Tag Archives: 歯磨き

妊娠して膨らんだお腹を支える女性

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられる?注意点も解説!

2023年7月20日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられます。

ただし、妊娠中は虫歯や妊娠性歯肉炎などになりやすいため、口腔ケアやインビザラインのお手入れを丁寧に行う必要があるでしょう。

今回は、妊婦さんがインビザライン治療を受ける際の注意点などを解説します。

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられる?

椅子に座ってお腹をさすりながら考え込む妊婦

インビザラインはマウスピース型の矯正装置で、装着や調整時に母体や胎児に大きな負担をかけるような処置はありません。そのため、妊婦さんでもインビザライン治療は受けられます。また、インビザライン矯正はワイヤー矯正に比べて痛みやストレスが少なく、必要なときには装置を簡単に取り外すことが可能です。

矯正治療中は経過観察のため、定期的に歯科医院に通院する必要があります。インビザラインはワイヤー矯正と比べて、通院頻度が少ないことが特徴です。

インビザラインは矯正治療の初期段階で、すべてのマウスピースを作成します。自宅で治療スケジュールに従ってマウスピースを交換するため、頻繁な通院が不要なのです。ワイヤー矯正の場合、通院の頻度は1か月に1回程度であるのに対し、インビザラインの通院は2か月に1回程度です。妊娠期間中の心身への負担が大幅に軽減されるでしょう。

インビザライン治療は、口腔内や装置のお手入れが簡単です。

妊娠中の女性は、つわりの影響やホルモンバランスの変化により、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、つわりで歯磨きが難しくなる方や、水を飲むことすら難しくなる方も珍しくありません。口腔内が乾燥すると、口内が不衛生になりやすいです。

しかし、インビザラインのマウスピースは取り外しが可能で、ふだんどおりに歯磨きを行うことができます。マウスピースも洗浄可能なため、口内を清潔に保つことができるでしょう。妊娠性歯肉炎など、妊婦さん特有の疾患の予防にもつながります。

妊婦さんがインビザライン治療を受ける場合に注意すること

キラキラの背景で机の上に置かれrた!マーク

妊婦さんはホルモンバランスが乱れ、妊娠性歯肉炎になりやすいです。また、つわりなどの影響で、ふだんどおりに歯磨きができなくなることもあり、感染症にかかりやすいといえるでしょう。

妊婦さんがインビザライン治療を受ける場合に注意することをご説明します。

口腔ケアを念入りに行う

妊娠中にインビザライン治療を受ける場合、口腔ケアを念入りに行う必要があります。

「妊娠中に虫歯が増えた」という体験談を耳にすることは少なくありません。つわりがひどい場合や食べづわりで頻繁に間食をすることが原因で、歯磨きが十分に行えないことや、食べ物が長時間口内にとどまります。口の中が酸性の状態が続き、虫歯が進行するのです。

虫歯は、一度進行すると治療が難しく時間がかかるうえ、痛みが伴うことも多いです。妊娠中という特殊な期間であることを考慮すると、心身への負担が大きくなることでしょう。

虫歯の治療には麻酔を使用する場合もあり、麻酔が胎児に影響を及ぼす可能性もあります。さらに、母体が虫歯になると、出産後の赤ちゃんへ虫歯菌が移るリスクが高まるため注意が必要です。

妊娠中は、女性ホルモンのバランスの変化や歯磨きが難しいなどの理由から、歯茎が炎症を起こしやすいです。妊娠性歯肉炎のリスクも高まります。

妊娠性歯肉炎では、歯茎が赤く腫れる、出血するなどの症状があらわれます。初期段階であれば、丁寧なブラッシングによって改善可能ですが、放置すると歯周病に進行する可能性もあるため、早めに対応することが重要です。

妊婦さんは感染症になりやすいことを考慮すると、妊娠中のインビザライン治療では口腔ケアが非常に重要といえるでしょう。念入りな歯磨きやデンタルフロスの使用、正しいブラッシング方法の確認など、基本的な口腔ケアをしっかりと行うことが必要です。口内環境を良好に保つための飲食や、歯科医師の定期的なチェックも重要といえます。

健康な口内環境は自身の健康だけでなく、赤ちゃんの健康にも影響するため、しっかりとケアすることが大切です。

吐き気が強い場合はマウスピースの装着を中断する

妊娠中は、ホルモンバランスの変動によってつわりが発生する方が多いです。一部の女性においては非常に強い吐き気や嘔吐を伴うことがあり、日常生活を送ることさえ困難な状態になります。

つわりがひどい状態では、マウスピースを装着することが吐き気を誘発する可能性があるでしょう。吐き気が強いときにマウスピースを装着していると、嘔吐の際に歯やマウスピースにダメージを与えるおそれがあります。嘔吐物に含まれる胃酸が歯に触れることで、エナメル質が溶ける可能性があり、虫歯につながるかもしれません。マウスピースも胃酸の影響で変形する可能性があります。

つわりによる吐き気が強い場合は、無理せずマウスピースの装着を一時的に中断しましょう。マウスピースの装着を中断する際は、必ず担当の歯科医師に症状を伝え、適切なアドバイスを受けてください。

インビザライン治療は自己管理が大切ですが、妊娠中においては体調を優先しながら柔軟に対応することが重要です。

妊娠中のインビザライン治療に関する疑問

妊娠して膨らんだお腹に?が書かれたメモを貼る

妊娠中は、赤ちゃんへの影響も考慮しなければならないため、麻酔やレントゲン撮影を行ってもよいのか疑問に思う方も多いでしょう。妊娠中のインビザライン治療に関する疑問を解説します。

麻酔はできる?

妊娠中の麻酔は、時期によっては可能です。

妊娠中に麻酔を行う際は、妊娠5~8か月の間が最適とされています。妊娠初期では、胎児への影響を考慮し、行わないほうがよいでしょう。妊娠後期では、早産のリスクを避けるために麻酔は行わない場合が多いです。

インビザライン治療中に抜歯や虫歯治療が必要になった場合、処置を行うタイミングは慎重に考えなければなりません。妊娠中にインビザライン治療を行う際は、産婦人科医と歯科医の連携のもとで進めることが望ましいです。

レントゲンは撮っても大丈夫?

インビザライン治療を始める前の検査・診断では、歯や顎の骨の状態を調べるためにレントゲン撮影を行います。レントゲンの撮影は矯正治療全般に共通するプロセスであり、インビザライン治療に限ったことではありません。

妊娠中のレントゲン撮影は、基本的に問題ないとされています。歯科医院で行うレントゲン撮影による放射線被曝量は極めて少なく、赤ちゃんに影響を及ぼすことはまずありません。また、レントゲン撮影時には、防護エプロンを着用します。防護エプロンにはX線を遮断し、被曝から母体と胎児を守る機能があります。

全口腔のレントゲンを撮影するのは、治療開始時に2枚程度です。治療途中で、必要に応じて小さなレントゲンを数枚撮影することもありますが、これらも同様に赤ちゃんに影響を与えるものではありません。

しかし、妊婦さんは心身ともにデリケートな状態であり、理論的には安全だと理解していても不安を感じる方もいるでしょう。不安を感じる場合は、無理をせず産後にインビザライン治療を開始するとよいでしょう。

妊娠中に大切なのは、心身の負担を最小限に抑えることです。治療への意欲と安心感を保つためにも、自分自身の感情を尊重することが重要です。

服薬できる?

インビザライン治療では、服薬の必要は基本的にはありません。

しかし、抜歯や虫歯治療が必要になった場合は、薬を服用しなければいけないことがあります。また、稀に矯正治療に伴う痛みを和らげるために痛み止めが処方されることもあります。

薬を必要とする状況が生じた場合には、妊娠していることを必ず歯科医師に伝えてください。妊娠中でも安心して服用できる薬を選択してもらえます。

ただし、妊娠初期は胎児へ影響を及ぼす可能性があるため、薬の服用は避けたほうがよいとされています。

インビザライン治療がストレスに感じる場合は

インビザラインを持って掲げる女性の手

妊娠期間は、体調の変化が激しく、精神的にも不安定になる時期です。つわりや貧血などに悩まされることも多く、インビザライン矯正治療がストレスになることもあります。ストレスを感じる場合は、無理をせず治療を一時中断することも検討しましょう。

ただし、治療の中断は自己判断で行わないでください。必ず担当の歯科医師に相談しましょう。

歯科医師とのコミュニケーションを通じて、残っているマウスピースの管理方法や今後の治療の流れなど、適切な計画を立てることが重要です。インビザライン矯正は高額な費用がかかる治療なので、しっかりと中断する際の方針を決定しましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられますが、妊娠中は虫歯や妊娠性歯肉炎などの感染症にかかりやすいため、口腔ケアを入念に行う必要があります。また、インビザライン治療では事前にレントゲン撮影での検査が必要ですが、基本的に赤ちゃんへの影響はないとされています。麻酔や薬は、時期を考慮すれば使用可能です。

妊娠中は身体的にも精神的にも不安定になりやすい時期なので、可能であれば出産を終えてからインビザライン治療を始めるとよいでしょう。妊娠中は、ご自身の心身の健康を最優先することが最も大切です。

インビザライン治療を受けている妊婦さんで矯正によるストレスを感じている場合は、矯正を中断することを検討してもよいでしょう。インビザライン治療の継続が難しいと思った場合は、歯科医師に相談して今後の対応や治療方針を決めましょう。

妊娠中のインビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

机の上に置かれたマウスピースと白いケース

インビザラインを装着したまま食事しても大丈夫?飲食時の注意点!

2023年6月18日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「インビザライン治療中の食事はマウスピースを外したほうがいい?」「お菓子やジュースはつけたままでも大丈夫?」などの疑問をもったことがある方はいませんか。

インビザライン矯正中に飲食をしたい場合は、必ずマウスピースを外しましょう。水を飲むとき以外は外さなければいけません。

今回は、インビザライン治療中の飲食の注意点を解説します。注意点を守らず飲食をすると、マウスピースの破損などが起きて治療が停滞し、余計な時間と費用がかかる可能性があります。正しい知識を身につけ、スムーズに治療を進めましょう。

インビザラインを装着したまま食事しても大丈夫?

顎に手を当てて悩むインド人女性

マウスピースを外して食事をしなければいけない理由は、以下のとおりです。

・虫歯のリスクが高まる

・マウスピースが着色する可能性がある

・マウスピースが破損する可能性がある

ひとつずつ解説します。

虫歯のリスクが高まる

インビザライン治療中にマウスピースをつけたまま食事をすると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯とマウスピースの間に食べかすが入り、細菌が繁殖して虫歯や歯周病の原因を作るからです。

また、マウスピースを装着したまま飲食をすると、唾液が口の中に行きわたりません。唾液には口の中を殺菌する作用があるため、唾液が行きわたらないと口の中の雑菌の繁殖を防げず、不衛生な状態になります。

虫歯ができると、治療を優先するために矯正治療を一時中断する必要があり、当初の矯正計画より時間を要する場合もあります。計画どおりに矯正治療を進めるために、必ずマウスピースを外して食事をしましょう。

マウスピースが着色する可能性がある

マウスピースをつけたまま食事をすると、装置に食べ物の色素がつき黄ばみの原因となります。インビザライン矯正のマウスピースは透明な素材でできているため、着色すると目立つでしょう。特に、カレーやコーヒー、トマトソースなどは色素が濃く着色しやすいため注意が必要です。

また、マウスピースを装着したまま食事をして色素が付着した状態で過ごすと、マウスピースに残った色素によってアタッチメントや歯が着色する可能性があります。

目立たずに矯正できる審美性の高さからインビザライン矯正を選ぶ人も少なくありません。着色するとマウスピースを装着していることがわかりやすくなるため、マウスピースが着色しないように外して食事をしましょう。

マウスピースが破損する可能性がある

マウスピースを装着したまま食事をすると、変形やひび割れなどの原因となります。

インビザライン矯正のマウスピースは、ポリウレタンなどのプラスチックで作られており、厚さが0.5mm程度しかないため、食べ物を噛む強い力には耐えられません。マウスピースが破損すると矯正に必要な力が加えられず、効果が弱まります。マウスピースを作り直すための時間が必要になり、治療が予定どおりに進まなくなるでしょう。

インビザライン治療中の飲食で気を付けること

友達とランチを楽しむ女性

インビザライン治療中の飲食で気を付けるべきことは、以下の3つです。

・外したマウスピースは専用ケースで保管する

・食後は必ず歯磨きをする

・マウスピースは食後に必ず再装着する

ひとつずつ解説します。

専用ケースで保管する

飲食事に外したマウスピースは、必ず専用ケースで保管しましょう。

ティッシュや紙ナプキンなどに包んで保管すると、誤って捨てる場合や、強い力が加わって破損する場合があります。マウスピースを紛失した場合も作り直しが必要になり、余計な時間と費用がかかるため、外したらケースで保管することを習慣化しましょう。

食後は必ず歯磨きをする

食後にマウスピースを装着する際は、必ず歯磨きをしてください。

歯磨きをせずマウスピースを装着すると、歯とマウスピースの間に残った食べかすから雑菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となります。また、カレーやコーヒーなどの色素の濃いものを飲食したあとは、歯に残った色素でマウスピースが着色する可能性があります。外出先などで歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュで口の中を清潔にしてから装着しましょう。

マウスピースは食後に必ず再装着する

食前に外したマウスピースは、食後に必ず再装着しましょう。

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20〜22時間以上装着しなければいけません。装着時間が短いと矯正の効果が十分にあらわれず、治療計画に遅れが生じるでしょう。また、噛み合わせが悪くなる可能性や歯茎が露出する可能性もあります。家族に声をかけてもらう、リマインダーを活用するなど、マウスピースの装着忘れを予防しましょう。

インビザライン治療中に控えたほうがよい食べ物

びっくりマークが書かれた積み木を持つ手

インビザライン治療中に控えたほうがよい食べ物は、以下の2つです。

・硬い食べ物

・粘着性のある食べ物

ひとつずつ解説します。

硬い食べ物

インビザライン矯正中は、せんべいやフランスパンなどの硬い食べ物を避けましょう。

矯正治療では、顎の骨に埋まっている歯を動かすため、歯が不安定で敏感な状態になります。特に、マウスピースを交換して間もない時期は、痛みを感じやすいです。硬いものを食べるときは、小さく切るなど工夫しましょう。

粘着性のある食べ物

餅やキャラメル、ガムなどの粘着性のある食べ物も控えましょう。

マウスピースを外して食べるため問題ないと考える方も多いですが、粘着性のある食べ物は歯の表面に残りやすいです。ガムなどを食べたいときは、マウスピースを外してキシリトールガムを噛むとよいでしょう。

インビザライン治療中に控えたほうがよい飲み物

机の上に置かれた、温かい飲み物が入った2つのカップ

インビザライン治療中は、水や無糖の炭酸水であれば装置をつけたまま飲んでも問題ありません。控えたほうがよい飲み物もあるため注意しましょう。

控えたほうがよい飲み物は、以下の3つです。

・熱い飲み物

・色素が濃い飲み物

・甘い飲み物

ひとつずつ解説します。

熱い飲み物

インビザライン治療中は、マウスピースをつけたまま熱い飲み物を飲むのは控えましょう。高温によってマウスピースが変形する可能性があります。

マウスピースをつけたまま飲めるのは、冷たい水や常温の水だけです。熱いお茶や白湯を飲みたい場合は、マウスピースを外してから飲みましょう。

色素が濃い飲み物

コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素が濃い飲み物も、マウスピースを外してから飲んでください。マウスピースが着色する可能性があり、インビザラインのメリットである審美性が損なわれます。

色素が歯についたまま再装着すると、マウスピースに着色する可能性があるため、コーヒーなどを飲んだあとは必ず歯磨きをしてから再装着してください。

甘い飲み物

ジュースやスポーツドリンクなどの甘い飲み物は避けましょう。糖分が多量に含まれているため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

特に、インビザライン治療中は口の中の唾液の循環が悪くなり、殺菌作用が弱まるため、ふだんより虫歯になりやすい状態です。スポーツのときも水を飲むのが好ましいですが、運動量が多くやむを得ない場合は、主治医に相談してください。

まとめ

マウスピースを両手で持って笑う女性

今回は、インビザライン治療中の飲食時の注意点について解説しました。

インビザライン治療中は、必ずマウスピースを外して飲食を行い、破損や着色を防ぎましょう。マウスピースを外した際は、紛失や破損を防ぐために専用ケースで保管し、食後は歯磨きしてから再装着してください。

また、マウスピースが破損する可能性があるため、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けましょう。熱い飲み物や甘い飲み物、色素の濃い飲み物も、マウスピースの破損や着色につながる可能性があります。

慣れるまでは食事のたびにマウスピースを着脱するのが手間に感じますが、習慣化すると意識せずに行えるようになります。正しい知識と習慣を身に着け、きれいな歯並びを目指しましょう。

インビザライン矯正についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインを装着する女性の口元

インビザラインの装着時間が20時間以下だとどうなる?

2023年6月4日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に治療計画を立てています。そのため、マウスピースの装着時間が20時間以下の場合、うまく治療が進まず、理想の歯並びにならないかもしれません。

今回は、インビザラインの装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響について解説します。インビザラインの装着時間を守る方法もあわせてご紹介しますので、インビザライン治療中の方やインビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインを手に持って空に掲げる

インビザラインとは、透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法です。

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットにワイヤーを通して力を加えることで歯を動かす治療法ですが、インビザラインは薄くて透明なマウスピースを何枚も交換して徐々に歯を動かします。そのため、違和感や痛みが少なく、矯正治療中でも目立つことはありません。自分の好きなタイミングで取り外せるので、治療中でも食事や歯磨きがふだんどおり行えることもメリットです。

適切な装着時間

マウスピースを手に持ってもう一つのマウスピースをはめる女性

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに患者様自身でマウスピースを交換して治療を進める矯正治療です。そのため、食事や歯磨きが終わったら、すぐにマウスピースを装着しなければいけません。

しかし、外食などで装着時間が20時間以下になることもあるでしょう。ふだん装着時間を守っているなら、たまに装着時間が短い日があっても問題ない場合が多いです。マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続いたり、1日マウスピースを装着し忘れたりすると、治療が計画どおりに進められなくなるかもしれません。

インビザライン治療を計画どおりに進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切なタイミングでマウスピースを交換することが重要です。

装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響

モヤモヤを浮かべて悩む女性

マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続くことで起こる悪影響は、以下の4つです。

治療期間が延びる

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に、治療計画を立てています。装着時間が短い日が続くと、計画どおりに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があります。

治療がうまく進まないことで「お金をかけたのに思っていた歯並びにならなかった」など、インビザライン治療を受けたことを後悔するかもしれません。

インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠です。理想の歯並びを手にいれるために、マウスピースの装着時間を守りましょう。

噛み合わせが悪くなる

マウスピースの装着時間が短いことで、うまく歯が動かず、噛み合わせが悪くなることがあります。インビザライン治療で一時的に噛み合わせが悪くなっても、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に交換をしていれば噛み合わせもよくなるはずです。

インビザライン治療中は、マウスピースの装着時間が20時間以下にならないように注意しましょう。

歯が後戻りする

後戻りとは、インビザライン治療によって動いた歯が、もとの位置に戻ってしまうことです。マウスピースの装着時間が短いほど、歯が後戻りしやすくなります。

マウスピースをつけ忘れた日がある場合や、極端にマウスピースの装着時間が短い場合は、治療前の歯並びに戻ることもあるため注意が必要です。

歯根が露出する

マウスピースの装着時間が短いにも関わらず、交換時期だからといって新しいマウスピースを装着すると、強い力がかかりすぎて歯茎が下がることがあります。

インビザラインは、もとの歯並びから少しずらしてマウスピースを作成し、ずれによって歯に圧力をかけることで歯を動かします。圧力によって歯の周りの歯根膜が引っ張られ、歯の周りの骨が溶け始めるのです。徐々に骨が溶けてできたすき間に歯が移動することで歯並びを整えるのがインビザライン矯正です。

マウスピースの装着時間を守らず、歯があまり動いていない状態で次のマウスピースを装着すると、歯にかかる圧力が強すぎることで、歯が痛くなったり歯の根っこが露出したりするなどのトラブルが起きる可能性があります。

装着時間を守るための方法

123と書かれた積み木を並べる

インビザラインのマウスピースを1日20~22時間以上装着しなければいけないとわかっていても、難しい場合もあるでしょう。

マウスピースの装着時間を守る方法を3つご紹介します。

食事の時間を決める

インビザラインは、食事や歯磨き以外のほとんどの時間、マウスピースを装着していなければいけません。毎日決まった時間に食事と歯磨きを行い、すぐにマウスピースをつけると装着忘れを防ぐことができるでしょう。

また、仕事や学校など家を出るまでに時間の余裕がないと、マウスピースをつけ忘れて出かけてしまうかもしれません。ふだんから早寝早起きをするなど、規則正しい生活を心がけることで、マウスピースの装着忘れを防止できるだけでなく、健康的な生活が送れるでしょう。

リマインダー機能を活用する

リマインダーとは、予定の時間を知らせる、スケジュールを管理するなどができる機能です。例えば、食事の際などにマウスピースを外したときは、リマインダーを設定しておくことでマウスピースの装着忘れを防げるでしょう。

インビザラインの装着時間を管理したり、交換時期を知らせてくれたりする便利なアプリもあります。マウスピースの装着を忘れることが多い方やマウスピースの装着時間が20時間以下になることが多い方は、リマインダー機能やアプリを活用しましょう。

1つ前のマウスピースを保管しておく

マウスピースを外出先で失くす、破損するなどのトラブルは珍しいことではありません。マウスピースが破損・紛失した場合、作り直しに時間がかかって治療が長引くだけでなく、追加の費用がかかる場合もあります。

外出する際は、1つ前に使っていたマウスピースを携帯するとよいでしょう。万が一マウスピースを失くした場合でも、1つ前のマウスピースを装着することで、歯が後戻りするのを防げます。

また、マウスピースを外したあとにティッシュなどで包むと、破損や紛失の原因になります。マウスピースを外したときは、マウスピースケースにいれて保管しましょう。

まとめ

マウスピースを両手で持つ長髪の女性

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、目立つことなく矯正治療を行えます。また、自分の好きなタイミングで取り外しができることも大きなメリットです。

しかし、マウスピースの装着時間が短いと、計画どおりに治療が進まず、理想の歯並びにならない、歯が後戻りするなどのトラブルが起きるかもしれません。

マウスピースの装着時間は、1日20~22時間以上が推奨されています。装着時間を守るには、決まった時間に食事をし、食後はすぐに歯を磨いてマウスピースを装着するように注意しましょう。スマートフォンのリマインダー機能や便利なアプリを活用するのもよいでしょう。インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠といえます。

理想の歯並びを手にいれるために、できるかぎりマウスピースの装着時間が20時間以下にならないように努めましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

絨毯の上にある2つのマウスピース

インビザライン治療を行うと痩せる?その理由とそのほかのメリット

2023年5月7日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、歯並びを矯正するための治療として知られていますが、インビザライン治療を行うと痩せるという話があるのはご存じでしょうか。

今回は、インビザライン治療を行うと痩せる理由や、インビザライン治療のメリットについて解説します。

インビザライン治療を行うと痩せる?

頭に?を浮かべて悩む女性

結論から述べると、インビザライン治療で痩せることはあります。

しかし、インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療であり、痩せるための治療ではないことを認識しましょう。

体重の増減は、日頃の摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。後述しますが、インビザライン治療中は、間食などが減少し、摂取カロリーが少なくなるため痩せることが多いです。矯正治療中、摂取カロリーに変化がなければ、痩せることはありませんので注意しましょう。

インビザライン治療を行うと痩せる理由

鏡の前でお腹周りを気にする女性

インビザライン治療を行うと痩せるのは、なぜでしょうか。

以下、詳しくご説明します。

間食が減る

インビザライン治療では、取り外しのできる透明なマウスピースを使用します。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着しないといけません。

しかし、装着した状態で飲食をすると、マウスピースが割れることがあるので、食事の際は外す必要があります。飲食のたびにマウスピースの着脱をすることや、食後の歯磨きが手間に感じ、間食が減って痩せることがあるでしょう。

ジュースなどの飲み物を飲む機会が減る

インビザライン治療中に、オレンジジュースやコーラなどの色の付いた物を飲むと、マウスピースが着色することがあります。そのため、マウスピースを装着しているときは、水を飲むことが基本です。

このような理由から、糖分が入ったジュースなどを飲む機会が減り、痩せることがあるといえるでしょう。

矯正の痛みで食欲が減る

インビザライン治療では、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を動かします。個人差がありますが、歯に力を加える際に痛みを感じることがあります。

この痛みの影響で食欲が減り、痩せる方もいるでしょう。

満腹中枢が刺激される

脳には、満腹感を認識する満腹中枢が存在します。この満腹中枢が刺激されると、空腹感がなくなり食べ過ぎを防ぐことができるのです。

インビザライン治療により歯並びがきれいになると、噛み合わせが改善します。食事の際によく噛めるようになるため、満腹中枢が刺激され過食を防ぐことができるといえるでしょう。

食事の時間が長くなる

インビザライン治療では、歯の表面に「アタッチメント」とよばれる小さな突起を付けることがあります。

アタッチメントは、専用の接着剤を用いて接着しているため、強くものを噛むと取れてしまう場合があります。そのため、食事のときは、ゆっくりと時間をかけて噛まなければなりません。食事に時間をかけることで、満腹中枢が刺激され、食事の量が減ることがあるでしょう。

インビザライン治療には小顔効果も?

喉元を気にする女性

インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療のため、必ずしも小顔になるわけではありません。

しかし、噛み合わせを改善することで、お顔の筋肉への負担が軽減され、フェイスラインが改善されて顔のバランスが整うことがあります。

インビザライン治療で小顔効果が期待できるケース

基本的にインビザライン治療のみでは、小顔効果は期待できません。

しかし、もとの歯並びの状態によっては、矯正治療での小顔効果が望めます。

以下、インビザライン治療で小顔効果が期待できるケースについてまとめました。

Eラインが改善できる場合

Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先から下顎の先を直線で結んだ線のことをいい、この線の内側に唇があると、横顔が美しく見えるといわれています。

インビザライン治療によりEラインが改善される場合は、顔の印象が変化し、小顔に見える場合があるでしょう。Eラインが改善される症例としては、上の前歯が前方に出ている出っ歯、下の前歯が前方に出ている受け口があげられます。

なお、骨格が原因で前歯が前方に出ている場合は、インビザライン治療で改善することはできません。

噛み合わせが原因でエラが張っている場合

エラが張る原因は、主に2つあります。ひとつは、骨格的にエラが張っている場合です。もうひとつは、咬筋(こうきん)とよばれる、噛むときに働く筋肉が発達することで、エラが張っているように見える場合です。後者の場合は、インビザライン治療により、小顔効果が期待できます。

噛み合わせの状態がよくないと咬筋に負荷がかかり、咬筋が発達します。インビザライン治療により、噛み合わせがよくなると、噛む際に咬筋に過度な負荷はかかりません。そのため、発達していた咬筋が本来あるべき状態に戻り、エラの張りが改善することがあります。

ほかの矯正治療とここが違う!インビザライン治療の特徴

マウスピースをはめる女性

インビザライン治療が口元やフェイスラインにどのような影響を与えるのかご説明しました。

では、インビザライン治療は、ワイヤー矯正などと比べてどのような特徴があるのでしょうか。以下、インビザライン治療の特徴についてまとめました。

矯正器具の取り外しができる

ワイヤー矯正では、歯の表面に小さい金属を取り付け、そこに矯正用のワイヤーを装着します。

一方、インビザライン治療では、マウスピースを装着することで矯正治療を行います。マウスピースは自由に取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正治療を開始する前と同じように行えることが特徴です。

矯正の痛みが比較的少ない

矯正治療では、歯を動かすために力を加える必要があります。

インビザライン治療では、ワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を動かすため、矯正の痛みが少ないことが特徴です。

矯正していることが目立たない

インビザライン治療では、透明なマウスピースを使用します。そのため、矯正器具が目立ちません。

また、自由に取り外しができるので、人前で話すときはマウスピースを外すことができます。

痩せるだけじゃない!インビザライン治療のメリット

歯を見せて笑う女性

インビザライン治療には、痩せる以外にもメリットがあります。

以下、インビザライン治療のメリットをまとめました。

虫歯や歯周病を予防できる

歯並びが悪いと、歯と歯のすき間や歯と歯肉の境目に歯ブラシをうまく当てることが難しいです。磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

インビザライン治療で歯並びを改善することで、細かいところまで歯ブラシを当てることができるようになります。結果的に、虫歯や歯周病を予防できるのことは、大きなメリットといえるでしょう。

コンプレックスを解消できる

歯並びがよくないと口元が気になり、人前で話をすることに抵抗を感じる方もいるでしょう。歯並びを改善することで、口元を気にせず話したり、口を大きくあけて笑うことができます。

滑舌を改善できる

歯と歯にすき間があると、サ行やタ行の滑舌が悪くなることがあります。

インビザライン治療により歯と歯の間のすき間を改善することで、滑舌を改善することができます。

よく噛めるようになる

奥歯の歯並びが悪いと、ものをうまく噛めません。奥歯の歯並びを改善することで、噛み合わせも改善され、よく噛めるようになるでしょう。また、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負荷がかかり、顎関節症になる可能性があります。

噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減することができます。

まとめ

歯の模型を持って説明する女性医師

今回は、インビザライン治療を行うと痩せるのかという疑問について解説しました。

インビザライン治療自体には、ダイエット効果はありません。

しかし、マウスピースの装着に伴い、食事回数などが減ると痩せる場合があります。また、出っ歯や受け口、咬筋が発達している場合に限れば、小顔効果が期待できることがあります。インビザラインはメリットの多い矯正治療です。歯並びが気になる方は、検討するとよいでしょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

白いシャツを着た女性がどちらがいいか悩んでいる

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?それぞれの違いについて詳しく解説!

2022年12月7日

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

現在、歯列矯正で多く行われている方法はインビザラインとワイヤー矯正ですが、どちらの治療方法が良いか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、それぞれの治療方法の違いやメリットとデメリットなどについて解説していきます。

インビザラインとは?

口元にマウスピースを近づけている女性

特徴

インビザラインは、アメリカで25年前に開発され、2022年6月時点で1300万人を超える治療実績があります。

アライナーというマウスピースを利用して歯を移動させる矯正治療で、マウスピースを10日〜2週間毎に交換して歯を移動させていきます。

メリット

インビザラインには、以下の3つのメリットがあります。

取り外しが可能である

インビザラインはマウスピースを使用します。

ワイヤー矯正の装置は固定式のため取り外しができませんが、インビザラインでは食事や歯磨きのときなどにマウスピースを取り外すことが可能です。歯のケアがしやすいことで、矯正治療中の虫歯や歯周病の心配も少なくなります。

目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、周囲の方に矯正をしているということが気づかれにくく、目立ちやすいワイヤー矯正に抵抗がある方には適した治療方法です。

痛みや違和感が少ない

1枚のマウスピースでの歯の移動量は、わずか0.25mmです。そのため、矯正治療に伴う痛みは少なく、マウスピース装着中の違和感もほとんどありません。

デメリット

インビザラインには、以下の3つのデメリットがあります。

症例に制限がある

インビザラインは大きく歯を動かすことは得意ではないため、対応できる症例が限られてしまいます。

比較的軽度な歯列不正の治療には向いていますが、顎に大きなズレのある方や抜歯が必要な場合はインビザラインのみの使用では治療が難しいこともあります。

装着時間を守る必要がある

インビザラインは、1日20〜22時間以上使用することで効果を発揮します。

基本的には食事と歯磨き以外の時間は装着する必要があるので、日常生活の中で使用時間を守れない場合は治療計画通りに歯が移動せず、思うような結果が得られません。

マウスピースの自己管理が必須である

インビザラインのマウスピースは、使用していると歯と同じように汚れが付着します。

歯にぴったりと密着する装置のため、きちんとお手入れをしないで使用すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。毎日歯ブラシでマウスピースの内面を磨いたり、必要に応じて洗浄剤などを使用する必要があります。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正の模型に治療器具を当てている

特徴

ワイヤー矯正は歴史が長く、最も一般的な歯列矯正の方法です。

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を付けて、そこにワイヤーを通して力をかけることで徐々に歯を移動させていきます。

メリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのメリットがあります。

多くの症例に対応できる

ワイヤー矯正では、基本的にすべての歯列不正の治療が可能です。インビザラインでは治療が難しいような症例も対応でき、出っ歯や受け口などがある場合も治療後は口元の印象を変えることが可能です。

細かい調整が可能である

インビザラインはあらかじめ作成されたマウスピースの歯並びに合わせて歯を移動させていきます。

一方、ワイヤー矯正では、ある程度歯並びが改善されたあとに一部だけもう少し動かすなどの細かい調整が可能です。

目立ちにくい装置も選択できる

ワイヤー矯正は、基本的には歯の表側に付ける装置のため目立つ印象がありますが、装置の種類は金属のみならず、セラミックのブラケットや白いワイヤーが選択できたり、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正という方法もあります。

デメリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのデメリットがあります。

装置が目立ちやすい

メリットでお伝えしたように、ワイヤー矯正は目立ちにくい装置を選択できますが、インビザラインに比べるとどうしても目立ちやすいです。

食事や歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正の装置は固定式のため、食べ物が詰まりやすく歯磨きもしにくいため、汚れが溜まったままにしていると虫歯や歯周病の原因になります。歯磨きは時間をかけて行うことが大切です。

痛みが出やすい

インビザラインに比べて、ワイヤー矯正は歯の移動量が大きいため、痛みが出やすいです。痛みがずっと続くわけではありませんが、ワイヤーを交換したり、調整した日から2〜3日は痛みが出やすいといわれています。

また、歯が移動することでワイヤーが奥に伸びて粘膜に刺さってしまうこともあります。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

歯科医がレントゲンと歯の模型を使って説明している

インビザラインとワイヤー矯正の違いを分かりやすく一覧でご紹介します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

インビザライン ワイヤー矯正
費用 約800,000〜1,000,000円 約700,000〜1,300,000円
治療期間 約2年〜2年半 約2年半〜4年
見た目 目立ちにくい 目立ちやすい
痛み 出にくい 出やすい
歯磨き しやすい しにくい
適応 比較的軽度な歯列不正 すべての歯列不正

表に示した費用や期間はあくまでも全顎治療を行なった際の平均のため、個々のお口の状態や医院によっても違いはあります。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらでも部分矯正で治療できる場合もあり、その場合はもう少し治療期間が短くなり、費用も安くなります。ワイヤー矯正の場合は、金属ではなく歯の色に近いセラミックのブラケットを選択したり、舌側矯正の場合は費用が高くなる傾向があります。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?

ピンクのニットを着た女性がマウスピースとワイヤー矯正が付いた歯の模型を持っている

インビザラインに向いている方

インビザラインは、軽度の歯列不正など適している症例は限られてしまいますが、目立ちにくい装置で且つ歯のケアもしやすい方法で矯正を行いたいという方に向いています。インビザラインで治療の大きなメリットは、装置が目立ちにくく取り外しができることでしょう。

また、インビザラインはワイヤー矯正に比べて、比較的短い期間で治療が終了することが多いです。簡単な矯正方法ではありますが、マウスピースを1日20〜22時間以上使用しなければ、きちんとした治療結果は得られません。日常生活の中できちんと装着時間を守ってマウスピースを使用できるかは、インビザライン治療をするうえで重要なポイントです。

ワイヤー矯正に向いている方

ワイヤー矯正は、治療中の見た目は気にならず、時間がかかっても細かい部分も含めてきちんと歯並びを治したいという方に向いています。単に見た目を治すだけでなく、上下の歯を全体的に噛ませることもできるので、食事がしやすくなるなど機能的なメリットも大きいです。

しかし、インビザラインに比べると、調整を行ったあとは痛みが出やすく、固定式の装置に食べ物が詰まりやすいため歯磨きにも時間を要します。治療を始めてから後悔しないように、ワイヤー矯正のデメリットも理解し、納得したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

白いシャツを着た人の前に歯の模型がある

今回はインビザラインとワイヤー矯正の治療方法の違いと、それぞれの治療はどのような方に向いているのかを解説しました。

歯列矯正を行ううえで何を重要視するかは人それぞれです。どちらもそれぞれにメリットとデメリット、適した症例があります。どちらの治療が適しているかわからない場合は、両方の治療方法を取り扱っている歯科医院でカウンセリングを受け、歯科医師からアドバイスを受けることをおすすめします。

この記事でインビザラインとワイヤー矯正の違いを理解していただき、治療につながるイメージをもっていただけたら幸いです。インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。