生労働省が行った令和4年12月末の調査によると、全国の歯科診療所の数は67,614施設であるため、求人倍率も非常に高いです。仕事内容や勤務地など、自分に合った条件の職場を選びやすいといえます。

参照元:厚生労働省「医療施設動態調査(令和4年12月末概数) 」

病院

歯科衛生士は病院の歯科や口腔外科でも働くことができます。病院は一般歯科よりも幅広い症例に対応しているため、一般歯科では経験できない症例も経験できます。また、病院に入院している患者さんの口腔ケアを行うこともあるでしょう。

介護施設

介護施設も歯科衛生士の働く場所のひとつです。高齢者の方の口腔機能の低下は、誤嚥性肺炎や低栄養状態につながるため、歯科衛生士による口腔ケアが重要視されています。そのため、介護施設でも歯科衛生士の需要は高まっているのです。

訪問歯科

歯科医院まで出向くことが難しい高齢者の方などの自宅や病院、福祉施設などに伺ってケアをするのが訪問歯科です。特に自分自身ではお口のケアが難しい方には家族に対してケア指導を行うこともあり、歯科衛生士の役割は重要です。

保健所・保健センター

保健所・保健センターで公務員としてお口の健康を推進する仕事に携わることもできます。赤ちゃんの歯科検診や母子を対象とした歯磨き指導などを行います。求人の件数としては多くはないため、狭き門といえるでしょう。

企業・メーカー

医療機器メーカーや生活用品のメーカーで働く歯科衛生士もいます。顧客である歯科医院や病院、ドラッグストアなどに対して自社製品の営業を行うだけではなく、口腔内のケア製品の開発、研修・セミナーの講師などを担うこともあるのです。

歯科衛生士の専門学校

歯科衛生士を育てる専門学校の講師として勤める方もいます。講義や実習、説明会、オープンキャンパスなど、さまざまな仕事があります。母校から成績優秀で人格的にも優れた方が声をかけられることも多いです。

歯科衛生士が働く場所を選ぶときのポイント

歯科衛生士が働く場所を選ぶときのポイントを紹介

歯科衛生士の就職先の選択肢は幅広いといえます。それだけに、どこで働くか迷う方も多いのではないでしょうか。

ここでは歯科衛生士が働く場所を選ぶときのポイントを解説します。

勤務条件を決める

歯科医院はたくさんあり、求人が多いですが、ワークライフバランスを考えて自分にとって譲れないものは何なのか、勤務条件を決めておきましょう。具体的には、勤務する場所・勤務時間・休日・給料などです。

勤務する場所は決めやすい条件ですが、給料についてはどのタイミングで昇給があるのか、ボーナスはどれくらい支払われるのかを確認するとよいでしょう。

休診日が休日となるかと思いますが、今後の休診日の変更についても確認しておくのもよいでしょう。

仕事内容

一口に歯科衛生士といっても仕事内容はさまざまです。歯科医院の中には、虫歯・歯周病の治療や予防を中心にしているところもあれば、矯正治療を専門としているところもあります。保健センターや保健所では歯磨き指導などが中心の仕事になるでしょう。

歯科衛生士としての今後のキャリアを考えた時、どのような仕事をしていきたいかを考えて職場を選びましょう。歯科衛生士として役に立つ資格の取得をサポートしてくれる職場もあります。

歯科医院や上司がどのような仕事を歯科衛生士に割り当てているのかも確認するとよいでしょう。

結婚、出産で退職後の働きやすさ

歯科衛生士は、出産のために一度退職しても復帰しやすいです。子育てが落ち着いてパートで復帰する方も少なくありません。出産後も引き続き働きたいという方は、産休・育休の取りやすさや出産後の働きやすさも踏まえて職場を選びましょう。

産休・育休からの復帰をサポートしてくれる歯科医院は増えています。この点も面接の際に質問するとよいでしょう。

まとめ

笑顔の歯科衛生士

今回は、歯科衛生士が働く場所や働く場所を選ぶときのポイントについて解説しました。

歯科衛生士になるためには、大学や短期大学、専門学校で学び、国家試験を受けて合格する必要があります。3年以上の講義や実習を経て資格を取得するため、ハードルは高いといえますが、口腔内の健康を守る仕事として需要は高まっています。

また、口腔ケアのプロとして、さまざまなスキルを身につけることも可能です。

歯科衛生士が働く場所は、歯科医院や病院、介護施設などさまざまです。働く場所の選択肢が多いからこそ悩むかと思いますが、まずは自分にとって譲れない条件を決めて、将来のことも考えながら就職活動を進めましょう。

当院では一緒に働いてくれる歯科衛生士を募集しています。ご興味がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお問い合わせください。

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