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インビザライン治療中に痛みが起こる場面とは?原因と対処法を解説!

2023年10月21日
歯科医師がマウスピースケースにマウスピースを保管している

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、ほかの治療法と比較すると痛みが起こりにくいといわれています。

しかし、インビザライン治療では歯を動かすため、痛みが起こるのではないかと不安に思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、インビザライン治療と痛みの関係性について解説します。痛みが起きたときの対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療中に痛みはあるの?

ピンクの背景の前で歯ブラシを持っている女性

インビザラインはほかの矯正と比較すると痛みは少ないものの、まったく痛みが起こらないわけではありません。

ワイヤー矯正のように強い力で歯を動かすことはないものの、1枚のマウスピースで0.25mmほど歯を動かすため、痛みが起こる場合や違和感を覚える場合があります。また、お口の状態やマウスピース自体が原因で痛みが起こる場合もあるのです。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因について、次項に詳しく解説します。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面

頬を手で押さえる男性

インビアライン治療中のどのような場面で痛みが起こるのでしょうか。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因は、以下のとおりです。

はじめてマウスピースを装着したとき

インビザライン治療を開始して、はじめてマウスピースを装着したときに痛みが起こります。

インビザライン治療開始時は、歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態です。歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態でマウスピースを装着すると、歯を動かそうとする力によって痛みが起こります。

また、マウスピース装着時に締め付けられるように感じる方もいるでしょう。はじめてマウスピースを装着したときに起こる痛みは、3日~1週間ほどで消失します。

マウスピースの装着時間が守れていないとき

マウスピースを装着しないと、歯は元の位置に戻ろうとします。マウスピースを装着しない時間が長く、歯が元の位置に戻ろうとしているときにマウスピースを装着すると痛みが起こるのです。

マウスピースを装着していない時間が長ければ長いほど、歯は元の位置に戻ろうとするため、強い痛みが起こるでしょう。

マウスピースの適切な装着時間は1日20〜22時間以上です。マウスピースの装着時間を守らないと痛みが起こるだけではなく、治療期間が延長になることもあります。

インビザライン治療中の痛みを起こさないことはもちろん、歯が元の位置に戻ることを防ぎ、計画どおりに治療を終わらせるためにも、マウスピースの装着時間は必ず守りましょう。

新しいマウスピースに交換したとき

新しいマウスピースに交換したときにも痛みが起こります。

新しいマウスピースに交換すると、歯を次の目標の位置まで動かすための力が加わるためです。痛みが強い場合には、1つ前のマウスピースで歯を動かしきれていない可能性があるでしょう。歯を動かすときには痛みが伴いますが、3日〜1週間ほどで消失します。

マウスピースが合っていないとき

マウスピースが自分の歯並びに合っていないときにも痛みが起こります。

インビザラインのマウスピースは、アライン・テクノロジー社独自の3次元治療計画ソフトウェアを使って作成されるため、検査で測定した値からの誤差は少ないです。

つまり、マウスピースそのものが原因ではなく、インビザラインの治療過程がうまくいっていないことでマウスピースが合わなくなり、痛みが起こると考えられます。

例えば、マウスピースの装着時間を守れておらず、十分に歯を動かせていない状態で、次のマウスピースを装着すると、マウスピースを作成したときに推測した歯並びとマウスピースが合わないため痛みが起こるのです。

治療で必要な処置をしたとき

インビザライン治療はマウスピースを装着するだけではなく、ほかにもさまざまな処置を行います。インビザライン治療を進めるうえで必要な処置をしたときに痛みが起こる場合もあるのです。

例えば、アタッチメントを使って歯にかかる力を調整すると、調整後に痛みが起こる場合があります。また、IPRという歯と歯の間を削る処置後にマウスピースを装着すると痛みが起こる場合や、食事やうがいをするときにしみる場合もあるでしょう。

マウスピースにゆがみや亀裂があるとき

マウスピースにゆがみや亀裂があると、歯茎の粘膜を傷つけるため、痛みが起こります。

マウスピースのゆがみや亀裂は素人が見ただけではわかりません。痛みが起こってはじめてゆがみや亀裂に気づくケースもあります。また、マウスピースにゆがみや亀裂があるにもかかわらずマウスピースの装着を続けると、歯茎を深く傷つけ、そのあとの治療が難航する場合もあるのです。

お口の中に異変がある場合には、マウスピース自体に問題があることを疑い、歯科医院を受診しましょう。

虫歯になったとき

虫歯になると、インビザライン治療に関係なく痛みが起こるでしょう。インビザライン治療中に虫歯になった場合は、虫歯を完治させてからインビザライン治療を再開するケースもあります。

インビザライン治療中は、口内が乾燥しやすく、唾液が少なくなるため虫歯になりやすいです。インビザライン治療中の虫歯を予防するためにも、お口のケアはもちろん、マウスピースのお手入れもしっかり行いましょう。

インビザライン治療中に痛みが起きたときの対処法

水色の背景の前に置かれた薬

では、インビザラインの治療中に痛みが起きたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。

インビザラインの治療中に痛みが起きたときの対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

我慢できない痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合には、痛み止めを服用しましょう。

痛み止めを服用することで、痛みを軽減できます。痛み止めは市販のものでもよいですが、歯科医師に相談して処方もしてもらうほうがよいでしょう。

硬いものを食べない

インビザライン治療中に痛みが起こっているときには硬いものを食べないようにしましょう。

硬いものを食べると歯の根元に強い力が加わります。その刺激でさらに痛みが強くなる可能性があるのです。痛みが治まるまでは、やわらかいものを食べましょう。

1つ前のマウスピースに戻す

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースに戻して様子をみましょう。

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースで目標の位置までしっかりと歯を動かせていない可能性があります。十分に歯を動かせていない状態で新しいマウスピースに交換すると、歯にさらに強い力が加わるため、痛みが起こるのです。

痛みによって日常生活に支障が出ている場合には、1つ前のマウスピースに戻して、しばらく様子をみてから新しいマウスピースに交換しましょう。

歯科医師に相談する

インビザライン治療中に強い痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。装着しているマウスピースがお口の状態に合っていない場合には、マウスピースを削るなど必要な処置をしてもらえるでしょう。

まとめ

女性歯科医師と歯科医院で治療を受ける女性

インビザライン治療は、ほかの矯正方法と比べて痛みが起こりにくい治療法ですが、まったく痛みが起きないわけではありません。インビザライン治療中に痛みが起きた場合は、原因を特定し対処することで治療を継続できます。

インビザライン治療中に起きる痛みの原因は、お口の状態によるものや、マウスピース自体に原因があるものなどさまざまです。痛みが起きた場合は、食事を気をつけることや、痛み止めを服用することで痛みを軽減できます。痛みが続く場合には我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

インビザライン治療中に起こる痛みとうまく付き合いながら前向きに治療を行うことで、きれいな歯並びを手に入れられます。

インビザライン治療中の痛みにお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と対処法を解説!

2023年8月28日
インビザラインを専用のケースに収納する

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明のマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法です。透明なので装置が目立たず、痛みを感じにくいことから人気が高まっています。

基本的にマウスピースをつけたまま過ごす治療なので「会話が問題なくできるのか」「滑舌が悪くなることはないのか」と不安を感じる人もいるでしょう。

今回は、インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と、対処法を詳しく解説します。

インビザライン治療中は滑舌が悪くなる?

口を尖らせて考える女性

インビザラインは、違和感はあっても滑舌への影響は少ないといわれています。ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーを歯に固定するので、滑舌が悪くなったと感じる方が非常に多いです。

インビザラインで使用するマウスピースの厚さは0.5mm程度で、口内にフィットする設計になっているため、喋りにくいと感じることは少ないのです。

しかし、何もなかった口内にマウスピースが入るので、異物感・違和感から滑舌が悪くなったと感じることもあります。人前で話す機会が多い仕事をしている人などは、滑舌が悪くならないか気になるでしょう。

時間の経過とともに改善されるので、過度に心配する必要はありません。

インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因

机に置かれた?と虫眼鏡が書かれた木のブロック

滑舌が悪くなる原因として比較的多いのは、思い込みです。

マウスピースを装着したばかりのときや新しいマウスピースに交換したばかりのときは、特に違和感をおぼえやすいとされています。そのため、滑舌が悪くなったと感じることがありますが、実際にはそれほど変化していないことが多いです。

しかし、実際に滑舌が悪くなるケースもあります。具体的な原因は、以下のとおりです。

マウスピースに慣れていない

インビザラインで使用するマウスピースは0.5mm程度の厚みしかありませんが、上下の歯に装着すると1mm程度の厚みになります。

口内に髪の毛が入り込み、噛んで違和感をおぼえたことがある方もいるのではないでしょうか。非常に細い髪の毛を噛んだ違和感に気づけるほど、歯は敏感なのです。そのため、口内にマウスピースが入っている違和感に慣れるまでは、喋りにくい、滑舌が悪くなったと感じるでしょう。長くても1週間程度で慣れる方が多いです。

マウスピースと舌が接触する

滑舌が悪くなるのは、舌の動きが制限されたときです。インビザラインのマウスピースは0.5mm程度の厚みしかないので、舌の動きはそれほど制限されません。

しかし、口内の違和感に敏感な方もいるでしょう。マウスピースと舌が接触することが気になって、舌の動きを無意識に制限する場合があります。

口の中が乾燥している

特に、インビザラインを始めたばかりのときは、不慣れなためにマウスピースを装着すると口を少し開けることがあります。口が開いている時間が長いと、口の中が乾燥して舌の動きが悪くなり、滑舌が悪くなったと感じることにつながります。

マウスピースを適切に装着できていない

マウスピースをしっかりと装着できておらず、浮いたような状態になっていると、マウスピースに舌が触れて滑舌が悪くなることがあります。マウスピースが変形している場合も口内にフィットしないので、滑舌が悪くなるでしょう。

インビザライン治療中の滑舌が気になるときの対処法

体の横を指さして笑う女性

滑舌が気になるからと、マウスピースの装着時間を短くすることはやめましょう。計画どおりに矯正治療が進まなくなります。

滑舌が気になる場合の対処法は、以下のとおりです。

思い込みかどうか確認する

まずは、本当に滑舌が悪くなっているのか確かめましょう。

マウスピース装着中に、家族など身近な人に滑舌が悪くなっていないか尋ねてください。スマホで録音しながら文章を読み、録音した音声を聞くなどすると、滑舌が悪くなっているかどうか客観的に判断できます。

インビザラインに慣れる

インビザラインは違和感や痛みが少ない治療法とされていますが、まったく違和感がないわけではありません。インビザラインの装着時間を守り、時間の経過とともに慣れていきましょう。

異物感・違和感に慣れることで、滑舌も改善されることがあります。初めてインビザラインを装着したときや、新しいマウスピースに交換したときに出る違和感は、2〜3日で慣れることが多いです。長くても1週間で慣れるでしょう。

1週間以上経っても違和感がある場合は、マウスピースが変形している可能性や適切に装着できていない可能性があります。一度歯科医院を受診して、確認してもらってください。

会話のトレーニングをする

マウスピースを装着した状態で会話することに慣れましょう。

早く慣れたい場合は、マウスピースを装着したまま会話をする機会を増やしてください。

トレーニングの方法

意識して会話の機会を増やす以外にもトレーニング方法はあります。

一人のときでも、意識して文章を声に出して読むなどするとトレーニングになります。特に苦手な発音を、ゆっくりとはっきり声に出してみましょう。

影響を受けやすい発音は、サ行・タ行・ラ行・ナ行です。「さ・さ・さ」など苦手な発音を繰り返す、苦手な発音が入った単語を声に出すなどするとよいでしょう。例えば「魚」「ささみ」「ハサミ」「いぐさ」など、単語の前・真ん中・後ろに難しい発音が入っているものを、声に出して発音してください。

単語の発音に慣れたら、早口言葉にチャレンジしてもよいでしょう。早口言葉はマウスピースを装着していなくても難しいので、うまく言えなくても気にせずに、気軽にトレーニングしましょう。

<早口言葉の例>

・赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙(あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ)

・生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)

・此の竹垣に竹立て掛けたのは、竹立て掛けたかったから、竹立て掛けた(このたけがきにたけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)

口をしっかり閉じる

マウスピース装着時に口を開ける癖がついている場合は、意識して口をしっかり閉じましょう。

口が開いていると、お口の中が乾燥して滑舌が悪くなります。口を開ける癖は、歯並びにも悪影響を与えます。インビザライン治療が終わったあとも口を開ける癖が改善されなければ、再び歯並びが乱れるかもしれません。

マウスピースをしっかり装着する

マウスピースを指で圧接しただけでは、しっかりと装着できていない可能性があります。

インビザライン治療の際は、チューイーというマウスピースを装着するための補助用具を手渡されることが多いでしょう。特に、アタッチメントという突起を歯につける場合は、手だけでは装着しづらいです。必ずチューイーを使ってマウスピースを装着しましょう。

うまく装着できない場合は、受診してマウスピースの装着方法を再度教えてもらってください。

マウスピースの状態を確認してもらう

マウスピースが変形しているかの判断はご自身では難しいので、歯科医院で確認してもらう必要があります。

チューイーを使って適切に装着しても、違和感・異物感があり、滑舌が気になる場合は、マウスピースの状態を確認してもらいましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて違和感が少なく、滑舌が悪くなることはほとんどありません。インビザラインは、話しにくさや滑舌が気になる方に適した矯正方法です。

インビザラインを使用して滑舌が悪くなったと感じるときは、思い込みや慣れていないことが原因の場合が多いです。なかなか慣れずに滑舌が気になり続ける場合は、歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。