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インビザラインを清潔に保つ!洗浄方法や注意点について解説!

2023年1月4日
歯ブラシ・歯磨き粉・マウスウォッシュが置かれている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明で目立ちにくいマウスピースを装着して行なう矯正治療です。食事などのときに取り外せるのがメリットである一方で、マウスピースを洗浄するといった管理をしなければなりません。

今回は、インビザラインを清潔に保つための洗浄方法や注意点を解説します。

インビザラインを洗浄しないとどうなる?

右の頬を押さえている男性

インビザラインは計画通り歯を動かすため、1日20〜22時間装着することが推奨されています。新しいマウスピースに交換するまでの期間は1~2週間ほどで、その間は同じマウスピースを装着します。そのため、正しく洗浄できていないと以下のようなトラブルが生じる可能性があります。

・インビザラインや口の中が不衛生になる

・むし歯や歯周病を引き起こす

・口臭の原因になる

詳しく解説していきます。

インビザラインや口の中が不衛生になる

インビザラインの洗浄を怠ると細菌が繁殖し、マウスピースや口の中が不衛生になります。食事のあとや就寝前はインビザラインを外し、歯磨きをしてから再び装着します。いくら歯がきれいな状態でも、インビザラインの洗浄が不十分だと口の中に細菌が広がってしまいます。

さらに、不衛生なインビザラインを装着することは、口内炎を引き起こす原因になります。口の中が不衛生になることで、常在菌であるカンジダ菌が増殖するためです。インビザラインをしっかり洗浄し、口の中が清潔な状態であれば、常在菌が増殖することはありません。

むし歯や歯周病を引き起こす

細菌が繁殖したインビザラインを長時間装着していると、むし歯や歯周病を引き起こす可能性があります。特に、むし歯になることで歯が大きく変形すると、インビザラインが合わなくなることも考えられます。新たにインビザラインを作り直す必要があり、治療期間が延びてしまいます。また、矯正治療は歯を動かすために歯や骨に強い力がかかります。歯周病に罹患したまま矯正治療を続けると、歯周病がさらに進行する恐れがあります。

インビザライン矯正中のむし歯や歯周病は、症状にもよりますが優先的にしなければならない場合もあります。インビザラインを中断する可能性もあり治療が滞るため、インビザラインを清潔に保つことが重要です。

口臭の原因になる

インビザラインが不衛生なことで増殖した細菌は、口臭の原因にもなります。特に、インビザラインを長時間装着していると、唾液が口の中に行き渡りにくくなり乾燥しやすくなります。乾燥した状態で不衛生なインビザラインを装着することは、口臭をさらに発生しやすくする原因になるのです。

また、インビザラインはプラスチックの一種であるポリウレタンでできていて、においが移りやすい素材です。インビザライン自体のにおいを防止するためにも、正しく洗浄する必要があります。

インビザラインを洗浄する方法

歯の模型を歯ブラシで磨いている

インビザラインを清潔に保つためにも正しく洗浄しましょう。インビザラインを洗浄する方法は、以下のとおりです。

・優しくこすりながら水洗いする

・マウスピース用の洗浄剤・洗浄機を使用する

詳しく解説していきます。

優しくこすりながら水洗いする

外出先やふだんの簡単なお手入れであれば、外したインビザラインを指でこすりながら水洗いをしてください。インビザラインの細かい溝などは、毛先のやわらかい歯ブラシを使って汚れを落としましょう。

マウスピース用の洗浄剤・洗浄機を使用する

手洗いでは落としきれないインビザラインの汚れやにおいは、マウスピース専用の洗浄剤や洗浄機を使用すると手軽に除去できます。以下の方法から、金額や使用方法を比較して自分に合った商品を選択しましょう。

・つけ置きタイプ

・泡スプレータイプ

・超音波洗浄機

それぞれ解説していきます。

つけ置きタイプ

つけ置きタイプの洗浄剤は、洗浄剤を溶かした水に一定時間インビザラインを浸しておきます。つけ置き時間は商品によって異なりますが、5~30分ほどの短時間で汚れを除去できます。長時間インビザラインを外し、歯並びが戻るといった心配もありません。洗浄剤の形状は、タブレットや粉末などさまざまですが、洗浄剤を使用すると、水や手洗いでは落ちにくいタンパク質汚れや細菌などを効果的に除去できます。つけ置き後は洗浄剤を水でしっかり洗い流しましょう。

泡スプレータイプ

泡スプレータイプの洗浄剤は、インビザラインに吹き付けて一定時間放置して使用します。放置時間が1~5分といった短時間の商品が多いため、外出先などでの洗浄にも向いています。洗浄効果や使用後に洗い流す点はつけ置きタイプと同様です。

超音波洗浄機

超音波洗浄機は、高速振動によって発生したミクロな泡が押しつぶされたときに生じる衝撃波で汚れを破壊します。汚れや細菌を機械的に除去するため、手洗いや洗浄剤よりさらに強力な洗浄効果が期待できます。

インビザラインはどれくらいの頻度で洗浄するべき?

カレンダーと鉛筆が置かれている

インビザラインの洗浄頻度は、基本的には食事をするために取り外した際に洗浄するのが理想的です。最低でも1日に1回は必ず洗浄してください。在宅中や就寝前などは歯ブラシを使って丁寧に洗浄すると効果的です。これらの基本的な洗浄方法に加えて、洗浄剤を使用した洗浄を行なうとよりインビザラインの清潔が保てます。

洗浄剤は毎日使用しても構いませんが、難しければ週に1〜2回の使用でも十分効果的です。

インビザラインを洗浄するときの注意点

両手の人差し指でバツを示している医者

インビザラインを誤った方法で洗浄すると、十分な洗浄効果が得られなかったりインビザラインが変形したりする恐れがあります。結果的に治療に支障が出ることも考えられるため、正しい方法で洗浄しなければなりません。

インビザラインを洗浄するときの注意点は以下のとおりです。

・やわらかい歯ブラシでこする

・研磨剤入りの歯磨き粉を使用しない

・マウスピース専用の洗浄剤を使用する

・洗浄後は乾燥させる

・熱湯は使用しない

それぞれを解説していきます。

やわらかい歯ブラシでこする

インビザラインを洗浄するときは、やわらかい歯ブラシを使いましょう。

毛先が硬い歯ブラシを使ってこすると、インビザラインに傷がついてしまいます。目には見えないほどの細かい傷でも、細菌が入り込んで増殖する原因となるため注意が必要です。

研磨剤入りの歯磨き粉を使用しない

インビザラインを洗浄するときは歯磨き粉を使うのは避けてください。

歯磨き粉には汚れを落としやすくするため研磨剤が配合されています。研磨剤入りの歯磨き粉でインビザラインをこすると、マウスピースの表面に傷がつき細菌が繁殖する原因になるため使用を控えましょう。

マウスピース専用の洗浄剤を使用する

インビザラインにはマウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。

似た用途で使用する商品に入れ歯の洗浄剤がありますが、インビザラインの洗浄には推奨できません。洗浄成分が強いなどが原因で、インビザラインが変形したり劣化したりする恐れがあります。

洗浄後は乾燥させる

食事や人前で話すなどでインビザラインを外す際には、洗浄後に乾燥させて保管しましょう。

濡れたままケースに入れるなどして保管すると、菌が繁殖する原因になります。ケースに入れるのであれば蓋を開けておくなどするとよいでしょう。

熱湯は使用しない

インビザラインの洗浄に熱いお湯を使うのはやめましょう。

ぬるま湯程度であれば問題ありませんが、熱いお湯となるとインビザラインが変形する恐れがあります。インビザラインが変形すると歯に合わなくなり作り直しが必要になります。治療期間が長くなることも考えられるため注意しましょう。

まとめ

黄色と青の歯ブラシとタオルが置かれている

インビザラインは、1日20~22時間という長時間装着することで歯を動かす治療方法です。インビザラインの洗浄を怠ると、不衛生なマウスピースを長時間装着していることになりかねません。インビザラインは毎日装着するため、正しく洗浄して快適に矯正治療期間を過ごしましょう。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。

インビザラインで噛み合わせが悪くなるの?その原因と対応方法について詳しく解説!

2022年11月11日
歯科医で説明を受けている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明なマウスピース型の装置を使って矯正治療を行なうマウスピース矯正ブランドです。装置が目立たず周囲の人に気づかれにくいメリットがある一方で、噛み合わせが悪くなるといった声も聞かれます。

今回は、インビザラインで噛み合わせが悪くなるのか、原因や対応方法について解説します。

インビザラインで噛み合わせが悪くなるの?

歯科医で検診中の女性

インビザラインで矯正治療を行なって噛み合わせが悪くなることは、基本的にはありません。
インビザラインでは、独自の3D治療計画ソフトウェアを使用し、治療開始から治療終了までの歯の動きをシミュレーションします。歯並びはもちろん、噛み合わせもしっかりと確認するため、インビザラインが原因で噛み合わせが悪化することはありません。

正しい噛み合わせとは?

笑顔の女性

インビザラインでは、正しい噛み合わせを目指し矯正治療を進めていきます。

正しい噛み合わせとは、一般的に以下のようなものをいいます。

  1. 上下の前歯の中心が揃っている
  2. 上下の前歯の隙間が5mm以下になっている
  3. 下の前歯が上の前歯の内側にある
  4. 上の前歯が下の前歯に2~3mm被さっている
  5. 上下の奥歯がしっかり噛み合っている
  6. 上下の歯列がどちらもきれいなU字のアーチを維持している

正しい噛み合わせであるかは、自身で鏡を見てある程度は判断ができます。

ただし、最終的な確認は歯科医院で行ないましょう。レントゲン撮影や歯型を採取し、歯並びや噛み合わせをさまざまな角度から診断します。

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因

マウスピース

インビザラインが原因で、噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。

しかし、矯正治療によって歯並びが変わることや不適切なマウスピースの使い方が原因で、噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因には、以下のようなものが考えられます。

  • 矯正治療によって歯が動いているため
  • 装着時間が守れていないため
  • マウスピースを正しく使用できていないため

詳しく解説していきます。

矯正治療によって歯が動いているため

矯正治療によって歯が動くことで、噛み合わせに変化が生じて噛み合わせが悪くなることがあります。歯が動くことで起きる噛み合わせの悪さは、インビザラインに限らず矯正治療全般で感じる可能性が高いです。特に、治療を始めた頃やマウスピースを交換したタイミングで違和感をもつ方が多い傾向にあります。

ただし、一時的であることが多く、治療が完了する頃には改善しています。矯正治療が完了したにもかかわらず噛み合わせに不具合がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

装着時間が守れていないため

装着時間を守らないことは、噛み合わせに影響が出る大きな原因になります。

インビザラインは1日20〜22時間以上の装着時間を推奨しています。装着時間が短かったり装着していなかったりする日が続くと、シミュレーション通りに歯が動かないばかりではなく「後戻り」が起こります。後戻りが起こると、治療期間が長引く可能性があります。マウスピースが合わなくなり、再製作が必要になる場合もあるため注意しましょう。

マウスピースを正しく使用できていないため

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因には、マウスピースを正しく使用できていないことが挙げられます。

マウスピースの不適切な使用方法は、以下のとおりです。

  • マウスピースが浮いたまま使用している
  • 変形したマウスピースを使用している
  • 交換時期を守っていない

詳しく解説していきます。

マウスピースが浮いたまま使用している

マウスピースを浮いたまま使用していると噛み合わせが悪くなることがあります。マウスピースと歯がしっかり密着していないと、装置から歯に適切な力が掛からず正しく歯が動きません。

変形したマウスピースを使用している

噛み合わせが悪くなる原因のひとつに、変形したマウスピースを使用している場合があります。マウスピースを正しく取り扱っていないと、落としたり踏んだりして変形してしまいます。変形したマウスピースを使用し続けていると、シミュレーション通りに治療が進まない可能性があるため注意が必要です。

また、噛み締めや歯ぎしりをする方は、マウスピースを変形させたり破損させたりする恐れがあります。噛み締めや歯ぎしりがあまりにも強いとインビザラインの適応になりません。ワイヤー矯正などの治療方法はあるため、歯科医師に相談してみましょう。

交換時期を守っていない

マウスピースの交換時期を守らないことは噛み合わせを悪化させる原因になります。インビザラインの交換周期は1〜2週間であることが多いです。交換周期には個人差があり、年齢や歯並びの状況などをみて歯科医師が判断します。インビザラインでは、マウスピースを交換することで徐々に歯を理想的な歯並びになるように動かしています。交換時期が来たにもかかわらず以前のマウスピースを使い続けていても、歯並びは改善しません。

また、自己判断でマウスピースを交換すると、痛みが出たり噛み合わせが悪くなったりする可能性があるので控えましょう。

インビザラインの正しい装着方法と注意点

ビックリマーク

インビザラインで矯正治療を進めるうえで噛み合わせの悪化を防ぐには、マウスピースを正しく装着することが大切です。また、治療中のトラブルを回避するため、マウスピースの取り扱いにも注意しましょう。

インビザラインの正しい装着方法

インビザラインを装着する際は、以下を意識して正しく装着しましょう。

  • 1日20時間以上装着する
  • 指定された交換時期を守る
  • しっかり奥まで装着する

装着時間や交換時期は、歯科医師の指示を守りましょう。マウスピースは浮いたまま使用すると正しい治療効果が得られません。マウスピースを装着する際は、指でしっかりと押して歯に隙間がないか確認しましょう。マウスピースが途中までしかはまっていないのに噛み込んで装着するのは、変形や破損の原因になるため避けてください。

最後にチューイーを噛みましょう。チューイーは、弾力のある素材でできたロール状のチューブで、噛むことで歯とマウスピースの密着度を高められます。

インビザラインを装着しているときに注意すること

インビザラインで矯正治療を行なっているときの注意点は、以下のとおりです。

  • マウスピースを装着したまま飲食をしない
  • 紛失や破損をしない
  • むし歯や歯周病に注意する

詳しく解説していきます。

マウスピースを装着したまま飲食をしない

マウスピースを装着したまま飲食をするのは、破損や変形などの原因になるため避けてください。「飲み物であれば問題ない」と思いがちですが、マウスピース装着中に飲めるのは、基本的には水のみです。甘い飲み物は、マウスピースと歯の間に糖分が蓄積されむし歯の原因になります。

また、ワインやコーヒーなどの色素の濃い飲み物は着色する可能性があるため、マウスピース装着中には控えてください。インビザラインで矯正を行なっているときは、飲食の際はマウスピースを必ず外しましょう。

紛失や破損をしない

マウスピースの紛失や破損には十分注意してください。

マウスピースを外した際に、ティッシュなどに包んでそのまま捨ててしまうことがあります。紛失や破損した場合は再製作しなければならず、治療期間が長くなったり余計な費用がかかったりとあまり望ましくはありません。マウスピースを外した際には、専用のケースに保管するなどしてしっかり管理しましょう。

むし歯に注意する

むし歯の治療のために詰め物や被せ物をして歯の形態が変わってしまった場合は、マウスピースを再製作しなければなりません。

ワイヤー矯正と比較して、インビザラインはマウスピースを取り外せるため歯磨きがしやすいのが特徴です。フロスなどの補助器具も併用してむし歯を防ぎましょう。

インビザラインで噛み合わせが悪くなったと思ったら

マウスピース

噛み合わせの悪さを感じた場合はそのままにせず、すぐに対処することが大切です。

対応方法は以下のとおりです。

  • マウスピースの状態や使用方法を確認する
  • 歯科医師に相談する

詳しく解説していきます。

マウスピースの状態や使用方法を確認する

噛み合わせが悪くなったと感じた場合、まずはマウスピースの状態や使用方法を確認しましょう。マウスピースが変形・破損している場合は、歯に適切な力が加わっておらず噛み合わせが悪化している可能性があります。無理に装着せず、歯科医院へ連絡しましょう。

また、歯科医師が指示した使用時間や交換時期を守れていない場合も、予定通りに歯が動かず噛み合わせに影響が出ることがあります。装着する際は、マウスピースがしっかりと密着するようチューイーを使用してください。マウスピースの使用方法に誤りがあった場合は、歯科医師にその旨を伝え、指示を仰ぎましょう。

歯科医師に相談する

マウスピースの状態や使用方法に問題がないにもかかわらず、噛み合わせが悪いと感じた場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。

噛み合わせが大幅にずれている場合は、マウスピースを再製作し、歯並びや噛み合わせの修正を行なう可能性もあります。矯正治療によって歯が動いているため、噛み合わせが悪くなっている場合は治療が進むにつれて改善します。いずれにしても、不安を感じた場合には歯科医師に相談するのが良いでしょう。

まとめ

歯をいたがるビジネスマン

インビザラインで噛み合わせが悪くなることは基本的にはないため、安心して治療を進めてください。

ただし、矯正治療では、インビザラインに限らず、歯が動く過程で一時的に噛み合わせに変化が生じることがあります。不安を感じた場合は、歯科医師に相談しましょう。また、インビザラインの治療をスムーズに進めるためには、装着時間や交換時期を守ることが重要です。必ず歯科医師の指示に従い、正しく治療を進めましょう。

インビザラインに不安がある方や検討されている方は、浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。