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歯ぎしり・食いしばり癖によるインビザラインへの影響と対策!

2023年7月27日
インビザラインを装着する女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯ぎしり・食いしばりは、上下の歯を強く押し当てるものであり、人によっては歯の表面が削れることもある行為です。インビザラインは薄いプラスチックでできており、強い衝撃が苦手なため、インビザラインが割れてしまうおそれがあります。そのため、歯ぎしりや食いしばり癖のある方は気を付けなければなりません。

今回は、歯ぎしり・食いしばり癖のある人がインビザラインを行う場合、具体的にどのような影響があるかを解説します。

歯ぎしり・食いしばりとは?

歯を強く噛みしめる女性

歯ぎしりとは、睡眠中や日常生活の最中に無意識に歯を強くこすりあわせる行為のことを指します。ストレスや睡眠障害などが原因で引き起こされ、長期的に続くと歯がすり減ることや歯周病が悪化することなどにつながるでしょう。

一方、食いしばりとは、精神的な緊張やストレスを和らげるため、または困難な状況に直面したときに感情を抑制するために、意識的または無意識的に歯を噛みしめる行為を指します。こちらも長期的に続くと、顎関節症や頭痛などを引き起こす可能性があります。

どちらもストレスや過度な緊張が原因となることが多いため、リラクゼーションやストレスの管理が有効な対策です。また、異常な歯ぎしり・食いしばりが続く場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。

歯ぎしり・食いしばり癖の原因

歯の模型を手に持つ男性医師

歯ぎしり・食いしばり癖の原因には、何があるのでしょうか。よく見られるケースについて、それぞれ解説します。

ストレス

歯ぎしり・食いしばり癖の主な原因の1つは、ストレスです。

常に高いストレスレベルにさらされていると、無意識のうちに歯を強く食いしばる人や歯ぎしりをする人がいます。これは、ストレスが神経系に影響を与えることから、体がストレスの影響による緊張を緩和しようとするためです。

集中している状態

歯ぎしり・食いしばりの癖は、しばしばストレスや集中している状態に起因します。

精神的なプレッシャーは、無意識のうちに顎の筋肉を緊張させ、歯を強く噛みしめる行為などにつながる可能性があるでしょう。また、特定の作業や問題に集中して取り組むときや、スポーツなどの高度な運動タスクを実行するときも同様です。顎を閉じることが精神的な集中とリンクしているため、歯が強く圧迫されるのです。

歯並びや噛み合わせの悪さ

正常な噛み合わせは、上下の歯が適切に接触することで組織を保護し、食物を効率よく咀嚼します。

しかし、歯並びや噛み合わせが悪いと噛む力が均等に分散せず、一部の歯に過剰な負荷がかかることがあります。特に、噛み合わせの悪い状態を改善しないと、歯ぎしり・食いしばりの癖につながることがあるでしょう。

眠りが浅い

歯ぎしり・食いしばりの癖は、睡眠障害が原因の一つとされています。睡眠の質が悪く、睡眠中に歯ぎしりをするケースがあるでしょう。

通常、深い眠りに入ると筋肉はリラックスしますが、眠りが浅い場合や睡眠障害がある人は筋肉が十分にリラックスせず、歯ぎしりを起こすことが多いのです。

歯ぎしり・食いしばり癖があってもインビザライン治療は受けられる?

インビザラインを手に持ち考え込む男性

歯ぎしり・食いしばりの癖がある患者さまでも、インビザラインの治療を受けることは可能です。

ただし、症状が強い場合は、インビザラインのアライナー(装置)にダメージを与える可能性がありますので、必ず歯科医に相談し、詳細な診断を受けましょう。

また、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方がインビザラインを使用する場合、通常以上にアライナーの交換頻度が高まる可能性があります。治療期間や費用が変動する可能性もあるため、具体的な治療計画は歯科医と十分に話し合うことが大切です。

歯ぎしり・食いしばり癖によるインビザラインへの影響

指をかんで不安そうな女性

歯ぎしり・食いしばりの癖があると、インビザラインにどのような影響が出るのでしょうか。治療前に知っておくことで、円滑に治療を進めることにつなげましょう。

インビザラインの変形や割れるリスク

歯ぎしり・食いしばりが強いと、インビザラインはその圧力により変形や破損のリスクが高まります。インビザラインは、患者さまそれぞれの歯の形状に合わせて作られるため、その形状を保つことが重要です。

しかし、強い力がかかると、予定されていた形状を保てず効果が落ちる可能性があるでしょう。また、歯ぎしり・食いしばりによる力が強すぎる場合、インビザライン自体が割れることもあります。

これらの問題を避けるため、治療開始前に歯ぎしり・食いしばり癖があることを歯科医に確実に伝えましょう。

矯正治療の遅れ

歯ぎしりや食いしばりの習慣は、インビザラインに悪影響を与える可能性があります。これらの癖は、矯正治療を遅らせる原因となることもあるでしょう。

歯ぎしりによる圧力は、矯正治療の進行を妨げ、アライナーの適合性を損なう可能性があります。さらに、食いしばりにより、アライナーが破損するおそれれもあるでしょう。

これらの問題を避けるためには、睡眠中の歯ぎしりを防ぐマウスガードを使用することや、ストレス管理の手法を導入することが推奨されます。

顎関節への負荷

インビザラインはクリアなアライナーで歯列を整える治療法であり、歯ぎしり・食いしばり癖があると影響を受ける可能性があります。

通常、これらの癖は、無意識のうちに強い力で歯を食いしばることで、アライナーに過度なストレスを加えることとなるでしょう。その結果、アライナーに亀裂や破損の可能性があります。また、強い力が顎関節に加わると、インビザライン治療の進行が遅れることや、顎関節症の原因となる可能性も出てくるでしょう。

これらの癖がある場合、治療自体に取り組む前に、まずこれらの癖を改善する治療が必要です。歯ぎしり・食いしばり癖の改善後であれば、インビザラインによる治療を安全に、そして確実に進めることができます。

矯正治療の定期的な経過観察が必要

歯ぎしり・食いしばり癖は、インビザラインで利用する歯科装置に悪影響を及ぼす可能性があります。

適切な位置に調整された歯の移動、インビザライン自体の傷みや破壊のおそれがあるでしょう。そのため、矯正治療を受けている間は、定期的に歯科医師の監督のもとで治療の経過を観察し、必要に応じて治療計画を見直すことが重要です。

矯正治療は長期にわたるものですので、生活習慣の見直しも含めて適切なケアが不可欠といえます。

歯ぎしり・食いしばり癖の対策

インビザラインを持って笑顔の女医

歯ぎしり・食いしばり癖の対策として、日常で取り組める方法がいくつかあります。意識して行うことで、改善につなげることができるでしょう。

あおむけで寝る

歯ぎしり、食いしばり癖を改善するためには、あおむけで寝ることをおすすめします。あおむけで寝ることで顎の力が自然と解放され、歯ぎしりや食いしばりを抑制することが可能です。

また、ストレス管理も重要といえるでしょう。十分な睡眠を取る、適度な運動をする、リラックスできる時間を作るなどの方法を取り入れてみてください。

頬杖をやめる

頬杖という行為は、ふだん意識せずに行っていることが多いでしょう。

まずは頬杖をつく癖に気づくことが大切です。頬杖をつくと、無意識に顔の筋肉に力が加わり、食いしばりにつながることがあります。頬杖の癖に気づいたら、無理にやめるのではなく、まずは頬杖を減らすことを目指しましょう。

噛み合わせを確認する

歯ぎしり・食いしばり癖の対策を行う際には、噛み合わせを確認しましょう。

正しい位置で噛み合わせができているか、無理な力を入れていないかなど、日常生活の中で自己チェックすることが大切です。問題があると気づいた場合には、歯科医へ相談しましょう。

飲酒量を控える

歯ぎしり・食いしばり癖の対策には、飲酒量を控えることも大切です。

アルコールには、気分のリラックスを促す機能があります。

しかし、過剰な摂取は睡眠の質を落とし、歯ぎしりや食いしばりを引き起こす可能性があるのです。飲酒を控え、規則正しい生活習慣を送り、睡眠環境を整えることで、癖の改善につなげましょう。

まとめ

歯科医院で笑顔の患者と医師

インビザラインは、薄いプラスチックを使用した器具です。強い衝撃を与えると破損してしまうので、極力強い力は避けなくてはいけません。そのため、インビザラインを利用した治療を受ける際には、歯ぎしり・食いしばり癖がないかどうかの確認が大切です。

歯ぎしり・食いしばりの原因は、ストレスや噛み合わせなど、さまざまです。インビザラインで矯正することにより噛み合わせは改善されますが「矯正中にいかに歯ぎしり・食いしばりをせず、インビザラインを傷めずに矯正を続けられるか」が大切です。

歯ぎしり・食いしばり癖によるインビザラインへの影響についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と対処法を詳しく解説!

2023年5月14日
透明なマウスピースを歯にはめようとしている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、従来のワイヤー矯正とは異なるマウスピース型の矯正装置です。透明で見た目に影響を与えにくいなどメリットが多いですが、装着すると奥歯がパカパカ浮いて違和感を覚えたという経験もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と放置するリスク、対処法について解説します。ぜひ参考にしてください。

そもそもインビザラインって何?

透明なマウスピースを手に持っている

はじめに、インビザラインについて解説します。

インビザラインとは

インビザラインとは、従来のワイヤー矯正と全く異なり、透明なマウスピースを使用した矯正治療です。透明なマウスピースを歯に装着することで、少しずつ歯を動かし、理想の歯並びに近づけます。

インビザラインのここがすごい!

従来の矯正治療では、銀色のワイヤーを歯に取りつけることで歯並びを整えていましたが、多くのデメリットがありました。

しかし、インビザラインは、ワイヤー矯正のデメリットを解消し、快適に使うことができます。ワイヤー矯正とインビザラインの違いは、以下のとおりです。

<ワイヤー矯正とインビザラインの違い>

ワイヤー矯正インビザライン
銀色のワイヤーのため人からの視線が気になる透明のマウスピースのため目立ちにくい
ワイヤーに食べ物がはさまる取り外し可能なので食べ物がはさまりにくい
ワイヤーが口内の粘膜を傷つけることがある柔らかいシリコン素材を使用しているため口の中を傷つけにくい
ブラッシングがしにくい凹凸が少ないためブラッシングしやすい
ワイヤーが外れる可能性がある複雑な装置ではないため応急処置が少なくてすむ
金属アレルギーがあると使えないシリコン素材なので金属アレルギーの方でも安心して使える

 

上記の特性があるため、インビザラインは口元を気にせず治療をしたい方、特に営業職や接客業など人前に出る機会の多い方に向いています。歯列矯正を始めたい方は、ぜひ一度お近くの歯科医院にご相談ください。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因とは

頬杖をついて考えこんでいる女性

メリットの多いインビザラインですが、奥歯がパカパカ浮いて不快感を覚えたという方もいるのではないでしょうか。奥歯がパカパカ浮く現象は、次の5つの原因によって引き起こされている可能性が高いです。

マウスピースの装着時間が短くなっている

1つ目の原因は、マウスピースの装着時間が短くなっていることです。

インビザラインで使用するマウスピースの装着時間は、1日20〜22時間以上です。つまり、食事や歯磨き以外は常に装着しなければいけません。装着時間が短いと計画どおりに歯が動かず、用意していたマウスピースと歯が合わなくなることがあります。

マウスピースと歯をしっかり合わせるためにも、装着時間の厳守は非常に大切です。

取り外しの回数が多すぎる

2つ目の原因は、マウスピースの取り外し回数が多すぎることです。

マウスピースは、多くの場合、弾力性のあるシリコン素材で作られています。そのため、食事や歯磨き以外で何度もマウスピースを外すと、柔らかいシリコン素材が変形し、歯と合わなくなります。

また、マウスピースの取り外し回数が多いと全体の装着時間が短くなることにもつながるため、よりマウスピースが歯から浮きやすくなるのです。

歯がマウスピースを保持しにくい形状をしている

3つ目の原因は、歯がマウスピースを保持しにくい形状をしていることです。

インビザラインのマウスピースは、歯を包み込むような形状です。そのため、​​歯の縦幅や横幅が不十分な場合や生えている歯の高さが足りないなど、歯がマウスピースを保持しにくい形状だと歯から浮いてパカパカしやすくなります。

また、奥歯は嚙み合わせの際に大きな負荷がかかる箇所です。そのため、歯を噛み締めたときに奥歯が沈み込み、マウスピースとの間にすき間が生じて奥歯部分が浮くことがあります。

歯の移動に伴ってずれる

4つ目の原因は、歯の移動に伴ってずれることです。

歯が当初の想定よりも多く動いた場合や動かなかった場合は、新しいマウスピースに交換した際に歯から浮くことがあります。

また、マウスピースに向いていない歯の動かし方があります。例えば、以下のケースです。

・歯のねじれを解消する

・歯の低さを解消する(歯に高さを出す)

上記はどんなにルールを遵守してマウスピースを使っても、想定と違った結果になることがよくあります。そのため、歯の動きにずれが生じる可能性が高くなるのです。

装着の際にアライナーチューイーを使っていない

5つ目の原因は、装着の際にアライナーチューイーを使っていないことです。

アライナーチューイーとは、マウスピースを正しい位置にはめ込むための補助アイテムです。アライナーチューイーは、シリコン製で弾力がある3cmほどの円柱で、噛み締めることで歯とマウスピースを密着させることができます。

マウスピース自体は指を使ってはめることができますが、それだけだとアタッチメントとマウスピースの間に目に見えないずれが生じます。その結果、マウスピースがしっかりと歯にはまらず、パカパカ浮く原因となるのです。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮いた状態のままだと

両手で頭を抱えている男性

インビザラインで奥歯がパカパカ浮く現象を放置するリスクは、以下のとおりです。

歯並びの悪化

放置するリスクとしてまずあげられるのが、歯並びの悪化です。

前述したように、マウスピースと歯のすき間は、歯が治療計画よりも大きく異なった動きによって生じている可能性があります。この状態でマウスピースを使い続けると、歯の動きに乱れが生じ、かえって歯並びを悪化させるリスクがあります。

インビザラインでマウスピースが浮いてしまう場合は、すみやかに担当の歯科医師に相談し、治療計画の再検討やマウスピースの作り直しをしてもらいましょう。

口腔粘膜の損傷

歯並びの悪化に加えて、マウスピースが浮くと口腔粘膜の損傷を引き起こします。特に、浮きが大きい場合はマウスピースの縁が口内の粘膜を傷つけ、潰瘍やびらんを引き起こすリスクがあります。

万が一、矯正治療よりも粘膜損傷の治療を優先しなければならなくなると、治療計画に大幅な遅れをもたらし、治療が思うように進まなくなる場合もあるでしょう。

マウスピースが浮いている場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。

インビザラインで奥歯がパカパカ浮くときの対処法

歯科医師と相談している患者

最後に、インビザラインで奥歯がパカパカ浮くときにご自身でもできる対処法をご紹介します。

装着時間の見直し

まずは、マウスピースの装着時間の見直しが必要です。

装着時間の不足は、マウスピースと歯の間にすき間を生じさせ、奥歯がパカパカ浮く原因となります。規定されている、1日20〜22時間以上の装着時間を厳守しましょう。

また、不必要にマウスピースをつけることや外すこともよくありません。マウスピースは、原則として食事や歯磨き以外では外さず、常に装着する必要があります。

アライナーチューイーの適切な利用

次に、アライナーチューイーの適切な利用を行いましょう。

アライナーチューイーを正しく使うことで、マウスピースと歯がしっかり密着し、治療効果を十分に発揮することができます。

アライナーチューイーを使用する際は、マウスピース装着後、全体の歯でアライナーチューイーを噛み、その後マウスピースが浮いている部分を重点的に噛んでしっかりと歯に密着させます。特に、マウスピースを交換した直後の2~3日は浮きやすいため、15分以上は噛みましょう。

治療計画の立て直し

上記の対処を行っているにもかかわらず、奥歯がパカパカ浮く場合は、治療計画の立て直しが必要です。

インビザラインでは、マウスピースを装着して歯を少しずつ動かしますが、実際に歯がどのような動き方をするのかは完璧に予想できません。想定以上の動きをして(もしくは動きをしないで)マウスピースと歯が合わなくなる場合もあります。

マウスピースの浮きがいつまでも解消されない場合は、歯科医院で相談しましょう。歯科医院で相談することで、計画の修正やマウスピースの再作製をすみやかに行うことが可能です。また、早急に対処することで、治療期間の延長や追加費用の発生を防ぐこともできます。

まとめ

ポイントを指さす女性

今回は、インビザラインで奥歯がパカパカ浮く原因と放置するリスク、その対処法について解説しました。

インビザラインは、定められた時間装着することで初めて治療効果が得られます。そのため、担当の歯科医師から指定された装着時間や決められたルールを必ず守り、正しく装着してください。

万が一、マウスピースが歯から浮くなどの不具合を感じた際は、迷わず歯科医院を受診し、マウスピースを調整してください。迅速に対処することは、計画変更の回避や追加費用をおさえることにつながります。インビザライン装着時に奥歯がパカパカ浮くことでお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインで使用する「チューイー」とは?使用のタイミングや使用方法について詳しく解説!

2023年2月15日
オレンジの背景に歯とたくさんのガムが置かれている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの治療で使うチューイーとは、アライナーを歯に密着させるための補助具のことです。マウスピースが浮いていると治療が計画通りにすすまない可能性があるため、チューイーの使用は非常に重要といえます。

今回は、チューイーを使うタイミングや使用方法について詳しく解説します。

インビザラインで使用する「チューイー」とは?

インビザラインを脱着する人

チューイーとは、インビザラインの治療で用いるアライナーというマウスピースを装着するための補助具のことです。シリコン製で弾力があり、形はロール状になっています。使用しやすいようにチューイーに棒が付いているものや、ガムのような感覚で噛めるフレーバー付きのものもあり、種類は豊富です。

チューイーが治療費として含まれている場合はアライナーと一緒に渡されますが、治療費に含まれていない場合は別途自分で購入する必要があります。矯正歯科で購入できますが、インターネットでも販売されています。値段は1袋5本入りで500円程度です。

インビザラインは、歯にマウスピースがフィットしているかで治療効果が変わります。マウスピースが浮いてしまうと、歯に十分な力がかからず思い通りに動かせません。うまくはまっていないと、痛みが出ることもあります。インビザラインを計画通りにすすめ、治療の精度を上げるには、チューイーの使用が欠かせません。

チューイーを使用するメリット

カラフルな背景にMERITと書かれたブロックが置かれている

チューイーを使用するメリットは、以下のとおりです。

  • 治療の精度が上がる
  • 血行促進が期待できる

それぞれ詳しく解説します。

治療の精度が上がる

チューイーを噛むことにより、歯にマウスピースを最大限にフィットさせることができるため、効率的に歯を動かすことが可能になります。

マウスピースが浮いていると、歯に十分な圧力がかからず、治療の進行度が悪くなります。マウスピースを新しいものに取り替えた直後は20分以上噛む必要があるため、チューイーの使用を面倒に思うかもしれません。また、装着方法に慣れてくると手指だけで済ませたくなるでしょう。

しかし、治療の精度を上げるにはチューイーの使用が重要です。自分の感覚では歯にぴったりと張り付いているように感じていても、実際はマウスピースが浮いている場合があります。特に、歯の重なりが大きい症例やアタッチメントを使用している場合は、歯とマウスピースの間に隙間ができやすい傾向にあります。

チューイーは治療効果をよくする役割があるため、積極的に使用しましょう。

血行促進が期待できる

チューイーを噛むことで、歯の周辺組織の血行がよくなります。

歯科矯正は、顎の骨や歯茎の代謝に合わせて歯を動かしていくため、組織の代謝がいいと歯が動きやすくなります。噛む動作は顎の骨を刺激し、歯の周辺組織の血流をよくします。血行促進は代謝アップにつながるため、チューイーの使用により治療がスムーズにすすみやすくなるでしょう。

チューイーを使用するタイミング

砂時計とカレンダー

チューイーを使用するタイミングは、マウスピースを装着するときです。

新しいマウスピースに取り替えてすぐの頃は、歯列がマウスピースに馴染んでいないため隙間ができやすいです。インビザラインは治療段階に応じて1〜2週間ごとにマウスピースを新しいものに交換しますが、交換した直後のマウスピースには歯を動かすためのスペースが作られているので、手指だけでの装着には限界があります。また、アタッチメントが付いたアライナーは馴染みにくい性質があるため、マウスピースをはめる際はチューイーを使いましょう。

チューイーの使用方法

オレンジのシャツを着た女性が右上を見て口を指差している

チューイーは、前歯から奥歯にかけて順番に噛んでいくと、効果を最大限に引き出すことができます。以下に、詳しい手順を紹介します。

①マウスピースを両手の指ではめる

マウスピースの装着は「前歯→奥歯」が鉄則です。両手の親指と人差し指を使って、丁寧にはめていきます。指でマウスピースを押し込むように、歯に馴染ませていきましょう。

②前歯でチューイーを噛む

チューイーを噛むときも、前歯から奥歯にかけて噛んでいきます。噛みきるように、上下の前歯を使ってチューイーを噛んでください。

③奥歯に向かって横にずらしていく

前歯の部分が馴染んできたら、隣の歯にチューイーをずらしていきます。

アタッチメントを取り付けている場合や歯の重なりが大きい方は、歯とマウスピースの間に隙間ができやすいため、しっかり噛みこむようにしましょう。

④奥歯でチューイーを噛む

奥歯で噛むときはチューイーを2つ使用して、左右バランスよく噛みましょう。ガムを噛むようにチューイーを噛むと、歯にマウスピースが張り付くようにフィットします。

⑤歯にフィットしているか鏡で確認する

最後に、マウスピースが歯にぴったりと張り付いているか鏡でチェックしましょう。フィットしているように思えても、鏡で見ると浮いている場合があります。隙間が見られるようなら、もうしばらくチューイーを噛んでください。

チューイーを使用したにもかかわらず、マウスピースが大きく浮いている場合は、アライナーが歯列に合っていない可能性が考えられます。チューイーを使っても歯とマウスピースの隙間が埋まらない場合は、1つ前のマウスピースに戻して、医師に相談しましょう。

チューイーを使用するときの注意点

頬を手のひらで押さえて微笑んでいる長髪の女性

チューイーは、使用方法を誤るとかえってインビザラインの治療に支障をきたす恐れがあります。チューイーを使用するにあたっての注意点も把握しておきましょう。

左右バランスよく噛む

チューイーは、左右バランスよく噛まなければマウスピースの装着が乱れることがあるので、全体的にまんべんなく均等に噛むことが重要です。

インビザラインの治療では、マウスピースが奥歯にぴったりとはまっているほど治療の完成度がよくなります。奥歯の調和が弱いとスムーズに歯が動かない場合があるため、奥歯は念入りに噛むようにして、マウスピースを歯にしっかりと馴染ませましょう。

両方の歯で同時に1本のチューイーを噛むことが難しければ、2本使用しても構いません。

使用時間に注意する

チューイーの使用時間は、マウスピースを交換してからの経過日数によって異なります。

新しいマウスピースに取り替えてから数日間は特に浮きやすいため、就寝前などに20〜30分ほど噛むとぴったり歯にフィットさせることができます。数日経つと歯列がマウスピースに馴染んでくるため、使用時間を2〜3分程度に短縮してよいでしょう。

チューイーを噛む時間が長いと顎関節や筋肉を傷める可能性があるため、長時間の使用は避けましょう。

痛みや違和感が強い場合は医師に相談する

チューイーの使用によって歯が押される感覚があるかもしれませんが、歯の圧迫感はマウスピースがぴったりとはまっている証拠です。特に、新しいマウスピースを装着して初めのころは、歯列の馴染みが浅いため痛みを感じやすいでしょう。

歯の痛みが強い場合や不安な場合は、医師に相談するといいでしょう。

手入れをする

チューイーは一回ごとに捨てるわけではありません。使用後は水洗いして清潔に保ちましょう。

マウスピースと同様に、濡れたまま密閉して保管すると雑菌が繁殖する可能性があります。洗浄後は乾燥させることが大切です。また、マウスピースの専用ケースと一緒にチューイーを保管することで、装着時に忘れずに使用できるでしょう。

定期的に交換する

チューイーの弾力性が低下したり、うまく噛みこめなくなったりしたら、新しいものに交換しましょう。また、チューイーが裂けたり破損した際は使用を続けず、新しいものに交換してください。

チューイーは、平均的に10日ほどで弾力性がなくなってくるといわれています。アライナーの交換時期も1〜2週間なので、マウスピースを取り替えると同時にチューイーも新しいものに変えるといいでしょう。

チューイーを紛失してしまったときの代用品

青い背景に白いブロックと赤いブロックが置かれている

代用品は、チューイーほどの効果は得られず、マウスピースを傷つける危険性があります。代用品の使用は、すぐにチューイーを用意できない場合など緊急時のみにしましょう。

また、チューイーや代用品を使わず、アライナーをそのまま噛んで馴染ませようとすると破損につながるのでやめましょう。アライナーは非常に硬く、マウスピースが傷つくリスクが高いです。マウスピースは手指もしくはチューイーを使って装着しましょう。

タオル

厚みのあるタオルをチューイーの代わりに噛むことで、マウスピースを歯に馴染ませることができます。薄手のタオルしかない場合は、厚みが出るよう丸めて噛むといいでしょう。

ティッシュペーパーまたはキッチンペーパー

弾力性がないため大きな効果は得られませんが、ティッシュペーパーやキッチンペーパーもチューイーの代用品になりえます。厚みが出るように何枚か重ねてから折りたたむのがおすすめです。

ただし、ティッシュペーパーやキッチンペーパーは水分を吸収するとへたってしまうので、長時間の使用は厳しいでしょう。

ガーゼやティッシュペーパーを巻いた割り箸

割り箸は上記の代用品よりも噛み応えがあるため、より深く噛みこむことができるでしょう。

しかし、割り箸の素材によってはマウスピースが傷つく可能性があります。必ずガーゼやティッシュペーパーなどを巻きつけてから使用してください。

まとめ

インビザラインを脱着する笑顔の女性

チューイーの使用を面倒に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザライン治療をスムーズにすすめるためには、使い方に注意しながらチューイーを継続的に使うことが大切です。チューイーは、マウスピースを歯にしっかりと馴染ませることができるため、インビザラインの治療精度が上がります。アライナーの保管ケースと一緒に管理することで、チューイーの使用を習慣化させることができるでしょう。

インビザラインやチューイーについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

 

 

インビザラインの交換日数はどれくらい?交換後に起こりえるトラブルと対処法も解説!

2023年2月8日
青い服を着た髪の長い女性が顔を覆っている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの交換日数は1〜2週間が一般的ですが、歯の状態や装着方法によって交換日数が変動することがあります。交換日数を延ばさないためには、指示通りにマウスピースを装着することが大切です。

この記事では、インビザラインの治療中に起こりうるトラブルや治療を計画通りにすすめるためのポイントについて解説します。

インビザライン治療の流れ

歯科医の治療器具

インビザライン治療を行う場合、開発元であるアメリカの会社を通してシミュレーション動画やマウスピースを作成する必要があり、すぐに治療を開始することはできません。

まず、インビザライン治療の流れについてご紹介します。

カウンセリング・問診

簡単に歯並びの状態を確認して、虫歯や歯周病などがないかチェックします。

虫歯や歯周病がある場合は、インビザラインを始める前に完治させなければなりません。インビザライン治療にあたって、抜歯や歯を削る必要があるかも確認します。治療中の痛みや治療費など不安や疑問がある場合はここで解決しておきましょう。おおよその治療方法や治療期間が決まります。

精密検査、シミュレーション

治療計画をたてるために、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影などの精密検査をおこないます。スティック型のカメラで口腔内をスキャンするため、歯を型取る必要はありません。

撮影データは、アメリカにあるアライン・テクノロジー社に送られます。クリンチェックと呼ばれる3Dソフトを使用して、インビザラインのシミュレーション動画が作成されます。シミュレーション動画は治療結果も予測してくれるため、矯正後のイメージを確認することが可能です。治療に必要なマウスピースの枚数を割り出し、治療計画が決められます。

アライナー作成

シミュレーション動画では歯根部分の動きが再現されないため、矯正歯科の医師が治療計画を微調整して、アライン・テクノロジー社に提出します。

修正されたシミュレーション動画を参考に、アライナー(マウスピース)が作成されます。治療に必要なすべてのアライナーがアメリカから矯正歯科に一括で送られます。届くまでの期間は1か月〜1か月半ほどです。

治療開始

アライナーが届いたら、インビザライン開始です。

開始時にアライナーをまとめて渡すところもあれば、交換形式で渡すところもあり、矯正歯科によって対応は異なります。アライナーの装着方法を確認し、マウスピースの取り扱いや治療中の注意点などの説明を受けます。

インビザラインの交換日数

歯の模型の中に人間の模型がある

インビザライン治療の際、1つのアライナーで0.25㎜ほど歯を動かすことができます。1〜2週間で交換すると、歯の移動量は1か月1mm程度になるでしょう。

交換日数は、歯並びや年齢によって変わりますが、だいたい2週間で交換することが多いです。シミュレーション動画を参考にして治療をすすめていきますが、最終判断は担当医師が行います。「インビザラインの治療開始時は2週間くらいでアライナーを交換していたけれど、矯正の終盤ごろには動かす距離が短くなるため、交換日数が5日になった」というケースもあります。インビザラインの交換日数は歯列の状態に影響されるため、交換日数が長くなったり短くなったりと不規則になることもあるでしょう。

交換日数を決める3つの要素

レントゲン写真を見てテーブル越しに話す人

インビザラインの交換日数は、歯の動かし方や組織の代謝が影響します。交換日数を決める要素は、3つあります。ここでは、交換日数を決める要素とそれぞれの日数が長くなる場合と短くなる場合について、詳しく解説します。

歯並び

インビザラインの交換日数は、歯をどのように動かし、どの程度を動かすかで決まります。

歯科矯正は「傾斜移動」と「歯体移動」の2つの動きがあります。傾斜移動とは、出っ歯など斜めになっている歯をまっすぐにする動作です。歯根を移動させる必要がないため、交換日数は短くなる傾向があります。歯体移動とは、歯根を動かし歯を平行に移動させる方法です。歯がガタガタしている叢生(そうせい)・すきっ歯などは、歯を平行に動かす必要があるため、交換日数は長くなります。

マウスピース矯正は平行移動が苦手なため、ほかの矯正方法に比べて治療期間が長くなるでしょう。抜歯が必要であったり、歯の動かす距離が長かったりすると、インビザラインの交換日数は長くなる傾向にあります。

年齢

歯科矯正は、歯槽骨の吸収と再生のサイクル(リモデリング)に合わせて歯を動かします。代謝のスピードに合わせずに無理に力を加えると歯根や骨にダメージを与える場合があるので、歯は慎重に動かさなければなりません。

年齢を重ねると歯茎や骨の代謝が悪くなるため、歯を動かすのに時間がかかり、インビザラインの交換日数が長くなる場合が多いでしょう。新陳代謝がいい場合は歯槽骨のリモデリングも早く、インビザラインの交換日数が短くなる傾向があります。

アライナーの装着時間

アライナーの装着時間は、1日20〜22時間以上です。

しかし、指定された装着時間を満たしていない場合、交換日数が延びることがあります。アライナーの装着は、長ければ長いほど歯を動かす量が増えるため、交換日数は短くなります。交換日数を短くしたいのであれば、できる限りアライナーを長く装着しましょう。旅行などのイベントで装着時間が短くなる場合は、交換日数を一時的に長くすることをおすすめします。

治療開始から1か月程度は交換日数を長くして様子をみる場合があります。一日の平均装着時間を記録し、可能であれば交換日数を短くしていくという方法です。通院の際に装着状況を聞かれるため、正直に報告するようにしましょう。

インビザラインの交換後のトラブルと対処法

青い背景の前でインビザラインと矯正器具をはめた歯の模型を持っている

インビザラインを交換したあとに、マウスピースが合わなかったり痛みが生じたりなどのトラブルが起きる場合があります。トラブルの対処法も合わせてご紹介します。

マウスピースが入らない

マウスピースが入らない場合は、シミュレーションどおりに歯が動かなかったことが考えられます。

アライナーは、治療前のシミュレーション動画によって一括で作成されますが、計画通りに歯が動かなかったことにより、予定していたマウスピースが入らなくなることがあります。マウスピースが入らなくなった場合は再評価を行い(リファインメント)、アライナーを追加作成します。作成に1か月以上かかるため、治療期間が延びることは避けられません。

ほかに考えられる原因としては、マウスピースが不良品という場合です。不安を感じたら、すぐに医師に伝えましょう。

マウスピースが浮く

マウスピースが大きく浮く場合は、治療が順調にすすんでいない可能性が考えられます。

アライナーは、歯を動かす分のスペースはありますが、基本的に歯に密着している状態です。前歯はわずかに浮くことがあるので「奥歯が浮いていないか」が重要です。マウスピースが浮く場合は計画通りに歯が動いていない可能性があるため、直ちに医師に報告しましょう。

口の粘膜が痛い

マウスピースの端が鋭くなっていると、歯茎などの粘膜に触れることで痛みを感じることがあります。

矯正歯科にマウスピースを持参すれば滑らかになるよう調整してくれるので、痛みを感じるときは我慢せず医師に相談してください。ハサミややすりなどを使用してご自身で削ろうとすると、マウスピースが破損する危険性があるので絶対にやめましょう。

歯が痛い

インビザラインは圧力をかけて歯を動かすため、新しいマウスピースに交換した際に歯に痛みが生じることがあります。

歯の痛みは通常3日ほどで落ち着きます。痛みが強い場合や長引く場合は、マウスピースが合っていないなどの問題があるため、医師に報告しましょう。

インビザライン治療を計画通りにすすめるためのポイント

インビザライン治療を計画的にすすめるためには「指示を守ること」が重要です。指示が守れない場合は、治療が長引くだけでなく、インビザラインを中断しなければいけない場合もあります。

装着時間を守る

アライナーの装着時間は1日20〜22時間以上です。食事と歯磨き以外は、必ず装着しましょう。

装着時間が短いと治療が計画通りにすすまなくなり、後戻りするリスクもあります。後戻りした場合、インビザラインを作り直さなければいけない可能性もあり、治療期間が延びてしまいます。装着時間は長い分には問題ありませんが、短くならないように注意しましょう。

破損や紛失に注意する

マウスピースを破損・紛失してしまった場合は、作り直す必要があります。手元に届くまで1つ前のアライナーを使用しますが、この期間に後戻りする可能性もあり、治療が計画通りにすすみません。

外出中はティッシュなどに包んでしまうと誤って捨ててしまったり、そのままポケットやバッグなどに入れることで変形したりする恐れがあります。マウスピースは保管ケースに入れて、置き場所を決めておきましょう。

自己判断でマウスピースを交換しない

歯を早く移動させたいからといって、自己判断で交換日数を早めたり、数回分飛ばして装着したりするのは絶対にやめましょう。歯根や顎の骨に過度な負荷がかかり、損傷する恐れがあります。また、歯茎に負担がかかり、歯茎が下がってしまう可能性もあります。歯の周辺組織に問題が起きた場合、治療計画が大幅に乱れることになるでしょう。

また、インビザラインでは歯を移動させるスペースを作るために、やすりで歯と歯の間を少し削る「IPR(ストリッピング)」を行うことがあります。交換日数をご自身で調整すると、適切な時期にIPRができなくなり、治療精度が落ちてしまいます。新しいマウスピースを装着したときに痛みがなく「交換日数を早められるのでは」と疑問に思った場合は、自己判断せずに必ず医師に相談しましょう。

食事と歯磨きのときはマウスピースを外す

アライナーを装着した状態で硬い物を食べると、破損の危険性があります。また、歯垢が歯とマウスピースの間に溜まると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。食事のときはマウスピースを外し、歯磨きをしてから装着しましょう。このときに、インビザラインも流水で洗い流すと衛生的です。汚れが気になるときは歯ブラシでやさしく磨きましょう。

ただし、マウスピースを傷つける原因になるので歯磨き粉の使用は厳禁です。

また、インビザラインの治療中は、水以外の飲み物は摂取しないよう注意しましょう。ジュースやコーヒーなどはマウスピースに着色してしまうので、インビザラインが目立ってしまいます。

管理を怠り、インビザライン中に虫歯などになった場合は、矯正を中断しなければなりません。虫歯治療により詰め物や被せ物を装着してしまったら、マウスピースが合わなくなる可能性があります。治療を計画通りにすすめるためには、マウスピースの管理を徹底しましょう。

チューイーを使用する

チューイーとは、マウスピースを歯にしっかりと密着させるために使用する器具です。素材はシリコンでできており、形はロール状になっています。

マウスピースは歯にフィットするようにできていますが、歯を移動させるためにわずかな隙間が作られています。特に、交換してすぐのときは、手指だけでは装着が難しい場合もあるでしょう。装着時にチューイーを使用することで、マウスピースが浮くことなく、密着させることができます。

装着がゆるいと治療が計画通りにすすまない可能性があるため、装着時にはチューイーを使用しましょう。方法は前歯から奥歯にかけて全体の歯で噛んでいきます。ガムを噛むように噛んでも構いません。

使用しなくなったマウスピースはどうする?

ピンクの服を着た女性がペンを持ち悩んでいる

以前に使用していたマウスピースを捨ててしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インビザラインの治療中にトラブルが発生したときに、以前に使用していたマウスピースを使うことがあります。マウスピースが入らないなどの問題が起きた場合は、来院まで1つ前のマウスピースを装着して過ごすことも多いです。万が一、マウスピースの作り直しが必要になったときも、一つ前のマウスピースを装着して期間をつなぎます。このように、使用しなくなったマウスピースを使う機会がまったくないとは言い切れません。捨てずに保管しておくことをおすすめします。

前のマウスピースを誤って使用しないように、使用中のマウスピースとケースを分けたり保管場所を変えたりするといいでしょう。

まとめ

資料を見ている3人の男女の歯科医師

インビザラインの交換日数は1〜2週間です。

ただし、歯の状態や装着方法によって交換日数が変動することがあります。インビザラインの交換日数を早めて矯正期間を短くしたい場合は、インビザラインの装着時間や管理方法を守り、チューイーを使用することが重要です。

インビザラインのトラブルでお困りの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。