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インビザラインとワイヤー矯正が装着された歯の模型を持っている女性

インビザラインと裏側矯正どちらがいいの?それぞれの違いを詳しく解説!

2023年1月18日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「装置が目立たない矯正をしたい」という方は、インビザラインか裏側矯正のどちらかで悩まれる方が多いです。どちらも矯正していることが気付かれにくいので、見た目を気にされる方にとっては嬉しい治療法です。

この記事では、インビザラインと裏側矯正の特徴をそれぞれ説明しています。治療法の選択で悩まれている方はぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインを持っている

インビザラインとは、取り外しが可能なマウスピースを1日20〜22時間以上装着することで歯並びを整える、マウスピース矯正の中でも代表的な治療法です。使用するマウスピースは、最初にまとめて製作され、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。当初は、インビザラインで治療可能な症例は限られていましたが、ここ数年で幅広い症例にも対応できるようになりました。

インビザラインのメリットは?

インビザラインのメリットは、以下の3つです。

・装置が目立ちにくく、矯正していることが気付かれにくい

・装置を取り外せるため、お口のケアをしやすい

・違和感や痛みが少ない

それぞれを詳しく解説します。

装置が目立ちにくく、矯正していることが気付かれにくい

インビザラインの装置は透明なマウスピースなので、装着していても気付かれにくいでしょう。接客業などで見た目を気にされる方や、結婚式を控えているけどすぐに治療を始めたい方などにおすすめです。

装置を取り外せるため、お口のケアをしやすい

インビザラインは装置を取り外せるため、歯磨きなどのお口のケアをしやすいです。ワイヤー矯正は歯の表面に装置を接着しているのでブラッシングが難しく、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。その点、マウスピースはブラッシング時に装置を取り外せるため、しっかりお口のケアができます。

違和感や痛みが少ない

ワイヤー矯正はワイヤーで固定するため、調整後はしばらく締め付けられるような痛みが出ます。インビザラインは取り外しが可能なマウスピースを装着するため、締め付けられるような痛みは少ないでしょう。

しかし、まったく痛みが出ないわけではありません。歯を動かすので多少の痛みは伴います。また、ワイヤー矯正は歯の表面にたくさんの装置を接着するため、慣れるまではお口の粘膜が傷つきやすく、口内炎になってしまうこともあります。その点、マウスピースは薄いため、それほど違和感がありません。

インビザラインのデメリットは?

インビザラインにはデメリットもあります。インビザラインのデメリットは、以下の4つです。

・きちんとマウスピースを装着していないと治療が進まない

・飲食のたびにマウスピースを取り外してブラッシングをする必要がある

・紛失しやすい

・インビザラインでは治療できない症例もある

それぞれを詳しく解説します。

きちんとマウスピースを装着していないと治療が進まない

取り外しが可能な装置のため、お口のケアをしやすいメリットがありますが、きちんと装着しなければ治療が進まないというデメリットもあります。ワイヤー矯正は固定されているので、着実に歯を動かすことが可能です。インビザラインは指示された装着時間を守らずにさぼってしまうと治療が進まず、治療期間も延びてしまいます。

飲食のたびにマウスピースを取り外してブラッシングをする必要がある

インビザラインでは、マウスピースを装着したまま飲食ができません。マウスピースを装着したまま飲食をすると、破損や虫歯、歯周病の原因になります。水を飲む程度なら装着したままでも問題ありませんが、基本的には飲食をするたびにマウスピースを取り外す必要があります。再度マウスピースを装着するときも、きちんと歯磨きをしてからでないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

紛失しやすい

飲食のたびにマウスピースを取り外さないといけないため、外食などに出かけるとマウスピースを紛失してしまうことが非常に多いです。マウスピースを取り外したときにティッシュに包んでしまうと、ほかの人が気付かずに捨ててしまうことがあります。マウスピースを取り外したときは必ず専用の容器に入れて保管するようにしましょう。

インビザラインでは治療できない症例もある

インビザラインは、ここ数年で幅広い症例に対応できるようになりましたが、それでもインビザラインでは治療が難しいケースがあります。歯の移動量が多い場合や捻れている歯を動かす場合などは、ワイヤー矯正のほうが適しています。

裏側矯正とは?

歯の模型の歯の裏を歯鏡で確認している

裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットと呼ばれる装置を接着するワイヤー矯正のことです。通常のワイヤー矯正よりも治療の難易度が高く、治療期間も長くなりやすいですが、装置が目立ちにくいので見た目を気にされる方におすすめです。

裏側矯正のメリットは?

裏側矯正のメリットは、装置が目立たないという点です。歯の裏側に装置を接着しているので、外出先で食べ物が装置に挟まったとしても目立たないでしょう。

裏側矯正のデメリットは?

裏側矯正のデメリットは、以下の5つです。

・違和感をおぼえやすく、舌が傷つきやすい

・治療期間が長くなりやすい

・慣れるまで話しにくい

・ブラッシングが難しい

・費用が高額

それぞれを詳しく解説します。

違和感をおぼえやすく、舌が傷つきやすい

歯の裏側に装置を接着するので、舌に装置が当たりやすくなります。慣れるまでは違和感をおぼえやすく、舌のあちこちが傷ついてしまうこともあります。特に上下とも裏側矯正を選択した場合、最初は粘膜のトラブルに悩むでしょう。装置が目立ちやすい上の歯は裏側矯正にして、装置が目立ちにくい下の歯は通常のワイヤー矯正にすると、違和感を減らせ、費用も抑えられます。

治療期間が長くなりやすい

裏側矯正は、治療の難易度が高く、通常のワイヤー矯正よりも治療期間が長くなことが多いです。すべての症例で治療期間が長くなるわけではないですが、治療前にどれくらいの治療期間がかかるか歯科医師に確認しておきましょう。

慣れるまで話しにくい

歯の裏側に装置を接着することによって舌の邪魔になり、話しにくさを感じる方も多いです。慣れれば気にならなくなりますが、最初は発音にも問題が出やすいでしょう。

ブラッシングが難しい

通常のワイヤー矯正でもブラッシングが難しいですが、裏側矯正はさらにブラッシングの難易度が上がります。適切なブラッシングができていなければ、虫歯や歯周病などのトラブルになりやすいため、歯科衛生士にブラッシング指導を受けるようにしましょう。

費用が高額

裏側矯正は、通常のワイヤー矯正よりも難易度が高い治療のため、費用も高額です。自由診療なので歯科医院によって費用は異なりますが、1,000,000〜1,500,000円ほどかかるでしょう。

インビザラインと裏側矯正の違い

インビザラインとワイヤー矯正の装置が付いた模型を持っている

インビザラインと裏側矯正の共通点は、矯正していることが周囲に気付かれにくい点です。

しかし、治療法はまったく異なります。それぞれの違いを表にまとめてみました。

〈インビザラインと裏側矯正の違い〉

インビザライン 裏側矯正
見た目 目立ちにくい 目立ちにくい
費用 相場では700,000〜1,000,000円程度 相場では1,000,000〜1,500,000円程度
治療期間 ワイヤー矯正とそれほど変わらず、治療に消極的だと治療期間が長くなることもある 通常のワイヤー矯正よりも治療期間が長くなることがある
違和感 少ない 強い
トラブル 装置を紛失しやすい 装置により舌が傷つきやすい
お口のケア 通常通りにブラッシングが行える 装置が裏側に付いているため、ブラッシングがより難しくなる

インビザラインと裏側矯正どちらがおすすめ?

4つの豆電球が並んでおり1つだけ電気が付いている

インビザラインと裏側矯正で迷われている方は「目立ちにくい矯正」を希望されている方が多いのではないでしょうか。

2つの治療法の大きな違いは、取り外しが可能か、固定式かという点です。しっかりマウスピースの装着時間を守って治療に取り組めるのであれば、費用を抑えられて痛みも少ないインビザラインを選択したほうがいいでしょう。

しかし「マウスピースを装着するのを忘れてしまいそう」という方は、治療が進まず失敗する恐れもあるため、裏側矯正を選択したほうがいいかもしれません。インビザラインは幅広い症例に対応できるようになりましたが、それでもインビザラインでは治すのが難しい症例もあります。その場合はワイヤー矯正で治療することになりますが、装置が目立つことに抵抗があるのであれば裏側矯正をおすすめします。

まとめ

治療椅子に座りインビザラインを装着しようとしている女性

インビザラインも裏側矯正も、矯正していることが気付かれにくい治療法です。インビザラインは違和感や痛みも少なく、費用を抑えられるメリットがありますが、自分で装置の管理を行い、指示されたとおりに装置を装着しなければ治療が失敗する可能性もあります。

一方で、裏側矯正は、インビザラインでは治療が難しい難症例にも対応できますが、治療の難易度が高く、費用が高額です。また、舌が傷つきやすいなどのトラブルも起こりやすいでしょう。自分自身がどれだけ治療に積極的に取り組めるのか、違和感や粘膜のトラブルに耐えられるのかを検討されたうえで治療法を選ぶことをおすすめします。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

舌を噛んでいる女性

前歯のみのインビザライン治療はできる?治療にかかる期間や費用を解説!

2022年12月21日

長いマスク生活が続きますが、マスクを外したときの歯並びに自信はありますか?実は多くの方が歯並びにコンプレックスを抱えていて、なかなか歯科矯正に踏み出せないのが事実です。矯正治療は「費用が高い」「矯正器具が目立つ」「期間が長い」「痛みが心配」などの理由から諦める方もいます。

歯科矯正はさまざまな種類がありますが、透明のマウスピースを使い、目立ちにくく、食事や歯磨きのときも外せるインビザラインは、近年人気が高い矯正方法です。

しかし、歯の全体をインビザラインで矯正すると2~3年はかかるため「前歯のみを短期間で矯正したい」という方もいます。また、全体を矯正するのは大掛かりで、ハードルが高いという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、インビザラインで前歯のみ治療ができるか、治療にかかる費用や期間について、詳しく解説します。

インビザラインで前歯だけを治療することはできる?

「?」が描かれた5つの丸い積み木

インビザラインで全体矯正するのではなく、前歯のみを矯正治療することは可能です。

注意してほしいのは、誰もが前歯のみのインビザラインが対象ではなく、一部の方のみに適応されることです。対象の方は、軽度の叢生と出っ歯の方、前歯に隙間がある「すきっ歯」といわれる方が対象です。

軽度の叢生

叢生とは、歯並びが凸凹ガタガタな状態で「乱ぐい歯」ともいわれます。歯と歯が重なりあい、歯の向きが斜めになっています。軽度の叢生だと、前歯のみを動かすインビザラインが可能で、少し歯を削りスペースを確保して動かすこともあります。

歯が捻れた状態で生えている捻転歯も、軽度の状態でしたら前歯のみのインビザラインで治せます。

軽度の出っ歯

前歯のみのインビザラインでは、軽度の出っ歯も治すことができます。前歯全体が大きく出ている出っ歯は奥歯も動かす必要があるため全体矯正をします。

前歯に隙間がある

前歯に隙間があると歯を動かせるスペースがあるため、前歯のみのインビザラインが可能です。前歯に隙間があると、見た目が悪いだけでなく、空気が抜けたような発音になるため会話にも影響が出ます。

前歯のみのインビザライン治療ができないケース

医師が胸の前で「×」サインを出している

前歯のみのインビザラインは治療できないケースもあります。詳しく見ていきましょう。

抜歯を必要とする歯並び

重度の歯並びの悪さは、場合によって抜歯が必要です。歯の大きさに対して顎が小さくて歯が並びきらない場合は、抜歯することが多くあります。抜歯したスペースを利用して歯を動かしてから全体矯正するため、前歯のみのインビザラインはできません。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと、顎関節症や噛みにくさからくる消化不良・肩こり・頭痛など、体の不調が現れます。矯正は、歯並びがよくなり見た目がキレイになることが重要ですが、噛み合わせがよくなることも非常に大切です。噛み合わせが悪い場合はインビザラインで前歯のみ矯正はできず、全体矯正をします。

叢生が強い方

叢生が強いと歯を動かすスペースがないため、前歯のみのインビザラインはできません。凸凹ガタガタと歯が入り組んで生えているため、全体矯正をします。歯を並べるスペースがない叢生は、抜歯をして全体を動かし矯正します。顎が小さい方・歯が大きめな方・乳歯の時にたくさん虫歯があった方は、強い叢生になる傾向があるのです。

重度の出っ歯

軽度の出っ歯はインビザラインで前歯のみ矯正できますが、重度の出っ歯の場合は対象外です。重度の出っ歯は全体矯正が必要で、場合によっては外科手術も適応されます。

反対咬合

しゃくれや受け口ともいわれる反対咬合は、噛み合わせが悪く、サ行やタ行の発音がしにくい状態です。しっかり噛めないため消化不良を起こしやすく、見た目や発音のコンプレックスもみられます。反対咬合の場合は前歯のみのインビザラインはできないため、全体矯正や外科手術で顎の骨を後ろに下げることも検討されます。

過蓋咬合

過蓋咬合とは、噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯のほとんどを覆ってしまいることです。通常は上の前歯が下の前歯の4分の1を覆った状態ですが、過蓋咬合で深く噛み合っていると、上の前歯の裏側を下の前歯で傷つけ、歯茎に炎症が起きます。噛み合わせの問題で、詰め物や被せ物が外れやすく、奥歯に負担もかかります。過蓋咬合は噛み合わせ全体を治す必要があるため、インビザラインで前歯のみの矯正はできません。

前歯のみのインビザライン治療のメリットとデメリット

メリット・デメリットが書かれている手帳

インビザラインで前歯のみ部分矯正することは気軽で負担も少なく、メリットが多いといえます。

しかし、当然デメリットも存在しますので、前歯のみのインビザラインを希望している場合は事前に主治医に確認しましょう。

メリット

インビザラインは透明のマウスピースを使用するため、従来のワイヤー矯正より気付かれずに矯正できます。しゃべりにくくなったり食べづらいなどのわずらわしさがなく、金属アレルギーの心配もいりません。

前歯のみをインビザライン治療できると、全体を矯正するよりも簡単に短期間で矯正が終わります。結婚式や入学などのイベントを控えている方も、気軽に矯正できて費用も安く済みます。

また、インビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないのが特徴です。前歯のみのインビザラインは、全体をインビザライン矯正するよりもさらに痛みを軽減できます。

デメリット

前歯のみのインビザラインは奥歯の矯正はできないため、噛み合わせを治すことはできません。

また、前歯を動かすスペースを確保するため、少し歯を削る「ディスキング」と呼ばれる処置をすることがあります。ディスキングで削る量は微量なため、歯にダメージがなく心配はいりませんが、削った刺激で一時的に知覚過敏のようにしみやすくなることがあるでしょう。しみる症状が出た場合は、しみ止めのお薬を塗布して様子をみますが、大体の場合は短期間で症状が落ち着きます。

前歯のみのインビザライン治療にかかる期間

木のテーブルの上にカレンダーと赤いボールペンが置かれている

前歯のみのインビザラインの治療期間は、おおよそ6か月~1年です。個人差もありますが、全体矯正すると2~3年はかかるため、期間はかなり短縮されて患者さんの負担も減ります。「矯正は期間が長い」とあきらめていた方も、前歯のみインビザライン矯正ができたら気軽に挑戦できるでしょう。

注意したいのは、上記の期間とは別に、動いた歯が後戻りを防ぐために行う「保定期間」が必要ということです。保定期間は「リテーナー」と呼ばれる歯の後戻り防止装置を矯正後に約2年間装着します。リテーナーは、インビザライン矯正と同様に食事や歯みがきのときには取り外し可能で、部分矯正も全体矯正も保定期間は同じです。

前歯のみのインビザライン治療にかかる費用

「¥」マークが描かれている積み木が階段のように並べられている

歯並びの状態や歯科医院によって料金は異なりますが、前歯のみのインビザラインは30~50万円程度でおこなうことができます。全体矯正をすると100万円前後はかかるので、費用をかなり抑えられるでしょう。

全体矯正は高額で踏み出せない方も、前歯のみのインビザラインなら気軽にチャレンジできるという方も多くいます。昨今、前歯のみのインビザラインで見た目のコンプレックスを解消して、金銭に余裕ができたら噛み合わせをしっかりと治すために全体矯正をする方もいます。

まとめ

マウスピースを持っているロングヘアの女性

前歯のみのインビザラインは、目立ちにくいだけでなく、費用も安く短期間で行えるので、矯正治療に躊躇している方も気軽にできるよさがあります。

しかし、見た目を重視した矯正方法のため、噛み合わせを治すことや全体矯正はできません。また、誰もが前歯のみのインビザライン対象ではないことも理解しておく必要があります。自分が対象であるかは詳しい検査と審査が必要になり、前歯のみのインビザラインのデメリットも知っておかなくてはなりません。全体矯正と部分矯正が選べるのは、矯正治療の幅が広がります。前歯のみのインビザラインが気になる方は、マスク生活でさらに目立たせずに矯正できる今、歯科医院にぜひ相談してみてください。

インビザラインとは?メリットや向いている人、注意点についても解説!

2022年11月16日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正に興味はあるけれど、ワイヤーの装置を付けることに抵抗があるという方は多いのではないでしょうか。インビザラインは透明のマウスピースを使用して歯を移動させるので、見た目を気にすることなく矯正治療を行うことができます。

今回は、インビザラインの治療概要、メリットや向いている人についても解説していきます。

インビザラインとは?

歯の模型と矯正器具を持った女性

インビザラインは、1997年にアメリカで開発された透明のマウスピースの装置を使用した歯列矯正法です。

型取りを行い、専用のマウスピースが出来上がってきます。どのくらいの枚数のマウスピースを使用するかはプランや歯並びによっても異なりますが、難しい症例のほうがマウスピースの枚数は多くなり、治療期間も長くなります。1日20〜22時間以上の使用を推奨されていて、基本的に食費と歯磨きの時間以外は装着することになります。1枚のマウスピースを約10日〜2週間使用して、その後新しいマウスピースに交換していきます。

インビザライン治療のメリット

メリット

インビザラインで矯正治療を行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれ解説していきます。

目立ちにくい

インビザラインは、従来のワイヤーを使用した矯正装置に比べると、透明のマウスピース型なので矯正していることが気付かれにくいです。見た目の点で歯列矯正をするかどうか悩まれている方も抵抗なく始めることができます。

取り外しができる

ワイヤーを利用した矯正装置は固定式のため、治療が終わるまでは外すことができません。そのため、食べ物が装置の間に詰まりやすかったり、歯磨きもとても時間がかかります。インビザラインのようなマウスピース型の矯正装置は取り外しが可能なため、歯磨きもしやすく虫歯や歯周病になるリスクも低くなります。

痛みや違和感が少ない

従来の矯正装置は違和感を感じやすく、粘膜に当たることで唇や頬の粘膜を傷つけてしまうことが多いのですが、インビザラインはわずか0.5mmの厚みしかありません。また、1枚のマウスピースで歯を移動させる量は最大で0.25mmのため、装着している間の痛みも少なくなるようになっています。

信頼性の高い装置である

インビザラインは比較的新しい治療法ではありますが、世界中で1300万人以上の治療実績があります。その数はマウスピース矯正の中でもトップであり、信頼性の高い治療と言えるでしょう。

インビザライン治療のデメリット

デメリット

インビザラインでの治療は、メリットのみならず、デメリットもあります。詳しく解説していきます。

難しい症例には対応できない

ワイヤーを使用した矯正に比べると、インビザラインは矯正にかかる力が弱くなります。そのため、歯並びのガタガタが強い場合や重度の出っ歯や受け口、骨格的な顎のズレが大きい場合は、インビザラインでの治療の対象外になるか治療の期間が長くかかってしまう可能性があります。

マウスピースの管理が必要

インビザラインのマウスピースは使用していくと汚れも付きやすく、毎日のお手入れが必須といえます。また、透明の装置は紛失しやすく、もし紛失してしまった場合は新しく作成するための費用が発生してしまうこともあります。治療期間が伸びてしまう原因にもなりますので、自己管理の徹底が重要です。

食事や歯磨き時には外す必要がある

インビザラインは取り外し可能な装置で、お食事や歯磨きの際は外さなければいけません。糖分を含む飲み物は虫歯の原因になるので避ける必要があります。また、熱い飲み物は変形の原因になります。よく間食をする方や職業柄よく味見などをする飲食関連のお仕事をされている方などは向いていない治療法です。

治療できる歯科医院が限られている

歯科医師がインビザラインの治療を行うには条件があり、どの歯科医院もインビザラインを取り扱っているわけではありません。現在ご自身が通っている医院で取り扱っていない場合は、別の医院にも通院する必要があります。

インビザライン治療にかかる期間

歯の模型

インビザラインの治療にかかる期間は症例によっても異なりますが、短い方でも1年半で、一般的には2年から3年かかるとされています。

治療の流れは、まずインビザラインを取り扱っている歯科医院でのカウンセリングを受けます。カウンセリングでは、インビザラインのメリットやデメリット、治療内容や費用などが確認できます。その後、治療を開始する場合は、レントゲンや型取りを行う精密検査を行います。精密検査で問題がなければ専用の口腔内スキャナーでの撮影かインビザライン用の型取りを行い、約2週間前後でマウスピースが届いて治療を開始できます。

治療が開始すると、1〜2か月ごとに通院が必要となり、その都度新しいマウスピースがきちんと使用できているかの確認と、新しいマウスピースの受け取りが必要です。治療が終了したあとは、後戻り防止のためのリテーナーの装置を約1〜2年使用します。

インビザライン治療にかかる費用

電卓とボールペン

インビザラインの費用は、治療期間と同様に症例ごとに異なりますが、平均的な相場はおよそ800,000〜1,200,000円です。治療期間が長くなるほど使用するマウスピースの枚数が多くなるため、費用が高くなる傾向があります。

歯列矯正は基本的に保険が効かないため自費診療となり、多くの医院が治療前に行う検査やマウスピースを作成するための矯正料金と、通院時に毎回発生する処置料を設定しています。また、治療が終わった後は後戻り防止のための保定装置を作成するための料金も発生します。

<インビザラインにかかる費用の一例>

 

カウンセリング 0円〜5,000円
 精密検査・診断料 20,000円〜50,000円
矯正料金 650,000円〜1000,000円
処置量 5,000円〜10,000円
保定装置 10,000円〜30,000円

上記以外にも、もし途中でマウスピースを紛失してしまった場合は別途料金が発生することもあります。医院ごとに料金も変わりますので、詳しい料金体系に関してはカウンセリング時にしっかり確認をしておきましょう。

インビザライン治療が向いている人・向いていない人

歯と時計

インビザライン治療に向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれ解説していきます。

インビザライン治療が向いている人

抜歯が必要ない症例

インビザラインは1枚のマウスピースで歯を動かす移動量が少ないため、歯並びのガタガタが多い場合や極端に出っ歯や受け口のような抜歯を必要とする症例よりも、比較的軽度な歯並びの治療を得意としています。

使用時間を1日20〜22時間以上確保できる

インビザラインは1日20〜22時間の使用を推奨しています。日常生活で使用時間を確保できる方はきちんと治療の効果を発揮することができます。

インビザライン治療が向いていない人

抜歯が必要な症例

抜歯が必要な症例の場合は歯の移動量が多く必要なため、インビザラインよりもワイヤーを使用した矯正のほうが適しています。

骨格に問題がある

顎の骨格に大きなズレがあったり変形があるような場合、インビザラインでは対応できません。

使用時間を1日20〜22時間以上確保できない

お仕事などでマウスピースを頻繁に外さなければいけない場合や装着し忘れることが多い可能性がある方は、思うような治療結果が得られない可能性があります。

インビザライン治療をするときの注意点

チェックリスト

インビザライン治療において気をつけておきたい注意点があります。詳しく解説していきましょう。

装着時間を守る

インビザラインの治療効果を発揮するためには、1日20〜22時間以上のマウスピースの装着が必要です。

もし装着時間が足りないと、予定通りに歯が移動せずに想定している治療期間に終了しなかったり、追加のマウスピースを作成する必要が出てきてしまうことがあります。その場合は、追加の料金が発生する可能性もありますので、確実に治療の効果を得たい場合は装着時間を守りましょう。

飲食時の取り外し

食事をする際は必ずマウスピースを外しましょう。

マウスピースを装着したまま食事をすると、歯と歯肉とマウスピースの間に食べ物が詰まり、虫歯や歯周病の原因になります。飲み物は装着したまま飲むこともできますが、糖分の含まれているものや熱いものは避けましょう。また、マウスピースは透明のため、着脱しない状態で冷たいコーヒーやお茶を頻繁に飲んでしまうと、着色が付いて黄ばんだ状態になりやすいです。

交換や通院のタイミングを守る

マウスピースは、通常10日〜2週間のタイミングで交換します。

交換のタイミングが早すぎたり遅すぎたりしてしまうと、予定通りに治療が進まなくなってしまいます。特に交換が早すぎる場合は、歯や歯肉などの組織に余計な力がかかってしまいトラブルに繋がることもあり危険です。交換の時期は確実に守りましょう。

通院はおよそ1〜2か月ごとで、その際は歯科医師にマウスピースの状態やきちんと装着されているかの確認を行います。通院間隔が長引いてしまうと、もし治療の経過でトラブルが起きてしまっていても把握することが難しくなりますので、決められた時期に通院するよう徹底しましょう。

まとめ

歯を指している女性

今回は、インビザラインのメリットや治療に向いている方などについて解説しました。

料金形態などは医院ごとに異りますので、カウンセリング時に疑問点がないように確認しましょう。インビザラインは、目立ちにくく取り外しができるという点では非常に優れた治療法ではありますが、デメリットや治療に向かない方もいますので、自分は治療に適しているのかどうかを今回の記事の内容を参考に検討してみてください。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。