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インビザラインの正しい取り外し方と装着方法を詳しく解説!

2023年9月4日
インビザラインを手にもっている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの正しい取り外し方と装着方法についてお悩みの方はいらっしゃいませんか。

今回は「インビザラインの正しい取り外し方と装着方法」について解説します。インビザラインの正しい取り外し方と装着方法を把握しておくと、インビザラインに関わるトラブルを予防することにつながるでしょう。

ほかにも「インビザラインを間違えた方法で取り外すリスク」や「インビザラインのお手入れ方法」についても解説します。インビザラインの正しい取り外し方と装着方法についてぜひ理解を深めてください。

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと

リスクという文字をあらわす木のブロック

インビザライン(マウスピース)を間違えた方法で取り外すことで起きる3つのリスクは、以下のとおりです。

・マウスピースが変形するリスク

・マウスピースが破損するリスク

・アタッチメントが取れるリスク

以下、それぞれのリスクについて解説します。

マウスピースが変形するリスク

インビザラインを正しい方法で取り外さないと、マウスピースが変形してしまうリスクがあります。

マウスピースが変形すると、うまく装着することができず、歯が治療計画どおりに動かずに治療期間がのびてしまいます。また、意図しない方向に力がかかってしまい、歯茎に痛みを感じたり歯並びが悪くなったりしてしまうこともあるため注意が必要です。

マウスピースを装着して少しでも違和感があれば、すぐに歯科医院に相談するのがよいでしょう。

マウスピースが破損するリスク

インビザラインを間違った方法で取り外してしまうと、ヒビや割れなどの破損のリスクが高くなります。

マウスピースが破損してしまうと、作り直しが必要となり、治療が中断してしまう可能性があります。また、マウスピースを装着していない期間があると、歯が後戻りしてしまい、インビザライン治療を最初からやり直すケースもあるのです。

破損状態によっては、修理で対応ができる可能性もあるため、破損したマウスピースは捨てずにもっておきましょう。

アタッチメントが取れるリスク

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと、歯の表面についているアタッチメントが取れてしまう可能性があります。

アタッチメントは、歯に対して強制力を加えることができるため、アタッチメントが取れてしまうと、治療計画どおりに歯を動かすことができなくなります。その場合、治療期間がのびてしまうのはもちろんですが、歯並びのトラブルの原因となってしまうため、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。

インビザラインの正しい取り外し方

インビザラインを手にもっている笑顔の男性

インビザライン(マウスピース)の正しい取り外し方について把握しておくと、治療中のトラブルを予防することにもつながります。

インビザラインの正しい取り外し方は、以下の3つです。

・上顎のインビザラインの取り外し方

・下顎のインビザラインの取り外し方

・アタッチメントの取り外し方

以下、それぞれの取り外し方を解説します。

上顎のインビザラインの取り外し方

上顎のインビザラインの取り外し方は、左右どちらかの奥歯の内側に人差し指を入れて、爪でマウスピースを下に向かって引っ掻くように取り外します。反対側も同じ手順で取り外すことが可能です。両側の奥歯が外れたら、前歯部分を人差し指と親指で挟んで、下に向かって引っ張るように外します。

マウスピースを外す際は、奥の内側から順に外すことが重要で、インビザラインをはじめてしばらくの間は、鏡を見ながら着脱の練習をするのがよいでしょう。

下顎のインビザラインの取り外し方

下顎のインビザラインの取り外し方は、上顎のインビザライン同様に、左右どちらかの奥歯の内側に人差し指を入れて、爪でマウスピースを上に押し上げるようにして取り外します。反対側も同じ手順で取り外すことが可能です。両側の奥歯が外れたら、前歯部分を人差し指と親指で挟んで、上に向かって引っ張るようにして外します。

前歯部分を外す際は、歯に負担がかからないようにゆっくり外すようにしましょう。

アタッチメントの取り外し方

アタッチメントがついている場合も、奥歯の内側から前歯部分にかけて外していきます。

奥歯の外側から取り外そうとしてしまうと、アタッチメントに大きな負荷がかかってしまい、アタッチメントが外れてしまう原因となってしまうため注意が必要です。アタッチメントが引っかかって外れにくい場合は、マウスピースを広げるようにするとスムーズに取り外せるでしょう。

インビザラインを取り外したらお手入れする

インビザラインがおいてある

インビザライン(マウスピース)を使用すると、通常よりも虫歯や歯周病になってしまうリスクが高くなるため、常に清潔に保つために取り外しの際はお手入れが必要です。

具体的なインビザラインのお手入れ方法は、以下のとおりです。

・水洗いする

・洗浄剤を使用する

・中性洗剤を使用する

以下、それぞれ解説します。

水洗いする

インビザラインのお手入れ方法として、水洗いする方法があります。

冷水をあてながらマウスピースを指でこすって洗い流していきます。マウスピースの汚れが気になる場合は、なるべく毛先が柔らかい歯ブラシを使って磨いてください。

お湯を使うと、マウスピースの変形や破損の原因となってしまうため注意が必要です。また、水洗い後にマウスピースを濡れたままにしてしまうと雑菌が繁殖してしまうため、しっかり水分を拭き取りましょう。

洗浄剤を使用する

インビザライン専用の洗浄剤を使用することで、汚れはもちろん、目に見えない雑菌を除去することにつながります。

洗浄剤の種類は、泡で洗浄する「泡タイプ」、水と錠剤を一緒に入れる「つけおきタイプ」の2種類があります。つけおきタイプは、長時間つけおきしてしまうとマウスピースが劣化してしまうリスクがあるため、あらかじめ注意が必要です。

中性洗剤を使用する

中性洗剤でもインビザラインのお手入れは可能です。

中性洗剤を水で薄めて、毛先が柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。そのあとによくすすぐことで、マウスピースに付着している汚れや雑菌を取り除くことが可能です。ご自宅にある食器用洗剤などは中性洗剤のため、お手軽にお手入れすることができるでしょう。

インビザラインの正しい装着方法

インビザラインをはめようとしている女性

インビザラインを装着する際は、両手でマウスピースを持って、奥歯からゆっくり上に圧力を加えながら着用します。その際、頬粘膜を巻き込みやすく粘膜を傷つけてしまう可能性があるため、あらかじめ注意が必要です。

次に、シリコン製のロールチューブの「チューイー」を噛み、マウスピースと歯と間のすき間をなくしていきます。

新しいマウスピースを装着する際は、最初は違和感がありますが、マウスピースの装着に慣れると違和感や圧迫感は少なくなっていくでしょう。また、新しいマウスピースを装着する際は、マウスピースが浮きやすくなってしまうため注意が必要です。

まとめ

ポイントをまとめる女性

今回は、インビザラインの正しい取り外し方と装着方法、インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうリスクやインビザラインのお手入れ方法についてご紹介しました。

インビザラインを間違えた方法で取り外してしまうと、マウスピースが変形する、マウスピースが破損する、アタッチメントが取れてしまうなどのリスクがあります。

インビザラインの正しい取り外し方について把握しておくと、治療中のトラブルを予防することにつながります。今回の解説を参考に、インビザラインの正しい取り外し方と装着方法について理解を深めてください。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインで受け口(しゃくれ)は治せる?治療法についてわかりやすく解説!

2022年12月14日
顎元に手を置いている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

受け口の方は見た目や発音などで悩みを抱えることが多いです。歯列矯正を行うことで受け口は改善されるので、治療をするか考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はマウスピースを使った矯正方法のひとつであるインビザラインも受け口の治療が対象になっています。

今回は、受け口の原因からインビザラインを使った治療方法まで解説していきますので、治療を始める前にぜひ参考にしてみてください。

受け口(しゃくれ)とは?

歯の模型を使って説明している医師

受け口とは、反対咬合や下顎前突とも呼ばれる不正咬合のひとつで「しゃくれ」という言葉でも馴染みがあるかと思います。下の歯が上の歯に重なっている状態が正常な噛み合わせですが、受け口の場合はその逆で、下の歯が上の歯に重なっている状態です。

受け口の方は見た目を気にされて矯正治療を検討される場合が多いですが、実際は見た目以外に機能的にもリスクになることがあり、治療したほうが日常生活がより快適になります。

受け口(しゃくれ)になる原因

白いシャツを着た人が虫眼鏡で歯の模型を見ている

主な原因は遺伝といわれていますが、家族に受け口の方がいない場合でも発症することがあります。受け口になる原因は2つのタイプに分かれていて、それぞれのタイプによって治療開始の時期や治療法が変わってきます。そのため、どちらのタイプに当てはまる症例なのかを見極めることが大切です。受け口の2つの原因と、受け口と密接な関係のある癖について解説していきます。

歯が原因のタイプ

歯が生えてきた時に、上の歯と下の歯の噛み合わせが逆になってしまったような場合がこちらのタイプで、歯槽性の受け口といいます。乳歯列の場合は、永久歯に生え変わる段階で解消されることもあるため様子を見ることがほとんどですが、すでに永久歯に生え変わっている状態で受け口の場合は矯正治療の対象です。

顎の骨が原因のタイプ

下顎の骨が通常よりも成長することが原因による場合はこちらのタイプで、骨格性の受け口といいます。家族に受け口の人がいる場合も遺伝する可能性があり、歯が原因のタイプに比べて治療が難しいことが多いです。

受け口に関連のあるお口の癖

大人でも子どもでも、歯や顎に力がかかり続けることで歯並びに影響を与えてしまうことがあります。受け口に関連のある癖をいくつかご紹介します。

口呼吸

口呼吸は舌の位置が下がって気道が狭くなります。気道を確保するために下顎を突き出すようになり、受け口の原因になるのです。

下顎を前に出す癖

無意識に下顎を前に出す癖がある方がいますが、継続すると筋肉が発達して受け口になりやすくなります。これらの癖はご自身で意識することで改善させることもできますので、心当たりのある方はなるべく癖を出さないようにしていきましょう。

受け口(しゃくれ)を放置することによるリスク

赤いRISKの文字が置かれている

受け口を放置することで起こる可能性のあるリスクは、以下の5つです。

噛む機能が悪くなる

受け口は本来の噛み合わせと逆のため、噛むときに無理な力がかかりやすいです。そのような噛み方を長く継続してしまうと奥歯ばかりが負担になり、将来的に抜歯が必要になってしまうこともあります。また、食事がしにくく、きちんと噛みきれないことが消化不良にも繋がってしまいます。

発音が悪くなる

受け口の方は、上下の歯の間に隙間があるせいで息が漏れてしまい、発音しづらいことがあります。特に歯と舌先が触れるサ行やタ行、また英語も発音しづらいです。

受け口がより目立つようになってくる

思春期の時期にあたる成長期には下顎が顕著に成長します。受け口がもともとある場合は、下顎の成長とともに受け口が目立ちやすくなってしまいます。見た目が気になるだけでなく、重度の受け口の場合は一般的な矯正治療では治療が難しく、外科処置が必要になるケースもあります。

顎関節症になる可能性がある

受け口は噛みにくいため、顎の関節に力がかかり負担になって、顎関節症になりやすいです。顎関節症になってしまうと口を大きく開けられなかったり、咀嚼時に痛みを感じる症状が出てきてしまいます。

気持ちが塞ぎがちになってしまう

口元は顔の印象を決める大事なパーツです。受け口は審美性を損ねるため、周りからどのように見られているのかを気にしたり、自信を持って笑えなかったりといったコンプレックスを抱えた状態で気持ちが塞ぎがちになりやすいです。

上記に挙げた以外にも、お口が乾燥しやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、頭の重心がずれることで姿勢が悪くなるといったリスクもあります。

インビザラインで受け口(しゃくれ)は治せるの?

薄オレンジの背景前で悩んでいる女性

インビザラインで受け口の治療は可能です。

ただし、一概に全ての受け口が治療できるわけではなく、受け口の原因が歯槽性のケースはインビザラインで治療できることがあります。骨格性の受け口の場合は、下顎の骨を切除して後方へ移動させる大掛かりな外科手術が必要になってくることもありますので、まずは歯科医師と相談し、ご自身がどのタイプの受け口なのかを把握してから治療法を検討するのが良いでしょう。

インビザラインで受け口(しゃくれ)を治す方法

黄色い背景の前に手のひらに置かれたマウスピース

インビザラインでの矯正治療は歯列全体に力をかけることを得意としています。下顎に歯を移動させることのできるスペースがある場合は、マウスピースを使用することで前に出ている歯列を後退させ、受け口を改善することができます。軽度の受け口の場合は抜歯をせずに歯を動かすことができますが、下顎に十分なスペースがない場合は抜歯が必要になることもあります。

インビザラインでの矯正で歯の動く距離は1枚のマウスピースでわずか0.25mmで、10日〜2週間ごとにマウスピースを交換していき、徐々に歯を移動させていくのです。抜歯をした場合は移動距離が増えるため、インビザラインのみの治療だと時間がかかりすぎてしまうこともあります。そのため、ワイヤー矯正と組み合わせた治療を行うこともあります。

インビザラインで受け口を治療するメリット

インビザラインは、治療を開始する前に型取りやお口の中を専用のスキャナーでスキャンして、どのように治療が進んでいくのかをシミュレーションすることができます。治療後のイメージが湧きにくい場合も事前にシミュレーションを見ることができるので、インビザラインでの受け口の治療に不安を感じている方も安心です。

また、インビザラインの治療は1日の中で20〜22時間の装着義務がありますが、マウスピースを使用するだけというシンプルな方法のため、患者さんのストレス軽減にもつながります。マウスピースは透明で、矯正していることが周りの人に気付かれにくく、取り外しが可能なため、ワイヤー矯正に比べると歯磨きがしやすいこともポイントです。

インビザラインで受け口を治療するデメリット

インビザラインは、使用時間を守らないときちんと歯が移動してくれません。そのため、1日20〜22時間の装着を守らなければいけないことや、マウスピースのお手入れを毎日する必要があることがデメリットと感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、全ての受け口の方がインビザラインで治療できるわけではなく、軽度の受け口の方のみが適応のため、インビザラインでの治療を望んでもできないこともあります。

まとめ

両頬に指を当てている笑顔の女性

受け口は歯槽性のものと骨格性のものがあり、それぞれ原因と治療法が異なります。受け口は噛み合わせに関しても見た目に関しても気にされる方が多く、それぞれの状態によって治療方針も変わってきます。インビザラインで治療できる受け口の症例は限られてしまいますが、今回の記事の内容で受け口についてより深く理解し、治療を始める際の参考にしてみてください。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。