Tag Archives: アタッチメント

インビザライン治療中に痛みが起こる場面とは?原因と対処法を解説!

2023年10月21日
歯科医師がマウスピースケースにマウスピースを保管している

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、ほかの治療法と比較すると痛みが起こりにくいといわれています。

しかし、インビザライン治療では歯を動かすため、痛みが起こるのではないかと不安に思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、インビザライン治療と痛みの関係性について解説します。痛みが起きたときの対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療中に痛みはあるの?

ピンクの背景の前で歯ブラシを持っている女性

インビザラインはほかの矯正と比較すると痛みは少ないものの、まったく痛みが起こらないわけではありません。

ワイヤー矯正のように強い力で歯を動かすことはないものの、1枚のマウスピースで0.25mmほど歯を動かすため、痛みが起こる場合や違和感を覚える場合があります。また、お口の状態やマウスピース自体が原因で痛みが起こる場合もあるのです。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因について、次項に詳しく解説します。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面

頬を手で押さえる男性

インビアライン治療中のどのような場面で痛みが起こるのでしょうか。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因は、以下のとおりです。

はじめてマウスピースを装着したとき

インビザライン治療を開始して、はじめてマウスピースを装着したときに痛みが起こります。

インビザライン治療開始時は、歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態です。歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態でマウスピースを装着すると、歯を動かそうとする力によって痛みが起こります。

また、マウスピース装着時に締め付けられるように感じる方もいるでしょう。はじめてマウスピースを装着したときに起こる痛みは、3日~1週間ほどで消失します。

マウスピースの装着時間が守れていないとき

マウスピースを装着しないと、歯は元の位置に戻ろうとします。マウスピースを装着しない時間が長く、歯が元の位置に戻ろうとしているときにマウスピースを装着すると痛みが起こるのです。

マウスピースを装着していない時間が長ければ長いほど、歯は元の位置に戻ろうとするため、強い痛みが起こるでしょう。

マウスピースの適切な装着時間は1日20〜22時間以上です。マウスピースの装着時間を守らないと痛みが起こるだけではなく、治療期間が延長になることもあります。

インビザライン治療中の痛みを起こさないことはもちろん、歯が元の位置に戻ることを防ぎ、計画どおりに治療を終わらせるためにも、マウスピースの装着時間は必ず守りましょう。

新しいマウスピースに交換したとき

新しいマウスピースに交換したときにも痛みが起こります。

新しいマウスピースに交換すると、歯を次の目標の位置まで動かすための力が加わるためです。痛みが強い場合には、1つ前のマウスピースで歯を動かしきれていない可能性があるでしょう。歯を動かすときには痛みが伴いますが、3日〜1週間ほどで消失します。

マウスピースが合っていないとき

マウスピースが自分の歯並びに合っていないときにも痛みが起こります。

インビザラインのマウスピースは、アライン・テクノロジー社独自の3次元治療計画ソフトウェアを使って作成されるため、検査で測定した値からの誤差は少ないです。

つまり、マウスピースそのものが原因ではなく、インビザラインの治療過程がうまくいっていないことでマウスピースが合わなくなり、痛みが起こると考えられます。

例えば、マウスピースの装着時間を守れておらず、十分に歯を動かせていない状態で、次のマウスピースを装着すると、マウスピースを作成したときに推測した歯並びとマウスピースが合わないため痛みが起こるのです。

治療で必要な処置をしたとき

インビザライン治療はマウスピースを装着するだけではなく、ほかにもさまざまな処置を行います。インビザライン治療を進めるうえで必要な処置をしたときに痛みが起こる場合もあるのです。

例えば、アタッチメントを使って歯にかかる力を調整すると、調整後に痛みが起こる場合があります。また、IPRという歯と歯の間を削る処置後にマウスピースを装着すると痛みが起こる場合や、食事やうがいをするときにしみる場合もあるでしょう。

マウスピースにゆがみや亀裂があるとき

マウスピースにゆがみや亀裂があると、歯茎の粘膜を傷つけるため、痛みが起こります。

マウスピースのゆがみや亀裂は素人が見ただけではわかりません。痛みが起こってはじめてゆがみや亀裂に気づくケースもあります。また、マウスピースにゆがみや亀裂があるにもかかわらずマウスピースの装着を続けると、歯茎を深く傷つけ、そのあとの治療が難航する場合もあるのです。

お口の中に異変がある場合には、マウスピース自体に問題があることを疑い、歯科医院を受診しましょう。

虫歯になったとき

虫歯になると、インビザライン治療に関係なく痛みが起こるでしょう。インビザライン治療中に虫歯になった場合は、虫歯を完治させてからインビザライン治療を再開するケースもあります。

インビザライン治療中は、口内が乾燥しやすく、唾液が少なくなるため虫歯になりやすいです。インビザライン治療中の虫歯を予防するためにも、お口のケアはもちろん、マウスピースのお手入れもしっかり行いましょう。

インビザライン治療中に痛みが起きたときの対処法

水色の背景の前に置かれた薬

では、インビザラインの治療中に痛みが起きたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。

インビザラインの治療中に痛みが起きたときの対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

我慢できない痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合には、痛み止めを服用しましょう。

痛み止めを服用することで、痛みを軽減できます。痛み止めは市販のものでもよいですが、歯科医師に相談して処方もしてもらうほうがよいでしょう。

硬いものを食べない

インビザライン治療中に痛みが起こっているときには硬いものを食べないようにしましょう。

硬いものを食べると歯の根元に強い力が加わります。その刺激でさらに痛みが強くなる可能性があるのです。痛みが治まるまでは、やわらかいものを食べましょう。

1つ前のマウスピースに戻す

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースに戻して様子をみましょう。

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースで目標の位置までしっかりと歯を動かせていない可能性があります。十分に歯を動かせていない状態で新しいマウスピースに交換すると、歯にさらに強い力が加わるため、痛みが起こるのです。

痛みによって日常生活に支障が出ている場合には、1つ前のマウスピースに戻して、しばらく様子をみてから新しいマウスピースに交換しましょう。

歯科医師に相談する

インビザライン治療中に強い痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。装着しているマウスピースがお口の状態に合っていない場合には、マウスピースを削るなど必要な処置をしてもらえるでしょう。

まとめ

女性歯科医師と歯科医院で治療を受ける女性

インビザライン治療は、ほかの矯正方法と比べて痛みが起こりにくい治療法ですが、まったく痛みが起きないわけではありません。インビザライン治療中に痛みが起きた場合は、原因を特定し対処することで治療を継続できます。

インビザライン治療中に起きる痛みの原因は、お口の状態によるものや、マウスピース自体に原因があるものなどさまざまです。痛みが起きた場合は、食事を気をつけることや、痛み止めを服用することで痛みを軽減できます。痛みが続く場合には我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

インビザライン治療中に起こる痛みとうまく付き合いながら前向きに治療を行うことで、きれいな歯並びを手に入れられます。

インビザライン治療中の痛みにお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインの正しい取り外し方と装着方法を詳しく解説!

2023年9月4日
インビザラインを手にもっている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの正しい取り外し方と装着方法についてお悩みの方はいらっしゃいませんか。

今回は「インビザラインの正しい取り外し方と装着方法」について解説します。インビザラインの正しい取り外し方と装着方法を把握しておくと、インビザラインに関わるトラブルを予防することにつながるでしょう。

ほかにも「インビザラインを間違えた方法で取り外すリスク」や「インビザラインのお手入れ方法」についても解説します。インビザラインの正しい取り外し方と装着方法についてぜひ理解を深めてください。

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと

リスクという文字をあらわす木のブロック

インビザライン(マウスピース)を間違えた方法で取り外すことで起きる3つのリスクは、以下のとおりです。

・マウスピースが変形するリスク

・マウスピースが破損するリスク

・アタッチメントが取れるリスク

以下、それぞれのリスクについて解説します。

マウスピースが変形するリスク

インビザラインを正しい方法で取り外さないと、マウスピースが変形してしまうリスクがあります。

マウスピースが変形すると、うまく装着することができず、歯が治療計画どおりに動かずに治療期間がのびてしまいます。また、意図しない方向に力がかかってしまい、歯茎に痛みを感じたり歯並びが悪くなったりしてしまうこともあるため注意が必要です。

マウスピースを装着して少しでも違和感があれば、すぐに歯科医院に相談するのがよいでしょう。

マウスピースが破損するリスク

インビザラインを間違った方法で取り外してしまうと、ヒビや割れなどの破損のリスクが高くなります。

マウスピースが破損してしまうと、作り直しが必要となり、治療が中断してしまう可能性があります。また、マウスピースを装着していない期間があると、歯が後戻りしてしまい、インビザライン治療を最初からやり直すケースもあるのです。

破損状態によっては、修理で対応ができる可能性もあるため、破損したマウスピースは捨てずにもっておきましょう。

アタッチメントが取れるリスク

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと、歯の表面についているアタッチメントが取れてしまう可能性があります。

アタッチメントは、歯に対して強制力を加えることができるため、アタッチメントが取れてしまうと、治療計画どおりに歯を動かすことができなくなります。その場合、治療期間がのびてしまうのはもちろんですが、歯並びのトラブルの原因となってしまうため、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。

インビザラインの正しい取り外し方

インビザラインを手にもっている笑顔の男性

インビザライン(マウスピース)の正しい取り外し方について把握しておくと、治療中のトラブルを予防することにもつながります。

インビザラインの正しい取り外し方は、以下の3つです。

・上顎のインビザラインの取り外し方

・下顎のインビザラインの取り外し方

・アタッチメントの取り外し方

以下、それぞれの取り外し方を解説します。

上顎のインビザラインの取り外し方

上顎のインビザラインの取り外し方は、左右どちらかの奥歯の内側に人差し指を入れて、爪でマウスピースを下に向かって引っ掻くように取り外します。反対側も同じ手順で取り外すことが可能です。両側の奥歯が外れたら、前歯部分を人差し指と親指で挟んで、下に向かって引っ張るように外します。

マウスピースを外す際は、奥の内側から順に外すことが重要で、インビザラインをはじめてしばらくの間は、鏡を見ながら着脱の練習をするのがよいでしょう。

下顎のインビザラインの取り外し方

下顎のインビザラインの取り外し方は、上顎のインビザライン同様に、左右どちらかの奥歯の内側に人差し指を入れて、爪でマウスピースを上に押し上げるようにして取り外します。反対側も同じ手順で取り外すことが可能です。両側の奥歯が外れたら、前歯部分を人差し指と親指で挟んで、上に向かって引っ張るようにして外します。

前歯部分を外す際は、歯に負担がかからないようにゆっくり外すようにしましょう。

アタッチメントの取り外し方

アタッチメントがついている場合も、奥歯の内側から前歯部分にかけて外していきます。

奥歯の外側から取り外そうとしてしまうと、アタッチメントに大きな負荷がかかってしまい、アタッチメントが外れてしまう原因となってしまうため注意が必要です。アタッチメントが引っかかって外れにくい場合は、マウスピースを広げるようにするとスムーズに取り外せるでしょう。

インビザラインを取り外したらお手入れする

インビザラインがおいてある

インビザライン(マウスピース)を使用すると、通常よりも虫歯や歯周病になってしまうリスクが高くなるため、常に清潔に保つために取り外しの際はお手入れが必要です。

具体的なインビザラインのお手入れ方法は、以下のとおりです。

・水洗いする

・洗浄剤を使用する

・中性洗剤を使用する

以下、それぞれ解説します。

水洗いする

インビザラインのお手入れ方法として、水洗いする方法があります。

冷水をあてながらマウスピースを指でこすって洗い流していきます。マウスピースの汚れが気になる場合は、なるべく毛先が柔らかい歯ブラシを使って磨いてください。

お湯を使うと、マウスピースの変形や破損の原因となってしまうため注意が必要です。また、水洗い後にマウスピースを濡れたままにしてしまうと雑菌が繁殖してしまうため、しっかり水分を拭き取りましょう。

洗浄剤を使用する

インビザライン専用の洗浄剤を使用することで、汚れはもちろん、目に見えない雑菌を除去することにつながります。

洗浄剤の種類は、泡で洗浄する「泡タイプ」、水と錠剤を一緒に入れる「つけおきタイプ」の2種類があります。つけおきタイプは、長時間つけおきしてしまうとマウスピースが劣化してしまうリスクがあるため、あらかじめ注意が必要です。

中性洗剤を使用する

中性洗剤でもインビザラインのお手入れは可能です。

中性洗剤を水で薄めて、毛先が柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。そのあとによくすすぐことで、マウスピースに付着している汚れや雑菌を取り除くことが可能です。ご自宅にある食器用洗剤などは中性洗剤のため、お手軽にお手入れすることができるでしょう。

インビザラインの正しい装着方法

インビザラインをはめようとしている女性

インビザラインを装着する際は、両手でマウスピースを持って、奥歯からゆっくり上に圧力を加えながら着用します。その際、頬粘膜を巻き込みやすく粘膜を傷つけてしまう可能性があるため、あらかじめ注意が必要です。

次に、シリコン製のロールチューブの「チューイー」を噛み、マウスピースと歯と間のすき間をなくしていきます。

新しいマウスピースを装着する際は、最初は違和感がありますが、マウスピースの装着に慣れると違和感や圧迫感は少なくなっていくでしょう。また、新しいマウスピースを装着する際は、マウスピースが浮きやすくなってしまうため注意が必要です。

まとめ

ポイントをまとめる女性

今回は、インビザラインの正しい取り外し方と装着方法、インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうリスクやインビザラインのお手入れ方法についてご紹介しました。

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと、マウスピースが変形する、マウスピースが破損する、アタッチメントが取れてしまうなどのリスクがあります。

インビザラインの正しい取り外し方について把握しておくと、治療中のトラブルを予防することにつながります。今回の解説を参考に、インビザラインの正しい取り外し方と装着方法について理解を深めてください。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と対処法を解説!

2023年8月28日
インビザラインを専用のケースに収納する

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明のマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法です。透明なので装置が目立たず、痛みを感じにくいことから人気が高まっています。

基本的にマウスピースをつけたまま過ごす治療なので「会話が問題なくできるのか」「滑舌が悪くなることはないのか」と不安を感じる人もいるでしょう。

今回は、インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と、対処法を詳しく解説します。

インビザライン治療中は滑舌が悪くなる?

口を尖らせて考える女性

インビザラインは、違和感はあっても滑舌への影響は少ないといわれています。ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーを歯に固定するので、滑舌が悪くなったと感じる方が非常に多いです。

インビザラインで使用するマウスピースの厚さは0.5mm程度で、口内にフィットする設計になっているため、喋りにくいと感じることは少ないのです。

しかし、何もなかった口内にマウスピースが入るので、異物感・違和感から滑舌が悪くなったと感じることもあります。人前で話す機会が多い仕事をしている人などは、滑舌が悪くならないか気になるでしょう。

時間の経過とともに改善されるので、過度に心配する必要はありません。

インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因

机に置かれた?と虫眼鏡が書かれた木のブロック

滑舌が悪くなる原因として比較的多いのは、思い込みです。

マウスピースを装着したばかりのときや新しいマウスピースに交換したばかりのときは、特に違和感をおぼえやすいとされています。そのため、滑舌が悪くなったと感じることがありますが、実際にはそれほど変化していないことが多いです。

しかし、実際に滑舌が悪くなるケースもあります。具体的な原因は、以下のとおりです。

マウスピースに慣れていない

インビザラインで使用するマウスピースは0.5mm程度の厚みしかありませんが、上下の歯に装着すると1mm程度の厚みになります。

口内に髪の毛が入り込み、噛んで違和感をおぼえたことがある方もいるのではないでしょうか。非常に細い髪の毛を噛んだ違和感に気づけるほど、歯は敏感なのです。そのため、口内にマウスピースが入っている違和感に慣れるまでは、喋りにくい、滑舌が悪くなったと感じるでしょう。長くても1週間程度で慣れる方が多いです。

マウスピースと舌が接触する

滑舌が悪くなるのは、舌の動きが制限されたときです。インビザラインのマウスピースは0.5mm程度の厚みしかないので、舌の動きはそれほど制限されません。

しかし、口内の違和感に敏感な方もいるでしょう。マウスピースと舌が接触することが気になって、舌の動きを無意識に制限する場合があります。

口の中が乾燥している

特に、インビザラインを始めたばかりのときは、不慣れなためにマウスピースを装着すると口を少し開けることがあります。口が開いている時間が長いと、口の中が乾燥して舌の動きが悪くなり、滑舌が悪くなったと感じることにつながります。

マウスピースを適切に装着できていない

マウスピースをしっかりと装着できておらず、浮いたような状態になっていると、マウスピースに舌が触れて滑舌が悪くなることがあります。マウスピースが変形している場合も口内にフィットしないので、滑舌が悪くなるでしょう。

インビザライン治療中の滑舌が気になるときの対処法

体の横を指さして笑う女性

滑舌が気になるからと、マウスピースの装着時間を短くすることはやめましょう。計画どおりに矯正治療が進まなくなります。

滑舌が気になる場合の対処法は、以下のとおりです。

思い込みかどうか確認する

まずは、本当に滑舌が悪くなっているのか確かめましょう。

マウスピース装着中に、家族など身近な人に滑舌が悪くなっていないか尋ねてください。スマホで録音しながら文章を読み、録音した音声を聞くなどすると、滑舌が悪くなっているかどうか客観的に判断できます。

インビザラインに慣れる

インビザラインは違和感や痛みが少ない治療法とされていますが、まったく違和感がないわけではありません。インビザラインの装着時間を守り、時間の経過とともに慣れていきましょう。

異物感・違和感に慣れることで、滑舌も改善されることがあります。初めてインビザラインを装着したときや、新しいマウスピースに交換したときに出る違和感は、2〜3日で慣れることが多いです。長くても1週間で慣れるでしょう。

1週間以上経っても違和感がある場合は、マウスピースが変形している可能性や適切に装着できていない可能性があります。一度歯科医院を受診して、確認してもらってください。

会話のトレーニングをする

マウスピースを装着した状態で会話することに慣れましょう。

早く慣れたい場合は、マウスピースを装着したまま会話をする機会を増やしてください。

トレーニングの方法

意識して会話の機会を増やす以外にもトレーニング方法はあります。

一人のときでも、意識して文章を声に出して読むなどするとトレーニングになります。特に苦手な発音を、ゆっくりとはっきり声に出してみましょう。

影響を受けやすい発音は、サ行・タ行・ラ行・ナ行です。「さ・さ・さ」など苦手な発音を繰り返す、苦手な発音が入った単語を声に出すなどするとよいでしょう。例えば「魚」「ささみ」「ハサミ」「いぐさ」など、単語の前・真ん中・後ろに難しい発音が入っているものを、声に出して発音してください。

単語の発音に慣れたら、早口言葉にチャレンジしてもよいでしょう。早口言葉はマウスピースを装着していなくても難しいので、うまく言えなくても気にせずに、気軽にトレーニングしましょう。

<早口言葉の例>

・赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙(あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ)

・生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)

・此の竹垣に竹立て掛けたのは、竹立て掛けたかったから、竹立て掛けた(このたけがきにたけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)

口をしっかり閉じる

マウスピース装着時に口を開ける癖がついている場合は、意識して口をしっかり閉じましょう。

口が開いていると、お口の中が乾燥して滑舌が悪くなります。口を開ける癖は、歯並びにも悪影響を与えます。インビザライン治療が終わったあとも口を開ける癖が改善されなければ、再び歯並びが乱れるかもしれません。

マウスピースをしっかり装着する

マウスピースを指で圧接しただけでは、しっかりと装着できていない可能性があります。

インビザライン治療の際は、チューイーというマウスピースを装着するための補助用具を手渡されることが多いでしょう。特に、アタッチメントという突起を歯につける場合は、手だけでは装着しづらいです。必ずチューイーを使ってマウスピースを装着しましょう。

うまく装着できない場合は、受診してマウスピースの装着方法を再度教えてもらってください。

マウスピースの状態を確認してもらう

マウスピースが変形しているかの判断はご自身では難しいので、歯科医院で確認してもらう必要があります。

チューイーを使って適切に装着しても、違和感・異物感があり、滑舌が気になる場合は、マウスピースの状態を確認してもらいましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて違和感が少なく、滑舌が悪くなることはほとんどありません。インビザラインは、話しにくさや滑舌が気になる方に適した矯正方法です。

インビザラインを使用して滑舌が悪くなったと感じるときは、思い込みや慣れていないことが原因の場合が多いです。なかなか慣れずに滑舌が気になり続ける場合は、歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療を行うと痩せる?その理由とそのほかのメリット

2023年5月7日
絨毯の上にある2つのマウスピース

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、歯並びを矯正するための治療として知られていますが、インビザライン治療を行うと痩せるという話があるのはご存じでしょうか。

今回は、インビザライン治療を行うと痩せる理由や、インビザライン治療のメリットについて解説します。

インビザライン治療を行うと痩せる?

頭に?を浮かべて悩む女性

結論から述べると、インビザライン治療で痩せることはあります。

しかし、インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療であり、痩せるための治療ではないことを認識しましょう。

体重の増減は、日頃の摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。後述しますが、インビザライン治療中は、間食などが減少し、摂取カロリーが少なくなるため痩せることが多いです。矯正治療中、摂取カロリーに変化がなければ、痩せることはありませんので注意しましょう。

インビザライン治療を行うと痩せる理由

鏡の前でお腹周りを気にする女性

インビザライン治療を行うと痩せるのは、なぜでしょうか。

以下、詳しくご説明します。

間食が減る

インビザライン治療では、取り外しのできる透明なマウスピースを使用します。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着しないといけません。

しかし、装着した状態で飲食をすると、マウスピースが割れることがあるので、食事の際は外す必要があります。飲食のたびにマウスピースの着脱をすることや、食後の歯磨きが手間に感じ、間食が減って痩せることがあるでしょう。

ジュースなどの飲み物を飲む機会が減る

インビザライン治療中に、オレンジジュースやコーラなどの色の付いた物を飲むと、マウスピースが着色することがあります。そのため、マウスピースを装着しているときは、水を飲むことが基本です。

このような理由から、糖分が入ったジュースなどを飲む機会が減り、痩せることがあるといえるでしょう。

矯正の痛みで食欲が減る

インビザライン治療では、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を動かします。個人差がありますが、歯に力を加える際に痛みを感じることがあります。

この痛みの影響で食欲が減り、痩せる方もいるでしょう。

満腹中枢が刺激される

脳には、満腹感を認識する満腹中枢が存在します。この満腹中枢が刺激されると、空腹感がなくなり食べ過ぎを防ぐことができるのです。

インビザライン治療により歯並びがきれいになると、噛み合わせが改善します。食事の際によく噛めるようになるため、満腹中枢が刺激され過食を防ぐことができるといえるでしょう。

食事の時間が長くなる

インビザライン治療では、歯の表面に「アタッチメント」とよばれる小さな突起を付けることがあります。

アタッチメントは、専用の接着剤を用いて接着しているため、強くものを噛むと取れてしまう場合があります。そのため、食事のときは、ゆっくりと時間をかけて噛まなければなりません。食事に時間をかけることで、満腹中枢が刺激され、食事の量が減ることがあるでしょう。

インビザライン治療には小顔効果も?

喉元を気にする女性

インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療のため、必ずしも小顔になるわけではありません。

しかし、噛み合わせを改善することで、お顔の筋肉への負担が軽減され、フェイスラインが改善されて顔のバランスが整うことがあります。

インビザライン治療で小顔効果が期待できるケース

基本的にインビザライン治療のみでは、小顔効果は期待できません。

しかし、もとの歯並びの状態によっては、矯正治療での小顔効果が望めます。

以下、インビザライン治療で小顔効果が期待できるケースについてまとめました。

Eラインが改善できる場合

Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先から下顎の先を直線で結んだ線のことをいい、この線の内側に唇があると、横顔が美しく見えるといわれています。

インビザライン治療によりEラインが改善される場合は、顔の印象が変化し、小顔に見える場合があるでしょう。Eラインが改善される症例としては、上の前歯が前方に出ている出っ歯、下の前歯が前方に出ている受け口があげられます。

なお、骨格が原因で前歯が前方に出ている場合は、インビザライン治療で改善することはできません。

噛み合わせが原因でエラが張っている場合

エラが張る原因は、主に2つあります。ひとつは、骨格的にエラが張っている場合です。もうひとつは、咬筋(こうきん)とよばれる、噛むときに働く筋肉が発達することで、エラが張っているように見える場合です。後者の場合は、インビザライン治療により、小顔効果が期待できます。

噛み合わせの状態がよくないと咬筋に負荷がかかり、咬筋が発達します。インビザライン治療により、噛み合わせがよくなると、噛む際に咬筋に過度な負荷はかかりません。そのため、発達していた咬筋が本来あるべき状態に戻り、エラの張りが改善することがあります。

ほかの矯正治療とここが違う!インビザライン治療の特徴

マウスピースをはめる女性

インビザライン治療が口元やフェイスラインにどのような影響を与えるのかご説明しました。

では、インビザライン治療は、ワイヤー矯正などと比べてどのような特徴があるのでしょうか。以下、インビザライン治療の特徴についてまとめました。

矯正器具の取り外しができる

ワイヤー矯正では、歯の表面に小さい金属を取り付け、そこに矯正用のワイヤーを装着します。

一方、インビザライン治療では、マウスピースを装着することで矯正治療を行います。マウスピースは自由に取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正治療を開始する前と同じように行えることが特徴です。

矯正の痛みが比較的少ない

矯正治療では、歯を動かすために力を加える必要があります。

インビザライン治療では、ワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を動かすため、矯正の痛みが少ないことが特徴です。

矯正していることが目立たない

インビザライン治療では、透明なマウスピースを使用します。そのため、矯正器具が目立ちません。

また、自由に取り外しができるので、人前で話すときはマウスピースを外すことができます。

痩せるだけじゃない!インビザライン治療のメリット

歯を見せて笑う女性

インビザライン治療には、痩せる以外にもメリットがあります。

以下、インビザライン治療のメリットをまとめました。

虫歯や歯周病を予防できる

歯並びが悪いと、歯と歯のすき間や歯と歯肉の境目に歯ブラシをうまく当てることが難しいです。磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

インビザライン治療で歯並びを改善することで、細かいところまで歯ブラシを当てることができるようになります。結果的に、虫歯や歯周病を予防できるのことは、大きなメリットといえるでしょう。

コンプレックスを解消できる

歯並びがよくないと口元が気になり、人前で話をすることに抵抗を感じる方もいるでしょう。歯並びを改善することで、口元を気にせず話したり、口を大きくあけて笑うことができます。

滑舌を改善できる

歯と歯にすき間があると、サ行やタ行の滑舌が悪くなることがあります。

インビザライン治療により歯と歯の間のすき間を改善することで、滑舌を改善することができます。

よく噛めるようになる

奥歯の歯並びが悪いと、ものをうまく噛めません。奥歯の歯並びを改善することで、噛み合わせも改善され、よく噛めるようになるでしょう。また、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負荷がかかり、顎関節症になる可能性があります。

噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減することができます。

まとめ

歯の模型を持って説明する女性医師

今回は、インビザライン治療を行うと痩せるのかという疑問について解説しました。

インビザライン治療自体には、ダイエット効果はありません。

しかし、マウスピースの装着に伴い、食事回数などが減ると痩せる場合があります。また、出っ歯や受け口、咬筋が発達している場合に限れば、小顔効果が期待できることがあります。インビザラインはメリットの多い矯正治療です。歯並びが気になる方は、検討するとよいでしょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインが割れた!紛失した!よくあるトラブルと対処法

2023年4月26日
マウスピースを口に装着する女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインが割れたり紛失したりするトラブルが発生した場合は、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。治療を中断している期間が長くなると、治療期間が延びるだけでなく、納得のいく結果を得られない場合があります。

今回は、インビザライン治療中によくあるトラブルと対処法について解説します。

インビザライン治療中によくあるトラブル

顎に指先を当てて悩む女性

インビザラインは、従来の矯正治療に比べて快適であるとされています。

しかし、ほかの矯正方法と同様、治療中にトラブルが発生することもあります。よくあるトラブルは、以下のとおりです。

・インビザラインが割れる

・アタッチメントが取れる

・インビザラインが合わない

・インビザラインを紛失した

インビザラインの治療開始前に行うシミュレーションはあくまでも予測なので、歯が思いどおりに動かないことがあります。不測の事態による場合もありますが、使用方法の誤りによって起きるトラブルも多くあります。

インビザラインの作り直しには時間や費用がかかるため、トラブルはなるべく避けたいものです。インビザラインによるトラブルを減らすには、装着時間を守るなど、適切に管理することが重要です。

トラブル①インビザラインが割れる

緑の背景に歯ブラシとマウスピースと歯磨き粉

インビザラインは、厚さ約0.5mmと非常に薄いプラスチック製のマウスピースです。使用方法の誤りや事故によって、インビザラインが割れることがあります。

インビザラインが割れる原因

インビザラインは、非常に薄い素材で作られているマウスピースのため、強い衝撃が加わると割れる場合があります。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、インビザラインが割れるリスクが高いです。

歯ぎしりや食いしばりは主に睡眠中に行われ、歯にかかる圧力は250~300㎏ほどといわれています。マウスピースに強い力が加わると、インビザラインが割れてしまう可能性があります。

インビザラインを装着したままの食事

インビザラインを外さずに食事をすると、噛んだ衝撃でインビザラインが割れることがあります。特に、固い食べ物には注意が必要です。

しかし、インビザラインを外さずに食事をすることは基本的にNGなので、割れる原因としては低いといえるでしょう。

誤った保管方法

インビザラインは、取り外したあとに専用の保管ケースに入れることが推奨されています。

しかし、手間がかかることから、ケースに入れずにそのまま机などに置いてしまうこともあるでしょう。インビザラインを置いていることを忘れて、上から物を置いたり落としてしまったりすると、インビザラインが割れることがあります。

また、外出時はケースではなくティッシュやタオルに包む方もいますが、その状態で服のポケットやバッグに入れてしまうと、インビザラインが割れるリスクが高くなります。

インビザラインを無理に外す

インビザラインの取り外しには、適切な方法があります。外すときに無理な方向に引っ張ってしまうと、インビザラインが割れる場合があります。

インビザラインは、奥歯の内側に指を引っかけて浮かせてから、前歯に向かって外しましょう。

インビザラインが割れた際の対処法

インビザラインが割れたら、まずは歯科医院に連絡しましょう。まだ装着できるからといってインビザラインを割れた状態でつけていると、計画どおりに歯が動かず、治療の精度が落ちてしまいます。

ただし、診察時に医師が問題ないと判断すれば、使用を継続する場合もあります。また、医師の指示により、ひとつ前のマウスピースや次のマウスピースを装着する場合もあるでしょう。装着可能な状態かどうかは自己判断せず、医師の指示に従ってください。

インビザラインが割れた際の注意点

インビザラインが割れたからといって、自分で修理してはいけません。インビザラインは非常に繊細に作られています。自分で修理しても治療に支障をきたすだけなので、自己判断はやめましょう。

また、次回の通院時までに何も装着せずに過ごすのもよくありません。インビザラインで動かした歯が戻ってしまう可能性があるからです。

インビザラインが割れた場合は長時間放置せず、すぐに医師に相談しましょう。

トラブル②アタッチメントが取れる

マウスピースを手に持った女性

矯正力を高めるために、歯にアタッチメントを装着する場合があります。アタッチメントは、インビザラインと違って自分で取り外すことができないので、食事や歯磨きのときも装着したまま過ごします。

アタッチメントが取れる原因

強い衝撃が加わったり、接着力が弱くなったりすると、アタッチメントが取れることがあります。以下、アタッチメントが取れる原因について解説します。

インビザライン着脱時の衝撃

アタッチメントは、自分で取り外すことはできません。インビザラインをつけたり外したりするときに、引っかかって取れてしまう場合があります。

アタッチメント周囲の汚れ

アタッチメント周囲は段差が生まれるため、磨きづらく汚れが溜まりやすいです。汚れが蓄積されると、接着部分が劣化し、アタッチメントが取れることがあります。

固い食べ物を噛んだときの負荷

アタッチメントは自分で取り外しができないので、食事のときもつけたままです。固い食べ物を噛んだ衝撃でアタッチメントが取れることがあります。

不適切な装着

アタッチメントの装着が不十分であった場合にも、取れてしまう場合があります。

アタッチメントが取れた際の対処法

アタッチメントが取れたら、すぐに歯科医院に連絡しましょう。取れた状態が長く続くと、治療計画の乱れにつながります。

また、アタッチメントは非常に小さく、歯と似た色をしているので、取れても気づかない場合があります。インビザラインの取り外しは鏡で確認しながら行うようにすると、対応の遅れを防止できるでしょう。

アタッチメントが取れた際の注意点

アタッチメントは自分で取り外しができないので、食事や歯磨きによる影響を受けやすいです。

アタッチメントの装着中は、インビザラインの取り外しは特に丁寧に行い、アタッチメント周囲は入念に磨くようにしましょう。また、固い食べ物を食べる場合は、アタッチメントを装着している部分を避けて噛むと、取れるリスクを軽減できます。

トラブル③インビザラインが合わない

右頬に手を当てて痛がる女性

インビザラインが浮いてしまって歯の形に合わない場合があります。インビザラインが合わない場合、装着方法の見直しや作り直しが必要になることがあります。

インビザラインが合わない原因

基本的に、歯が予定どおりに動かなかった場合に起こることが多いトラブルです。以下、インビザラインが合わない原因について詳しく解説します。

計画どおりに歯が動かなかった

計画どおりに歯が動かなかった場合、新しいマウスピースを装着したときに合わないことがあります。考えられる原因は、主に装着時間が短いことです。

推奨されているインビザラインの装着時間は、1日20〜22時間以上です。装着時間が守られていないと、歯が動くスピードが遅れ、骨のサイクルとずれてしまうため、歯が計画どおりに動きません。インビザラインは事前にシミュレーションを行って治療計画を立てますが、稀に使用方法を守っているにもかかわらず、複雑な歯並びなど症例によってはシミュレーションどおりに歯が動かないことがあります。

チューイーを使用していない

インビザラインを装着するときは、チューイーの使用が推奨されています。手指だけでも装着できますが、チューイーを使用すると、さらにマウスピースを歯に密着させることができます。

特に、マウスピースを交換してから数日間は、並びがマウスピースに沿わず、浮きやすい傾向があります。チューイーを使用しないと、インビザラインが合わなくなったと感じることがあるでしょう。

インビザラインが不良品だった

インビザラインは、シミュレーションを反映して一括でマウスピースを作成します。マウスピースが不良品だった場合、インビザラインが歯に沿わなくなります。

インビザラインが合わないときの対処法

まずは、インビザラインの装着時間を守りましょう。食事と歯磨きのとき以外は装着して、できるだけ外している時間を短くすることが大切です。

また、チューイーも積極的に使用しましょう。特に、新しいマウスピースに交換してから数日間は、チューイーを使用することで治療を計画どおりに進めることができます。

装着時間を守り、チューイーを使用しているにもかかわらず、インビザラインが合わない場合は医師に相談しましょう。治療計画の見直しや、インビザラインの再作成が必要になることがあります。

インビザラインが合わないときの注意点

歯を計画どおりに動かすためには、1日20~22時間以上の装着を徹底し、装着時にはチューイーを使用しましょう。それでも合わないと感じる場合は、はやめに担当の歯科医師に相談しましょう。

トラブル④インビザラインを紛失した

マウスピースケースの前でマウスピースを持っている

管理場所を決めていないと、インビザラインを紛失することもあるでしょう。紛失した場合は、インビザラインの作り直しが必要になることがあります。

紛失する原因

インビザラインを紛失する原因は「保管場所を決めていない」ことによるものがほとんどです。

インビザラインに限らず、保管場所を決めていない物はなくしやすいはずです。インビザラインは透明で小さいため、紛失した場合、見つけることが難しいでしょう。また、外出時は、ティッシュに包んだり袋に入れたりしたことで、誤って捨ててしまう可能性があります。ポケットやバッグの中に入れて、ほかの物を取り出すときに落としてしまうこともあるでしょう。

紛失した際の対処法

インビザラインを紛失したら、すぐに歯科医院に連絡しましょう。インビザラインの再作成には約1か月かかるため、すぐに治療再開とはいきません。なるべく治療期間を短くし、治療の精度を上げるためには、はやめに報告することが重要です。

場合によっては、再作成せずに次のマウスピースを装着することもあります。マウスピースを交換してすぐに紛失した場合は、ひとつ前のインビザラインを装着する指示が出る場合もあります。自分で装着するマウスピースを判断することは、さらに治療計画を乱すことにつながりかねないので、医師の指示に従いましょう。

紛失した際の注意点

インビザラインの紛失を防ぐには、専用のケースに入れて、保管場所を決めておきましょう。

インビザラインの修理・作り直しにかかる費用

歯のレントゲン写真が写ったパソコンの前に歯の模型

インビザラインが割れた場合は、修理や作り直しが必要になる場合があります。それぞれの費用の相場についてご紹介します。

修理にかかる費用

割れたインビザラインの修理費用は、10,000円以下の場合が多いです。契約内容によっては保証があり、修理費用が無料になる場合もあります。

作り直しにかかる費用

新しくインビザラインを作り直す場合は、10,000円以上かかることがあります。インビザラインにはいくつか種類があるため、費用が大きく変わる場合もあります。修理と同様に、契約内容によっては作り直しも費用がかからないことがあるので、確認してみてください。

まとめ

マウスピースを手に持って微笑む女性

インビザラインによるトラブルが発生した場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。治療を中断している期間が長くなると、治療計画が大幅に乱れ、満足のいく治療結果が得られない場合があります。インビザラインによるトラブルを最小限に抑えるには、注意点をしっかりと理解し、適切に使用することです。

しかし、指示を守っていてもインビザラインが割れたり、アタッチメントが取れたりすることはあります。その際は焦らず歯科医院に連絡し、医師の指示に従いましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付ける?タイミングと装着期間を解説

2023年4月5日
マウスピースを入れようとしている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正において、近年ではマウスピースを用いた方法が主流となりつつありますが、マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、その中でもインビザラインは多くの臨床実績をもちます。

今回は、インビザライン矯正におけるアタッチメント装着の役割や装着期間について詳しく解説します。

インビザラインのアタッチメントとは

マウスピースを手に持っている

インビザラインは、自身の口内データに基づいて透明のマウスピースが製作され、ほぼ一日中装着することで歯並びを改善できます。ワイヤー矯正との違いは、マウスピースが透明なので装着していても目立ちにくい、場面に応じて外すこともできる、通院回数が少なくて済むなどのメリットがあります。

インビザラインは、大きく分けて以下の3つの種類があります。

・さまざまな歯並びに対応する「インビザライン」

・前歯のみ矯正可能な「インビザラインGo」

・6歳から始められるこども用矯正「インビザラインファースト」

矯正治療の期間中に、アタッチメントとよばれるプラスチック器具を歯に装着することがあります。アタッチメントの装着は、主に矯正治療を早く終わらせるために行われます。

そもそもマウスピース矯正では、全体の歯にある程度均等に力が加わるため、大きく動かしたい歯へ重点的に力をかけることが難しいとされているのです。そのため、矯正治療の期間は長くなりがちですが、特に力をかけたい歯にアタッチメントを装着すれば、マウスピースとの密着性が高まり、その歯を大きく移動させることができます。

なお、アタッチメントは、歯に近い色味で小さく、目立ちにくい設計がされています。アタッチメントにおいても、マウスピース矯正のメリットをなくさない仕様といえるでしょう。

インビザラインのアタッチメントの種類

マウスピースを手に持っている

インビザラインのアタッチメントには、どのような種類があるのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントには、大きく分けて通常アタッチメントと最適アタッチメントの2種類があります。

通常アタッチメントは、医師が必要性に応じて、位置、数、形を決めて装着するものです。

最適アタッチメントは、専用のソフトウェアを用いた治療シミュレーションによって計画され、ご自身に適したアタッチメントを装着します。最適アタッチメントには複数の種類があります。以下にまとめてみました。

<最適アタッチメントの種類>

オープンバイト用最適アタッチメント上の前歯4本に適用されるアタッチメントです。オープンバイト=開口であり、奥歯を噛み合わせた際に前歯が閉じずに、すき間ができる状態を改善する効果があります。
ディープバイト用最適アタッチメント下の前歯4本に適用されるアタッチメントです。ディープバイト=過蓋咬合(かがいこうごう)といい、噛み合わせが深い不正咬合状態を改善する効果があります。
ルートコントロール用最適アタッチメント歯のすき間があるところなどに適用されるアタッチメントです。ルート=根であり、歯根を動かすために設置されます。
回転用最適アタッチメントねじれている犬歯や小臼歯などに適用されるアタッチメントです。歯を回転させて、正しい向きに揃えます。
アンカレッジ用最適アタッチメント第一小臼歯(犬歯の隣の奥歯)に適用されるアタッチメントです。顎が小さく歯を動かすスペースがない場合、抜歯してスペースを作ります。できたスペースへ歯を動かす際に効果があります。

上記のように、最適アタッチメントは5種類あります。ソフトウェアによるシミュレーション後、医師の確認が済めば、アタッチメントが製作されて装着されます。

インビザラインのアタッチメントを付けるタイミング

時計を持ちポイントを指さしている男性

矯正治療前の歯並びによって、使われるアタッチメントも異なることがお分かりいただけたかと思います。では、インビザラインのアタッチメントはどのタイミングで装着されるのでしょうか。

具体的なタイミングは歯科医院によって異なりますが、だいたいマウスピース矯正開始1か月後から装着することが多いでしょう。矯正開始から期間があく理由は、マウスピースの装着感に慣れてもらうためです。

アタッチメントの装着を開始したら、歯の動きに合わせて通院時に脱着が繰り返されます。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付けるのか

WHEN(いつ)をあらわす看板

矯正治療開始1か月後あたりからアタッチメントが装着されることが多いといわれていますが、外れるタイミングはいつなのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントは、治療の進み具合によって装着する場所や数は変わりますが、基本的に矯正治療が完了するまで装着されます。ご自身で外すことはできないため、治療中は歯に装着されている状態です。

インビザラインはアタッチメントなしでは治療できない?

不思議そうに首をかしげる女性

インビザラインによるマウスピース矯正において、アタッチメント装着なしでの治療は不可能ではありません。

多くのケースでアタッチメントを装着している理由は、歯の移動をコントロールして、治療期間を短縮させるためにあります。

アタッチメントを装着しない場合、歯が期待どおりの動きをしない可能性が増えますが、どうしてもアタッチメントの装着を望まないのであれば、治療前に医師に相談して、治療計画に反映してもらいましょう。

アタッチメントに関するよくある質問

FAQのイメージ図

インビザラインによる矯正治療におけるアタッチメント装着について説明しました。

ここからは、アタッチメントに関するよくある質問を、4つご紹介します。

アタッチメントが外れてしまったら

アタッチメントが外れてしまった場合は、通っている歯科医院へ相談して、再装着してもらいましょう。アタッチメントが外れてもすぐに支障が出るわけではありませんが、時間が経ってしまうと歯が動きにくい期間も延びることになります。早めに歯科医院に相談しましょう。

アタッチメントは痛いのか

アタッチメント装着は、歯とマウスピースの密着度があがり、歯に大きな力がかかるため、痛みが増える方が多いようです。日が経つにつれて痛みに慣れますが、装着後数日は痛みが強く出ることもあるため、我慢できない場合は痛み止めを処方してもらいましょう。

アタッチメントは目立つのか

アタッチメントは、歯に近い色味のため目立ちにくいとされます。

ただし、コーヒーなどの飲料物により着色してしまうことがあるため、着色しやすい食べ物、飲み物や生活習慣について事前に把握しておきましょう。

アタッチメント装着時にホワイトニングは可能か

アタッチメント装着時にホワイトニング治療を行うことは可能です。

ただし、装着部のみ色ムラができてしまう可能性があるため、矯正治療の前後でホワイトニングすることをおすすめします。

まとめ

ポイントを指さしている女性

この記事では、インビザラインアタッチメントの概要、種類、脱着期間、よくある質問などについて説明しました。インビザラインアタッチメントには5種類あり、それぞれ特徴が異なるため、事前にご自身がつけるアタッチメントについて把握しておくことが大切です。

インビザラインのアタッチメントについてご相談がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目?スムーズに治療をすすめるためのポイントとは

2023年3月25日
口にマウスピースをはめている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインをはじめとした矯正治療は、個人差はありますが一般的に2~3年ほど治療期間がかかります。はやく理想的な歯並びに近づきたい方にとっては、いつ頃から歯並びに変化を感じるのかは気になるポイントでしょう。

今回は、インビザライン治療で変化を感じるのはいつ頃なのか、スムーズに治療を進めるポイントなどを解説します。

インビザライン治療で歯が動く仕組み

入れ歯にマウスピースをはめている

インビザラインは、透明の薄いマウスピースを装着して、歯を理想的な位置に動かす矯正治療法です。以下のような仕組みで歯を動かしています。

・歯根膜(しこんまく)の性質を利用している

・歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

・アタッチメントや顎間(がっかん)ゴムで細かい動きを調整する

以下、それぞれ解説します。

歯根膜の性質を利用している

インビザラインなどのマウスピース矯正とワイヤー矯正は、歯根膜の伸縮する性質を利用して歯を動かしています。歯槽骨(しそうこつ)と歯根の間には、歯にかかる衝撃をやわらげる役割を持つ、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる薄い膜があります。

矯正するために歯に力をかけると、押した側の歯根膜は伸び、反対側の歯根膜は押し付けられて縮みます。歯根膜には一定の厚みを維持する性質があり、歯根膜が伸びた側は骨を作って厚みを戻し、押し付けられた側は骨を溶かしてスペースを作ります。

この動きを繰り返すのが、矯正治療で歯を動かす主な仕組みです。

歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

インビザラインのマウスピースは、現在の歯並びよりも少しだけ理想の歯並びに近く作られており、装着するとズレを感じます。このズレを感じる方向に力がかかることを利用して歯を移動させるのが、インビザラインの仕組みです。

アタッチメントや顎間ゴムで細かい動きを調整する

治療をより効果的に進めるために、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用します。

アタッチメントとは、歯と同じ色で作られたレジン製の突起物で、歯面に付着させます。アタッチメントがあることで歯とマウスピースがしっかりとフィットし、歯を動かす力が伝わりやすくなるのです。

さらには、マウスピースだけでは難しい、細かい角度や方向を調整することが可能です。顎間ゴムは、上下の歯につけたフックにゴムを掛け、弾力を利用して歯を上下や前後に動かします。顎間ゴムの使用で、より複雑な症例にも対応できるでしょう。

インビザライン治療で使用するマウスピースの枚数と交換頻度

マウスピースをもって笑顔の女性

使用するマウスピースの枚数や交換頻度は、歯並びや歯科医師の判断などによって多少異なります。

使用するマウスピースは40~50枚ほど

インビザラインで一般的な全体矯正を行うと、治療完了までに平均で40〜50枚程度のマウスピースを使用するといわれています。

ただし、部分矯正や歯が動きやすい若い年齢であれば、使用する枚数は減少する傾向です。

反対に、平均枚数では理想的な歯並びにはならず、マウスピースを追加する場合も多くあります。選択するコースによって追加料金が異なるため、あらかじめ歯科医院に確認しましょう。

交換頻度は1~2週間

インビザラインは1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換するのが一般的です。

ただし、年齢が若く歯が動くのがはやい場合や歯を動かす量が少ない場合は、交換日数が短くなり、それに伴い、交換頻度もふえることがあります。交換する頻度・日数は、歯並びや治療の進み具合などから歯科医師が判断します。

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目から?

不思議そうにしている女性

インビザライン治療で変化を感じるのは、4枚目のマウスピースを使用しているころです。マウスピース1枚あたり0.25㎜程度歯が移動するといわれており、4枚使用したころには、1㎜ほど歯並びに変化があらわれます。1㎜の変化があれば、見た目が整ったと感じる方がいてもおかしくはありません。

より大きな変化があらわれてくるのは、マウスピースを20枚ほど使用したあたりです。治療開始から半年ほど経過し、矯正効果を実感しやすくなります。

インビザライン治療で変化を感じられない原因とは?

不思議そうにしている男性

インビザラインは、マウスピースを使用するため目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せるのが魅力です。

しかし、正しい使い方をしないと十分な効果が得られず、変化を感じられません。インビザライン治療で変化を感じられない原因は以下の3つです。

・装着時間が十分ではない

・交換時期が正しくない

・治療計画が適切ではない

それぞれ解説します。

装着時間が十分ではない

マウスピースの装着時間が不足していると、十分な矯正効果が得られず、歯並びにも変化があらわれにくいです。

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着するよう推奨しています。装着時間が短く、1日に何度も外していると、変化を感じられないだけではなく、歯並びが元に戻ろうとする「後戻り」が起きる恐れがあります。

交換時期が正しくない

マウスピースの交換時期が正しくないと十分な変化があらわれません。およそ1~2週間でマウスピースを新しいものへ交換しなければ、治療が計画通りに進まないので注意しましょう。

治療計画が適切ではない

インビザラインでは、歯がどのように動いて理想的な歯並びになるのか可視化できるソフトを使ってシミュレーションを行います。事前に治療過程を確認でき、安心して治療を進められるのが魅力です。

ただし、治療の過程で「計画通りに歯が動いていない」など想定外のことがあった場合は、歯科医師の判断で治療計画を変更しなければなりません。治療計画に無理があったなどの理由で、歯並びに変化が起こらないことも考えられます。

インビザライン治療をスムーズにすすめるポイント

患者が医師と相談している

以下のことを意識して、治療をスムーズに進めましょう。十分な治療効果が得られれば、治療期間を短縮することも可能です。

・歯科医師の指示に従って正しく装着する

・アタッチメントや顎間ゴムを使用する

・チューイーを使用する

・虫歯や歯周病を予防する

以下、それぞれ解説します。

歯科医師の指示に従って正しく装着する

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換することが推奨されています。これに加えて、歯科医師がそれぞれの歯並びなどを考慮して、装着時間や交換時期を指示します。

治療を計画通り進めるため、歯科医師の指示に従って正しく装着しましょう。

アタッチメントや顎間ゴムを使用する

難しい症例であっても、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用することで治療がスムーズに進むことがあります。これらの使用に関しては、歯科医師が歯並びなどに合わせて選択します。

アタッチメントが破損したまま使い続けている場合や、顎間ゴムの掛け方を間違えている場合は、効果が不十分となるため注意してください。

チューイーを使用する

チューイーとは、弾力のあるシリコンでできたロール状のチューブです。チューイーを噛むことで歯との密着感が高まり、矯正する力が確実に伝わって治療がスムーズに進みます。

虫歯や歯周病を予防する

虫歯や歯周病を予防することは、治療がスムーズに進むことにもつながります。インビザラインは、食後や就寝前にマウスピースを外して歯を磨けることから、ワイヤー矯正と比較すると虫歯や歯周病を予防しやすいといわれています。

しかし、口腔内が不衛生なまま長時間マウスピースを装着していると、虫歯や歯周病のリスクは高まります。インビザラインの治療中に、虫歯や歯周病が原因で大きく歯を削り、詰め物や被せ物の治療をすることになると、マウスピースが合わなくなってしまいます。そうなると、マウスピースの作り直しが必要となり、治療期間が長引くことがあるでしょう。

まとめ

ポイントを笑顔で指さす女性

歯並びに変化があらわれたと感じる時期には個人差があります。理想の歯並びにはやく近づけるよう、歯科医師の指示に従い、正しくインビザラインを使用しましょう。

インビザライン治療についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

歯の動きをシミュレーション!インビザラインのクリンチェックについて解説!

2023年3月18日
歯科医師から矯正の説明を聞く女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン矯正では、クリンチェックというシミュレーションソフトを使用します。クリンチェックを使えば、治療開始から終了後の歯並びが、どのように改善するか目で見て確認可能です。

今回は、インビザラインにおけるシミュレーションの重要性や、クリンチェックでシミュレーションできる内容を解説します。歯科医師と患者様が、シミュレーションで理想とする歯並びのイメージを共有できるので、安心して治療が始められるのはインビザラインの特徴です。シミュレーションに興味がある方やインビザラインを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインにおけるシミュレーションとは?

歯科の診察室

インビザライン矯正では、治療開始前にクリンチェックというシミュレーションソフトを使用します。シミュレーションすることで、治療開始から終了まで歯並びがどのように改善していくか確認できます。

一般的なワイヤー矯正では、治療終了後の歯並びがどのように変化するのか、確認できません。

その点、インビザライン治療なら、どのように変化していくのかイメージがつかみやすいので、治療の流れに納得して始められるでしょう。さらに、目で見て確認できることで、患者様が細かな要望を伝えることも可能です。

クリンチェックは、歯科医師と患者様がシミュレーションで、理想とする歯並びのイメージを共有できるのが最大のメリットといえます。

インビザラインのクリンチェックでは何をシミュレーションできる?

歯科の診察室

クリンチェックの大きな役割は、治療計画を立てることです。

ここでは、クリンチェックでシミュレーションできる内容を6つ解説します。

歯並び

治療開始前にどのような歯並びになるのかシミュレーションできることが、クリンチェックの最大のメリットです。

抜歯して治療を受けた場合と抜歯せずに治療を受けた場合の比較もシミュレーションできます。どんなふうに歯並びがきれいになるのかシミュレーションできるので、安心して治療が受けられるでしょう。

また、患者様の理想とする歯並びを目で見て確認できることで、矯正治療に対するモチベーションアップにもつながります。

噛み合わせ

インビザラインのクリンチェックによって、治療後の噛み合わせがどのように変化するのか確認できます。シミュレーションにより、噛んだときにどこに当たっているか、当たっていないか表示できます。

矯正治療によって歯並びがいくらきれいになっても、うまく噛めないようでは治療成功とはいえません。噛み合わせが悪いと歯に負担がかかるだけでなく、顎関節や頭痛、肩こりなど体に影響がでる原因になります。

矯正治療において、歯並びだけでなく噛み合わせの改善はとても重要といえるでしょう。

治療期間

インビザラインのクリンチェックによって、必要なマウスピースの枚数が確認できます。マウスピースの枚数を確認できることで、治療期間がどれくらいかかるのかの目安もわかります。

また、何枚目のマウスピースでどの程度歯が動くかなど、治療の過程もシミュレーション可能です。

IPRの要否

IPRとは、歯を並べるスペースがない場合に、歯と歯の間を削る治療のことです。

インビザラインのクリンチェックによって、どの歯をどの程度削るのか、シミュレーションで確認できます。

アタッチメントをつける位置

アタッチメントとは、マウスピースを歯にしっかりと固定し、より強い力で動かしたいときに、歯の表面につける突起物です。

インビザラインのクリンチェックによって、どの歯にどれくらいの数をつけるのか、確認できます。

顎間ゴムをかける位置

顎間ゴムとは、歯の噛み合わせを整えるための上下のマウスピースにかける矯正用のゴムです。マウスピースに顎間ゴムがかけられない場合には、歯にボタンを直接つけ、そこにゴムをかけることもあります。

インビザラインのクリンチェックによって、顎間ゴムをかける位置やボタンの位置をシミュレーションできます。

治療中にも活用されるクリンチェック!

マウスピースを装着する女性

インビザラインのクリンチェックは、シミュレーションによる治療計画の立案だけでなく、治療計画の修正も可能です。

インビザライン矯正は、取り外しできるマウスピースを使用するので、治療の進み具合は患者様によって異なります。また、顎の骨の状態や歯を動かす量によっては、治療計画通りに進まないこともあります。

矯正治療中にクリンチェックでシミュレーションすることによって、計画通りに治療がうまく進んでいるか確認可能です。計画通りに進んでいないようであれば、その都度計画を修正しなければいけません。また、歯がどのように動いているのか途中経過も確認できます。

治療中にクリンチェックを使用することで、細かい患者様からの要望を取り入れられるのもメリットの一つです。

クリンチェックの流れ

歯のレントゲン写真

インビザライン矯正のクリンチェックの流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

まず行うのが、患者様のカウンセリングです。
患者様の歯並びに関するお悩みを聞き、治療したい箇所を確認します。そのうえで、患者様にとっての最適な治療法を歯科医師と一緒に考えていきます。

検査

インビザラインの治療を始める前に、お口の中の状態を確認します。虫歯や歯周病などがあれば、インビザライン矯正を始める前に、処置しなければいけません。

そのあと、クリンチェックに必要なレントゲン撮影・口腔内写真の撮影・マウスピース用の型取りを行います。レントゲン撮影では、虫歯や歯周病になっていないか、親知らずが生えていないかなどを確認します。

口腔内写真は、噛み合わせた状態での正面と左右、お口を開けた状態での上顎の歯列、下顎の歯列の5枚法で撮影することが一般的です。口腔内写真は、治療開始前・治療中・治療終了後に撮影します。噛み合わせや歯並びの状態、歯茎の状態、歯の移動状態などが確認できる大事な検査です。

マウスピース用の型取りは、シリコン印象(シリコンを口の中に入れて型をとる従来の方法)もありますが、一般的には光学印象(口腔内カメラでスキャンして歯型をとる方法)で行います。

詰め物の作成時など、虫歯治療でよく行う従来の方法で型をとるのが苦手な方がいらっしゃるでしょう。光学印象は、従来の型取りよりも気持ち悪さを感じることが少ないので、患者様の負担が少ないのがメリットです。また、従来の型取りよりも誤差が少なく、精密に型取りできるといわれています。

クリンチェック

検査でそろえた情報をもとに、クリンチェックを使って治療計画を立案します。治療開始前に患者様とシミュレーションを確認し、理想の歯並び、噛み合わせ、治療期間など、治療計画に納得できればマウスピースの作成にとりかかります。

マウスピース完成

マウスピースができ上がるのは、発注してから3~4週間です。

矯正治療中は、食事中以外はできるだけマウスピースを装着しなければいけません。1週間~10日ごとにマウスピースを交換し、治療をすすめていきます。装着時間を守らなければ、治療計画どおりに歯並びが改善できません。インビザライン矯正は患者様の努力が不可欠といえるでしょう。

まとめ

歯並びのきれいな女性

インビザライン矯正は、クリンチェックを使用することで、治療開始から終了後の歯並びがどう改善するかシミュレーションできます。また、シミュレーションだけでなく、治療計画の修正ができるのもメリットです。

クリンチェックを使用することで、歯科医師と患者様とが理想とする歯並びのイメージを共有できるので、安心して治療が受けられます。クリンチェックによるシミュレーションが気になる方は、インビザライン矯正を検討してみてはいかがでしょうか。

インビザライン治療についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療中にホワイトニングはできる?注意点についても解説!

2023年3月4日
ホワイトニング前とホワイトニング後の歯の色の比較

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「歯並びと一緒に歯の色も白くしたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯並びとホワイトニングの治療を同時に行えば、理想の口元により早く近付くことができるため、希望する方は少なくありません。

そこで今回は、インビザラインの治療中にホワイトニングは可能なのか、インビザラインの治療中にホワイトニングする際の注意点を解説します。

インビザラインとは?

青いゴム手袋を着用した手でマウスピースを持っている

インビザラインとは、数あるマウスピース矯正ブランドの一つです。アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正で、世界100か国以上の国で提供されており、1,400万人以上の方が治療を受けています(2022年9月時点)。

日本でも多くの歯科医院が取り扱っているため「マウスピース矯正=インビザライン」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。

インビザラインで使用するマウスピースは、一人ひとりの歯並びに合わせたオーダーメイド製です。初回の歯型採取で、治療完了までのマウスピースをすべて作成します。そのため、頻繁に歯型を採取することはありません。

1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を移動させますが、1枚あたりの移動量は0.25mmとわずかであるため、痛みが少なく、違和感なく治療できます。また、インビザラインのマウスピースは厚みが0.5㎜ほどです。薄いため目立ちにくく、発音に支障を及ぼす心配が少ないため、周囲に気付かれにくい点もメリットといえるでしょう。

ホワイト二ングとは?

歯科医院でホワイトニングのシェードガイドを口元に当てて色を確かめている女性

ホワイトニングは、生まれつきや加齢による歯の黄ばみ、喫煙・飲食物の影響による歯の着色を薬剤で白くする治療です。ホワイトニングの薬剤が歯の黄ばみやくすみを分解して、本来の歯の色味から白くしていきます。

ただし、ホワイトニングの薬剤は濃度が高いため、歯科医院でしか取り扱いしていません。

ホワイトニングの種類には、大きくわけて以下の3つですす。

・オフィスホワイトニング

・ホームホワイトニング

・デュアルホワイトニング

以下に詳しく解説していきます。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニング方法です。来院から2時間前後で白い歯が手に入ります。

高濃度のホワイトニング薬剤を使用するため、すべての工程を歯科医師・歯科衛生士が行います。そのため、自身で薬剤を取り扱う必要がなく、安心して施術を受けることができるでしょう。漂白効果が高いため、1回の施術で白さを実感できますが、納得いく白さまで到達していない場合は、施術を複数回行う必要があります。

オフィスホワイトニングは短時間で歯を白くできるため、大切な予定まで時間がなく、早く歯を白くしたい方におすすめの方法です。

ただし、ホワイトニングの持続期間は3〜6か月と短いため、デメリットといえるでしょう。白さを持続させたい場合は、定期的に歯科医院で「再ホワイトニング」が必要です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、マウスピースを使用して、歯科医師・歯科衛生士の指示のもと自宅で行うホワイトニング方法です。ホワイトニング薬剤をマウスピースに塗布して、指定された時間に装着することで歯を白くしていきます。自宅で行うため自由度は高いですが、自己管理が必要です。

オフィスホワイトニングと比較して薬剤の濃度が低く、2〜3週間ほどかけて緩やかに変化するという特徴があります。

ホワイトニングの持続期間は、オフィスホワイトニングと比較すると長く、半年〜1年です。また、再ホワイトニングの際にマウスピースが合っていれば、薬剤の購入費用だけでホワイトニングできます。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行うホワイトニング方法です。オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を得ることができるメリットがあります。

費用は高額ですが、安定して白い歯を保ちたい方におすすめのホワイトニング方法です。歯科医院によっては、セット割引を行なっている場合もあります。

インビザライン治療中にホワイトニングはできる?

水色の背景の前で顎元に手を当てて考え事をしている女性

結論から述べると、インビザラインの治療中にホワイトニングはできます。インビザラインは、マウスピース矯正であるため取り外すことができます。取り外すことで、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングのどちらのホワイトニングも行うことが可能です。

一方、ワイヤー矯正は固定式であるため、ホームホワイトニングは適応外です。オフィスホワイトニングは可能ですが、装置が付いているため色むらが起こるリスクがあります。ホームホワイトニングを選択した場合、インビザラインのマウスピースを使用してホワイトニングすることも可能です。

インビザライン治療中にホワイトニングも行いたい場合は、歯科医師に相談してみましょう。

インビザライン治療中にホワイトニングができる時期

水色の背景の前に歯の治療器具やマウスウォッシュ、歯ブラシ、歯磨き粉などが置かれている

インビザライン治療中にホワイトニングをすることは可能ですが、インビザラインとホワイトニングの並行治療は推奨しない歯科医院が多いでしょう。多くの場合、歯並びが整ったインビザライン治療後のホワイトニングを推奨しています。

インビザラインは痛みなどの刺激が少なく、トラブルが起きにくい治療法です。

しかし、インビザラインとホワイトニングの並行治療中に痛みなどのトラブルが起きると、原因の特定が難しくなるケースがあります。リスク回避のためにも、ホワイトニングはインビザライン治療前・治療後の施術がおすすめです。

インビザライン治療中にホワイトニングを希望する場合は、歯の移動がある程度済んだ状態でホワイトニングを行うといいでしょう。

インビザライン治療中にホワイトニングをする際の注意点

薄オレンジの背景の前に木製のびっくりマークが置かれている

インビザライン治療中にどうしてもホワイトニングをしたい場合、どのような注意点があるのでしょうか。

インビザライン治療中にホワイトニングをする際の注意点は、以下の5つです。

・知覚過敏の症状が現れやすい

・インビザライン完了時に色むらが出やすい

・痛みなどのトラブルが起きやすい

・ホワイトニングの薬剤が均等に行き渡りにくい

・アタッチメント部分が邪魔になる

以下に解説していきます。

知覚過敏の症状が現れやすい

インビザラインの治療中は、歯を移動させているため歯と歯茎との間にすき間があきます。もともとは歯茎に覆われている部分のため、刺激に対して敏感です。ホワイトニングを同時に行った際に、薬剤が歯と歯茎との隙間に入り込んでしまうと知覚過敏を起こす原因になります。

ふだんから知覚過敏の症状がある方はリスクが高いため、注意する必要があるでしょう。

インビザライン完了時に色むらが出やすい

インビザラインをはじめ、矯正治療は歯を動かして歯並び・噛み合わせを整えます。

歯と歯が重なり合う歯並びの方は、ホワイトニングの薬剤を均一に塗布することが難しいです。そのため、インビザライン治療中にホワイトニングを行うと、治療後に重なり合ってホワイトニングできなかった部分が色むらとして現れます。

痛みなどのトラブルが起きやすい

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して矯正力が強くないため、刺激が少なく痛みが出にくい矯正法です。

しかし、何もしていない状態と比較すると、歯に力が加わっているため、刺激に対して敏感な状態になります。インビザラインの矯正力とホワイトニング薬剤の刺激が同時に加わることで、痛みなどのトラブルが起きるリスクは高くなるでしょう。

万が一、痛みが出た場合は、ホワイトニング薬剤の使用を中断して様子をみます。

ホワイトニングの薬剤が均等に行き渡りにくい

インビザラインとホームホワイトニングを並行治療する場合では、インビザラインのマウスピースを利用してホワイトニングすることが多いです。

しかし、インビザラインのマウスピースは歯を移動させるために作られているので、部位によって歯への密着度が異なります。均一に薬剤を塗布したつもりでも、マウスピースの密着度の違いから部位によって薬剤がしっかりと歯に塗布できないリスクがあります。また、マウスピースの辺縁からホワイトニング薬剤が漏れて歯茎に付着すると、痛みなど炎症の原因にもなるでしょう。

アタッチメント部分が邪魔になる

インビザライン矯正では、歯を部分的に大きく動かしたい場合「アタッチメント」と呼ばれるボタンのような装置を歯の表面に接着します。

アタッチメントを接着した状態でホワイトニングすると、アタッチメント部分は薬剤が浸透しません。アタッチメント部分だけホワイトニングされていない状態であるため、除去した際に色むらが起こるリスクが高いです。色むらが目立つ場合、再ホワイトニングを行なって修正する必要があります。

まとめ

ピンクの背景の前で両手を頬に当てている女性

インビザライン治療中にホワイトニングをすることは可能です。

しかし、多くの歯科医院では、インビザライン治療後の保定期間に入ってからのホワイトニングを推奨しています。インビザラインの治療中は、歯が刺激に対して敏感な状態です。ホワイトニングを行うと、知覚過敏や痛みなどのトラブルが起こりやすくなります。また、アタッチメントや歯が重なっている部分はホワイトニング薬剤を塗布できないため「色むら」として現れるリスクが高いです。インビザラインとホワイトニングを同時に希望する場合は、歯科医師に相談して意見を聞くことをおすすめします。

インビザラインやホワイトニングについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。