Tag Archives: ブラケット

インビザラインが着色する原因とは?飲食時の注意点も解説!

2023年4月12日
マウスピースを手に取り笑顔の男性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインが着色する原因は、マウスピースを装着した状態で飲食や喫煙することなどが考えられます。インビザラインが変色すると、矯正が目立ち、黄ばみで見た目が悪くなる場合があるでしょう。

今回は、インビザラインが着色する原因や飲食時の注意点について詳しく解説します。

インビザラインとは

ケースに入っているマウスピース

インビザラインとは、透明なマウスピースを使った歯列矯正のひとつです。マウスピースを歯に装着して歯列を徐々に移動させて矯正します。

歯科医師が専用のソフトウェアを使用して、患者さまの口の中を3Dスキャンし、そこから作製されたマウスピースを使用します。1〜2週間ごとに、新しいマウスピースへの交換が必要です。

インビザラインは、プラスチック素材で作られており、非常に透明度が高いため、目立ちにくい特徴があります。また、マウスピースは着脱可能であるため、食事や歯磨きの際に外すことができ、矯正によるストレスが軽減されます。

インビザラインの最大のメリットは、従来の矯正装置よりも見た目が自然であることです。また、ブラケットやワイヤーを使用しないため、痛みや不快感が少なくなります。マウスピースの透明度が高いため、人と会話する場面でも、自信をもって笑うことができるでしょう。マウスピースを外すことで、しっかり歯を磨くことができるため、虫歯のリスク低下にもつながります。

また、インビザラインは、コンピューターシミュレーションによって、事前に歯列矯正の結果を予測することができます。従来の矯正方法は、実際に歯を動かさないとわからないことが多くありましたが、インビザラインは事前に結果予測ができるため、治療のモチベーションアップにつながるでしょう。

一方、インビザラインのデメリットは、治療期間が長くなることです。顎の骨の「吸収と再生」のサイクルにあわせて歯を動かすため、短期間に強い力をかけることができません。ゆっくり歯を動かす矯正方法なので、ワイヤー矯正よりも治療期間が長くなることがあります。

また、マウスピースを適切に装着しなければ治療効果が低下することや、治療費用が高額であることもデメリットでしょう。インビザラインの装着時間は1日20〜22時間以上です。ワイヤー矯正に比べて取り外しが可能なので、ご自身で管理することが重要です。

インビザラインが着色する原因

タバコを折っている

 

インビザラインが着色する主な原因は、着色成分が強い飲食物の摂取や喫煙、インビザラインの清掃が不十分であることが考えられます。それぞれ、詳しく解説していきます。

着色成分のある飲食物を摂取している

色の濃い飲み物や食べ物は、ポリフェノールやタンニンなどの着色成分が含まれていることがほとんどです。着色成分は、通常であれば摂取後の歯磨きや唾液の自浄作用で、歯に定着する前に洗い流されます。

しかし、インビザラインの装着中に色の濃いものを摂取すると、マウスピースをすぐに洗わない限り、マウスピースや歯に着色成分が定着する可能性があるのです。着色成分の強い飲食物は、次の項目でご紹介します。

インビザラインの清掃が不十分である

インビザラインの清掃が不十分な場合でも着色することがあります。

治療開始当初は、歯科矯正に慣れていないこともあり、マウスピースを装着していることを忘れて、そのまま飲み物や食べ物を口にすることもあるでしょう。万が一、インビザラインをつけたまま飲食してしまった場合は、早めにマウスピースを洗浄しましょう。放置する時間が長くなるほど、着色するリスクが高くなります。

インビザラインを流水で洗い流し、歯磨きすることが大切です。インビザラインを洗浄しても、歯に着色成分が残っていると、装着した際にマウスピースに付着する可能性があるからです。

タバコを吸う

タバコに含まれるタールは、着色成分のひとつです。喫煙本数が多いと、インビザラインを毎回外すことが面倒になり、装着したままタバコを吸うこともあるでしょう。

しかし、インビザラインを装着した状態でタバコを吸うと、ヤニがマウスピースに付着しやすくなり、変色する可能性があります。さらに、タールはマウスピースだけでなく、歯や歯茎も変色させます。タバコによる着色汚れは、飲み物や食べ物に比べてなかなか落ちません。タールは粘り気があるため、定着すると、通常の歯磨きでは落としにくくなるのです。

また、歯科矯正中の喫煙は、治療に悪影響をおよぼす可能性もあるため注意が必要です。タバコは血流を低下させるため、歯や周辺組織の代謝を悪くします。歯がスムーズに動かなくなり、治療が計画どおりに進まない場合や、満足のいく治療結果とならない場合があります。

インビザラインを装着したまま飲食してはいけないもの

手でバツマークを表現している

インビザライン装着中は、基本的に水以外の摂取は避けましょう。特にインビザラインの着色や虫歯に影響しやすい飲食物は、以下のとおりです。

着色成分が含まれているもの

前の項目で説明したように、色の濃い飲み物や食べ物はマウスピースを着色させる原因です。色の濃い食べ物は、着色成分が含まれていることが多くあります。

着色しやすい飲食物の例は、以下のとおりです。

・コーヒー

・紅茶

・緑茶

・赤ワイン

・チョコレート

・カレー

・キムチ

・ケチャップ

・ソース

糖分が入っているもの

インビザライン装着中の飲食は、着色の原因だけでなく、虫歯のリスクにもつながります。特に、糖分が含まれているものは注意が必要です。糖分は、細菌を増殖させる原因物質であり、歯や周辺組織に付着すると虫歯や歯周病の発症リスクを高めます。

糖分を含む飲食物の例は、以下のとおりです。

・ジュース

・スポーツドリンク

・甘さのある炭酸飲料

・デザートなどのお菓子

ジュースはもちろん、スポーツドリンクも糖分が多く含まれています。デザートなどの甘いお菓子も、インビザライン装着中は摂取しないようにしましょう。

また、インビザライン装着中は唾液の作用に影響があります。唾液には以下の作用があります。

・口の中の汚れを落とす

・細菌の繁殖をおさえる

・歯を再石灰化する など

インビザライン装着中は歯がマウスピースで覆われており、唾液に触れにくいため、唾液の作用を十分に受けられません。通常、糖分が含まれたものを摂取しても、唾液によりある程度は洗い流されます。

しかし、インビザライン装着中は、自浄作用が低下し、マウスピースと歯の間に糖分が停滞しやすくなります。その結果、細菌が繫殖しやすくなり、虫歯や歯周病の発症につながるのです。

熱いもの

マウスピースは、熱に弱い素材で作られています。インビザラインの装着中に熱い飲み物や食べ物を摂取すると、マウスピースが変形する可能性があります。

インビザラインの装着中、水を飲んでも構いませんが、白湯は避けましょう。インビザラインを洗浄する際、お湯ではなく水の使用が推奨されている理由は、マウスピースが変形するリスクがあるからです。

インビザラインが着色してしまったら

首をかしげて悩んでいる女性

インビザラインが変色したら、水だけで落とすのは難しいでしょう。

効果的な方法は、マウスピース専用の洗浄剤にインビザラインを浸すことです。マウスピース専用の洗浄剤は、水だけでは落ちにくい汚れも落としてくれます。洗浄剤につけ置きすることで、着色したインビザラインを元の透明な状態に戻せる可能性があります。

洗浄剤は、水に溶かして使用するタブレットタイプと、泡がでてくるスプレータイプがあります。泡タイプの洗浄剤はムラができやすいので、使用する場合はタブレットタイプがよいでしょう。

「お湯のほうが汚れを落とせるのではないか」と思う方も多いと思いますが、マウスピースにお湯は厳禁です。マウスピースに使用されている素材は高温に弱く、お湯をかけることで変形する可能性があります。40度以上のお湯を使用することは避けましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

「インビザラインを外すのが面倒だから」と、マウスピースを装着したまま飲食したり喫煙してたりしてしまうことは、リスクの高い行為です。マウスピースの着色や虫歯を避けるため、水以外の飲食時はマウスピースを外しましょう。また、治療を順調に進めるため、できる限り、治療中は喫煙本数を減らすことが大切です。万が一喫煙してしまった場合は、早めにインビザラインを洗って歯磨きしましょう。

インビザラインの着色についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

金属アレルギーがある方にはインビザラインがおすすめ!その理由を詳しく解説!

2022年12月28日
女性がマウスピースを持っている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

これまで、金属アレルギーが原因で矯正治療を諦めていた方もいらっしゃるでしょう。金属アレルギーで悩んでいる方でも問題なく歯並びをきれいにする方法があります。

今回は、インビザライン矯正なら金属アレルギーを発症せずに治療が可能か、その理由とお口の金属アレルギー症状を解説しています。

金属アレルギーがある方にはインビザラインがおすすめ!

5つの木でできた星が並んでいる

「きれいな歯並びになりたいけど、金属アレルギーが心配だから矯正治療ができない」という声は、これまで少なくありませんでした。

しかし、最近は金属を使用せずに矯正治療が可能です。インビザラインなどのマウスピース矯正なら、金属を使用せずプラスチックでできた装置を使用するため、金属アレルギーの心配がいりません。

金属をお口に入れて起こるアレルギー症状とは?

白い服を着た女性が腕を掻いている

金属アレルギーとは、金属自体がアレルギーを引き起こすわけではありません。唾液などにより金属から溶け出たイオンが体の中に入ることでアレルギーを引き起こします。

「金属アレルギーになるのが怖い。だから矯正はできない」という方もいますが、矯正治療の際に「ブラケット」と呼ばれる歯の表面に接着する金属の装置だけが原因ではないのです。銀歯や銀のつめ物、部分入れ歯の金具なども金属アレルギーを引き起こすきっかけになることがあります。

また、金属アレルギーはお口の中に金属を入れ、すぐ反応が出るわけではありません。重度の金属アレルギーの方は比較的早くに症状が出てきますが、たいていの方はお口の中に金属を入れてしばらく経ってから発症します。例えば「銀歯を入れても何ともなかったのに、数年後にアレルギー症状が出てきてしまった…」ということも珍しくありません。口の中に入れた金属が原因の場合も、口の中以外に症状が出てくることもあります。「アレルギー症状が出ていて全然原因を解明できず困っていたけど、実は銀歯が原因だった」ということもありえます。

では、お口の中に金属を入れてどのような症状が出てくるのでしょうか?お口の中の金属アレルギーで、よくある症状をご紹介します。

①口内炎

お口の中で金属アレルギーが発症し、口内炎の症状が出るケースは多いです。一度口内炎になると、治るまでに時間を要するケースも少なくありません。口内炎のほかに、口の中の粘膜がただれたり、ヒリヒリとした痛みが出ることもあります。

通常の口内炎ではなく、口角や舌に炎症を起こすこともあります。舌の味覚受容体が影響を受けると味覚異常の症状が出る可能性もあるのです。

②湿疹

花粉症などのアレルギーをすでに発症している方は、金属アレルギーになりやすい傾向にあります。お口以外の皮膚に湿疹が出ることもあるのです。ほかのアレルギーがある場合は、手や足など身体の皮膚に湿疹が出てもお口の中の金属が原因とわかりづらいかもしれません。

しかし、湿疹を改善するには原因を取り除かなければいけません。なかなか原因が見つからず苦痛に感じる方もいると思うので「もしかしたらお口の中の金属が原因かもしれない」ということを理解しておきましょう。

③頭痛などの体調不良

お口の中の金属が原因でも、症状がお口の中だけに出るとは限りません。稀に頭痛やめまいなどの体調不良の症状が出ることもあります。このような場合は、原因がお口の中の金属アレルギーと発覚しにくいでしょう。

現在、金属アレルギーの症状がない方でも、突然発症してしまうこともあります。お口の金属アレルギーは、装飾品などの金属アレルギーに比べて発症率が低いですが、お口の中に金属があれば誰でも金属アレルギーになる可能性はあるのです。

金属アレルギーを引き起こさないようにするためにはどうすればいい?

金属アレルギーは金属をお口の中に入れてすぐ症状が出るわけではないので、症状が出た時に原因を追求しずらく、治療が困難になるケースもあります。そのためにも、金属アレルギーを引き起こさないようにすることが大切です。まずは、お口の中を清潔に保つことが予防の1つといえますが、何よりも「金属アレルギーの原因を作らない」ことが大きな予防になるといえるしょう。

お口の中の金属アレルギーを予防するためには、矯正治療だけでなく、虫歯治療のつめ物やかぶせ物、入れ歯なども金属を使用しないようにすることです。銀歯でなくても、プラスチックやセラミックなどの素材を選択することもできます。また、昨今では、高額な治療費をかけなくても保険診療で奥歯のつめ物・かぶせ物を白い素材にできるようになりました。保険診療で白い素材を選択するには、十分な噛み合わせが確保できているかなどの条件がありますので、担当歯科医師に相談しましょう。

できるだけ金属を使用しないよう配慮しながら治療してくれる歯科医院も増えています。お口の中に金属を使用しないことが金属アレルギーの最大の予防です。

インビザラインの装置に金属は使われていないの?

銀の丸い塊が置いてある

インビザラインの装置自体に金属は使用されていません。インビザラインは、プラスチックでできたマウスピースを装着する治療のため、金属アレルギーを発症する心配がいらないのです。

しかし、必ずしも金属を使用しないわけではありません。インビザライン治療では、効率よく歯を動かすために追加の装置を使用することがあります。歯の表面に「ボタン」という装置を接着し、そこにゴムを引っ掛けて歯を動かします。このボタンに金属製のものがあるので、金属アレルギーを心配するのであれば、素材をプラスチックのものにしてもらうなど注意が必要です。

そのほかにも、矯正用のインプラントである「アンカースクリュー」を使用して治療することもあります。アンカースクリューは、歯茎に小さなネジを埋めることにより、難しい方向へ歯を移動できたり、歯を動かす量が多い場合にも適応できたりします。アンカースクリューは、アレルギー反応が出にくい素材でできていますが、それでも金属アレルギーの可能性がゼロではありません。

インビザライン治療を始める前に歯科医師に金属アレルギーについて相談しておきましょう。

インビザライン治療後の保定装置に金属は使われている?

リテーナーと治療器具、歯ブラシが置かれている

インビザラインだけに問わず、矯正治療後に「保定装置」を装着する必要があります。保定装置は、きれいにした歯並びを維持するための装置で、保定装置をしなければ歯は元の歯並びに戻ろうとしてしまうのです。

保定装置を大きく分けると、以下の3つの種類があります。

・金具のついた取り外しが可能なプレートタイプの装置

・マウスピースの装置

・ワイヤーを歯の裏側に接着する方法

上記の3つの中で金属を使用しないのは、マウスピースの装置のみです。保定装置は一般的に数年間使用しますので、心配な方は「金属を使用しないマウスピース」を選択したほうがいいでしょう。金属アレルギーが心配なので金属を使用したくないことをきちんと歯科医師に相談し、保定装置の種類を選ぶことをおすすめします。

まとめ

水色の白衣をきた歯科衛生士が治療器後を持っている

これまで金属アレルギーがある方は、歯並びを綺麗にしたくても金属アレルギーが心配で諦めてしまうケースが多くありましたが、インビザライン矯正なら金属を使用せずに矯正治療が可能です。追加装置や保定装置でも金属を使用したくないのであれば、必ず担当歯科医師に事前に相談しましょう。

また、金属アレルギーの症状が現在はなくても、数年後に金属アレルギーを発症してしまうことがあります。金属アレルギーが心配な方は、長期的にお口の中に装置を入れる矯正治療において、できる限り金属を使用しないほうがいいかもしれません。金属アレルギーの症状はお口の中だけに出るとは限らないので、何らかの症状でお悩みの方はお口の中に金属を使用しているか確認してみましょう。虫歯治療も矯正治療も、ご自身が安心できる方法で治療を行うことをおすすめします。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?それぞれの違いについて詳しく解説!

2022年12月7日
白いシャツを着た女性がどちらがいいか悩んでいる

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

現在、歯列矯正で多く行われている方法はインビザラインとワイヤー矯正ですが、どちらの治療方法が良いか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、それぞれの治療方法の違いやメリットとデメリットなどについて解説していきます。

インビザラインとは?

口元にマウスピースを近づけている女性

特徴

インビザラインは、アメリカで25年前に開発され、2022年6月時点で1300万人を超える治療実績があります。

アライナーというマウスピースを利用して歯を移動させる矯正治療で、マウスピースを10日〜2週間毎に交換して歯を移動させていきます。

メリット

インビザラインには、以下の3つのメリットがあります。

取り外しが可能である

インビザラインはマウスピースを使用します。

ワイヤー矯正の装置は固定式のため取り外しができませんが、インビザラインでは食事や歯磨きのときなどにマウスピースを取り外すことが可能です。歯のケアがしやすいことで、矯正治療中の虫歯や歯周病の心配も少なくなります。

目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、周囲の方に矯正をしているということが気づかれにくく、目立ちやすいワイヤー矯正に抵抗がある方には適した治療方法です。

痛みや違和感が少ない

1枚のマウスピースでの歯の移動量は、わずか0.25mmです。そのため、矯正治療に伴う痛みは少なく、マウスピース装着中の違和感もほとんどありません。

デメリット

インビザラインには、以下の3つのデメリットがあります。

症例に制限がある

インビザラインは大きく歯を動かすことは得意ではないため、対応できる症例が限られてしまいます。

比較的軽度な歯列不正の治療には向いていますが、顎に大きなズレのある方や抜歯が必要な場合はインビザラインのみの使用では治療が難しいこともあります。

装着時間を守る必要がある

インビザラインは、1日20〜22時間以上使用することで効果を発揮します。

基本的には食事と歯磨き以外の時間は装着する必要があるので、日常生活の中で使用時間を守れない場合は治療計画通りに歯が移動せず、思うような結果が得られません。

マウスピースの自己管理が必須である

インビザラインのマウスピースは、使用していると歯と同じように汚れが付着します。

歯にぴったりと密着する装置のため、きちんとお手入れをしないで使用すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。毎日歯ブラシでマウスピースの内面を磨いたり、必要に応じて洗浄剤などを使用する必要があります。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正の模型に治療器具を当てている

特徴

ワイヤー矯正は歴史が長く、最も一般的な歯列矯正の方法です。

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を付けて、そこにワイヤーを通して力をかけることで徐々に歯を移動させていきます。

メリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのメリットがあります。

多くの症例に対応できる

ワイヤー矯正では、基本的にすべての歯列不正の治療が可能です。インビザラインでは治療が難しいような症例も対応でき、出っ歯や受け口などがある場合も治療後は口元の印象を変えることが可能です。

細かい調整が可能である

インビザラインはあらかじめ作成されたマウスピースの歯並びに合わせて歯を移動させていきます。

一方、ワイヤー矯正では、ある程度歯並びが改善されたあとに一部だけもう少し動かすなどの細かい調整が可能です。

目立ちにくい装置も選択できる

ワイヤー矯正は、基本的には歯の表側に付ける装置のため目立つ印象がありますが、装置の種類は金属のみならず、セラミックのブラケットや白いワイヤーが選択できたり、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正という方法もあります。

デメリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのデメリットがあります。

装置が目立ちやすい

メリットでお伝えしたように、ワイヤー矯正は目立ちにくい装置を選択できますが、インビザラインに比べるとどうしても目立ちやすいです。

食事や歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正の装置は固定式のため、食べ物が詰まりやすく歯磨きもしにくいため、汚れが溜まったままにしていると虫歯や歯周病の原因になります。歯磨きは時間をかけて行うことが大切です。

痛みが出やすい

インビザラインに比べて、ワイヤー矯正は歯の移動量が大きいため、痛みが出やすいです。痛みがずっと続くわけではありませんが、ワイヤーを交換したり、調整した日から2〜3日は痛みが出やすいといわれています。

また、歯が移動することでワイヤーが奥に伸びて粘膜に刺さってしまうこともあります。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

歯科医がレントゲンと歯の模型を使って説明している

インビザラインとワイヤー矯正の違いを分かりやすく一覧でご紹介します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

インビザラインワイヤー矯正
費用約800,000〜1,000,000円約700,000〜1,300,000円
治療期間約2年〜2年半約2年半〜4年
見た目目立ちにくい目立ちやすい
痛み出にくい出やすい
歯磨きしやすいしにくい
適応比較的軽度な歯列不正すべての歯列不正

表に示した費用や期間はあくまでも全顎治療を行なった際の平均のため、個々のお口の状態や医院によっても違いはあります。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらでも部分矯正で治療できる場合もあり、その場合はもう少し治療期間が短くなり、費用も安くなります。ワイヤー矯正の場合は、金属ではなく歯の色に近いセラミックのブラケットを選択したり、舌側矯正の場合は費用が高くなる傾向があります。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?

ピンクのニットを着た女性がマウスピースとワイヤー矯正が付いた歯の模型を持っている

インビザラインに向いている方

インビザラインは、軽度の歯列不正など適している症例は限られてしまいますが、目立ちにくい装置で且つ歯のケアもしやすい方法で矯正を行いたいという方に向いています。インビザラインで治療の大きなメリットは、装置が目立ちにくく取り外しができることでしょう。

また、インビザラインはワイヤー矯正に比べて、比較的短い期間で治療が終了することが多いです。簡単な矯正方法ではありますが、マウスピースを1日20〜22時間以上使用しなければ、きちんとした治療結果は得られません。日常生活の中できちんと装着時間を守ってマウスピースを使用できるかは、インビザライン治療をするうえで重要なポイントです。

ワイヤー矯正に向いている方

ワイヤー矯正は、治療中の見た目は気にならず、時間がかかっても細かい部分も含めてきちんと歯並びを治したいという方に向いています。単に見た目を治すだけでなく、上下の歯を全体的に噛ませることもできるので、食事がしやすくなるなど機能的なメリットも大きいです。

しかし、インビザラインに比べると、調整を行ったあとは痛みが出やすく、固定式の装置に食べ物が詰まりやすいため歯磨きにも時間を要します。治療を始めてから後悔しないように、ワイヤー矯正のデメリットも理解し、納得したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

白いシャツを着た人の前に歯の模型がある

今回はインビザラインとワイヤー矯正の治療方法の違いと、それぞれの治療はどのような方に向いているのかを解説しました。

歯列矯正を行ううえで何を重要視するかは人それぞれです。どちらもそれぞれにメリットとデメリット、適した症例があります。どちらの治療が適しているかわからない場合は、両方の治療方法を取り扱っている歯科医院でカウンセリングを受け、歯科医師からアドバイスを受けることをおすすめします。

この記事でインビザラインとワイヤー矯正の違いを理解していただき、治療につながるイメージをもっていただけたら幸いです。インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。