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インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と対処法を解説!

2023年8月28日
インビザラインを専用のケースに収納する

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明のマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法です。透明なので装置が目立たず、痛みを感じにくいことから人気が高まっています。

基本的にマウスピースをつけたまま過ごす治療なので「会話が問題なくできるのか」「滑舌が悪くなることはないのか」と不安を感じる人もいるでしょう。

今回は、インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因と、対処法を詳しく解説します。

インビザライン治療中は滑舌が悪くなる?

口を尖らせて考える女性

インビザラインは、違和感はあっても滑舌への影響は少ないといわれています。ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーを歯に固定するので、滑舌が悪くなったと感じる方が非常に多いです。

インビザラインで使用するマウスピースの厚さは0.5mm程度で、口内にフィットする設計になっているため、喋りにくいと感じることは少ないのです。

しかし、何もなかった口内にマウスピースが入るので、異物感・違和感から滑舌が悪くなったと感じることもあります。人前で話す機会が多い仕事をしている人などは、滑舌が悪くならないか気になるでしょう。

時間の経過とともに改善されるので、過度に心配する必要はありません。

インビザライン治療中に滑舌が悪くなる原因

机に置かれた?と虫眼鏡が書かれた木のブロック

滑舌が悪くなる原因として比較的多いのは、思い込みです。

マウスピースを装着したばかりのときや新しいマウスピースに交換したばかりのときは、特に違和感をおぼえやすいとされています。そのため、滑舌が悪くなったと感じることがありますが、実際にはそれほど変化していないことが多いです。

しかし、実際に滑舌が悪くなるケースもあります。具体的な原因は、以下のとおりです。

マウスピースに慣れていない

インビザラインで使用するマウスピースは0.5mm程度の厚みしかありませんが、上下の歯に装着すると1mm程度の厚みになります。

口内に髪の毛が入り込み、噛んで違和感をおぼえたことがある方もいるのではないでしょうか。非常に細い髪の毛を噛んだ違和感に気づけるほど、歯は敏感なのです。そのため、口内にマウスピースが入っている違和感に慣れるまでは、喋りにくい、滑舌が悪くなったと感じるでしょう。長くても1週間程度で慣れる方が多いです。

マウスピースと舌が接触する

滑舌が悪くなるのは、舌の動きが制限されたときです。インビザラインのマウスピースは0.5mm程度の厚みしかないので、舌の動きはそれほど制限されません。

しかし、口内の違和感に敏感な方もいるでしょう。マウスピースと舌が接触することが気になって、舌の動きを無意識に制限する場合があります。

口の中が乾燥している

特に、インビザラインを始めたばかりのときは、不慣れなためにマウスピースを装着すると口を少し開けることがあります。口が開いている時間が長いと、口の中が乾燥して舌の動きが悪くなり、滑舌が悪くなったと感じることにつながります。

マウスピースを適切に装着できていない

マウスピースをしっかりと装着できておらず、浮いたような状態になっていると、マウスピースに舌が触れて滑舌が悪くなることがあります。マウスピースが変形している場合も口内にフィットしないので、滑舌が悪くなるでしょう。

インビザライン治療中の滑舌が気になるときの対処法

体の横を指さして笑う女性

滑舌が気になるからと、マウスピースの装着時間を短くすることはやめましょう。計画どおりに矯正治療が進まなくなります。

滑舌が気になる場合の対処法は、以下のとおりです。

思い込みかどうか確認する

まずは、本当に滑舌が悪くなっているのか確かめましょう。

マウスピース装着中に、家族など身近な人に滑舌が悪くなっていないか尋ねてください。スマホで録音しながら文章を読み、録音した音声を聞くなどすると、滑舌が悪くなっているかどうか客観的に判断できます。

インビザラインに慣れる

インビザラインは違和感や痛みが少ない治療法とされていますが、まったく違和感がないわけではありません。インビザラインの装着時間を守り、時間の経過とともに慣れていきましょう。

異物感・違和感に慣れることで、滑舌も改善されることがあります。初めてインビザラインを装着したときや、新しいマウスピースに交換したときに出る違和感は、2〜3日で慣れることが多いです。長くても1週間で慣れるでしょう。

1週間以上経っても違和感がある場合は、マウスピースが変形している可能性や適切に装着できていない可能性があります。一度歯科医院を受診して、確認してもらってください。

会話のトレーニングをする

マウスピースを装着した状態で会話することに慣れましょう。

早く慣れたい場合は、マウスピースを装着したまま会話をする機会を増やしてください。

トレーニングの方法

意識して会話の機会を増やす以外にもトレーニング方法はあります。

一人のときでも、意識して文章を声に出して読むなどするとトレーニングになります。特に苦手な発音を、ゆっくりとはっきり声に出してみましょう。

影響を受けやすい発音は、サ行・タ行・ラ行・ナ行です。「さ・さ・さ」など苦手な発音を繰り返す、苦手な発音が入った単語を声に出すなどするとよいでしょう。例えば「魚」「ささみ」「ハサミ」「いぐさ」など、単語の前・真ん中・後ろに難しい発音が入っているものを、声に出して発音してください。

単語の発音に慣れたら、早口言葉にチャレンジしてもよいでしょう。早口言葉はマウスピースを装着していなくても難しいので、うまく言えなくても気にせずに、気軽にトレーニングしましょう。

<早口言葉の例>

・赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙(あかまきがみ あおまきがみ きまきがみ)

・生麦生米生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)

・此の竹垣に竹立て掛けたのは、竹立て掛けたかったから、竹立て掛けた(このたけがきにたけたてかけたのは たけたてかけたかったから たけたてかけた)

口をしっかり閉じる

マウスピース装着時に口を開ける癖がついている場合は、意識して口をしっかり閉じましょう。

口が開いていると、お口の中が乾燥して滑舌が悪くなります。口を開ける癖は、歯並びにも悪影響を与えます。インビザライン治療が終わったあとも口を開ける癖が改善されなければ、再び歯並びが乱れるかもしれません。

マウスピースをしっかり装着する

マウスピースを指で圧接しただけでは、しっかりと装着できていない可能性があります。

インビザライン治療の際は、チューイーというマウスピースを装着するための補助用具を手渡されることが多いでしょう。特に、アタッチメントという突起を歯につける場合は、手だけでは装着しづらいです。必ずチューイーを使ってマウスピースを装着しましょう。

うまく装着できない場合は、受診してマウスピースの装着方法を再度教えてもらってください。

マウスピースの状態を確認してもらう

マウスピースが変形しているかの判断はご自身では難しいので、歯科医院で確認してもらう必要があります。

チューイーを使って適切に装着しても、違和感・異物感があり、滑舌が気になる場合は、マウスピースの状態を確認してもらいましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて違和感が少なく、滑舌が悪くなることはほとんどありません。インビザラインは、話しにくさや滑舌が気になる方に適した矯正方法です。

インビザラインを使用して滑舌が悪くなったと感じるときは、思い込みや慣れていないことが原因の場合が多いです。なかなか慣れずに滑舌が気になり続ける場合は、歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインで歯が動いている気がしない?原因と対処法を徹底解説

2023年5月28日
オレンジ色の背景にマウスピースを持つ手

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピースを装着することで徐々に歯を動かし、歯列を矯正する方法です。

しかし「インビザラインの効果を感じられない……」「効果を感じられないけどどうしたらいいかわからない」などのお悩みを持つ方がいます。

今回は、インビザラインの仕組みや、効果を感じられない場合の理由、対処法などを詳しく解説します。インビザラインの効果についてお悩みや疑問をおもちの方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインの仕組み

マウスピースをはめる女性

なぜマウスピースを装着するだけで歯並びが変わるのか疑問に思う方もいるでしょう。まずは、インビザラインの概要と仕組みについて解説します。

インビザラインとは

インビザラインでは、マウスピース型の矯正装置を装着することで歯列矯正を行います。審美性が優れていること、日常生活の制限が少ないことから近年注目されている歯科矯正のひとつです。

インビザラインの仕組み

インビザラインで歯列矯正ができる原理は、ワイヤー矯正と変わりません。歯を支えている歯槽骨や歯根膜に力を加えることで、歯と歯の間にスペースを作り出していきます。歯根膜がもつ、ある程度の厚みを保とうとする性質を利用して徐々に歯を理想の場所へ動かすのです。

インビザラインでは、iTeroとよばれる3Dスキャナーで口腔内を撮影し、歯並びや噛み合わせなどの情報を得ることができます。得た情報をもとに矯正後の歯並びをシミュレーションし、一人ひとりに合わせたマウスピースを作製することが可能です。

ワイヤー矯正では、U字に装着したワイヤーがもとに戻ろうとする力を利用して矯正を行います。そのため、歯の状態を定期的に確認しながらワイヤーの締め方を微調整する必要があるのです。

一方、インビザラインでは数十個のマウスピースを定期的に交換することで歯列矯正を行います。数十個のマウスピースは、もとの歯列に対して少しずらして作製されており、ずれによって一定の圧力がかかることで歯が動いていくのです。

マウスピースは約10日~2週間で次のものに交換します。1枚のマウスピースで動かせるのは約0.25mmで、少しずつ歯を動かしていくため痛みや不快感が少ないとされているのです。

効果が感じられない理由

顎に手を当てて悩む女性

インビザライン治療をしていても、効果が感じられないと不安に思う方がいます。効果が感じられない理由を解説します。

歯が少しずつ動くため効果を感じにくい

1枚のマウスピースでは約0.25mmしか歯が動きません。インビザラインでは少しずつ歯を動かすため、治療開始から半年ほどは効果を感じられない方が多いです。

しかし、マウスピースを交換するたびに歯列が整うことを実感できるでしょう。治療期間は約2〜3年といわれていますが、終わりが近づくと理想の歯並びに近づきます。

マウスピースの装着時間を守っていない

インビザラインでは、マウスピースは1日20〜22時間装着することが推奨されています。常に一定の圧力をかけることが重要なため、食事や歯磨きのとき以外は装着することが基本です。

マウスピースの装着時間を守れていないと、歯列矯正が予定どおりに進まず効果を感じにくくなります。

適切な時期にマウスピースを交換していない

マウスピースは約10日~2週間使用したあと、次のマウスピースに交換します。患者さまに合わせてスケジュールが立てられているため、スケジュールどおりに交換していくことが重要です。

交換時期が守られていないと、歯列矯正がスムーズに進まず効果を感じにくくなるでしょう。

マウスピースの装着方法が誤っている

装着方法が誤っており、マウスピースが歯にフィットしていないと、治療効果が出にくくなります。

指導されたとおりにマウスピースを装着することが大切です。

マウスピースが破損している

破損したマウスピースを装着すると、本来よりも密着性が低下し矯正力に影響を及ぼします。

密着しないと一定の圧力が歯にかからない、理想の力の向きと違う方向へ圧力がかかるなどの問題が起きるのです。そのため、マウスピースが破損した場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

治療計画が適していない

インビザラインでは、クリンチェックとよばれるソフトを使用して治療計画を立てます。大まかな治療計画をコンピュータが作成し、作成された治療計画を歯科医師が確認して修正を行います。

修正が行われない場合や、歯科医師が行った修正が不適切な場合は、治療効果を感じにくいです。コンピュータを使用するためどの歯科医院でも同じ効果を得られると思う方もいるかもしれませんが、歯科医師の腕によって矯正の進み方や仕上がりに差が出るといえるでしょう。

虫歯や歯周病がある

矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病は治療する必要があります。矯正治療の途中で虫歯や歯周病になった場合、虫歯の治療を優先することによって矯正治療が遅れる可能性があります。

治療が遅れると、効果を感じるまでに時間がかかるでしょう。

効果が感じられない場合の対処法と注意点

注意マークが書かれた黒板を掲げる女性

インビザラインの効果を感じにくいとされる原因を説明しました。次に、効果が感じられない場合の対処法と注意点を説明します。

しっかり調べて歯科医院を選択する

受診する歯科医院はしっかりと選びましょう。

先述したように、インビザラインでは、同じソフトを使用していても歯科医師の腕によって効果が左右されることがあります。受診前にホームページを確認する、電話で問い合わせをするなど、インビザラインを得意とする歯科医院を探すことが大切です。

マウスピースの装着時間と交換時期を守る

マウスピースの装着時間や交換時期を守らないと、治療計画から逸脱して効果を感じにくくなります。そのため、歯科医院で指示された内容をしっかりと守る必要があります。1日20〜22時間マウスピースを装着するよう徹底することや、マウスピースの交換時期を忘れないようカレンダーに記入するなど、工夫して矯正治療に取り組みましょう。

インビザラインではマウスピースの交換ごとに受診する必要はなく、来院回数が少ないため、自分でしっかりとマウスピースを管理することが重要です。

破損・紛失した際はすぐに連絡する

装着しているマウスピースを破損・紛失した場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

破損したマウスピースをそのまま装着すると、口腔内を傷つけることや、間違った方向へ圧力をかけることにつながるため避けましょう。早めに歯科医院に相談することで、治療の遅れを防ぐことができます。

口腔ケアを徹底する

矯正治療の途中で虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を行うことになるでしょう。

治療によっては歯の形が変わってマウスピースが合わなくなり、治療を遅らせる原因となります。マウスピースを清潔に保てるよう飲食の際は外す、歯磨きの際に歯間ブラシやフロスを使用するなど、虫歯予防に努めることが大切です。

装着時にチューイーを使用する

マウスピースがしっかりとフィットしていないと、治療効果が発揮されません。

マウスピース装着時にチューイーとよばれる棒状の道具を使用することで、マウスピースの浮きを防ぐことができます。チューイーをガムのように10分程度正しく噛むだけで、マウスピースが歯にフィットします。

まとめ

マウスピースを両手で持って前に出す女性

今回は、インビザラインで効果が感じにくくなる原因や対処法について解説しました。

来院回数が少なく自己管理が重要な治療ですが、適切に治療を続けていくことで理想の歯並びを手に入れることができます。インビザラインでは治療後の歯並びも画像で確認することができるため、それをモチベーションに日々の治療に励みましょう。

この記事を参考に、インビザラインの仕組みを理解し、効果が実感できるまでに時間がかかることを知っておきましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインでブラックトライアングルができる?リスクと対処法!

2023年4月19日
右手でマウスピースをはめる女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインなど歯列矯正を行うと「ブラックトライアングル」と呼ばれるすき間ができるケースがあります。歯並びを整えて美しい見た目を手に入れたい方にとって、すき間ができてしまうのは大きなデメリットといえるでしょう。

なぜブラックトライアングルが現れてしまうのか、またブラックトライアングルは治すことができるのか、インビザライン矯正中の方や検討中の方にとって気になる内容だと思います。

そこで今回は、ブラックトライアングルの概要と、インビザラインでブラックトライアングルができる原因や対処法について解説します。

ブラックトライアングルとは

歯を見せて笑っている女性の口元

「ブラックトライアングル」とは、歯と歯の間にできる三角形のすき間のことです。

歯は根元に近づくほど幅が狭くなり、歯の根元部分は隣接歯と触れ合うことなく離れています。通常、そのすき間を埋めるように歯茎が覆っているので、歯と歯の間にはすき間はみられません。ブラックトライアングルは何かしらの理由で、歯と歯のすき間を埋めていた歯茎が下がることが原因で現れます。

主な理由として挙げられるのが、加齢や歯周病で顎の骨が痩せてしまい、歯茎が下がってしまうケース、誤ったブラッシング方法で歯茎が傷付き薄くなってしまうケースです。歯周病や誤ったブラッシング法は、ご自身のケア次第で回避できるでしょう。

なお、ブラックトライアングルは臼歯部にも現れますが、主に前歯にできたすき間を指すことが多いです。

ブラックトライアングルがあることによって起こるリスク

肩をすくめ両手を左右に広げながら困った顔をしている女性

ブラックトライアングルがあることで、どのようなリスクが起こるのでしょうか。

結論から述べると、ブラックトライアングルが現れても歯や口内の健康や機能面に悪影響はありません。

しかし、ブラックトライアングルがあることで起こるリスクとして、以下の3点が挙げられます。

・審美性が悪い
・食べ物が挟まりやすく汚れが残りやすい
・発音に支障がでる

以下に解説していきます。

審美性が悪い

ブラックトライアングルは、審美面が劣ってしまうリスクがあります。

すき間が大きければ大きいほど審美性が劣ってしまうので、他人の目が気になってしまう方が多いでしょう。どの程度気にするかは個人差がありますが、健康面や機能面に悪影響はないので、気にしすぎないようにすることも大切です。

食べ物が挟まりやすく汚れが残りやすい

ブラックトライアングルは歯と歯の間にすき間ができるので、食べ物が詰まったり汚れが残ったりしやすくなります。

食べカスやプラークが残ったままになっていると、虫歯や歯周病の原因になり、さらに歯茎が下がってしまう悪循環が起こるリスクが高いです。ブラックトライアングルに汚れが残らないように、ブラッシング時には、デンタルフロスや糸ようじ・歯間ブラシで除去する習慣を付けましょう。

発音に支障がでる

ブラックトライアングルが大きい場合、発音に支障がでる可能性があります。

ブラックトライアングルのすき間から空気が漏れてしまい、正しい発音にならないことが原因です。特に「サ行」は前歯に空気を送り込んで発音するので、歯と歯の間に大きなすき間があると、うまく発音できません。歯と歯の間にすき間があると、サ行のほかにも、タ行やナ行なども影響を受けやすいといわれています。

インビザラインでブラックトライアングルができる?

ピンクのプラスチックケースにきちんとしまわれているマウスピース

ブラックトライアングルは、インビザラインをはじめ、歯列矯正を行った際にできるケースがあります。

しかし、インビザラインや歯列矯正を行うと必ずしもできるわけではありません。インビザラインでブラックトライアングルが現れる理由は、大きく2つあります。

・もともと顎の骨が少なかった
・歯周病が改善された

詳しく解説していきます。

もともと顎の骨が少なかった

歯並びが悪く歯が重なって生えている部分は、あごの骨が少なく不十分なケースが多いです。

インビザラインで歯並びを整えると、もともとあごの骨が少ない部分にも歯が並びます。あごの骨の位置にともなって歯茎の位置も変化するので、結果として歯茎が下がりブラックトライアングルが現れてしまうのです。

歯並びの状態からブラックトライアングルになるリスクは、ある程度予想できるので、気になる方は歯科医師に相談しましょう。

歯周病が改善された

歯並びが悪く慢性的な歯周病で歯茎が腫れているケースでは、インビザラインで歯並びを整えることでブラックトライアングルが現れてしまう可能性があります。

歯並びや噛み合わせが悪い部分は、ブラッシングが不十分になりやすく、磨き残しがあるケースが多いです。慢性的に磨き残しがある部分は、歯周病に罹患して歯茎が炎症を起こし、腫れてしまいます。

インビザラインで歯並び・噛み合わせを整えると、ブラッシングで簡単にプラークを除去できるようになるでしょう。口内が清潔になれば、歯周病は改善され歯茎の腫れが解消されます。結果として歯茎が下がるので、歯と歯の間にすき間が生じてブラックトライアングルが現れやすくなります。

インビザラインでブラックトライアングルができてしまったら

歯科の治療室で患者に歯の模型を使いながら説明する医師

ブラックトライアングルが一度できてしまうと、もとの状態にまで改善することはほぼありません。ブラックトライアングルは、あごの骨の減少が原因で現れます。一度減少してしまったあごの骨を回復させる治療法はないので、あごの骨が減少しないように気を付けることがブラックトライアングルを予防するポイントです。

インビザラインでブラックトライアングルにならないためには、インビザライン治療中のブラッシング方法も大切です。歯並びに合った適切なブラッシングを行って口内を清潔に保ち、歯周病を予防すれば、歯茎の炎症を抑えられます。

インビザラインでブラックトライアングルになるリスクは、歯周組織の状態やもともとの歯の乱れ方によって異なります。ブラックトライアングルにならないか不安がある方は、インビザライン治療前に口内を確認してもらい、歯周組織や歯並びの状態からリスクが高いのか、歯科医師にチェックしてもらいましょう。

万が一、インビザラインでブラックトライアングルが現れてしまった場合、以下の方法ですき間を目立ちにくくすることが可能です。

IPRを行う

IPRとは、歯と歯の間をわずかに削り、歯が動くスペースを確保する治療法です。通常、歯列矯正で歯が並ぶスペースが不足している際に適応されます。

IPRを利用して、歯と歯の間を削り歯列矯正で歯を寄せて整えれば、ブラックトライアングルが目立ちにくくなることが期待できるでしょう。

歯肉移植を行う

外科的処置が必要ですが、歯肉移植でブラックトライアングルを改善させる方法があります。

歯肉移植は、上あごの歯茎を採取して、ブラックトライアングルがある部分に移植する治療法です。歯茎を切り取った部位は自然に再生して、もとの状態に戻ります。歯茎を必要な分だけ移植するので、すき間が埋まり、美しい見た目を手に入れることができるでしょう。

ただし、歯肉移植を行っても、あごの骨の位置は少ないままなので、時間が経つと再びブラックトライアングルが現れるリスクがあります。

まとめ

歯科で口を大きく開けて治療を受けている女性

ブラックトライアングルは、歯と歯の間にできる三角形のすき間を指します。加齢や歯周病などであごの骨が痩せてしまうことが直接的な原因です。なかには、歯列矯正の影響でブラックトライアングルができる場合もあります。

ブラックトライアングルは、審美性が大きく失われるデメリットはありますが、健康面や機能面に問題はありません。審美性の悪さから改善を望む方が多いですが、一度できてしまったブラックトライアングルは、もとの状態に戻すことができません。そのため、ふだんからブラックトライアングルができないように予防していくことが重要です。

万が一、ブラックトライアングルができてしまい改善させたい場合は、IPR法や歯肉移植で目立ちにくくすることは可能です。インビザラインの影響でブラックトライアングルにならないか不安がある方は、歯科医院を受診して歯周組織や歯並び・噛み合わせを確認してもらい、リスクがどの程度あるのか判断してもらうとよいでしょう。

ブラックトライアングルについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。