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インビザライン治療中に痛みが起こる場面とは?原因と対処法を解説!

2023年10月21日
歯科医師がマウスピースケースにマウスピースを保管している

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、ほかの治療法と比較すると痛みが起こりにくいといわれています。

しかし、インビザライン治療では歯を動かすため、痛みが起こるのではないかと不安に思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、インビザライン治療と痛みの関係性について解説します。痛みが起きたときの対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療中に痛みはあるの?

ピンクの背景の前で歯ブラシを持っている女性

インビザラインはほかの矯正と比較すると痛みは少ないものの、まったく痛みが起こらないわけではありません。

ワイヤー矯正のように強い力で歯を動かすことはないものの、1枚のマウスピースで0.25mmほど歯を動かすため、痛みが起こる場合や違和感を覚える場合があります。また、お口の状態やマウスピース自体が原因で痛みが起こる場合もあるのです。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因について、次項に詳しく解説します。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面

頬を手で押さえる男性

インビアライン治療中のどのような場面で痛みが起こるのでしょうか。

インビザライン治療中に痛みが起こる場面と原因は、以下のとおりです。

はじめてマウスピースを装着したとき

インビザライン治療を開始して、はじめてマウスピースを装着したときに痛みが起こります。

インビザライン治療開始時は、歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態です。歯の根元が顎の骨にしっかり固定されている状態でマウスピースを装着すると、歯を動かそうとする力によって痛みが起こります。

また、マウスピース装着時に締め付けられるように感じる方もいるでしょう。はじめてマウスピースを装着したときに起こる痛みは、3日~1週間ほどで消失します。

マウスピースの装着時間が守れていないとき

マウスピースを装着しないと、歯は元の位置に戻ろうとします。マウスピースを装着しない時間が長く、歯が元の位置に戻ろうとしているときにマウスピースを装着すると痛みが起こるのです。

マウスピースを装着していない時間が長ければ長いほど、歯は元の位置に戻ろうとするため、強い痛みが起こるでしょう。

マウスピースの適切な装着時間は1日20〜22時間以上です。マウスピースの装着時間を守らないと痛みが起こるだけではなく、治療期間が延長になることもあります。

インビザライン治療中の痛みを起こさないことはもちろん、歯が元の位置に戻ることを防ぎ、計画どおりに治療を終わらせるためにも、マウスピースの装着時間は必ず守りましょう。

新しいマウスピースに交換したとき

新しいマウスピースに交換したときにも痛みが起こります。

新しいマウスピースに交換すると、歯を次の目標の位置まで動かすための力が加わるためです。痛みが強い場合には、1つ前のマウスピースで歯を動かしきれていない可能性があるでしょう。歯を動かすときには痛みが伴いますが、3日〜1週間ほどで消失します。

マウスピースが合っていないとき

マウスピースが自分の歯並びに合っていないときにも痛みが起こります。

インビザラインのマウスピースは、アライン・テクノロジー社独自の3次元治療計画ソフトウェアを使って作成されるため、検査で測定した値からの誤差は少ないです。

つまり、マウスピースそのものが原因ではなく、インビザラインの治療過程がうまくいっていないことでマウスピースが合わなくなり、痛みが起こると考えられます。

例えば、マウスピースの装着時間を守れておらず、十分に歯を動かせていない状態で、次のマウスピースを装着すると、マウスピースを作成したときに推測した歯並びとマウスピースが合わないため痛みが起こるのです。

治療で必要な処置をしたとき

インビザライン治療はマウスピースを装着するだけではなく、ほかにもさまざまな処置を行います。インビザライン治療を進めるうえで必要な処置をしたときに痛みが起こる場合もあるのです。

例えば、アタッチメントを使って歯にかかる力を調整すると、調整後に痛みが起こる場合があります。また、IPRという歯と歯の間を削る処置後にマウスピースを装着すると痛みが起こる場合や、食事やうがいをするときにしみる場合もあるでしょう。

マウスピースにゆがみや亀裂があるとき

マウスピースにゆがみや亀裂があると、歯茎の粘膜を傷つけるため、痛みが起こります。

マウスピースのゆがみや亀裂は素人が見ただけではわかりません。痛みが起こってはじめてゆがみや亀裂に気づくケースもあります。また、マウスピースにゆがみや亀裂があるにもかかわらずマウスピースの装着を続けると、歯茎を深く傷つけ、そのあとの治療が難航する場合もあるのです。

お口の中に異変がある場合には、マウスピース自体に問題があることを疑い、歯科医院を受診しましょう。

虫歯になったとき

虫歯になると、インビザライン治療に関係なく痛みが起こるでしょう。インビザライン治療中に虫歯になった場合は、虫歯を完治させてからインビザライン治療を再開するケースもあります。

インビザライン治療中は、口内が乾燥しやすく、唾液が少なくなるため虫歯になりやすいです。インビザライン治療中の虫歯を予防するためにも、お口のケアはもちろん、マウスピースのお手入れもしっかり行いましょう。

インビザライン治療中に痛みが起きたときの対処法

水色の背景の前に置かれた薬

では、インビザラインの治療中に痛みが起きたときには、どのように対処したらよいのでしょうか。

インビザラインの治療中に痛みが起きたときの対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

我慢できない痛みが続き、日常生活にも支障が出ている場合には、痛み止めを服用しましょう。

痛み止めを服用することで、痛みを軽減できます。痛み止めは市販のものでもよいですが、歯科医師に相談して処方もしてもらうほうがよいでしょう。

硬いものを食べない

インビザライン治療中に痛みが起こっているときには硬いものを食べないようにしましょう。

硬いものを食べると歯の根元に強い力が加わります。その刺激でさらに痛みが強くなる可能性があるのです。痛みが治まるまでは、やわらかいものを食べましょう。

1つ前のマウスピースに戻す

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースに戻して様子をみましょう。

新しいマウスピースに交換したときに痛みが起こる場合は、1つ前のマウスピースで目標の位置までしっかりと歯を動かせていない可能性があります。十分に歯を動かせていない状態で新しいマウスピースに交換すると、歯にさらに強い力が加わるため、痛みが起こるのです。

痛みによって日常生活に支障が出ている場合には、1つ前のマウスピースに戻して、しばらく様子をみてから新しいマウスピースに交換しましょう。

歯科医師に相談する

インビザライン治療中に強い痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。装着しているマウスピースがお口の状態に合っていない場合には、マウスピースを削るなど必要な処置をしてもらえるでしょう。

まとめ

女性歯科医師と歯科医院で治療を受ける女性

インビザライン治療は、ほかの矯正方法と比べて痛みが起こりにくい治療法ですが、まったく痛みが起きないわけではありません。インビザライン治療中に痛みが起きた場合は、原因を特定し対処することで治療を継続できます。

インビザライン治療中に起きる痛みの原因は、お口の状態によるものや、マウスピース自体に原因があるものなどさまざまです。痛みが起きた場合は、食事を気をつけることや、痛み止めを服用することで痛みを軽減できます。痛みが続く場合には我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

インビザライン治療中に起こる痛みとうまく付き合いながら前向きに治療を行うことで、きれいな歯並びを手に入れられます。

インビザライン治療中の痛みにお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

入れ歯が合わなくなる原因と対処法!使い続けるリスクも解説!

2023年10月14日
入れ歯と歯鏡

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

自分の歯と比べると入れ歯の噛む力は劣るため「入れ歯は合わないもの」と感じている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、合わない入れ歯を使い続けていると、お口の中だけでなく全身にも悪影響を及ぼすことがあるのです。

この記事では、入れ歯が合わなくなる原因と対処法について解説しています。合わない入れ歯を使い続けることで考えられるリスクについても言及していますので、入れ歯の使い心地についてお悩み方は、ぜひ参考にしてみてください。

入れ歯が合わなくなる原因

手で頬を押さえている女性

入れ歯が合わなくなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。入れ歯が合わなくなる原因は、お口の中の状態が変化することによって起こるものと、入れ歯そのものによって起こるものの2つに分けられます。以下にそれぞれ詳しく解説します。

お口の中の状態が変化することによって起こるもの

顎の骨が痩せたことによるもの

顎の骨が痩せてしまうと入れ歯が合わなくなってしまいます。入れ歯は歯茎の下にある顎の骨によって支えられていますが、顎の骨が痩せてしまうと入れ歯を支えることができなくなってしまうのです。

なぜ顎の骨が痩せてしまうのでしょうか。それは入れ歯によって顎の骨に刺激が伝わらなくなるためです。健康な歯が生えそろっている場合、上下の歯が噛み合う刺激によって顎の骨の健康な状態を維持しています。

しかし、入れ歯を入れた状態で噛んでも顎の骨に刺激が伝わりづらく、徐々に顎の骨が痩せていき、さらに歯茎も痩せていってしまうのです。それに加え、加齢や持病によっても顎の骨は徐々に痩せていってしまいます。

そのため、入れ歯を作った当初はぴったり合っていても、顎の骨が痩せることによってだんだんと入れ歯が合わなくなることがあるでしょう。

支えになっている歯の不具合によるもの

部分入れ歯の場合、残っている歯を支えにして入れ歯を安定させます。

しかし、支えにしている歯が虫歯になってしまったり、負担がかかることによってぐらつくようになると安定感が失われ、入れ歯が合わなくなることがあるのです。

虫歯の場合には虫歯治療で対応できることがありますが、歯のぐらつきが原因で入れ歯が合わない場合には原因となる歯を抜歯しないといけないこともあります。

入れ歯そのものによって起こるもの

入れ歯の経年劣化によるもの

自分の歯と同様、入れ歯も食事などで噛み合わせるたびに、徐々にすり減ったり変色したりと経年劣化していくものです。これは、保険の入れ歯でも自費の入れ歯でも変わりはありません。

しかし、自費の入れ歯と比べると、保険の入れ歯の素材のほうが劣化しやすいため、長持ちしにくいでしょう。劣化した入れ歯を使い続けることで、上下の噛み合わせが変化し「噛みにくい」「すぐに外れる」など、入れ歯が合わなくなる原因になるのです。

入れ歯に付着した汚れによるもの

自分の歯と同じように、食事をするたびに入れ歯にも食べかすや汚れが付着します。

お口の中の汚れは、初めはやわらかいためすぐに洗い流せますが、2~3日経つと唾液によって歯石という硬い汚れに変化してしまうのです。歯石は歯ブラシでこすっても取り除けません。入れ歯の歯茎に触れる部分に歯石が沈着してしまうと、歯茎と入れ歯の密着度が弱まり、入れ歯が外れやすくなったりうまく噛めなかったりするなど、入れ歯が合わなくなる原因になります。

また、入れ歯に歯石が付着することで、入れ歯の見た目が気になったり、お口の中の菌が繁殖したりすることにもつながるため、食後は必ず入れ歯とお口のケアをしましょう。

合わない入れ歯を使い続けるリスク

RISKも文字が書かれたブロックが赤い背景の前に置かれている

合わない入れ歯を使い続けるとリスクが伴います。では、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは合わない入れ歯を使い続けることによるリスクを5つご紹介します。合わない入れ歯を使い続けている方は、参考にしてください。

①お口の機能の衰え

合わない入れ歯を使い続けると、食事や会話などがうまくできないことでお口の機能の衰えにつながります。お口の機能とは、食べ物をしっかり噛む、咀嚼したものを飲み込むことに加え、人と楽しく会話できることです。

「おいしいと感じること」と「周りの人と楽しく話せること」は、私たちの健康だけでなく生きる幸せにつながるといえます。

しかし、食事や会話のたびに入れ歯が外れてしまったり、うまく噛み合わせられなかったりすると、お口の機能が衰えるだけでなくストレスにもつながり、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

②歯茎を傷つけてしまう

合わない入れ歯を使い続けると、歯茎を傷つけてしまうことがあります。例えば、外れやすい入れ歯はお口の中で入れ歯が動くことで歯茎に擦り傷のようなものができたり、噛み合わせが悪い入れ歯は歯茎に負担がかかることで赤く腫れたり痛んだりすることがあるのです。

また、合わない入れ歯で歯茎が傷つくと、義歯(ぎし)性口内炎ができてしまうことがあります。義歯性口内炎ができると、入れ歯が口内炎に当たるたびに痛みが出るため、使い心地がさらに悪くなるでしょう。また、入れ歯が口内炎に当たりやすいことで、口内炎の治りも悪くなるため注意が必要です。

③残っている歯に負担がかかる

部分入れ歯を使用している場合、入れ歯が合っている・合っていないに関わらず、残っている歯に負担がかかりやすいといわれています。

しかし、合わない入れ歯を使い続けることで、過大な負担が歯にかかり続け、さらに残っている歯の寿命を縮めてしまうかもしれません。入れ歯の支えになる歯が少なくなると、その分入れ歯の安定感が悪くなり、入れ歯の使い心地が悪くなってしまいます。

残っている歯を守るためにも、合わない入れ歯を使い続けることはやめましょう。

④歯茎に負担がかかる

合わない入れ歯を使い続けると、噛み合わせが悪いことで歯茎に過度な負担がかかり、フラビーガムというブヨブヨした歯茎になってしまうことがあります。ブヨブヨしたやわらかい歯茎になってしまうと、歯茎と入れ歯の間に余分な歯茎があることで入れ歯が密着せず、合わなくなってしまうのです。

また、新しい入れ歯を作ろうとしても、ブヨブヨしたやわらかい歯茎は変形しやすいため型取りが難しく、精密な入れ歯が作れないかもしれません。そのため、ブヨブヨした邪魔な歯茎の部分は切除するという処置が必要になることもあります。

合わない入れ歯を使い続けることでブヨブヨした邪魔な歯茎になり、入れ歯が合わないだけでなく、入れ歯の作成の邪魔になってしまうこともあるので、合わない入れ歯を使い続けることはやめましょう。

⑤顎の骨に負担がかかる

入れ歯が合わないとうまく食べ物が噛めないため、顎の骨に刺激が伝わりづらく、顎の骨が痩せてしまう要因になってしまいます。顎の骨が痩せると歯茎も瘦せてしまい、入れ歯の支えになる部分が少なくなってしまうことで入れ歯のフィット感がさらに悪くなるでしょう。

また、噛み合わせが悪い入れ歯を使い続けると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。特に、左右どちらかの奥歯が入れ歯の場合、噛み合わせが悪い入れ歯で噛むことを避け、もう片方の歯ばかりで噛んでいると噛み合わせに偏りが出て噛み合わせのバランスが崩れたり、顎の骨の変形してしまったりすることもあるので注意が必要です。

顎関節に負担がかかり顎関節症を引き起こすと、お口の中だけでなく頭や肩、首など全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。このように、合わない入れ歯を使い続けることは、お口の中だけでなく全身にも悪影響を及ぼす可能性があるため、なるべく早く歯科医院を受診して相談しましょう。

入れ歯が合わないときの対処法

入れ歯を水で洗っている

入れ歯が合わない場合はどのように対処すればよいのでしょうか。入れ歯が合わない場合の対処法について、以下に3つご紹介します。

・毎食後、入れ歯のお手入れをする

・入れ歯安定剤を使用する

・歯科医院を受診する

それぞれ詳しく解説します。

毎食後、入れ歯のお手入れをする

食事をしたら必ず入れ歯のお手入れをしましょう。入れ歯を清潔に保てていないと、歯石ができて入れ歯が変形したり、粘膜を傷つけたりする恐れがあります。入れ歯のお手入れをする際は、歯磨き粉で磨いたり強くゴシゴシ磨いたりすると、入れ歯がすり減ってしまうため、流水でやさしく洗い流しましょう。

入れ歯安定剤を使用する

合わない入れ歯の応急処置として、入れ歯安定剤を使用するのもおすすめです。歯茎に触れる部分に安定剤を使用することで、入れ歯と歯茎の密着度がアップし、使い心地がよくなるでしょう。

歯科医院を受診する

お手入れをしたり、安定剤を使用するだけでは合わない入れ歯の根本的な解決にはなりません。自分の歯に比べて入れ歯の噛む力は3分の1程度といわれています。新しく入れ歯を作る際、最初に何度か調整が必要なように、お口の中の変化に合わせて入れ歯を調整する必要があるのです。

そのため「前より噛みにくくなった」「歯茎が痛い」「外れやすい」など、入れ歯が合わないと感じるようになったら、歯科医院を受診しましょう。入れ歯の合わない部分を研磨したり、噛み合わせやバネ部分を調整したりすることで合うようになることもあります。場合によっては、新しく入れ歯を作り直す必要もあるでしょう。

前述のとおり、合わない入れ歯を使い続けると、さまざまなリスクがあります。入れ歯が合わないと感じたら、お口の中や入れ歯の状態が悪くなる前に歯科医院を受診しましょう。

まとめ

歯科医院で治療を受ける男性

ここまで入れ歯が合わなくなる原因や合わない入れ歯を使い続けるリスク、対処法について解説してきました。

合わない入れ歯を使い続けると、食事や会話などがうまくできないことでお口の機能の衰えにつながりやすくなり、また歯茎や残っている歯や顎の骨に負担がかかるなど、お口の中だけでなく全身にも悪影響を及ぼすことがあることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

我慢して合わない入れ歯を使い続けていると、お口の中や入れ歯の状態が悪くなってしまう可能性があります。「前より噛みにくくなった」「歯茎が痛い」「外れやすい」など、入れ歯が合わないと感じるようになったら、まずは歯科医院を受診しましょう。

合わない入れ歯にお悩みの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられる?注意点も解説!

2023年7月20日
妊娠して膨らんだお腹を支える女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられます。

ただし、妊娠中は虫歯や妊娠性歯肉炎などになりやすいため、口腔ケアやインビザラインのお手入れを丁寧に行う必要があるでしょう。

今回は、妊婦さんがインビザライン治療を受ける際の注意点などを解説します。

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられる?

椅子に座ってお腹をさすりながら考え込む妊婦

インビザラインはマウスピース型の矯正装置で、装着や調整時に母体や胎児に大きな負担をかけるような処置はありません。そのため、妊婦さんでもインビザライン治療は受けられます。また、インビザライン矯正はワイヤー矯正に比べて痛みやストレスが少なく、必要なときには装置を簡単に取り外すことが可能です。

矯正治療中は経過観察のため、定期的に歯科医院に通院する必要があります。インビザラインはワイヤー矯正と比べて、通院頻度が少ないことが特徴です。

インビザラインは矯正治療の初期段階で、すべてのマウスピースを作成します。自宅で治療スケジュールに従ってマウスピースを交換するため、頻繁な通院が不要なのです。ワイヤー矯正の場合、通院の頻度は1か月に1回程度であるのに対し、インビザラインの通院は2か月に1回程度です。妊娠期間中の心身への負担が大幅に軽減されるでしょう。

インビザライン治療は、口腔内や装置のお手入れが簡単です。

妊娠中の女性は、つわりの影響やホルモンバランスの変化により、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、つわりで歯磨きが難しくなる方や、水を飲むことすら難しくなる方も珍しくありません。口腔内が乾燥すると、口内が不衛生になりやすいです。

しかし、インビザラインのマウスピースは取り外しが可能で、ふだんどおりに歯磨きを行うことができます。マウスピースも洗浄可能なため、口内を清潔に保つことができるでしょう。妊娠性歯肉炎など、妊婦さん特有の疾患の予防にもつながります。

妊婦さんがインビザライン治療を受ける場合に注意すること

キラキラの背景で机の上に置かれrた!マーク

妊婦さんはホルモンバランスが乱れ、妊娠性歯肉炎になりやすいです。また、つわりなどの影響で、ふだんどおりに歯磨きができなくなることもあり、感染症にかかりやすいといえるでしょう。

妊婦さんがインビザライン治療を受ける場合に注意することをご説明します。

口腔ケアを念入りに行う

妊娠中にインビザライン治療を受ける場合、口腔ケアを念入りに行う必要があります。

「妊娠中に虫歯が増えた」という体験談を耳にすることは少なくありません。つわりがひどい場合や食べづわりで頻繁に間食をすることが原因で、歯磨きが十分に行えないことや、食べ物が長時間口内にとどまります。口の中が酸性の状態が続き、虫歯が進行するのです。

虫歯は、一度進行すると治療が難しく時間がかかるうえ、痛みが伴うことも多いです。妊娠中という特殊な期間であることを考慮すると、心身への負担が大きくなることでしょう。

虫歯の治療には麻酔を使用する場合もあり、麻酔が胎児に影響を及ぼす可能性もあります。さらに、母体が虫歯になると、出産後の赤ちゃんへ虫歯菌が移るリスクが高まるため注意が必要です。

妊娠中は、女性ホルモンのバランスの変化や歯磨きが難しいなどの理由から、歯茎が炎症を起こしやすいです。妊娠性歯肉炎のリスクも高まります。

妊娠性歯肉炎では、歯茎が赤く腫れる、出血するなどの症状があらわれます。初期段階であれば、丁寧なブラッシングによって改善可能ですが、放置すると歯周病に進行する可能性もあるため、早めに対応することが重要です。

妊婦さんは感染症になりやすいことを考慮すると、妊娠中のインビザライン治療では口腔ケアが非常に重要といえるでしょう。念入りな歯磨きやデンタルフロスの使用、正しいブラッシング方法の確認など、基本的な口腔ケアをしっかりと行うことが必要です。口内環境を良好に保つための飲食や、歯科医師の定期的なチェックも重要といえます。

健康な口内環境は自身の健康だけでなく、赤ちゃんの健康にも影響するため、しっかりとケアすることが大切です。

吐き気が強い場合はマウスピースの装着を中断する

妊娠中は、ホルモンバランスの変動によってつわりが発生する方が多いです。一部の女性においては非常に強い吐き気や嘔吐を伴うことがあり、日常生活を送ることさえ困難な状態になります。

つわりがひどい状態では、マウスピースを装着することが吐き気を誘発する可能性があるでしょう。吐き気が強いときにマウスピースを装着していると、嘔吐の際に歯やマウスピースにダメージを与えるおそれがあります。嘔吐物に含まれる胃酸が歯に触れることで、エナメル質が溶ける可能性があり、虫歯につながるかもしれません。マウスピースも胃酸の影響で変形する可能性があります。

つわりによる吐き気が強い場合は、無理せずマウスピースの装着を一時的に中断しましょう。マウスピースの装着を中断する際は、必ず担当の歯科医師に症状を伝え、適切なアドバイスを受けてください。

インビザライン治療は自己管理が大切ですが、妊娠中においては体調を優先しながら柔軟に対応することが重要です。

妊娠中のインビザライン治療に関する疑問

妊娠して膨らんだお腹に?が書かれたメモを貼る

妊娠中は、赤ちゃんへの影響も考慮しなければならないため、麻酔やレントゲン撮影を行ってもよいのか疑問に思う方も多いでしょう。妊娠中のインビザライン治療に関する疑問を解説します。

麻酔はできる?

妊娠中の麻酔は、時期によっては可能です。

妊娠中に麻酔を行う際は、妊娠5~8か月の間が最適とされています。妊娠初期では、胎児への影響を考慮し、行わないほうがよいでしょう。妊娠後期では、早産のリスクを避けるために麻酔は行わない場合が多いです。

インビザライン治療中に抜歯や虫歯治療が必要になった場合、処置を行うタイミングは慎重に考えなければなりません。妊娠中にインビザライン治療を行う際は、産婦人科医と歯科医の連携のもとで進めることが望ましいです。

レントゲンは撮っても大丈夫?

インビザライン治療を始める前の検査・診断では、歯や顎の骨の状態を調べるためにレントゲン撮影を行います。レントゲンの撮影は矯正治療全般に共通するプロセスであり、インビザライン治療に限ったことではありません。

妊娠中のレントゲン撮影は、基本的に問題ないとされています。歯科医院で行うレントゲン撮影による放射線被曝量は極めて少なく、赤ちゃんに影響を及ぼすことはまずありません。また、レントゲン撮影時には、防護エプロンを着用します。防護エプロンにはX線を遮断し、被曝から母体と胎児を守る機能があります。

全口腔のレントゲンを撮影するのは、治療開始時に2枚程度です。治療途中で、必要に応じて小さなレントゲンを数枚撮影することもありますが、これらも同様に赤ちゃんに影響を与えるものではありません。

しかし、妊婦さんは心身ともにデリケートな状態であり、理論的には安全だと理解していても不安を感じる方もいるでしょう。不安を感じる場合は、無理をせず産後にインビザライン治療を開始するとよいでしょう。

妊娠中に大切なのは、心身の負担を最小限に抑えることです。治療への意欲と安心感を保つためにも、自分自身の感情を尊重することが重要です。

服薬できる?

インビザライン治療では、服薬の必要は基本的にはありません。

しかし、抜歯や虫歯治療が必要になった場合は、薬を服用しなければいけないことがあります。また、稀に矯正治療に伴う痛みを和らげるために痛み止めが処方されることもあります。

薬を必要とする状況が生じた場合には、妊娠していることを必ず歯科医師に伝えてください。妊娠中でも安心して服用できる薬を選択してもらえます。

ただし、妊娠初期は胎児へ影響を及ぼす可能性があるため、薬の服用は避けたほうがよいとされています。

インビザライン治療がストレスに感じる場合は

インビザラインを持って掲げる女性の手

妊娠期間は、体調の変化が激しく、精神的にも不安定になる時期です。つわりや貧血などに悩まされることも多く、インビザライン矯正治療がストレスになることもあります。ストレスを感じる場合は、無理をせず治療を一時中断することも検討しましょう。

ただし、治療の中断は自己判断で行わないでください。必ず担当の歯科医師に相談しましょう。

歯科医師とのコミュニケーションを通じて、残っているマウスピースの管理方法や今後の治療の流れなど、適切な計画を立てることが重要です。インビザライン矯正は高額な費用がかかる治療なので、しっかりと中断する際の方針を決定しましょう。

まとめ

インビザラインを持って笑う女性

妊婦さんでもインビザライン治療は受けられますが、妊娠中は虫歯や妊娠性歯肉炎などの感染症にかかりやすいため、口腔ケアを入念に行う必要があります。また、インビザライン治療では事前にレントゲン撮影での検査が必要ですが、基本的に赤ちゃんへの影響はないとされています。麻酔や薬は、時期を考慮すれば使用可能です。

妊娠中は身体的にも精神的にも不安定になりやすい時期なので、可能であれば出産を終えてからインビザライン治療を始めるとよいでしょう。妊娠中は、ご自身の心身の健康を最優先することが最も大切です。

インビザライン治療を受けている妊婦さんで矯正によるストレスを感じている場合は、矯正を中断することを検討してもよいでしょう。インビザライン治療の継続が難しいと思った場合は、歯科医師に相談して今後の対応や治療方針を決めましょう。

妊娠中のインビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインを装着したまま食事しても大丈夫?飲食時の注意点!

2023年6月18日
机の上に置かれたマウスピースと白いケース

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「インビザライン治療中の食事はマウスピースを外したほうがいい?」「お菓子やジュースはつけたままでも大丈夫?」などの疑問をもったことがある方はいませんか。

インビザライン矯正中に飲食をしたい場合は、必ずマウスピースを外しましょう。水を飲むとき以外は外さなければいけません。

今回は、インビザライン治療中の飲食の注意点を解説します。注意点を守らず飲食をすると、マウスピースの破損などが起きて治療が停滞し、余計な時間と費用がかかる可能性があります。正しい知識を身につけ、スムーズに治療を進めましょう。

インビザラインを装着したまま食事しても大丈夫?

顎に手を当てて悩むインド人女性

マウスピースを外して食事をしなければいけない理由は、以下のとおりです。

・虫歯のリスクが高まる

・マウスピースが着色する可能性がある

・マウスピースが破損する可能性がある

ひとつずつ解説します。

虫歯のリスクが高まる

インビザライン治療中にマウスピースをつけたまま食事をすると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯とマウスピースの間に食べかすが入り、細菌が繁殖して虫歯や歯周病の原因を作るからです。

また、マウスピースを装着したまま飲食をすると、唾液が口の中に行きわたりません。唾液には口の中を殺菌する作用があるため、唾液が行きわたらないと口の中の雑菌の繁殖を防げず、不衛生な状態になります。

虫歯ができると、治療を優先するために矯正治療を一時中断する必要があり、当初の矯正計画より時間を要する場合もあります。計画どおりに矯正治療を進めるために、必ずマウスピースを外して食事をしましょう。

マウスピースが着色する可能性がある

マウスピースをつけたまま食事をすると、装置に食べ物の色素がつき黄ばみの原因となります。インビザライン矯正のマウスピースは透明な素材でできているため、着色すると目立つでしょう。特に、カレーやコーヒー、トマトソースなどは色素が濃く着色しやすいため注意が必要です。

また、マウスピースを装着したまま食事をして色素が付着した状態で過ごすと、マウスピースに残った色素によってアタッチメントや歯が着色する可能性があります。

目立たずに矯正できる審美性の高さからインビザライン矯正を選ぶ人も少なくありません。着色するとマウスピースを装着していることがわかりやすくなるため、マウスピースが着色しないように外して食事をしましょう。

マウスピースが破損する可能性がある

マウスピースを装着したまま食事をすると、変形やひび割れなどの原因となります。

インビザライン矯正のマウスピースは、ポリウレタンなどのプラスチックで作られており、厚さが0.5mm程度しかないため、食べ物を噛む強い力には耐えられません。マウスピースが破損すると矯正に必要な力が加えられず、効果が弱まります。マウスピースを作り直すための時間が必要になり、治療が予定どおりに進まなくなるでしょう。

インビザライン治療中の飲食で気を付けること

友達とランチを楽しむ女性

インビザライン治療中の飲食で気を付けるべきことは、以下の3つです。

・外したマウスピースは専用ケースで保管する

・食後は必ず歯磨きをする

・マウスピースは食後に必ず再装着する

ひとつずつ解説します。

専用ケースで保管する

飲食事に外したマウスピースは、必ず専用ケースで保管しましょう。

ティッシュや紙ナプキンなどに包んで保管すると、誤って捨てる場合や、強い力が加わって破損する場合があります。マウスピースを紛失した場合も作り直しが必要になり、余計な時間と費用がかかるため、外したらケースで保管することを習慣化しましょう。

食後は必ず歯磨きをする

食後にマウスピースを装着する際は、必ず歯磨きをしてください。

歯磨きをせずマウスピースを装着すると、歯とマウスピースの間に残った食べかすから雑菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となります。また、カレーやコーヒーなどの色素の濃いものを飲食したあとは、歯に残った色素でマウスピースが着色する可能性があります。外出先などで歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュで口の中を清潔にしてから装着しましょう。

マウスピースは食後に必ず再装着する

食前に外したマウスピースは、食後に必ず再装着しましょう。

インビザライン矯正では、マウスピースを1日20〜22時間以上装着しなければいけません。装着時間が短いと矯正の効果が十分にあらわれず、治療計画に遅れが生じるでしょう。また、噛み合わせが悪くなる可能性や歯茎が露出する可能性もあります。家族に声をかけてもらう、リマインダーを活用するなど、マウスピースの装着忘れを予防しましょう。

インビザライン治療中に控えたほうがよい食べ物

びっくりマークが書かれた積み木を持つ手

インビザライン治療中に控えたほうがよい食べ物は、以下の2つです。

・硬い食べ物

・粘着性のある食べ物

ひとつずつ解説します。

硬い食べ物

インビザライン矯正中は、せんべいやフランスパンなどの硬い食べ物を避けましょう。

矯正治療では、顎の骨に埋まっている歯を動かすため、歯が不安定で敏感な状態になります。特に、マウスピースを交換して間もない時期は、痛みを感じやすいです。硬いものを食べるときは、小さく切るなど工夫しましょう。

粘着性のある食べ物

餅やキャラメル、ガムなどの粘着性のある食べ物も控えましょう。

マウスピースを外して食べるため問題ないと考える方も多いですが、粘着性のある食べ物は歯の表面に残りやすいです。ガムなどを食べたいときは、マウスピースを外してキシリトールガムを噛むとよいでしょう。

インビザライン治療中に控えたほうがよい飲み物

机の上に置かれた、温かい飲み物が入った2つのカップ

インビザライン治療中は、水や無糖の炭酸水であれば装置をつけたまま飲んでも問題ありません。控えたほうがよい飲み物もあるため注意しましょう。

控えたほうがよい飲み物は、以下の3つです。

・熱い飲み物

・色素が濃い飲み物

・甘い飲み物

ひとつずつ解説します。

熱い飲み物

インビザライン治療中は、マウスピースをつけたまま熱い飲み物を飲むのは控えましょう。高温によってマウスピースが変形する可能性があります。

マウスピースをつけたまま飲めるのは、冷たい水や常温の水だけです。熱いお茶や白湯を飲みたい場合は、マウスピースを外してから飲みましょう。

色素が濃い飲み物

コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素が濃い飲み物も、マウスピースを外してから飲んでください。マウスピースが着色する可能性があり、インビザラインのメリットである審美性が損なわれます。

色素が歯についたまま再装着すると、マウスピースに着色する可能性があるため、コーヒーなどを飲んだあとは必ず歯磨きをしてから再装着してください。

甘い飲み物

ジュースやスポーツドリンクなどの甘い飲み物は避けましょう。糖分が多量に含まれているため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

特に、インビザライン治療中は口の中の唾液の循環が悪くなり、殺菌作用が弱まるため、ふだんより虫歯になりやすい状態です。スポーツのときも水を飲むのが好ましいですが、運動量が多くやむを得ない場合は、主治医に相談してください。

まとめ

マウスピースを両手で持って笑う女性

今回は、インビザライン治療中の飲食時の注意点について解説しました。

インビザライン治療中は、必ずマウスピースを外して飲食を行い、破損や着色を防ぎましょう。マウスピースを外した際は、紛失や破損を防ぐために専用ケースで保管し、食後は歯磨きしてから再装着してください。

また、マウスピースが破損する可能性があるため、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けましょう。熱い飲み物や甘い飲み物、色素の濃い飲み物も、マウスピースの破損や着色につながる可能性があります。

慣れるまでは食事のたびにマウスピースを着脱するのが手間に感じますが、習慣化すると意識せずに行えるようになります。正しい知識と習慣を身に着け、きれいな歯並びを目指しましょう。

インビザライン矯正についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインの装着時間が20時間以下だとどうなる?

2023年6月4日
インビザラインを装着する女性の口元

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に治療計画を立てています。そのため、マウスピースの装着時間が20時間以下の場合、うまく治療が進まず、理想の歯並びにならないかもしれません。

今回は、インビザラインの装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響について解説します。インビザラインの装着時間を守る方法もあわせてご紹介しますので、インビザライン治療中の方やインビザライン治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインを手に持って空に掲げる

インビザラインとは、透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法です。

ワイヤー矯正は、歯に装着したブラケットにワイヤーを通して力を加えることで歯を動かす治療法ですが、インビザラインは薄くて透明なマウスピースを何枚も交換して徐々に歯を動かします。そのため、違和感や痛みが少なく、矯正治療中でも目立つことはありません。自分の好きなタイミングで取り外せるので、治療中でも食事や歯磨きがふだんどおり行えることもメリットです。

適切な装着時間

マウスピースを手に持ってもう一つのマウスピースをはめる女性

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに患者様自身でマウスピースを交換して治療を進める矯正治療です。そのため、食事や歯磨きが終わったら、すぐにマウスピースを装着しなければいけません。

しかし、外食などで装着時間が20時間以下になることもあるでしょう。ふだん装着時間を守っているなら、たまに装着時間が短い日があっても問題ない場合が多いです。マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続いたり、1日マウスピースを装着し忘れたりすると、治療が計画どおりに進められなくなるかもしれません。

インビザライン治療を計画どおりに進めるには、マウスピースの装着時間を守り、適切なタイミングでマウスピースを交換することが重要です。

装着時間が20時間以下の場合に起こる悪影響

モヤモヤを浮かべて悩む女性

マウスピースの装着時間が20時間以下の日が続くことで起こる悪影響は、以下の4つです。

治療期間が延びる

インビザラインは、マウスピースを1日20~22時間以上装着することを前提に、治療計画を立てています。装着時間が短い日が続くと、計画どおりに歯が動かず、治療期間が長引く可能性があります。

治療がうまく進まないことで「お金をかけたのに思っていた歯並びにならなかった」など、インビザライン治療を受けたことを後悔するかもしれません。

インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠です。理想の歯並びを手にいれるために、マウスピースの装着時間を守りましょう。

噛み合わせが悪くなる

マウスピースの装着時間が短いことで、うまく歯が動かず、噛み合わせが悪くなることがあります。インビザライン治療で一時的に噛み合わせが悪くなっても、マウスピースの装着時間を守り、適切な時期に交換をしていれば噛み合わせもよくなるはずです。

インビザライン治療中は、マウスピースの装着時間が20時間以下にならないように注意しましょう。

歯が後戻りする

後戻りとは、インビザライン治療によって動いた歯が、もとの位置に戻ってしまうことです。マウスピースの装着時間が短いほど、歯が後戻りしやすくなります。

マウスピースをつけ忘れた日がある場合や、極端にマウスピースの装着時間が短い場合は、治療前の歯並びに戻ることもあるため注意が必要です。

歯根が露出する

マウスピースの装着時間が短いにも関わらず、交換時期だからといって新しいマウスピースを装着すると、強い力がかかりすぎて歯茎が下がることがあります。

インビザラインは、もとの歯並びから少しずらしてマウスピースを作成し、ずれによって歯に圧力をかけることで歯を動かします。圧力によって歯の周りの歯根膜が引っ張られ、歯の周りの骨が溶け始めるのです。徐々に骨が溶けてできたすき間に歯が移動することで歯並びを整えるのがインビザライン矯正です。

マウスピースの装着時間を守らず、歯があまり動いていない状態で次のマウスピースを装着すると、歯にかかる圧力が強すぎることで、歯が痛くなったり歯の根っこが露出したりするなどのトラブルが起きる可能性があります。

装着時間を守るための方法

123と書かれた積み木を並べる

インビザラインのマウスピースを1日20~22時間以上装着しなければいけないとわかっていても、難しい場合もあるでしょう。

マウスピースの装着時間を守る方法を3つご紹介します。

食事の時間を決める

インビザラインは、食事や歯磨き以外のほとんどの時間、マウスピースを装着していなければいけません。毎日決まった時間に食事と歯磨きを行い、すぐにマウスピースをつけると装着忘れを防ぐことができるでしょう。

また、仕事や学校など家を出るまでに時間の余裕がないと、マウスピースをつけ忘れて出かけてしまうかもしれません。ふだんから早寝早起きをするなど、規則正しい生活を心がけることで、マウスピースの装着忘れを防止できるだけでなく、健康的な生活が送れるでしょう。

リマインダー機能を活用する

リマインダーとは、予定の時間を知らせる、スケジュールを管理するなどができる機能です。例えば、食事の際などにマウスピースを外したときは、リマインダーを設定しておくことでマウスピースの装着忘れを防げるでしょう。

インビザラインの装着時間を管理したり、交換時期を知らせてくれたりする便利なアプリもあります。マウスピースの装着を忘れることが多い方やマウスピースの装着時間が20時間以下になることが多い方は、リマインダー機能やアプリを活用しましょう。

1つ前のマウスピースを保管しておく

マウスピースを外出先で失くす、破損するなどのトラブルは珍しいことではありません。マウスピースが破損・紛失した場合、作り直しに時間がかかって治療が長引くだけでなく、追加の費用がかかる場合もあります。

外出する際は、1つ前に使っていたマウスピースを携帯するとよいでしょう。万が一マウスピースを失くした場合でも、1つ前のマウスピースを装着することで、歯が後戻りするのを防げます。

また、マウスピースを外したあとにティッシュなどで包むと、破損や紛失の原因になります。マウスピースを外したときは、マウスピースケースにいれて保管しましょう。

まとめ

マウスピースを両手で持つ長髪の女性

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、目立つことなく矯正治療を行えます。また、自分の好きなタイミングで取り外しができることも大きなメリットです。

しかし、マウスピースの装着時間が短いと、計画どおりに治療が進まず、理想の歯並びにならない、歯が後戻りするなどのトラブルが起きるかもしれません。

マウスピースの装着時間は、1日20~22時間以上が推奨されています。装着時間を守るには、決まった時間に食事をし、食後はすぐに歯を磨いてマウスピースを装着するように注意しましょう。スマートフォンのリマインダー機能や便利なアプリを活用するのもよいでしょう。インビザラインは、患者様ご自身で進めていく矯正治療なので、患者様の努力が必要不可欠といえます。

理想の歯並びを手にいれるために、できるかぎりマウスピースの装着時間が20時間以下にならないように努めましょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療を行うと痩せる?その理由とそのほかのメリット

2023年5月7日
絨毯の上にある2つのマウスピース

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン治療は、歯並びを矯正するための治療として知られていますが、インビザライン治療を行うと痩せるという話があるのはご存じでしょうか。

今回は、インビザライン治療を行うと痩せる理由や、インビザライン治療のメリットについて解説します。

インビザライン治療を行うと痩せる?

頭に?を浮かべて悩む女性

結論から述べると、インビザライン治療で痩せることはあります。

しかし、インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療であり、痩せるための治療ではないことを認識しましょう。

体重の増減は、日頃の摂取カロリーと消費カロリーの差によって決まります。後述しますが、インビザライン治療中は、間食などが減少し、摂取カロリーが少なくなるため痩せることが多いです。矯正治療中、摂取カロリーに変化がなければ、痩せることはありませんので注意しましょう。

インビザライン治療を行うと痩せる理由

鏡の前でお腹周りを気にする女性

インビザライン治療を行うと痩せるのは、なぜでしょうか。

以下、詳しくご説明します。

間食が減る

インビザライン治療では、取り外しのできる透明なマウスピースを使用します。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着しないといけません。

しかし、装着した状態で飲食をすると、マウスピースが割れることがあるので、食事の際は外す必要があります。飲食のたびにマウスピースの着脱をすることや、食後の歯磨きが手間に感じ、間食が減って痩せることがあるでしょう。

ジュースなどの飲み物を飲む機会が減る

インビザライン治療中に、オレンジジュースやコーラなどの色の付いた物を飲むと、マウスピースが着色することがあります。そのため、マウスピースを装着しているときは、水を飲むことが基本です。

このような理由から、糖分が入ったジュースなどを飲む機会が減り、痩せることがあるといえるでしょう。

矯正の痛みで食欲が減る

インビザライン治療では、歯を動かしたい方向に力をかけることで歯を動かします。個人差がありますが、歯に力を加える際に痛みを感じることがあります。

この痛みの影響で食欲が減り、痩せる方もいるでしょう。

満腹中枢が刺激される

脳には、満腹感を認識する満腹中枢が存在します。この満腹中枢が刺激されると、空腹感がなくなり食べ過ぎを防ぐことができるのです。

インビザライン治療により歯並びがきれいになると、噛み合わせが改善します。食事の際によく噛めるようになるため、満腹中枢が刺激され過食を防ぐことができるといえるでしょう。

食事の時間が長くなる

インビザライン治療では、歯の表面に「アタッチメント」とよばれる小さな突起を付けることがあります。

アタッチメントは、専用の接着剤を用いて接着しているため、強くものを噛むと取れてしまう場合があります。そのため、食事のときは、ゆっくりと時間をかけて噛まなければなりません。食事に時間をかけることで、満腹中枢が刺激され、食事の量が減ることがあるでしょう。

インビザライン治療には小顔効果も?

喉元を気にする女性

インビザライン治療は、あくまで歯並びを改善する治療のため、必ずしも小顔になるわけではありません。

しかし、噛み合わせを改善することで、お顔の筋肉への負担が軽減され、フェイスラインが改善されて顔のバランスが整うことがあります。

インビザライン治療で小顔効果が期待できるケース

基本的にインビザライン治療のみでは、小顔効果は期待できません。

しかし、もとの歯並びの状態によっては、矯正治療での小顔効果が望めます。

以下、インビザライン治療で小顔効果が期待できるケースについてまとめました。

Eラインが改善できる場合

Eラインとは、顔を横から見たときに鼻先から下顎の先を直線で結んだ線のことをいい、この線の内側に唇があると、横顔が美しく見えるといわれています。

インビザライン治療によりEラインが改善される場合は、顔の印象が変化し、小顔に見える場合があるでしょう。Eラインが改善される症例としては、上の前歯が前方に出ている出っ歯、下の前歯が前方に出ている受け口があげられます。

なお、骨格が原因で前歯が前方に出ている場合は、インビザライン治療で改善することはできません。

噛み合わせが原因でエラが張っている場合

エラが張る原因は、主に2つあります。ひとつは、骨格的にエラが張っている場合です。もうひとつは、咬筋(こうきん)とよばれる、噛むときに働く筋肉が発達することで、エラが張っているように見える場合です。後者の場合は、インビザライン治療により、小顔効果が期待できます。

噛み合わせの状態がよくないと咬筋に負荷がかかり、咬筋が発達します。インビザライン治療により、噛み合わせがよくなると、噛む際に咬筋に過度な負荷はかかりません。そのため、発達していた咬筋が本来あるべき状態に戻り、エラの張りが改善することがあります。

ほかの矯正治療とここが違う!インビザライン治療の特徴

マウスピースをはめる女性

インビザライン治療が口元やフェイスラインにどのような影響を与えるのかご説明しました。

では、インビザライン治療は、ワイヤー矯正などと比べてどのような特徴があるのでしょうか。以下、インビザライン治療の特徴についてまとめました。

矯正器具の取り外しができる

ワイヤー矯正では、歯の表面に小さい金属を取り付け、そこに矯正用のワイヤーを装着します。

一方、インビザライン治療では、マウスピースを装着することで矯正治療を行います。マウスピースは自由に取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正治療を開始する前と同じように行えることが特徴です。

矯正の痛みが比較的少ない

矯正治療では、歯を動かすために力を加える必要があります。

インビザライン治療では、ワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を動かすため、矯正の痛みが少ないことが特徴です。

矯正していることが目立たない

インビザライン治療では、透明なマウスピースを使用します。そのため、矯正器具が目立ちません。

また、自由に取り外しができるので、人前で話すときはマウスピースを外すことができます。

痩せるだけじゃない!インビザライン治療のメリット

歯を見せて笑う女性

インビザライン治療には、痩せる以外にもメリットがあります。

以下、インビザライン治療のメリットをまとめました。

虫歯や歯周病を予防できる

歯並びが悪いと、歯と歯のすき間や歯と歯肉の境目に歯ブラシをうまく当てることが難しいです。磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。

インビザライン治療で歯並びを改善することで、細かいところまで歯ブラシを当てることができるようになります。結果的に、虫歯や歯周病を予防できるのことは、大きなメリットといえるでしょう。

コンプレックスを解消できる

歯並びがよくないと口元が気になり、人前で話をすることに抵抗を感じる方もいるでしょう。歯並びを改善することで、口元を気にせず話したり、口を大きくあけて笑うことができます。

滑舌を改善できる

歯と歯にすき間があると、サ行やタ行の滑舌が悪くなることがあります。

インビザライン治療により歯と歯の間のすき間を改善することで、滑舌を改善することができます。

よく噛めるようになる

奥歯の歯並びが悪いと、ものをうまく噛めません。奥歯の歯並びを改善することで、噛み合わせも改善され、よく噛めるようになるでしょう。また、噛み合わせが悪いと、顎の関節に負荷がかかり、顎関節症になる可能性があります。

噛み合わせを改善することで、顎関節への負担を軽減することができます。

まとめ

歯の模型を持って説明する女性医師

今回は、インビザライン治療を行うと痩せるのかという疑問について解説しました。

インビザライン治療自体には、ダイエット効果はありません。

しかし、マウスピースの装着に伴い、食事回数などが減ると痩せる場合があります。また、出っ歯や受け口、咬筋が発達している場合に限れば、小顔効果が期待できることがあります。インビザラインはメリットの多い矯正治療です。歯並びが気になる方は、検討するとよいでしょう。

インビザラインについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?それぞれの違いについて詳しく解説!

2022年12月7日
白いシャツを着た女性がどちらがいいか悩んでいる

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

現在、歯列矯正で多く行われている方法はインビザラインとワイヤー矯正ですが、どちらの治療方法が良いか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、それぞれの治療方法の違いやメリットとデメリットなどについて解説していきます。

インビザラインとは?

口元にマウスピースを近づけている女性

特徴

インビザラインは、アメリカで25年前に開発され、2022年6月時点で1300万人を超える治療実績があります。

アライナーというマウスピースを利用して歯を移動させる矯正治療で、マウスピースを10日〜2週間毎に交換して歯を移動させていきます。

メリット

インビザラインには、以下の3つのメリットがあります。

取り外しが可能である

インビザラインはマウスピースを使用します。

ワイヤー矯正の装置は固定式のため取り外しができませんが、インビザラインでは食事や歯磨きのときなどにマウスピースを取り外すことが可能です。歯のケアがしやすいことで、矯正治療中の虫歯や歯周病の心配も少なくなります。

目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、周囲の方に矯正をしているということが気づかれにくく、目立ちやすいワイヤー矯正に抵抗がある方には適した治療方法です。

痛みや違和感が少ない

1枚のマウスピースでの歯の移動量は、わずか0.25mmです。そのため、矯正治療に伴う痛みは少なく、マウスピース装着中の違和感もほとんどありません。

デメリット

インビザラインには、以下の3つのデメリットがあります。

症例に制限がある

インビザラインは大きく歯を動かすことは得意ではないため、対応できる症例が限られてしまいます。

比較的軽度な歯列不正の治療には向いていますが、顎に大きなズレのある方や抜歯が必要な場合はインビザラインのみの使用では治療が難しいこともあります。

装着時間を守る必要がある

インビザラインは、1日20〜22時間以上使用することで効果を発揮します。

基本的には食事と歯磨き以外の時間は装着する必要があるので、日常生活の中で使用時間を守れない場合は治療計画通りに歯が移動せず、思うような結果が得られません。

マウスピースの自己管理が必須である

インビザラインのマウスピースは、使用していると歯と同じように汚れが付着します。

歯にぴったりと密着する装置のため、きちんとお手入れをしないで使用すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。毎日歯ブラシでマウスピースの内面を磨いたり、必要に応じて洗浄剤などを使用する必要があります。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正の模型に治療器具を当てている

特徴

ワイヤー矯正は歴史が長く、最も一般的な歯列矯正の方法です。

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を付けて、そこにワイヤーを通して力をかけることで徐々に歯を移動させていきます。

メリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのメリットがあります。

多くの症例に対応できる

ワイヤー矯正では、基本的にすべての歯列不正の治療が可能です。インビザラインでは治療が難しいような症例も対応でき、出っ歯や受け口などがある場合も治療後は口元の印象を変えることが可能です。

細かい調整が可能である

インビザラインはあらかじめ作成されたマウスピースの歯並びに合わせて歯を移動させていきます。

一方、ワイヤー矯正では、ある程度歯並びが改善されたあとに一部だけもう少し動かすなどの細かい調整が可能です。

目立ちにくい装置も選択できる

ワイヤー矯正は、基本的には歯の表側に付ける装置のため目立つ印象がありますが、装置の種類は金属のみならず、セラミックのブラケットや白いワイヤーが選択できたり、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正という方法もあります。

デメリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのデメリットがあります。

装置が目立ちやすい

メリットでお伝えしたように、ワイヤー矯正は目立ちにくい装置を選択できますが、インビザラインに比べるとどうしても目立ちやすいです。

食事や歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正の装置は固定式のため、食べ物が詰まりやすく歯磨きもしにくいため、汚れが溜まったままにしていると虫歯や歯周病の原因になります。歯磨きは時間をかけて行うことが大切です。

痛みが出やすい

インビザラインに比べて、ワイヤー矯正は歯の移動量が大きいため、痛みが出やすいです。痛みがずっと続くわけではありませんが、ワイヤーを交換したり、調整した日から2〜3日は痛みが出やすいといわれています。

また、歯が移動することでワイヤーが奥に伸びて粘膜に刺さってしまうこともあります。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

歯科医がレントゲンと歯の模型を使って説明している

インビザラインとワイヤー矯正の違いを分かりやすく一覧でご紹介します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

インビザラインワイヤー矯正
費用約800,000〜1,000,000円約700,000〜1,300,000円
治療期間約2年〜2年半約2年半〜4年
見た目目立ちにくい目立ちやすい
痛み出にくい出やすい
歯磨きしやすいしにくい
適応比較的軽度な歯列不正すべての歯列不正

表に示した費用や期間はあくまでも全顎治療を行なった際の平均のため、個々のお口の状態や医院によっても違いはあります。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらでも部分矯正で治療できる場合もあり、その場合はもう少し治療期間が短くなり、費用も安くなります。ワイヤー矯正の場合は、金属ではなく歯の色に近いセラミックのブラケットを選択したり、舌側矯正の場合は費用が高くなる傾向があります。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?

ピンクのニットを着た女性がマウスピースとワイヤー矯正が付いた歯の模型を持っている

インビザラインに向いている方

インビザラインは、軽度の歯列不正など適している症例は限られてしまいますが、目立ちにくい装置で且つ歯のケアもしやすい方法で矯正を行いたいという方に向いています。インビザラインで治療の大きなメリットは、装置が目立ちにくく取り外しができることでしょう。

また、インビザラインはワイヤー矯正に比べて、比較的短い期間で治療が終了することが多いです。簡単な矯正方法ではありますが、マウスピースを1日20〜22時間以上使用しなければ、きちんとした治療結果は得られません。日常生活の中できちんと装着時間を守ってマウスピースを使用できるかは、インビザライン治療をするうえで重要なポイントです。

ワイヤー矯正に向いている方

ワイヤー矯正は、治療中の見た目は気にならず、時間がかかっても細かい部分も含めてきちんと歯並びを治したいという方に向いています。単に見た目を治すだけでなく、上下の歯を全体的に噛ませることもできるので、食事がしやすくなるなど機能的なメリットも大きいです。

しかし、インビザラインに比べると、調整を行ったあとは痛みが出やすく、固定式の装置に食べ物が詰まりやすいため歯磨きにも時間を要します。治療を始めてから後悔しないように、ワイヤー矯正のデメリットも理解し、納得したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

白いシャツを着た人の前に歯の模型がある

今回はインビザラインとワイヤー矯正の治療方法の違いと、それぞれの治療はどのような方に向いているのかを解説しました。

歯列矯正を行ううえで何を重要視するかは人それぞれです。どちらもそれぞれにメリットとデメリット、適した症例があります。どちらの治療が適しているかわからない場合は、両方の治療方法を取り扱っている歯科医院でカウンセリングを受け、歯科医師からアドバイスを受けることをおすすめします。

この記事でインビザラインとワイヤー矯正の違いを理解していただき、治療につながるイメージをもっていただけたら幸いです。インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。