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インビザライン治療で親知らずを抜く必要があるケースとは?

2023年10月28日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正では、親知らずの抜歯が必要になる場合が多いです。

しかし、できれば抜歯せずに治療を行いたいと考える方も多いでしょう。マウスピースを使用したインビザライン治療では、親知らずの抜歯が必要ないこともあります。

今回は、インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要なケースと必要ないケース、親知らずを抜歯するメリット・デメリットを解説します。インビザライン治療を検討している方や、親知らずの抜歯について疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは?

親知らず

親知らずとは、前から数えて8番目の一番奥に生える歯のことです。20歳前後に生えることが多いですが、1本も生えてこない方もいれば、4本すべて生える方もいます。

昔は栄養状態が悪く、平均寿命が50歳を満たしませんでした。生えてくる頃には親が亡くなっていることが多かったので「親知らず」と名付けられています。

親知らずがあっても、歯茎の中に完全に埋まっている場合や、歯冠が半分だけ出ている場合など生え方にも種類があります。親知らずがあるかどうかは、歯科医院でレントゲン撮影をすることで確認可能です。

インビザライン治療で親知らずを抜くメリット

抜歯

インビザライン治療で親知らずを抜くメリットは、以下のとおりです。

・歯を動かすスペースが増える

・整った歯並びを維持しやすい

・親知らずのトラブルがなくなる

詳しく解説します。

歯を動かすスペースが増える

親知らずを抜歯することで、インビザライン治療中に歯を動かせるスペースが広がります。

特に、歯が重なって生えている乱ぐい歯や、ガタガタした歯並び、出っ歯でなどは、歯を動かすスペースが必要になることが多いです。親知らずの抜歯を行うことで歯を動かすスペースを確保できるため、歯がきれいに顎のスペースに収まるでしょう。

整った歯並びを維持しやすい

親知らずを抜歯しないと、インビザライン治療によって歯並びが整っても、親知らずが隣の歯を押すため歯並びが戻りやすいです。

親知らずが歯茎の中に完全に埋まっている場合でも、歯茎の中で隣の歯を圧迫していることがあります。歯並びがきれいになったあと、後戻りする原因となるでしょう。

長期的にきれいな歯並びを維持するために、親知らずを抜くことがあるのです。

親知らずのトラブルがなくなる

親知らずは一番奥に生えているため、歯ブラシが届きにくく虫歯や歯周病になりやすいです。特に、横向きや斜めに生えている親知らずは、磨き残しが多くなり虫歯などのトラブルを引き起こしやすいでしょう。

親知らずのトラブルに悩まれる方も多くいらっしゃいます。トラブルが起きるたびに辛い思いをし、歯科医院に継続的に通わなければいけません。

親知らずを抜くことで歯を磨きやすくなり、トラブルを事前に予防できます。

インビザライン治療で親知らずを抜くデメリット

デメリットを説明する女性

インビザラインは歯並びを整える治療なので、親知らずを抜くデメリットはあまり存在しません。考えられるデメリットは、以下の3つです。

・腫れや痛みを伴う

・口腔外科での処置が必要な場合がある

・健康な歯を抜かなければいけない

詳しく解説します。

腫れや痛みを伴う

親知らずを抜いたあとは、一時的な腫れや痛みを伴う場合が多いです。特に、下の親知らずは骨に埋まっていることが多く、抜く際に顎の骨を削ることもあります。

抜歯後は腫れや痛みが出やすいでしょう。抜いたあと数日間は口が開けづらく、食事が摂りづらくなります。

口腔外科での処置が必要な場合がある

歯茎に埋まっている親知らずの抜歯を行う場合、親知らずが埋まっている歯茎を切開し、骨を削る処置が必要な場合があります。安全に処置するために、口腔外科での抜歯を推薦されることが多いです。

口腔外科での処置が必要な場合、心身ともに負担に感じる方もいるでしょう。

健康な歯を抜かなければいけない

親知らずにトラブルがない場合、抜歯に抵抗を感じる方は少なくありません。まっすぐきれいに生えている親知らずの場合は特に抵抗があるでしょう。健康な歯を抜いて歯の本数が減ることに、不安を感じる方もいるでしょう。

しかし、インビザライン治療で親知らずを抜いた場合、抜歯したスペースは歯を並べるために利用します。残った歯で良好な噛み合わせを完成させるため、健康面でも特に問題はありません。

インビザライン治療で親知らずを抜く必要があるケース

親知らずを抜くか悩む女性

インビザライン治療では、きれいな歯並びを長期的に維持するために、親知らずを抜歯したほうがよいと判断される場合が多いです。

インビザライン治療で親知らずを抜く必要があるケースは、以下の4つです。

・親知らずが原因の痛みや腫れの症状がある

・隣の歯を圧迫している

・歯を動かすスペースが足りない

・噛み合わせに影響している

詳しく解説します。

親知らずが原因の痛みや腫れの症状がある

親知らずがあることで痛みや腫れを伴う場合、親知らずを抜いてからインビザライン治療を始めたほうがよいでしょう。特に、親知らずがまっすぐ正常に生えていない場合、歯茎が腫れて炎症を起こすことが多いです。

親知らず周囲の歯茎が腫れるトラブルを抱える方は多く、繰り返すことも考えられます。虫歯による痛みがある場合も抜いたほうがよいでしょう。

親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい歯です。治療しても虫歯になる確率が高いため、抜歯してトラブルを避けたほうがよいといえます。

隣の歯を圧迫している

親知らずが隣の歯を圧迫している場合は、歯並びに悪影響を与える可能性が高いため抜歯したほうがよいでしょう。歯茎の中に親知らずが埋まっている場合でも、歯茎の中で隣の歯を圧迫していることがあります。

治療中や治療後の後戻りを防ぐためにも、親知らずを抜いたほうがよいのです。

歯を動かすスペースが足りない

日本人は顎が小さく、歯が生えるスペースが足りないことで歯並びが悪くなる傾向にあります。限られたスペースで歯をきれいに並べるのは難しく、親知らずがあると余計にスペースが足りなくなるでしょう。

親知らずがまっすぐに生えていたとしても、歯を並べるスペースが足りない場合は親知らずを抜く必要があります。

噛み合わせに影響を与えている

インビザライン治療は、歯並びだけでなく噛み合わせも同時に整えます。噛み合わせが合っていない親知らずは抜いたほうがよいでしょう。

きれいに生えているように見える親知らずでも、噛み合わせに悪影響を与えている場合は抜歯する必要があります。

インビザライン治療で親知らずを抜く必要がないケース

親知らずの相談

インビザライン治療を進めるにあたって親知らずを抜くケースは多いですが、親知らずの抜歯の必要がないケースもあります。

インビザライン治療で親知らずを抜く必要がないケースは、以下の3つです。

・歯を動かすスペースが十分にある

・IPRで対応できる

・親知らずの根が形成されていない

詳しく解説します。

歯を動かすスペースが十分にある

親知らずの抜歯は、歯を動かすスペースを確保するために行います。親知らずが健康でまっすぐ生えており、歯を動かすスペースも十分にある場合は、インビザライン治療に影響を与えないでしょう。

IPRで対応できる

IPRとは、歯と歯の間にすき間を作るために、歯の側面を少し削る処置です。インビザライン治療ではよく行われる処置の一つです。

しみるなどの影響が出ない安全な範囲で歯の表面をほんの少し削るので、歯の強度や寿命に影響はありません。痛むこともないでしょう。

IPRでスペースを確保できる場合、親知らずを抜く必要はありません。

親知らずの根が形成されていない

親知らずが歯茎の中に埋まっていて根が形成されていない場合は、抜歯する必要はないでしょう。これから成長する可能性も低いため、そのままインビザライン治療を始めることが多いです。

親知らずの経過を観察しながら、歯並びに悪影響を及ぼす可能性が出てきた時点で抜歯を行うことがありますが、歯科医師の判断に従いましょう。

どのタイミングで親知らずを抜く?

親知らずを抜くタイミングイメージ

親知らずを抜くタイミングは、インビザライン治療を始める前が一般的です。

親知らずは歯を計画的に動かす妨げとなるため、インビザライン治療の装置を作る前に抜歯を行うことが多いです。抜歯後、ご自身の歯に合ったマウスピースを作成しましょう。

インビザライン治療の前に、虫歯や歯周病が見つかった場合は先に治療を行います。虫歯治療などと同じタイミングで親知らずを抜歯すると、スムーズにインビザライン治療を始められるでしょう。

まとめ

歯の模型

インビザライン治療では、スムーズに治療を進めて長期的にきれいな歯並びを維持するために親知らずを抜く場合が多いです。

しかし、親知らずの生え方や状態によって、抜かずにインビザライン治療を進めることができる場合もあります。インビザライン治療での親知らずの抜歯はメリットが多いですが、デメリットも把握しておくことが大切です。

親知らずの抜歯に不安がある方は、歯科医師とよく相談し、ご自身に合った方法でインビザライン治療を進めましょう。

インビザライン治療でお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインでEラインを整えることはできる?抜歯の必要性も解説

2023年7月13日
美しい横顔の女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインでEラインを整えることは可能です。

ただし、インビザラインは歯の移動量が多い症例には適さないため、重度の受け口や出っ歯の場合、ワイヤー矯正との併用が必要になることがあります。

今回は、インビザラインでEラインを整えられる条件や抜歯の必要性について解説します。

Eラインとは?

スマートフォンに顎をのせて考える女性

Eラインは「エステティックライン」の略称で、1954年に歯科矯正医ロバート・リケッツにより提唱されました。横顔の美しさを判断する基準の一つで、鼻先と顎の先端を直線で結んだラインのことを指します。このライン上における上下の唇の位置により、顔の美しさが評価されます。

上唇はEラインよりも1〜2mmほど内側に、下唇はEライン上に位置している横顔が理想です。日本人は鼻が低い傾向があるため、上下の唇がともにEライン上にあることが理想とされています。

Eラインの唇の位置によって、横顔の印象が大きく変わるでしょう。

Eラインよりも唇が外側に飛び出していると横顔が猿に似ることから「モンキーフェイス」と表現されることがあります。SNS上では、口元が突出して見えることから「口ゴボ」ともよばれます。逆に、Eラインよりも唇が内側に大きく入っていると、しゃくれた印象を与えるでしょう。美しい横顔とされるEラインから大きく外れると、見た目が気になり矯正治療を検討する方も多いです。

Eラインは、横顔の美しさを評価する基準といえます。Eラインから大きく外れると、人の顔の印象は大きく左右されます。Eラインを理解し、唇が適切な位置にあるかをチェックすることが、横顔を美しくする一歩といえるでしょう。

E ラインに影響を与える歯並び

鏡を見て自分の歯並びを確認する女性

Eラインに影響を与える主な歯並びは、ライン上から上唇が突出する「出っ歯」や下唇が突出する「受け口」です。上下の唇が前方に出ている「上下顎突出(口ゴボ)」も、Eラインに影響を与える歯並びといえます。

歯並びが乱れる原因の大半は遺伝的要素ですが、舌を強く歯に押し付ける癖や指を噛む癖など、日常的な癖も影響を及ぼします。これらの癖を継続的に行うことで歯並びが乱れ、Eラインを大きく乱す可能性があるのです。

出っ歯

出っ歯は、上の歯が突き出している歯並びのことです。口元の形状や顔の全体的な印象に大きな影響を与え、特に横顔の美しさを評価するEラインに影響を与えます。

出っ歯の状態では、上の歯が飛び出しているために上唇も前方に突き出し、Eラインから外れる方が多いです。モンキーフェイスなどの印象を与え、一般的な美的観念から外れる可能性があります。

受け口

受け口(しゃくれ)とは、下の歯が上の歯よりも突き出ている歯並びです。顔の横顔のバランスや印象に大きな影響を与え、特にEラインに影響を与えます。

受け口の状態では、下の歯が突き出ているために下唇も前方に出ます。その結果、下唇が上唇よりも前に出てしまい、Eラインが理想的な直線形状を保てません。

上下顎前突

上下顎前突は、上下の歯がともに前方に突き出ている歯並びのことを指し、近年では口ゴボとも表現されます。上下顎前突の状態は、Eラインの基準を大きく乱します。

インビザラインでEラインを改善できる?

顎に手を当てて考える女性

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を用いた治療法です。歯並びが原因でEラインが乱れている場合は、インビザラインによる矯正でEラインを改善することができます。

ただし、インビザラインでEラインを改善できるのは、症状が軽度の場合に限ります。インビザラインは歯の移動量が多い症例には適していません。

重度の出っ歯や受け口は、インビザラインだけで改善することが難しい場合が多いです。インビザラインだけで改善できない場合は、ワイヤー矯正を併用します。初期段階をワイヤー矯正で治療し、ある程度歯並びが整ったらインビザラインに変更する方法です。

また、歯並びではなく骨格に問題がある場合、つまり顎の骨そのものが正常な位置からずれている場合は、インビザライン矯正のみでEラインを整えることは困難です。骨格に問題があるケースでは、骨切りなどの外科手術が必要になるでしょう。

Eラインの改善を目指す際は、まずは専門的な診断を受けましょう。ご自身のEラインの乱れが、歯並びによるものなのか骨格によるものなのかを明確にすることが重要です。適切な治療法を選択し、美しい横顔に改善しましょう。

インビザラインでEラインを整えるには抜歯は必要?

歯科医院で抜歯される女性

インビザラインでEラインを整える際、抜歯が必要になるケースと必要ないケースがあります。

出っ歯や受け口を改善するにあたって、歯をきれいに並べるスペースが不足している場合は抜歯が必要です。抜歯をするほどではなく、わずかにスペースが不足している場合には、IPR(ディスキング)が行われることがあります。

抜歯が必要なケース

インビザラインによる矯正治療のなかには、Eラインを整えるために抜歯が必要なケースがあります。例えば、顎が小さくて歯が並ぶスペースが不足している場合や歯が大きすぎて顎のアーチに収まらない場合が挙げられるでしょう。

歯をきれいに並べるために、まずは抜歯を行い、適切なスペースを確保してから歯を移動させることが必要です。

重度の出っ歯、受け口、八重歯や叢生などの歯のガタつき、顎に比べて歯が大きすぎる状態などは、抜歯を伴う治療が必要となる典型的なケースです。これらの症例では、抜歯を行わないときれいに歯を並べるスペースを確保できない可能性があります。

健康な歯を抜くことに抵抗がある方も多いですが、美しいEラインを実現するために抜歯が必要な場合もあるのです。抜歯が必要と判断された場合は、見た目だけでなく噛み合わせの問題も考慮して治療計画を立てる必要があります。

抜歯が必要な場合は1本だけ抜くことは少なく、左右対称的に小臼歯を抜くことが多いです。1本だけ抜くと噛み合わせのバランスが崩れ、正中が合わなくなるなどの問題が生じる可能性があるからです。

ただし、生まれつき歯の本数が少ない場合(欠損歯)は、左右のバランスを考慮しながら1本だけ抜歯することもあります。抜歯の判断は、上下左右の噛み合わせを改善するために行われ、治療計画のなかで歯科医師が慎重に判断します。

抜歯が不要なケース

インビザラインによる矯正治療でも、抜歯をせずにEラインを整えられるケースもあるでしょう。抜歯の有無は、それぞれの口腔内の状態によって歯科医師が判断します。

歯がきれいに並ぶスペースが不足しているケースでも、抜歯せずにEラインを整える方法として「IPR(ディスキング)」があります。歯と歯の間を削り、歯を並べるためのスペースを作り出す方法です。

しかし、IPRで作れるスペースには限界があるので注意しましょう。

歯は、エナメル質、象牙質、歯髄(神経)の3層から成ります。IPRではエナメル質を削りますが、過度に削ると象牙質が露出したりダメージを受けたりする可能性があります。象牙質が刺激を受けると、歯がしみる、痛みが生じるなど、知覚過敏の症状が出ることがあるのです。そのため、歯の健康を保てる範囲内でしかディスキングは行えません。

具体的には、一面0.1〜0.25mmほど削ります。両面削ることで、最大0.5mmのすき間を作ることが可能です。

まとめ

頬に手を当てて遠くを見る女性

インビザラインでEラインを整えることは可能です。

しかし、重度の出っ歯や受け口の場合はインビザラインだけで矯正することが難しく、ワイヤー矯正を併用することがあります。また、歯並びではなく骨格に問題がある場合は、インビザラインなどの矯正治療では改善できません。骨の形を変える必要があるため、外科手術が必要になるでしょう。

インビザラインでEラインを整える際に「顎が小さい」「歯が大きい」などの理由でスペースが不足している場合は、抜歯が必要になることもあります。健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方も多いでしょう。

しかし、スペースが不足しているにもかかわらず無理に歯を並べようとすると、かえって歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。抜歯の有無は慎重に判断しなければなりません。

IPR(ディスキング)で対応できることもあります。IPRなら神経に影響のない範囲で歯を削るため、過度な心配は必要ないでしょう。

インビザラインは適応症例が限られています。Eラインの改善でインビザラインを検討している場合は、まずは歯科医師に相談しましょう。メリットやデメリットをしっかりと理解して治療法を検討することが大切です。

Eラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインで出っ歯は治せる?治療法や期間、費用を詳しく解説!

2023年7月6日
インビザラインを両手に持って笑う女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピース矯正に分類される歯列矯正方法の一つです。取り外し可能なマウスピースを装着して、数週間ごとにマウスピースを交換し歯を移動させます。「インビザラインで出っ歯は治せる?」「インビザラインは高い?」などの疑問をもつ方もいるでしょう。

今回は、インビザラインにおける出っ歯の治療法や治療にかかる期間、費用などを解説します。

出っ歯の原因

出っ歯の人のくち

出っ歯は、見た目にコンプレックスを与えるだけでなく、口が閉じられないことで口呼吸になるなどのリスクもあります。

口があいた状態が長く続くと、口の中が乾燥し、免疫力が低下します。唾液の分泌量が減ると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病、インフルエンザなどの感染症になる可能性も高まるでしょう。

出っ歯は遺伝によって生じることが多いです。幼少期の口まわりの悪い癖により引き起こされる場合もあるでしょう。

出っ歯になる主な原因は、以下のとおりです。

・骨格

・舌の癖や指しゃぶり

・前歯の大きさ

それぞれ詳しく解説します。

骨格

上の顎と下の顎のバランスが悪いことで出っ歯になっている場合は、遺伝的な影響を受けていることが多いです。上の顎が成長しすぎている場合や下の顎の成長が十分でない場合、出っ歯になります。

舌の癖や指しゃぶり

出っ歯は幼少期の口まわりの悪い癖によって、後天的に引き起こされることがあります。出っ歯の原因となる幼少期の口まわりの主な癖は、以下のとおりです。

・指しゃぶりをする

・前歯を舌で押す

・爪を噛む

・下の唇をかむ

・口呼吸をする

指しゃぶりや前歯を舌で押す癖は、前歯を前方に押し出します。前方に押し出す力が長期的に加わることで、前歯が傾き、出っ歯になるのです。また、口呼吸をしていると常に口があいている状態になるため、口まわりの筋肉が衰え、出っ歯の原因になります。

上記の癖が4歳以上になっても続いている場合は、出っ歯になるリスクを高めるでしょう。

前歯の大きさ

顎の大きさに対して前歯が大きいことも、出っ歯の原因になります。

出っ歯に限らず、歯がきれいに並ぶスペースが足りないことで歯並びが乱れることが多いです。前歯が大きいことできれいに並ぶスペースが足りない場合、傾いて生えて出っ歯になることがあるでしょう。

インビザラインで治せる出っ歯・治せない出っ歯

男性患者にインビザラインを見せる女性歯科医師

インビザラインで出っ歯を治すことは可能です。

しかし、インビザラインだけでは治療をするのが難しい出っ歯の症例も存在するため注意してください。インビザラインで治せる出っ歯は、歯が傾いていることが原因の出っ歯や軽度な症例です。インビザラインで治せない出っ歯は、重度な骨格のずれが原因の出っ歯です。

以下、詳しく解説します。

インビザラインで治せる出っ歯の症例

インビザラインで治せるといわれている症例は、歯の傾きが原因の出っ歯です。例えば、上の前歯が前に傾いて生えている、下の歯が内側に傾いて生えているなどの症例があげられます。

歯が傾く原因の一つに、幼少期の指しゃぶりや舌で歯を押す癖があります。口まわりの悪い癖で傾いた出っ歯を治す方法の一つとして、インビザラインは効果的といえるでしょう。

インビザラインで治せない出っ歯の症例

インビザラインで治せないのは、骨格のずれが原因の出っ歯です。上の顎が極度に前に出ている場合や下の顎が極度に内側にある場合などがあげられます。

インビザラインは、生まれつきの骨格を変化させることはできません。顎の骨格が原因で出っ歯に見える症例は、インビザラインでは治療できないのです。顎が大きく成長したことが原因の出っ歯は、歯を移動させただけでは口元にあまり変化が見られない場合も多く、外科手術を行って顎の位置を治すケースもあるでしょう。

インビザラインで出っ歯を治す方法

緑の背景の前でスマホを持って考える女性

インビザラインでは、40〜50枚のマウスピースを使って歯列を変化させます。1枚のマウスピースで0.25mm程度歯を動かすことができ、数週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を理想の位置まで移動させます。

装着した際は多少の光沢感はありますが、マウスピースの厚みは0.5mm程度なので、ワイヤー矯正ほど目立たず、周囲に矯正していることが気づかれにくいことが特徴です。

作製されるマウスピースは1枚1枚わずかに形に違いがあります。現状の歯並びと少しずれたマウスピースを装着することで、歯に圧力がかかり、歯の位置を移動させるのです。

インビザラインで出っ歯を治す主な方法は、以下の2つです。どのような方法で出っ歯を治療するのかは、患者様の歯並びの状態や抜歯が可能な歯があるかなどを考慮して、歯科医師が判断します。

・奥歯から順番に後方へ移動させる

・永久歯を抜歯して前歯を引っ込める

それぞれ詳しく解説します。

奥歯から順番に後方へ移動させる

一番奥の歯から少しずつ歯を後方へ移動させ、前方にすき間を作って出っ歯を治す方法です。奥歯に十分なすき間があれば行えます。

十分なすき間がない場合は、歯と歯の間を少しずつ削る、抜歯をするなどでスペースを作らなければいけません。重度な出っ歯の場合は抜歯を必要とするケースが多いです。

永久歯を抜歯して前歯を引っ込める

前から4番目の永久歯を抜歯して、出っ歯を治す方法があります。

4番目の歯は、食べ物の咀嚼にあまり関与していないため、永久歯を抜歯する際の第一候補にあげられることが多いです。前歯と奥歯の中間にあるため、出っ歯を治すために歯を移動させる距離が少ないメリットがあります。

インビザラインで出っ歯を治すためにかかる期間

たくさんのピンが刺された白いカレンダー

1日でも早く、きれいな歯並びになりたいと感じる人は多いでしょう。インビザライン矯正で出っ歯を治すためにかかる期間と治療を長引かせないために気を付けたいポイントを解説します。

出っ歯の治療期間

治療にかかる期間は、もともとの歯並びによって異なります。奥歯を含む歯全体に矯正装置をつける全体矯正にするのか、前から見える目立つ部分だけを治療する部分矯正にするのかによっても、治療期間は大きく変わるでしょう。

歯を並べるための十分なスペースがない場合は、抜歯をするケースもあります。抜歯であいたスペースを埋めるために歯の移動距離が長くなるので、治療期間も長くなることが多いです。

インビザラインの一般的な治療期間は、以下のとおりです。

<治療期間の目安>

治療の種類治療期間の目安
全体矯正1〜3年程度
部分矯正6か月〜1年程度

平均的な治療期間は1〜3年程度といわれています。もともとの歯並びの状態や歯の動き方には個人差があるので、あくまでも目安として参考にしてください。

治療を長引かせないためにできること

歯が動くスピードを速くすることはできませんが、治療期間を長引かせないために患者様自身でできることはあります。

・装着時間を守る

・マウスピースの紛失や破損に気をつける

・口内を清潔に保つ

インビザラインでは、1日20〜22時間マウスピースを装着することが推奨されています。外している時間が長ければ長いほど歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びるでしょう。食事と歯磨きのとき以外は、できる限り装着してください。

マウスピースを紛失・破損した場合は、作り直す必要があります。マウスピースが完成するまでの間に歯がもとの位置に戻る場合があり、治療計画が崩れることにつながるでしょう。マウスピースを外した際は専用のケースに保管し、丁寧に扱いましょう。

インビザラインの治療中に虫歯ができると、虫歯治療を優先するためにインビザライン治療を中断する場合が多いです。虫歯治療を行う分、インビザラインの治療期間が延びることが考えられます。セルフケアを怠らず、口内を常に清潔に保ちましょう。

インビザラインで出っ歯を治すための費用

机に置かれた茶色い手帳と白い電卓

インビザラインは自由診療となるため、歯科医院ごとに費用が異なります。全体矯正か部分矯正かによっても費用に差が出るでしょう。

一般的なインビザラインの費用の相場は、以下のとおりです。

<インビザラインの費用相場>

治療の種類費用の目安
全体矯正800,000〜1,300,000円程度
部分矯正400,000〜500,000円程度

全体矯正よりも部分矯正のほうが安いことがわかります。

なるべく費用を抑えたいと考えている方は、部分矯正を選択するとよいかもしれません。部分矯正で治療が可能かは、歯科医師に判断してもらう必要があります。気になる方は、一度歯科医院を受診するとよいでしょう。

まとめ

インビザラインを歯に装着する女性の口元

インビザラインには、治せる出っ歯と治せない出っ歯があります。インビザラインは歯の傾きを治すことを得意としているので、比較的軽度な症例に向いています。インビザラインで改善できる歯並びかどうかは、歯科医師に判断してもらう必要があるでしょう。インビザラインで出っ歯を治したい方は、歯科医師に相談しましょう。

出っ歯についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療において抜歯が必要なケースとは?

2023年6月11日
マウスピースを両手で持つ女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療で抜歯が必要なケースは、歯の生える向きや位置に問題があり、マウスピースだけでは歯列を十分に整えられない場合です。また、出っ歯の場合も、インビザライン治療でさらに前歯が突出するリスクがあるため抜歯が必要になるでしょう。

本記事では、インビザライン治療で抜歯が必要なケースについて解説します。

インビザライン治療において抜歯が必要な理由

透明な2本のマウスピース

歯は、顎の骨の上に生えており、顎の骨の上でしか動かすことができません。歯が密集している方や顎が小さい方は、歯を動かすためのスペースが不足している状態のため、歯をきれいに並べるためのスペースを確保するために、抜歯が必要なケースがあります。

健康な歯を抜くことに対して、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザライン治療において抜歯する理由は、歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせや発音などの機能的な改善も含んでいます。矯正治療における抜歯は、治療全体としてのメリットが大きくなることが多いといえます。

抜歯する対象としてよく選ばれるのが「小臼歯」です。小臼歯が抜歯の対象となる理由は、小臼歯は前歯と奥歯の間に位置する歯で、前歯や奥歯に比べて、抜歯しても口腔内全体の機能性に与える影響が比較的小さいためです。

ただし、歯科医師から抜歯を提案された場合でも、さけられるケースがあります。たとえば、歯を薄く削ることでスペースを作る「IPR(ディスキング)」という手法があります。

IPRは、歯の表面にあるエナメル質を0.3mmほど削って、歯と歯の間にすき間を作る治療法です。両側面を削った場合、最大0.6mm程度のすき間ができるため、IPRで対応できる症例は抜歯がさけられます。

抜歯の必要性は精密な検査に基づいて決定されるため、治療の詳細については必ず歯科医師と話し合い、理解したうえで治療を進めましょう。

インビザライン治療において抜歯が必要なケース

歯科治療を行っている歯科医師

インビザライン治療において抜歯が必要なケースは、歯の生える向きや位置に問題がある場合です。また、前歯が突出している症例も出っ歯が悪化する可能性があるため、抜歯が必要な可能性があります。

歯の生える向きに問題がある

マウスピース矯正は、歯を覆ってゆっくりと位置を調整する矯正方法です。

しかし、歯の生える向きに問題がある場合、歯を完全に覆うことが難しくなります。歯にマウスピースがうまくフィットしないと、十分な力がかからないため、治療の精度が落ちてしまうのです。

歯の生える向きに問題がある場合は、全体の治療結果をよくするために、抜歯することがあります。

歯の生える位置に問題がある

重度の八重歯や乱ぐい歯は、歯をきれいに整えることが難しい症例です。八重歯や乱ぐい歯は、歯列から外側へはみ出していることから、内側に戻すために十分なスペースが必要です。

小臼歯を抜くことで口腔内に適切なスペースができ、八重歯や乱ぐい歯をきれいに整列できる可能性を高めます。

前歯が大きく突出している

重度の出っ歯の場合、マウスピースだけでは改善できない可能性があるため、後方へ移動させやすいよう、抜歯して歯の本数を減らします。

抜歯によってできたスペースによって、歯列全体を後方へ移動させることができるでしょう。

インビザライン治療において抜歯が不要なケース

両手で禁止のポーズをしている歯科医師

歯を削ってすき間を作る「IPR(ディスキング)」で対応できる症例は、抜歯が不要となる可能性が高いです。ほかにも、インビザライン治療において抜歯が不要となるケースはいくつかあります。詳しく解説します。

IPRで対応できる場合

IPR(InterProximal Reduction)またはディスキングは、歯のエナメル質を特殊なやすりで削り、歯と歯の間にスペースを作り出す手法です。IPRでは、片側の歯を約0.3mm削ることができるため、両側を削ることで最大0.6mmのスペースを生み出すことが可能です。

歯のエナメル質は厚さが1.5〜2mm程度あるので、象牙質が露出する可能性は低く、IPRが原因で痛みや知覚過敏を引き起こすことはほとんどありません。IPRは、矯正治療において効率的かつ安全にスペースを作り出す方法として用いられており、抜歯をさけられることがあります。

歯列の幅を拡張できる場合

インビザライン治療の特徴のひとつは、側方拡大という手法を用いて、歯列全体を外側へ移動させることができる点です。歯列の幅全体を広げ、歯と歯の間に適度なすき間を生み出すことができます。側方拡大が可能と判断された場合は、抜歯が不要となるケースが多いです。

奥歯の後方移動が可能な場合

インビザライン治療は、側方拡大に加えて、後方移動もできます。後方移動とは、奥歯を後ろに動かして、必要なスペースを作り出す方法です。

しかし、顎の骨が小さい方や親知らずが埋まっている方は、後方移動が難しい場合があります。歯は顎の骨の上でしか移動できないため、奥歯よりも後ろに顎の骨がない場合、後方移動ができません。親知らずが埋まっている場合、親知らずを抜くことで後方移動ができるケースがあります。

抜歯をしてインビザライン治療を行うメリット・デメリット

メリットとデメリット

抜歯をしてインビザライン治療を行うメリットは、重度の八重歯や乱ぐい歯でも治療ができることや治療後の出っ歯のリスクを低減できることです。

一方、デメリットは、健康な歯を失う、歯科医師の高度な技術が必要となることがあげられます。

詳しく解説します。

抜歯をしてインビザライン治療を行うメリット

抜歯をしてインビザライン治療を行うメリットは、以下のとおりです。

重度の八重歯や乱ぐい歯でも治療できる

重度の八重歯や乱ぐい歯の場合、歯が窮屈でマウスピースだけでは治療が難しい場合があります。重度の症例は、ワイヤー矯正を検討するケースもありますが、抜歯によってインビザライン治療ができる可能性が高まります。

事前のシミュレーションで抜歯後の歯の動きを確認できる

インビザライン治療では、3Dシミュレーション技術を使用して、抜歯後の歯の動きを事前に確認できます。ワイヤー矯正では、実際に歯を動かしてみないと分からない部分が多いですが、インビザライン治療なら事前に治療結果が確認できるため、安心して抜歯できるでしょう。

出っ歯のリスクを低減できる

歯が密集している状態で抜歯せずにインビザライン治療を進めると、歯が前に押し出されて出っ歯になる可能性があります。抜歯して十分なスペースを確保しておくことで、歯列を整えたときに歯が前へ押し出されるリスクを低減できます。

抜歯をしてインビザライン治療を行うデメリット

抜歯をしてインビザライン治療を行うデメリットは、以下のとおりです。

健康な歯を失う

インビザライン治療での抜歯は、虫歯や歯周病の抜歯とは異なり、健康な歯を失います。歯は再生しないため、一度失った歯は取り戻すことはできません。ご自身の歯を保つことが何よりも重要と考える方にとっては、大きなデメリットです。

歯科医師の高度な技術が必要となる

抜歯は高度な技術を必要とする処置です。また、抜歯後の歯の動きを予測し、適切な治療計画を立てるには、歯科医師の経験と知識が不可欠です。経験が浅く、治療実績が少ない歯科医師に任せると、最悪の場合、失敗するおそれもあります。事前にホームページなどで歯科医師の経歴を確認するとよいでしょう。

噛み合わせに問題が生じる可能性がある

抜歯することで噛み合わせが変わり、問題がでることがあります。噛み合わせの悪さは、頭痛や肩こり、顎関節症などを引き起こします。インビザライン治療後も定期的に通院し、噛み合わせに問題がないか確認しましょう。改善が必要と判断された場合は、起こりうるリスクを最小限におさえるために早めの治療が重要です。

ドライソケットになる可能性がある

ドライソケットとは、抜歯した部位に血栓が形成されず、傷口が適切に治癒しない状態です。通常、抜歯後は血液が固まり、傷口を覆う血栓が形成されます。血栓は、新たな骨組織や組織の形成を助ける一方、傷口を感染から守るバリアの役割も果たしています。

しかし、何らかの原因で血栓が早期に取れてしまった場合や最初から形成されなかった場合は、傷口が露出してしまい、激しい痛みを伴うドライソケットが発生するでしょう。骨や神経が露出した状態となり、感染リスクも高まります。高齢や喫煙によって発生リスクが高まりますが、対策としては抜歯後の口腔ケアが重要となるでしょう。

治療期間が長引く可能性がある

抜歯により歯の移動距離が増えるため、治療期間が長引く可能性があります。個々の歯列の状態や治療計画によりますが、結果的に、インビザライン治療の期間が延長することが多くあります。

まとめ

ポイントを指さす女性

インビザライン治療において抜歯が必要なケースは、歯の生える向きや位置に問題がある場合です。適切に歯を動かせない可能性やスペース不足によって、出っ歯になる可能性があるからです。

抜歯は健康な歯を失うことになるため、抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、症例によっては、治療精度をあげるために必要な処置ともいえます。インビザライン治療は、シミュレーションによって事前に治療結果が確認できるため、抜歯への不安も軽減されやすいでしょう。

抜歯を回避する方法に「IPR」があります。IPRなら、歯を削ることで最大0.6mmのすき間を作ることができるため、抜歯を提案された場合は、歯科医師にIPRで対応できないか確認するとよいでしょう。

インビザライン治療は、シミュレーションによってある程度の治療計画は立てられますが、細かい調整は歯科医師の知識や技術によって左右されます。特に、抜歯やIPRを行う場合は、最新の設備や歯科医師の高度な技術を要するため、クリニック選びは慎重に行うことが大切です。

インビザライン治療の抜歯についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付ける?タイミングと装着期間を解説

2023年4月5日
マウスピースを入れようとしている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正において、近年ではマウスピースを用いた方法が主流となりつつありますが、マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、その中でもインビザラインは多くの臨床実績をもちます。

今回は、インビザライン矯正におけるアタッチメント装着の役割や装着期間について詳しく解説します。

インビザラインのアタッチメントとは

マウスピースを手に持っている

インビザラインは、自身の口内データに基づいて透明のマウスピースが製作され、ほぼ一日中装着することで歯並びを改善できます。ワイヤー矯正との違いは、マウスピースが透明なので装着していても目立ちにくい、場面に応じて外すこともできる、通院回数が少なくて済むなどのメリットがあります。

インビザラインは、大きく分けて以下の3つの種類があります。

・さまざまな歯並びに対応する「インビザライン」

・前歯のみ矯正可能な「インビザラインGo」

・6歳から始められるこども用矯正「インビザラインファースト」

矯正治療の期間中に、アタッチメントとよばれるプラスチック器具を歯に装着することがあります。アタッチメントの装着は、主に矯正治療を早く終わらせるために行われます。

そもそもマウスピース矯正では、全体の歯にある程度均等に力が加わるため、大きく動かしたい歯へ重点的に力をかけることが難しいとされているのです。そのため、矯正治療の期間は長くなりがちですが、特に力をかけたい歯にアタッチメントを装着すれば、マウスピースとの密着性が高まり、その歯を大きく移動させることができます。

なお、アタッチメントは、歯に近い色味で小さく、目立ちにくい設計がされています。アタッチメントにおいても、マウスピース矯正のメリットをなくさない仕様といえるでしょう。

インビザラインのアタッチメントの種類

マウスピースを手に持っている

インビザラインのアタッチメントには、どのような種類があるのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントには、大きく分けて通常アタッチメントと最適アタッチメントの2種類があります。

通常アタッチメントは、医師が必要性に応じて、位置、数、形を決めて装着するものです。

最適アタッチメントは、専用のソフトウェアを用いた治療シミュレーションによって計画され、ご自身に適したアタッチメントを装着します。最適アタッチメントには複数の種類があります。以下にまとめてみました。

<最適アタッチメントの種類>

オープンバイト用最適アタッチメント上の前歯4本に適用されるアタッチメントです。オープンバイト=開口であり、奥歯を噛み合わせた際に前歯が閉じずに、すき間ができる状態を改善する効果があります。
ディープバイト用最適アタッチメント下の前歯4本に適用されるアタッチメントです。ディープバイト=過蓋咬合(かがいこうごう)といい、噛み合わせが深い不正咬合状態を改善する効果があります。
ルートコントロール用最適アタッチメント歯のすき間があるところなどに適用されるアタッチメントです。ルート=根であり、歯根を動かすために設置されます。
回転用最適アタッチメントねじれている犬歯や小臼歯などに適用されるアタッチメントです。歯を回転させて、正しい向きに揃えます。
アンカレッジ用最適アタッチメント第一小臼歯(犬歯の隣の奥歯)に適用されるアタッチメントです。顎が小さく歯を動かすスペースがない場合、抜歯してスペースを作ります。できたスペースへ歯を動かす際に効果があります。

上記のように、最適アタッチメントは5種類あります。ソフトウェアによるシミュレーション後、医師の確認が済めば、アタッチメントが製作されて装着されます。

インビザラインのアタッチメントを付けるタイミング

時計を持ちポイントを指さしている男性

矯正治療前の歯並びによって、使われるアタッチメントも異なることがお分かりいただけたかと思います。では、インビザラインのアタッチメントはどのタイミングで装着されるのでしょうか。

具体的なタイミングは歯科医院によって異なりますが、だいたいマウスピース矯正開始1か月後から装着することが多いでしょう。矯正開始から期間があく理由は、マウスピースの装着感に慣れてもらうためです。

アタッチメントの装着を開始したら、歯の動きに合わせて通院時に脱着が繰り返されます。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付けるのか

WHEN(いつ)をあらわす看板

矯正治療開始1か月後あたりからアタッチメントが装着されることが多いといわれていますが、外れるタイミングはいつなのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントは、治療の進み具合によって装着する場所や数は変わりますが、基本的に矯正治療が完了するまで装着されます。ご自身で外すことはできないため、治療中は歯に装着されている状態です。

インビザラインはアタッチメントなしでは治療できない?

不思議そうに首をかしげる女性

インビザラインによるマウスピース矯正において、アタッチメント装着なしでの治療は不可能ではありません。

多くのケースでアタッチメントを装着している理由は、歯の移動をコントロールして、治療期間を短縮させるためにあります。

アタッチメントを装着しない場合、歯が期待どおりの動きをしない可能性が増えますが、どうしてもアタッチメントの装着を望まないのであれば、治療前に医師に相談して、治療計画に反映してもらいましょう。

アタッチメントに関するよくある質問

FAQのイメージ図

インビザラインによる矯正治療におけるアタッチメント装着について説明しました。

ここからは、アタッチメントに関するよくある質問を、4つご紹介します。

アタッチメントが外れてしまったら

アタッチメントが外れてしまった場合は、通っている歯科医院へ相談して、再装着してもらいましょう。アタッチメントが外れてもすぐに支障が出るわけではありませんが、時間が経ってしまうと歯が動きにくい期間も延びることになります。早めに歯科医院に相談しましょう。

アタッチメントは痛いのか

アタッチメント装着は、歯とマウスピースの密着度があがり、歯に大きな力がかかるため、痛みが増える方が多いようです。日が経つにつれて痛みに慣れますが、装着後数日は痛みが強く出ることもあるため、我慢できない場合は痛み止めを処方してもらいましょう。

アタッチメントは目立つのか

アタッチメントは、歯に近い色味のため目立ちにくいとされます。

ただし、コーヒーなどの飲料物により着色してしまうことがあるため、着色しやすい食べ物、飲み物や生活習慣について事前に把握しておきましょう。

アタッチメント装着時にホワイトニングは可能か

アタッチメント装着時にホワイトニング治療を行うことは可能です。

ただし、装着部のみ色ムラができてしまう可能性があるため、矯正治療の前後でホワイトニングすることをおすすめします。

まとめ

ポイントを指さしている女性

この記事では、インビザラインアタッチメントの概要、種類、脱着期間、よくある質問などについて説明しました。インビザラインアタッチメントには5種類あり、それぞれ特徴が異なるため、事前にご自身がつけるアタッチメントについて把握しておくことが大切です。

インビザラインのアタッチメントについてご相談がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

前歯のみのインビザライン治療はできる?治療にかかる期間や費用を解説!

2022年12月21日
舌を噛んでいる女性

長いマスク生活が続きますが、マスクを外したときの歯並びに自信はありますか?実は多くの方が歯並びにコンプレックスを抱えていて、なかなか歯科矯正に踏み出せないのが事実です。矯正治療は「費用が高い」「矯正器具が目立つ」「期間が長い」「痛みが心配」などの理由から諦める方もいます。

歯科矯正はさまざまな種類がありますが、透明のマウスピースを使い、目立ちにくく、食事や歯磨きのときも外せるインビザラインは、近年人気が高い矯正方法です。

しかし、歯の全体をインビザラインで矯正すると2~3年はかかるため「前歯のみを短期間で矯正したい」という方もいます。また、全体を矯正するのは大掛かりで、ハードルが高いという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、インビザラインで前歯のみ治療ができるか、治療にかかる費用や期間について、詳しく解説します。

インビザラインで前歯だけを治療することはできる?

「?」が描かれた5つの丸い積み木

インビザラインで全体矯正するのではなく、前歯のみを矯正治療することは可能です。

注意してほしいのは、誰もが前歯のみのインビザラインが対象ではなく、一部の方のみに適応されることです。対象の方は、軽度の叢生と出っ歯の方、前歯に隙間がある「すきっ歯」といわれる方が対象です。

軽度の叢生

叢生とは、歯並びが凸凹ガタガタな状態で「乱ぐい歯」ともいわれます。歯と歯が重なりあい、歯の向きが斜めになっています。軽度の叢生だと、前歯のみを動かすインビザラインが可能で、少し歯を削りスペースを確保して動かすこともあります。

歯が捻れた状態で生えている捻転歯も、軽度の状態でしたら前歯のみのインビザラインで治せます。

軽度の出っ歯

前歯のみのインビザラインでは、軽度の出っ歯も治すことができます。前歯全体が大きく出ている出っ歯は奥歯も動かす必要があるため全体矯正をします。

前歯に隙間がある

前歯に隙間があると歯を動かせるスペースがあるため、前歯のみのインビザラインが可能です。前歯に隙間があると、見た目が悪いだけでなく、空気が抜けたような発音になるため会話にも影響が出ます。

前歯のみのインビザライン治療ができないケース

医師が胸の前で「×」サインを出している

前歯のみのインビザラインは治療できないケースもあります。詳しく見ていきましょう。

抜歯を必要とする歯並び

重度の歯並びの悪さは、場合によって抜歯が必要です。歯の大きさに対して顎が小さくて歯が並びきらない場合は、抜歯することが多くあります。抜歯したスペースを利用して歯を動かしてから全体矯正するため、前歯のみのインビザラインはできません。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと、顎関節症や噛みにくさからくる消化不良・肩こり・頭痛など、体の不調が現れます。矯正は、歯並びがよくなり見た目がキレイになることが重要ですが、噛み合わせがよくなることも非常に大切です。噛み合わせが悪い場合はインビザラインで前歯のみ矯正はできず、全体矯正をします。

叢生が強い方

叢生が強いと歯を動かすスペースがないため、前歯のみのインビザラインはできません。凸凹ガタガタと歯が入り組んで生えているため、全体矯正をします。歯を並べるスペースがない叢生は、抜歯をして全体を動かし矯正します。顎が小さい方・歯が大きめな方・乳歯の時にたくさん虫歯があった方は、強い叢生になる傾向があるのです。

重度の出っ歯

軽度の出っ歯はインビザラインで前歯のみ矯正できますが、重度の出っ歯の場合は対象外です。重度の出っ歯は全体矯正が必要で、場合によっては外科手術も適応されます。

反対咬合

しゃくれや受け口ともいわれる反対咬合は、噛み合わせが悪く、サ行やタ行の発音がしにくい状態です。しっかり噛めないため消化不良を起こしやすく、見た目や発音のコンプレックスもみられます。反対咬合の場合は前歯のみのインビザラインはできないため、全体矯正や外科手術で顎の骨を後ろに下げることも検討されます。

過蓋咬合

過蓋咬合とは、噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯のほとんどを覆ってしまいることです。通常は上の前歯が下の前歯の4分の1を覆った状態ですが、過蓋咬合で深く噛み合っていると、上の前歯の裏側を下の前歯で傷つけ、歯茎に炎症が起きます。噛み合わせの問題で、詰め物や被せ物が外れやすく、奥歯に負担もかかります。過蓋咬合は噛み合わせ全体を治す必要があるため、インビザラインで前歯のみの矯正はできません。

前歯のみのインビザライン治療のメリットとデメリット

メリット・デメリットが書かれている手帳

インビザラインで前歯のみ部分矯正することは気軽で負担も少なく、メリットが多いといえます。

しかし、当然デメリットも存在しますので、前歯のみのインビザラインを希望している場合は事前に主治医に確認しましょう。

メリット

インビザラインは透明のマウスピースを使用するため、従来のワイヤー矯正より気付かれずに矯正できます。しゃべりにくくなったり食べづらいなどのわずらわしさがなく、金属アレルギーの心配もいりません。

前歯のみをインビザライン治療できると、全体を矯正するよりも簡単に短期間で矯正が終わります。結婚式や入学などのイベントを控えている方も、気軽に矯正できて費用も安く済みます。

また、インビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないのが特徴です。前歯のみのインビザラインは、全体をインビザライン矯正するよりもさらに痛みを軽減できます。

デメリット

前歯のみのインビザラインは奥歯の矯正はできないため、噛み合わせを治すことはできません。

また、前歯を動かすスペースを確保するため、少し歯を削る「ディスキング」と呼ばれる処置をすることがあります。ディスキングで削る量は微量なため、歯にダメージがなく心配はいりませんが、削った刺激で一時的に知覚過敏のようにしみやすくなることがあるでしょう。しみる症状が出た場合は、しみ止めのお薬を塗布して様子をみますが、大体の場合は短期間で症状が落ち着きます。

前歯のみのインビザライン治療にかかる期間

木のテーブルの上にカレンダーと赤いボールペンが置かれている

前歯のみのインビザラインの治療期間は、おおよそ6か月~1年です。個人差もありますが、全体矯正すると2~3年はかかるため、期間はかなり短縮されて患者さんの負担も減ります。「矯正は期間が長い」とあきらめていた方も、前歯のみインビザライン矯正ができたら気軽に挑戦できるでしょう。

注意したいのは、上記の期間とは別に、動いた歯が後戻りを防ぐために行う「保定期間」が必要ということです。保定期間は「リテーナー」と呼ばれる歯の後戻り防止装置を矯正後に約2年間装着します。リテーナーは、インビザライン矯正と同様に食事や歯みがきのときには取り外し可能で、部分矯正も全体矯正も保定期間は同じです。

前歯のみのインビザライン治療にかかる費用

「¥」マークが描かれている積み木が階段のように並べられている

歯並びの状態や歯科医院によって料金は異なりますが、前歯のみのインビザラインは30~50万円程度でおこなうことができます。全体矯正をすると100万円前後はかかるので、費用をかなり抑えられるでしょう。

全体矯正は高額で踏み出せない方も、前歯のみのインビザラインなら気軽にチャレンジできるという方も多くいます。昨今、前歯のみのインビザラインで見た目のコンプレックスを解消して、金銭に余裕ができたら噛み合わせをしっかりと治すために全体矯正をする方もいます。

まとめ

マウスピースを持っているロングヘアの女性

前歯のみのインビザラインは、目立ちにくいだけでなく、費用も安く短期間で行えるので、矯正治療に躊躇している方も気軽にできるよさがあります。

しかし、見た目を重視した矯正方法のため、噛み合わせを治すことや全体矯正はできません。また、誰もが前歯のみのインビザライン対象ではないことも理解しておく必要があります。自分が対象であるかは詳しい検査と審査が必要になり、前歯のみのインビザラインのデメリットも知っておかなくてはなりません。全体矯正と部分矯正が選べるのは、矯正治療の幅が広がります。前歯のみのインビザラインが気になる方は、マスク生活でさらに目立たせずに矯正できる今、歯科医院にぜひ相談してみてください。