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インビザライン矯正の費用はいくらくらい?治療の流れごとに解説!

2023年10月7日
インビザラインのマウスピースを手に持つ

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

装置が目立たないことから人気のインビザライン矯正ですが、費用が気になる方は多いのではないでしょうか。

今回は、インビザライン矯正の費用や保険が適用されるのかどうかなどを解説します。治療の流れに沿って詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正の費用

机に置かれた植物と電卓

インビザライン矯正にかかる費用は、トータルでおよそ600,000〜1,000,000円です。自費診療になるので、歯科医院ごとに費用が異なります。口内や歯並びの状態によっても費用が変動するため、相場に幅があります。

インビザライン矯正にかかる費用を、治療前・治療中・治療後に分けて詳しく確認しましょう。

治療前にかかる費用

インビザライン矯正を始める前に、カウンセリングと口内の状態を調べるための精密検査が行われます。検査の結果、インビザライン矯正の前に虫歯治療や抜歯が必要となった場合は、先に処置を行うのが一般的です。

カウンセリング

カウンセリングの費用相場は、無料〜10,000円程度です。無料でカウンセリングをしている歯科医院と、有料で行っている歯科医院がありますが、どちらがよいというわけではありません。

カウンセリングでは、簡易的に口内の状態も検査します。インビザライン矯正の進め方や必要な費用、治療期間などの説明を受けるでしょう。

歯科医院や歯科医師・スタッフの雰囲気などを知ることもできます。インビザライン矯正は長期間歯科医院に通う必要があり、費用もかかります。そのため、相性のよい歯科医院を選ぶための参考にするとよいでしょう。

カウンセリングを受けたからといって、必ずその歯科医院で矯正治療を始めなければいけないわけではありません。インビザライン矯正を検討している方は、一度カウンセリングを受けて費用などの説明を受け、歯科医院の雰囲気を確認しましょう。

検査

検査は、実際に矯正治療を始めるにあたって緻密な治療計画を立てるために行います。

検査費用の相場は、10,000円〜50,000円程度です。検査費用は、インビザライン矯正全体の費用に含まれている場合もあります。

インビザライン矯正で主に行われる検査の内容は、以下のとおりです。

・レントゲン撮影

・CT撮影

・顔の写真撮影

・歯並びの撮影

・CTスキャンによる歯型採取

インビザライン矯正では、専用のソフト「クリンチェック」を使い、検査のデータをもとに現在の歯並びから治療終了までの歯の動きをシミュレーションできます。治療開始前に矯正治療完了後のイメージを確認できることは、インビザライン矯正の大きなメリットでしょう。

虫歯治療や抜歯

インビザライン矯正を始める前に、虫歯治療が必要になる場合があります。虫歯治療は歯列矯正とは直接関係のない治療なので、保険で治療することも可能です。矯正専用の歯科医院の場合、別の歯科医院を紹介されることもあるでしょう。

費用の相場は虫歯の状態によって異なりますが、数千円程度です。虫歯の治療が終わり次第、矯正治療に移行します。

抜歯が必要な場合、虫歯や歯周病など歯科治療のための抜歯は保険が適用されます。矯正のために特に問題のない歯を抜く場合は、保険が適用されません。自費診療で5,000〜10,000円程度の費用がかかるでしょう。

治療中にかかる費用

治療中にかかる費用は、インビザライン矯正で使用するマウスピースの作製に関わる費用と、毎回の診察にかかる費用です。

マウスピースの作製

マウスピースの作製にかかる費用の相場は600,000〜1,000,000円です。

上述したようにインビザライン矯正では、クリンチェックというソフトによって治療開始から終了までのシミュレーションを行います。一度の歯型の採取で治療終了までに必要なマウスピースをすべて作製します。

診察

インビザライン矯正を開始したら、定期的に歯科医院で治療の進み具合をチェックしなければなりません。1〜2か月に一度の通院が一般的で、1回の診察にかかる費用の相場は3,000〜10,000円程度です。

歯科医院によって異なるので、カウンセリングの際などに確認しましょう。

インビザライン矯正では、1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら矯正治療を進めます。基本的にご自身で進めなければなりませんが、マウスピースの装着時間や交換時期が守られていないと、計画どおりに矯正治療が進みません。

診察の際は、矯正治療の進み具合をチェックし、必要な場合はマウスピースを追加するなど、治療計画を修正することもあります。

治療後にかかる費用

治療後とは、歯を並べ終わったあとの保定期間を指します。

矯正治療では、歯を動かす「動的治療期間」と、動かした歯の位置を固定させるための「保定期間」が必要です。保定期間は、一般的に矯正にかかった期間と同程度とされています。歯を動かすのに1年半かかった場合は、保定期間も1年半程度です。

保定期間は、リテーナーという保定装置を装着する必要があります。保定装置の作製にかかる費用の相場は、10,000〜60,000円程度でしょう。

保定期間中も定期的に受診する必要があり、1回の診療あたり3,000〜5,000円の費用がかかります。保定期間中の通院は、矯正治療中と比較して頻度が減るのが一般的です。

インビザライン矯正は保険が適用される?

資料を見ながら電卓を使う女性医師

インビザライン矯正は、保険が適用されません。歯列矯正は病気の治療ではないので、どのような治療でも基本的に自費治療になります。

例外的に、先天的な顎変形症などで矯正治療を行う場合は保険が適用されますが、大掛かりな手術が必要な症例が多いのでインビザライン矯正のみで改善することは難しいでしょう。大学病院などの大きな病院と連携して行われることが多いです。

インビザライン矯正は医療費控除の対象になる?

医療費控除の書類を虫眼鏡で拡大する

インビザライン矯正は、医療費控除の対象になることがあります。

医療費控除とは、1年間にかかった医療費が100,000円を超えた場合に受けられる、所得控除の制度です。対象になる場合は、確定申告の際に申請すれば還付金を受け取れます。

インビザライン矯正の費用が直接安くなるわけではありませんが、結果的に治療費を抑えられるでしょう。

インビザライン矯正で医療費控除を受ける場合は、注意する点があります。

見た目を美しくするための審美性の改善を目的とした矯正治療の場合、医療費控除の対象にはなりません。咀嚼や噛み合わせの改善など、機能の回復が目的の場合は医療費控除の対象になります。

インビザライン矯正の費用を安くする方法

顎に手を当てて考える女性

インビザライン矯正の費用を安くする方法はありませんが、歯科医院によって金額が異なるため、費用の安い歯科医院を選べばインビザライン矯正の費用は安くなります。

しかし、「費用が安い歯科医院」が「相性のよい歯科医院」とは限りません。インビザライン矯正は費用と時間がかかる治療です。費用の安さだけで歯科医院を選ぶのはあまり推奨できません。

必要以上に費用がかからないように、以下の点に注意しましょう。

マウスピースの装着時間と交換時期を守る

インビザラインは、自己管理が重要な矯正治療です。計画どおりに治療を進めるには、マウスピースの装着時間・交換時期をしっかりと守らなければなりません。

装着時間・交換時期を守らないと、治療計画を立て直す、マウスピースを追加で作製するなど、本来必要なかった費用がかかります。

トラブルがあった場合はすぐに連絡する

マウスピースがうまくはまらない、装着時間を守れなかったなど、問題が起きた場合はすぐに連絡して、歯科医師の指示を受けましょう。

インビザライン矯正では、マウスピースと歯の密着度を高めるためにアタッチメントという突起を装着することがあります。装着したアタッチメントが外れた場合や、マウスピースが破損した場合など、矯正装置にトラブルがあったときも計画どおりに治療が進まなくなるかもしれません。早めに歯科医院に連絡し、受診する必要があります。

すぐに歯科医院を受診すれば、治療計画が乱れて余計な費用がかかることを防げるでしょう。

まとめ

インビザラインのマウスピースを持って笑う女性

インビザライン矯正にかかる費用は、600,000〜1,000,000円が相場です。

矯正装置の費用以外に、矯正前のカウンセリングや検査、矯正中の診察、矯正後の保定装置などに費用がかかります。これらの費用は歯科医院によって異なります。すべて含めた金額を設定している歯科医院もあれば、診察のたびに支払う歯科医院もあるでしょう。治療開始前に確認することが重要です。

インビザライン矯正は、決して安い治療ではありません。インビザライン矯正を検討している場合は、カウンセリングを受けて費用について詳しく確認してください。

インビザライン矯正に興味がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインの部分矯正とは?メリットや治療できる歯並びについてわかりやすく解説!

2022年11月30日
インビザラインを着脱しようとしている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

全体的には悪い歯並びではないけれど、前歯の部分だけ治したいといった場合は、部分矯正を行います。その際にインビザラインを使った治療法があることをご存知でしょうか?全顎的な矯正治療に比べると、使用するマウスピースの量は半分ほどになるので、費用を抑えてさらに短期間で行うことができる患者さんにとって負担の少ない治療法といえます。

インビザラインの部分矯正の種類

歯の模型

インビザラインを使った部分矯正は2種類あります。どのプランが適しているのかは歯並びの状態によって変わってきますので、歯科医師と相談のうえ検討しましょう。それぞれの特徴を全顎的な治療と比較してご紹介します。

<インビザラインの全顎矯正と部分矯正の比較>

製品名治療範囲マウスピースの数治療期間
インビザライン全顎約30〜80枚約2〜3年
インビザライン・ライト部分最大14枚約半年〜1年
インビザライン・GO部分最大20枚約半年〜1年

インビザライン・ライト

インビザライン・ライトは、軽度の歯列不正や矯正治療終了後の後戻りに適した部分矯正です。前歯のみならず、奥歯も含めた歯の移動が可能です。使用するマウスピースは最大でも14枚なので、費用を抑えた治療が可能です。

ただし、症例が限られていることや途中での治療計画の変更が難しいことがデメリットです。

インビザライン・GO

インビザライン・GOは、前歯のみの歯の移動が可能な部分矯正です。奥歯の歯の移動は対象ではないため、奥歯はきちんと噛んでいても前歯の歯並びだけ治したい、という方に向いている治療法です。

インビザラインの部分矯正のメリット

メリット

インビザラインの部分矯正のメリットについて、解説します。

費用が抑えられる

インビザラインで全額的な治療を行う場合だと、使用するマウスピースの量はおよそ30〜80枚ですが、部分矯正の場合だと最大でも14〜20枚と少ない量のマウスピースを使用します。そのため、かかる費用も全額的な治療よりも抑えることができます。

治療期間が短い

インビザラインは、1枚のマウスピースにつきおよそ10日〜2週間ほど使用します。その後、きちんと歯が移動していれば次のステップのマウスピースに交換していきます。 月に2枚ずつ使用するとしても、使用するマウスピースは最大で20枚のため、1年以内には治療が終了することになります。

痛みが少ない

部分矯正の場合は使用するマウスピースの枚数が少ないため、歯を移動させる量も少なくなり、痛みも少なくなります。全顎的な歯の移動を行う場合でも、インビザラインは痛みが少ないのが特徴ではありますが、部分矯正ではさらに痛みが少なく、快適に治療が行うことができます。

インビザラインの部分矯正で治療できる歯並び

OKのジェスチャーをする女性

インビザラインを使用して治療できる歯並びは「軽度の歯列不正」が共通事項です。具体的な4つの症例をご紹介します。

軽度の叢生

叢生とは、歯並びがガタガタで、歯と歯が重なって生えてしまっている状態をいいます。顎の大きさに対して歯が収まりきれていないことが原因で、通常はIPRと呼ばれる歯と歯の間を削ってわずかに隙間を作る処置を行い、その隙間を利用して歯を移動させていきます。

軽度のすきっ歯

すきっ歯のような空隙が歯と歯の間にあるような場合は、すきっ歯以外の問題がなければ部分矯正での治療が可能です。すきっ歯と併発することが多い問題としては、歯と歯の間の顎の中に埋まったままの歯があったり、舌で歯を押す癖があるような場合です。このような問題がなく、すきっ歯のみを治す場合は部分矯正の適応です。

軽度の出っ歯

上下の顎のズレが大きいことが原因である出っ歯は部分矯正で治療することは難しいですが、抜歯が必要のない軽度の出っ歯であればIPRを行うことで、歯を後方へわずかに下げることができます。

軽度の歯のねじれ

前歯のみに軽度の歯のねじれがある場合も、IPRを行うことで部分矯正の適応になります。

ただし、奥歯にねじれがあるような症例は適応外です。

インビザラインの部分矯正で治療できない歯並び

医者

次に、インビザラインで部分矯正できない歯並びについて解説します。具体的な症例は、以下の3つです。

重度の叢生

重度の叢生がある場合は、IPRを行なっても歯を移動させるためのスペースが確保できないことがあります。その場合は抜歯が必要となり、歯を移動させる量も多くなるため、部分矯正での治療はできません。

重度の出っ歯

重度の出っ歯の場合は、抜歯が必要になることが多いです。軽度の出っ歯であればIPRを行うことで改善が見られることがありますが、重度の出っ歯で大きく口元を下げるためには、ワイヤーを使った矯正治療やインビザラインの全顎矯正のほうが適しています。

噛み合わせに問題がある場合

上下の歯がきちんと噛んでいないような噛み合わせに問題があるような歯並びは、部分矯正の適応外です。噛み合わせをきちんと治すためには上下顎の歯並びのバランスが大切で、部分的な治療のみでは対応しきれないことがあります。

インビザラインの部分矯正にかかる費用

電卓とノート

インビザラインの部分矯正にかかる費用は医院ごとに異なりますが、相場は約30〜50万円といわれています。そのほかにも、通院時に調整料など別途料金が発生することが一般的です。

<インビザラインの部分矯正にかかる費用の一覧>

項目料金
相談・カウンセリング無料
精密検査・診断30,000円〜50,000円
矯正料金300,000円〜500,000円
調整料5,000円〜10,000円
保定装置30,000円〜50,000円

初回の相談やカウンセリングは無料で行っている医院がほとんどですが、精密検査などは料金がかかります。新しいマウスピースを受け取るタイミングでおよそ1〜2か月ごとに通院が必要となり、調整料はその都度支払うことになります。さらに、インビザラインでの治療が終わった後は、後戻り防止のための保定装置を作成していきます。

上記料金はあくまで一例なので、詳しい料金は相談時に担当医へ確認しましょう。

治療費の支払いが難しい場合

インビザラインの部分矯正は、全顎矯正ほどではないものの、大きな金額の支払いが必要になってきます。今すぐの支払いが難しいという場合に活用したい2つの制度をご紹介します。

デンタルローン

デンタルローンとは、歯科治療費専用のローン商品です。審査は必要となりますが、一般的なカードローンに比べると低い金利設定になっているため、返済計画が立てやすいことがメリットです。

ただし、すべての歯科医院が取り扱っているわけではないため、通院予定の医院でデンタルローンが使えるかどうかは事前に確認が必要です。

医療費控除

医療費控除とは、1年間でかかった医療費が10万円を超える場合に、確定申告の際に所得税の一部が還付される制度です。歯列矯正治療費も医療費控除の対象となりますので、必ず申告するようにしましょう。

インビザラインの部分矯正にかかる期間

歯科医で説明を受けている

インビザラインの部分矯正は、全顎矯正に比べて短い期間で終了するのが特徴です。

冒頭でもお伝えしたように、使用するマウスピースの枚数はインビザライン・ライトで最大14枚、インビザライン・GOで20枚となっています。1枚のマウスピースを10日から2週間使用するので、終了するまでにかかる期間は半年から1年程度となります。なるべく短期間で治療を終わらせたいという方に向いている治療法です。

ただし、最後のマウスピースまで使用した段階でもう少し歯を動かしたいという場合は、2年以内であれば再度型取りや専用の機械でスキャンすることで追加のマウスピースを1度のみ作成することができます。その場合は、当初予定していた期間より長くかかってしまいますので注意が必要です。

まとめ

歯と治療器具

今回は、インビザラインを使用した部分矯正についてご紹介しました。

部分矯正で考えていても、症例によっては全顎矯正を行わないと思うような治療結果を得られないこともありますので、事前のカウンセリングで疑問点の残らないようにしましょう。軽度の歯列不正でも、治療することで口元の印象は大きく変わります。

今回の記事の内容を参考に、部分矯正の治療を検討してみてください。インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。