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インビザラインのアタッチメントはいつまで付ける?タイミングと装着期間を解説

2023年4月5日
マウスピースを入れようとしている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

歯列矯正において、近年ではマウスピースを用いた方法が主流となりつつありますが、マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、その中でもインビザラインは多くの臨床実績をもちます。

今回は、インビザライン矯正におけるアタッチメント装着の役割や装着期間について詳しく解説します。

インビザラインのアタッチメントとは

マウスピースを手に持っている

インビザラインは、自身の口内データに基づいて透明のマウスピースが製作され、ほぼ一日中装着することで歯並びを改善できます。ワイヤー矯正との違いは、マウスピースが透明なので装着していても目立ちにくい、場面に応じて外すこともできる、通院回数が少なくて済むなどのメリットがあります。

インビザラインは、大きく分けて以下の3つの種類があります。

・さまざまな歯並びに対応する「インビザライン」

・前歯のみ矯正可能な「インビザラインGo」

・6歳から始められるこども用矯正「インビザラインファースト」

矯正治療の期間中に、アタッチメントとよばれるプラスチック器具を歯に装着することがあります。アタッチメントの装着は、主に矯正治療を早く終わらせるために行われます。

そもそもマウスピース矯正では、全体の歯にある程度均等に力が加わるため、大きく動かしたい歯へ重点的に力をかけることが難しいとされているのです。そのため、矯正治療の期間は長くなりがちですが、特に力をかけたい歯にアタッチメントを装着すれば、マウスピースとの密着性が高まり、その歯を大きく移動させることができます。

なお、アタッチメントは、歯に近い色味で小さく、目立ちにくい設計がされています。アタッチメントにおいても、マウスピース矯正のメリットをなくさない仕様といえるでしょう。

インビザラインのアタッチメントの種類

マウスピースを手に持っている

インビザラインのアタッチメントには、どのような種類があるのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントには、大きく分けて通常アタッチメントと最適アタッチメントの2種類があります。

通常アタッチメントは、医師が必要性に応じて、位置、数、形を決めて装着するものです。

最適アタッチメントは、専用のソフトウェアを用いた治療シミュレーションによって計画され、ご自身に適したアタッチメントを装着します。最適アタッチメントには複数の種類があります。以下にまとめてみました。

<最適アタッチメントの種類>

オープンバイト用最適アタッチメント上の前歯4本に適用されるアタッチメントです。オープンバイト=開口であり、奥歯を噛み合わせた際に前歯が閉じずに、すき間ができる状態を改善する効果があります。
ディープバイト用最適アタッチメント下の前歯4本に適用されるアタッチメントです。ディープバイト=過蓋咬合(かがいこうごう)といい、噛み合わせが深い不正咬合状態を改善する効果があります。
ルートコントロール用最適アタッチメント歯のすき間があるところなどに適用されるアタッチメントです。ルート=根であり、歯根を動かすために設置されます。
回転用最適アタッチメントねじれている犬歯や小臼歯などに適用されるアタッチメントです。歯を回転させて、正しい向きに揃えます。
アンカレッジ用最適アタッチメント第一小臼歯(犬歯の隣の奥歯)に適用されるアタッチメントです。顎が小さく歯を動かすスペースがない場合、抜歯してスペースを作ります。できたスペースへ歯を動かす際に効果があります。

上記のように、最適アタッチメントは5種類あります。ソフトウェアによるシミュレーション後、医師の確認が済めば、アタッチメントが製作されて装着されます。

インビザラインのアタッチメントを付けるタイミング

時計を持ちポイントを指さしている男性

矯正治療前の歯並びによって、使われるアタッチメントも異なることがお分かりいただけたかと思います。では、インビザラインのアタッチメントはどのタイミングで装着されるのでしょうか。

具体的なタイミングは歯科医院によって異なりますが、だいたいマウスピース矯正開始1か月後から装着することが多いでしょう。矯正開始から期間があく理由は、マウスピースの装着感に慣れてもらうためです。

アタッチメントの装着を開始したら、歯の動きに合わせて通院時に脱着が繰り返されます。

インビザラインのアタッチメントはいつまで付けるのか

WHEN(いつ)をあらわす看板

矯正治療開始1か月後あたりからアタッチメントが装着されることが多いといわれていますが、外れるタイミングはいつなのでしょうか。

インビザラインのアタッチメントは、治療の進み具合によって装着する場所や数は変わりますが、基本的に矯正治療が完了するまで装着されます。ご自身で外すことはできないため、治療中は歯に装着されている状態です。

インビザラインはアタッチメントなしでは治療できない?

不思議そうに首をかしげる女性

インビザラインによるマウスピース矯正において、アタッチメント装着なしでの治療は不可能ではありません。

多くのケースでアタッチメントを装着している理由は、歯の移動をコントロールして、治療期間を短縮させるためにあります。

アタッチメントを装着しない場合、歯が期待どおりの動きをしない可能性が増えますが、どうしてもアタッチメントの装着を望まないのであれば、治療前に医師に相談して、治療計画に反映してもらいましょう。

アタッチメントに関するよくある質問

FAQのイメージ図

インビザラインによる矯正治療におけるアタッチメント装着について説明しました。

ここからは、アタッチメントに関するよくある質問を、4つご紹介します。

アタッチメントが外れてしまったら

アタッチメントが外れてしまった場合は、通っている歯科医院へ相談して、再装着してもらいましょう。アタッチメントが外れてもすぐに支障が出るわけではありませんが、時間が経ってしまうと歯が動きにくい期間も延びることになります。早めに歯科医院に相談しましょう。

アタッチメントは痛いのか

アタッチメント装着は、歯とマウスピースの密着度があがり、歯に大きな力がかかるため、痛みが増える方が多いようです。日が経つにつれて痛みに慣れますが、装着後数日は痛みが強く出ることもあるため、我慢できない場合は痛み止めを処方してもらいましょう。

アタッチメントは目立つのか

アタッチメントは、歯に近い色味のため目立ちにくいとされます。

ただし、コーヒーなどの飲料物により着色してしまうことがあるため、着色しやすい食べ物、飲み物や生活習慣について事前に把握しておきましょう。

アタッチメント装着時にホワイトニングは可能か

アタッチメント装着時にホワイトニング治療を行うことは可能です。

ただし、装着部のみ色ムラができてしまう可能性があるため、矯正治療の前後でホワイトニングすることをおすすめします。

まとめ

ポイントを指さしている女性

この記事では、インビザラインアタッチメントの概要、種類、脱着期間、よくある質問などについて説明しました。インビザラインアタッチメントには5種類あり、それぞれ特徴が異なるため、事前にご自身がつけるアタッチメントについて把握しておくことが大切です。

インビザラインのアタッチメントについてご相談がある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目?スムーズに治療をすすめるためのポイントとは

2023年3月25日
口にマウスピースをはめている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインをはじめとした矯正治療は、個人差はありますが一般的に2~3年ほど治療期間がかかります。はやく理想的な歯並びに近づきたい方にとっては、いつ頃から歯並びに変化を感じるのかは気になるポイントでしょう。

今回は、インビザライン治療で変化を感じるのはいつ頃なのか、スムーズに治療を進めるポイントなどを解説します。

インビザライン治療で歯が動く仕組み

入れ歯にマウスピースをはめている

インビザラインは、透明の薄いマウスピースを装着して、歯を理想的な位置に動かす矯正治療法です。以下のような仕組みで歯を動かしています。

・歯根膜(しこんまく)の性質を利用している

・歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

・アタッチメントや顎間(がっかん)ゴムで細かい動きを調整する

以下、それぞれ解説します。

歯根膜の性質を利用している

インビザラインなどのマウスピース矯正とワイヤー矯正は、歯根膜の伸縮する性質を利用して歯を動かしています。歯槽骨(しそうこつ)と歯根の間には、歯にかかる衝撃をやわらげる役割を持つ、歯根膜(しこんまく)と呼ばれる薄い膜があります。

矯正するために歯に力をかけると、押した側の歯根膜は伸び、反対側の歯根膜は押し付けられて縮みます。歯根膜には一定の厚みを維持する性質があり、歯根膜が伸びた側は骨を作って厚みを戻し、押し付けられた側は骨を溶かしてスペースを作ります。

この動きを繰り返すのが、矯正治療で歯を動かす主な仕組みです。

歯とマウスピースのズレによって矯正力をかける

インビザラインのマウスピースは、現在の歯並びよりも少しだけ理想の歯並びに近く作られており、装着するとズレを感じます。このズレを感じる方向に力がかかることを利用して歯を移動させるのが、インビザラインの仕組みです。

アタッチメントや顎間ゴムで細かい動きを調整する

治療をより効果的に進めるために、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用します。

アタッチメントとは、歯と同じ色で作られたレジン製の突起物で、歯面に付着させます。アタッチメントがあることで歯とマウスピースがしっかりとフィットし、歯を動かす力が伝わりやすくなるのです。

さらには、マウスピースだけでは難しい、細かい角度や方向を調整することが可能です。顎間ゴムは、上下の歯につけたフックにゴムを掛け、弾力を利用して歯を上下や前後に動かします。顎間ゴムの使用で、より複雑な症例にも対応できるでしょう。

インビザライン治療で使用するマウスピースの枚数と交換頻度

マウスピースをもって笑顔の女性

使用するマウスピースの枚数や交換頻度は、歯並びや歯科医師の判断などによって多少異なります。

使用するマウスピースは40~50枚ほど

インビザラインで一般的な全体矯正を行うと、治療完了までに平均で40〜50枚程度のマウスピースを使用するといわれています。

ただし、部分矯正や歯が動きやすい若い年齢であれば、使用する枚数は減少する傾向です。

反対に、平均枚数では理想的な歯並びにはならず、マウスピースを追加する場合も多くあります。選択するコースによって追加料金が異なるため、あらかじめ歯科医院に確認しましょう。

交換頻度は1~2週間

インビザラインは1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換するのが一般的です。

ただし、年齢が若く歯が動くのがはやい場合や歯を動かす量が少ない場合は、交換日数が短くなり、それに伴い、交換頻度もふえることがあります。交換する頻度・日数は、歯並びや治療の進み具合などから歯科医師が判断します。

インビザライン治療で変化を感じるのは何枚目から?

不思議そうにしている女性

インビザライン治療で変化を感じるのは、4枚目のマウスピースを使用しているころです。マウスピース1枚あたり0.25㎜程度歯が移動するといわれており、4枚使用したころには、1㎜ほど歯並びに変化があらわれます。1㎜の変化があれば、見た目が整ったと感じる方がいてもおかしくはありません。

より大きな変化があらわれてくるのは、マウスピースを20枚ほど使用したあたりです。治療開始から半年ほど経過し、矯正効果を実感しやすくなります。

インビザライン治療で変化を感じられない原因とは?

不思議そうにしている男性

インビザラインは、マウスピースを使用するため目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せるのが魅力です。

しかし、正しい使い方をしないと十分な効果が得られず、変化を感じられません。インビザライン治療で変化を感じられない原因は以下の3つです。

・装着時間が十分ではない

・交換時期が正しくない

・治療計画が適切ではない

それぞれ解説します。

装着時間が十分ではない

マウスピースの装着時間が不足していると、十分な矯正効果が得られず、歯並びにも変化があらわれにくいです。

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着するよう推奨しています。装着時間が短く、1日に何度も外していると、変化を感じられないだけではなく、歯並びが元に戻ろうとする「後戻り」が起きる恐れがあります。

交換時期が正しくない

マウスピースの交換時期が正しくないと十分な変化があらわれません。およそ1~2週間でマウスピースを新しいものへ交換しなければ、治療が計画通りに進まないので注意しましょう。

治療計画が適切ではない

インビザラインでは、歯がどのように動いて理想的な歯並びになるのか可視化できるソフトを使ってシミュレーションを行います。事前に治療過程を確認でき、安心して治療を進められるのが魅力です。

ただし、治療の過程で「計画通りに歯が動いていない」など想定外のことがあった場合は、歯科医師の判断で治療計画を変更しなければなりません。治療計画に無理があったなどの理由で、歯並びに変化が起こらないことも考えられます。

インビザライン治療をスムーズにすすめるポイント

患者が医師と相談している

以下のことを意識して、治療をスムーズに進めましょう。十分な治療効果が得られれば、治療期間を短縮することも可能です。

・歯科医師の指示に従って正しく装着する

・アタッチメントや顎間ゴムを使用する

・チューイーを使用する

・虫歯や歯周病を予防する

以下、それぞれ解説します。

歯科医師の指示に従って正しく装着する

インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ほどで新しいものに交換することが推奨されています。これに加えて、歯科医師がそれぞれの歯並びなどを考慮して、装着時間や交換時期を指示します。

治療を計画通り進めるため、歯科医師の指示に従って正しく装着しましょう。

アタッチメントや顎間ゴムを使用する

難しい症例であっても、アタッチメントや顎間ゴムを補助的に使用することで治療がスムーズに進むことがあります。これらの使用に関しては、歯科医師が歯並びなどに合わせて選択します。

アタッチメントが破損したまま使い続けている場合や、顎間ゴムの掛け方を間違えている場合は、効果が不十分となるため注意してください。

チューイーを使用する

チューイーとは、弾力のあるシリコンでできたロール状のチューブです。チューイーを噛むことで歯との密着感が高まり、矯正する力が確実に伝わって治療がスムーズに進みます。

虫歯や歯周病を予防する

虫歯や歯周病を予防することは、治療がスムーズに進むことにもつながります。インビザラインは、食後や就寝前にマウスピースを外して歯を磨けることから、ワイヤー矯正と比較すると虫歯や歯周病を予防しやすいといわれています。

しかし、口腔内が不衛生なまま長時間マウスピースを装着していると、虫歯や歯周病のリスクは高まります。インビザラインの治療中に、虫歯や歯周病が原因で大きく歯を削り、詰め物や被せ物の治療をすることになると、マウスピースが合わなくなってしまいます。そうなると、マウスピースの作り直しが必要となり、治療期間が長引くことがあるでしょう。

まとめ

ポイントを笑顔で指さす女性

歯並びに変化があらわれたと感じる時期には個人差があります。理想の歯並びにはやく近づけるよう、歯科医師の指示に従い、正しくインビザラインを使用しましょう。

インビザライン治療についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

歯の動きをシミュレーション!インビザラインのクリンチェックについて解説!

2023年3月18日
歯科医師から矯正の説明を聞く女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザライン矯正では、クリンチェックというシミュレーションソフトを使用します。クリンチェックを使えば、治療開始から終了後の歯並びが、どのように改善するか目で見て確認可能です。

今回は、インビザラインにおけるシミュレーションの重要性や、クリンチェックでシミュレーションできる内容を解説します。歯科医師と患者様が、シミュレーションで理想とする歯並びのイメージを共有できるので、安心して治療が始められるのはインビザラインの特徴です。シミュレーションに興味がある方やインビザラインを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインにおけるシミュレーションとは?

歯科の診察室

インビザライン矯正では、治療開始前にクリンチェックというシミュレーションソフトを使用します。シミュレーションすることで、治療開始から終了まで歯並びがどのように改善していくか確認できます。

一般的なワイヤー矯正では、治療終了後の歯並びがどのように変化するのか、確認できません。

その点、インビザライン治療なら、どのように変化していくのかイメージがつかみやすいので、治療の流れに納得して始められるでしょう。さらに、目で見て確認できることで、患者様が細かな要望を伝えることも可能です。

クリンチェックは、歯科医師と患者様がシミュレーションで、理想とする歯並びのイメージを共有できるのが最大のメリットといえます。

インビザラインのクリンチェックでは何をシミュレーションできる?

歯科の診察室

クリンチェックの大きな役割は、治療計画を立てることです。

ここでは、クリンチェックでシミュレーションできる内容を6つ解説します。

歯並び

治療開始前にどのような歯並びになるのかシミュレーションできることが、クリンチェックの最大のメリットです。

抜歯して治療を受けた場合と抜歯せずに治療を受けた場合の比較もシミュレーションできます。どんなふうに歯並びがきれいになるのかシミュレーションできるので、安心して治療が受けられるでしょう。

また、患者様の理想とする歯並びを目で見て確認できることで、矯正治療に対するモチベーションアップにもつながります。

噛み合わせ

インビザラインのクリンチェックによって、治療後の噛み合わせがどのように変化するのか確認できます。シミュレーションにより、噛んだときにどこに当たっているか、当たっていないか表示できます。

矯正治療によって歯並びがいくらきれいになっても、うまく噛めないようでは治療成功とはいえません。噛み合わせが悪いと歯に負担がかかるだけでなく、顎関節や頭痛、肩こりなど体に影響がでる原因になります。

矯正治療において、歯並びだけでなく噛み合わせの改善はとても重要といえるでしょう。

治療期間

インビザラインのクリンチェックによって、必要なマウスピースの枚数が確認できます。マウスピースの枚数を確認できることで、治療期間がどれくらいかかるのかの目安もわかります。

また、何枚目のマウスピースでどの程度歯が動くかなど、治療の過程もシミュレーション可能です。

IPRの要否

IPRとは、歯を並べるスペースがない場合に、歯と歯の間を削る治療のことです。

インビザラインのクリンチェックによって、どの歯をどの程度削るのか、シミュレーションで確認できます。

アタッチメントをつける位置

アタッチメントとは、マウスピースを歯にしっかりと固定し、より強い力で動かしたいときに、歯の表面につける突起物です。

インビザラインのクリンチェックによって、どの歯にどれくらいの数をつけるのか、確認できます。

顎間ゴムをかける位置

顎間ゴムとは、歯の噛み合わせを整えるための上下のマウスピースにかける矯正用のゴムです。マウスピースに顎間ゴムがかけられない場合には、歯にボタンを直接つけ、そこにゴムをかけることもあります。

インビザラインのクリンチェックによって、顎間ゴムをかける位置やボタンの位置をシミュレーションできます。

治療中にも活用されるクリンチェック!

マウスピースを装着する女性

インビザラインのクリンチェックは、シミュレーションによる治療計画の立案だけでなく、治療計画の修正も可能です。

インビザライン矯正は、取り外しできるマウスピースを使用するので、治療の進み具合は患者様によって異なります。また、顎の骨の状態や歯を動かす量によっては、治療計画通りに進まないこともあります。

矯正治療中にクリンチェックでシミュレーションすることによって、計画通りに治療がうまく進んでいるか確認可能です。計画通りに進んでいないようであれば、その都度計画を修正しなければいけません。また、歯がどのように動いているのか途中経過も確認できます。

治療中にクリンチェックを使用することで、細かい患者様からの要望を取り入れられるのもメリットの一つです。

クリンチェックの流れ

歯のレントゲン写真

インビザライン矯正のクリンチェックの流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

まず行うのが、患者様のカウンセリングです。
患者様の歯並びに関するお悩みを聞き、治療したい箇所を確認します。そのうえで、患者様にとっての最適な治療法を歯科医師と一緒に考えていきます。

検査

インビザラインの治療を始める前に、お口の中の状態を確認します。虫歯や歯周病などがあれば、インビザライン矯正を始める前に、処置しなければいけません。

そのあと、クリンチェックに必要なレントゲン撮影・口腔内写真の撮影・マウスピース用の型取りを行います。レントゲン撮影では、虫歯や歯周病になっていないか、親知らずが生えていないかなどを確認します。

口腔内写真は、噛み合わせた状態での正面と左右、お口を開けた状態での上顎の歯列、下顎の歯列の5枚法で撮影することが一般的です。口腔内写真は、治療開始前・治療中・治療終了後に撮影します。噛み合わせや歯並びの状態、歯茎の状態、歯の移動状態などが確認できる大事な検査です。

マウスピース用の型取りは、シリコン印象(シリコンを口の中に入れて型をとる従来の方法)もありますが、一般的には光学印象(口腔内カメラでスキャンして歯型をとる方法)で行います。

詰め物の作成時など、虫歯治療でよく行う従来の方法で型をとるのが苦手な方がいらっしゃるでしょう。光学印象は、従来の型取りよりも気持ち悪さを感じることが少ないので、患者様の負担が少ないのがメリットです。また、従来の型取りよりも誤差が少なく、精密に型取りできるといわれています。

クリンチェック

検査でそろえた情報をもとに、クリンチェックを使って治療計画を立案します。治療開始前に患者様とシミュレーションを確認し、理想の歯並び、噛み合わせ、治療期間など、治療計画に納得できればマウスピースの作成にとりかかります。

マウスピース完成

マウスピースができ上がるのは、発注してから3~4週間です。

矯正治療中は、食事中以外はできるだけマウスピースを装着しなければいけません。1週間~10日ごとにマウスピースを交換し、治療をすすめていきます。装着時間を守らなければ、治療計画どおりに歯並びが改善できません。インビザライン矯正は患者様の努力が不可欠といえるでしょう。

まとめ

歯並びのきれいな女性

インビザライン矯正は、クリンチェックを使用することで、治療開始から終了後の歯並びがどう改善するかシミュレーションできます。また、シミュレーションだけでなく、治療計画の修正ができるのもメリットです。

クリンチェックを使用することで、歯科医師と患者様とが理想とする歯並びのイメージを共有できるので、安心して治療が受けられます。クリンチェックによるシミュレーションが気になる方は、インビザライン矯正を検討してみてはいかがでしょうか。

インビザライン治療についてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

インビザライン治療中にホワイトニングはできる?注意点についても解説!

2023年3月4日
ホワイトニング前とホワイトニング後の歯の色の比較

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「歯並びと一緒に歯の色も白くしたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯並びとホワイトニングの治療を同時に行えば、理想の口元により早く近付くことができるため、希望する方は少なくありません。

そこで今回は、インビザラインの治療中にホワイトニングは可能なのか、インビザラインの治療中にホワイトニングする際の注意点を解説します。

インビザラインとは?

青いゴム手袋を着用した手でマウスピースを持っている

インビザラインとは、数あるマウスピース矯正ブランドの一つです。アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正で、世界100か国以上の国で提供されており、1,400万人以上の方が治療を受けています(2022年9月時点)。

日本でも多くの歯科医院が取り扱っているため「マウスピース矯正=インビザライン」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。

インビザラインで使用するマウスピースは、一人ひとりの歯並びに合わせたオーダーメイド製です。初回の歯型採取で、治療完了までのマウスピースをすべて作成します。そのため、頻繁に歯型を採取することはありません。

1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を移動させますが、1枚あたりの移動量は0.25mmとわずかであるため、痛みが少なく、違和感なく治療できます。また、インビザラインのマウスピースは厚みが0.5㎜ほどです。薄いため目立ちにくく、発音に支障を及ぼす心配が少ないため、周囲に気付かれにくい点もメリットといえるでしょう。

ホワイト二ングとは?

歯科医院でホワイトニングのシェードガイドを口元に当てて色を確かめている女性

ホワイトニングは、生まれつきや加齢による歯の黄ばみ、喫煙・飲食物の影響による歯の着色を薬剤で白くする治療です。ホワイトニングの薬剤が歯の黄ばみやくすみを分解して、本来の歯の色味から白くしていきます。

ただし、ホワイトニングの薬剤は濃度が高いため、歯科医院でしか取り扱いしていません。

ホワイトニングの種類には、大きくわけて以下の3つですす。

・オフィスホワイトニング

・ホームホワイトニング

・デュアルホワイトニング

以下に詳しく解説していきます。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニング方法です。来院から2時間前後で白い歯が手に入ります。

高濃度のホワイトニング薬剤を使用するため、すべての工程を歯科医師・歯科衛生士が行います。そのため、自身で薬剤を取り扱う必要がなく、安心して施術を受けることができるでしょう。漂白効果が高いため、1回の施術で白さを実感できますが、納得いく白さまで到達していない場合は、施術を複数回行う必要があります。

オフィスホワイトニングは短時間で歯を白くできるため、大切な予定まで時間がなく、早く歯を白くしたい方におすすめの方法です。

ただし、ホワイトニングの持続期間は3〜6か月と短いため、デメリットといえるでしょう。白さを持続させたい場合は、定期的に歯科医院で「再ホワイトニング」が必要です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、マウスピースを使用して、歯科医師・歯科衛生士の指示のもと自宅で行うホワイトニング方法です。ホワイトニング薬剤をマウスピースに塗布して、指定された時間に装着することで歯を白くしていきます。自宅で行うため自由度は高いですが、自己管理が必要です。

オフィスホワイトニングと比較して薬剤の濃度が低く、2〜3週間ほどかけて緩やかに変化するという特徴があります。

ホワイトニングの持続期間は、オフィスホワイトニングと比較すると長く、半年〜1年です。また、再ホワイトニングの際にマウスピースが合っていれば、薬剤の購入費用だけでホワイトニングできます。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行うホワイトニング方法です。オフィスホワイトニングの即効性と、ホームホワイトニングの持続性を得ることができるメリットがあります。

費用は高額ですが、安定して白い歯を保ちたい方におすすめのホワイトニング方法です。歯科医院によっては、セット割引を行なっている場合もあります。

インビザライン治療中にホワイトニングはできる?

水色の背景の前で顎元に手を当てて考え事をしている女性

結論から述べると、インビザラインの治療中にホワイトニングはできます。インビザラインは、マウスピース矯正であるため取り外すことができます。取り外すことで、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングのどちらのホワイトニングも行うことが可能です。

一方、ワイヤー矯正は固定式であるため、ホームホワイトニングは適応外です。オフィスホワイトニングは可能ですが、装置が付いているため色むらが起こるリスクがあります。ホームホワイトニングを選択した場合、インビザラインのマウスピースを使用してホワイトニングすることも可能です。

インビザライン治療中にホワイトニングも行いたい場合は、歯科医師に相談してみましょう。

インビザライン治療中にホワイトニングができる時期

水色の背景の前に歯の治療器具やマウスウォッシュ、歯ブラシ、歯磨き粉などが置かれている

インビザライン治療中にホワイトニングをすることは可能ですが、インビザラインとホワイトニングの並行治療は推奨しない歯科医院が多いでしょう。多くの場合、歯並びが整ったインビザライン治療後のホワイトニングを推奨しています。

インビザラインは痛みなどの刺激が少なく、トラブルが起きにくい治療法です。

しかし、インビザラインとホワイトニングの並行治療中に痛みなどのトラブルが起きると、原因の特定が難しくなるケースがあります。リスク回避のためにも、ホワイトニングはインビザライン治療前・治療後の施術がおすすめです。

インビザライン治療中にホワイトニングを希望する場合は、歯の移動がある程度済んだ状態でホワイトニングを行うといいでしょう。

インビザライン治療中にホワイトニングをする際の注意点

薄オレンジの背景の前に木製のびっくりマークが置かれている

インビザライン治療中にどうしてもホワイトニングをしたい場合、どのような注意点があるのでしょうか。

インビザライン治療中にホワイトニングをする際の注意点は、以下の5つです。

・知覚過敏の症状が現れやすい

・インビザライン完了時に色むらが出やすい

・痛みなどのトラブルが起きやすい

・ホワイトニングの薬剤が均等に行き渡りにくい

・アタッチメント部分が邪魔になる

以下に解説していきます。

知覚過敏の症状が現れやすい

インビザラインの治療中は、歯を移動させているため歯と歯茎との間にすき間があきます。もともとは歯茎に覆われている部分のため、刺激に対して敏感です。ホワイトニングを同時に行った際に、薬剤が歯と歯茎との隙間に入り込んでしまうと知覚過敏を起こす原因になります。

ふだんから知覚過敏の症状がある方はリスクが高いため、注意する必要があるでしょう。

インビザライン完了時に色むらが出やすい

インビザラインをはじめ、矯正治療は歯を動かして歯並び・噛み合わせを整えます。

歯と歯が重なり合う歯並びの方は、ホワイトニングの薬剤を均一に塗布することが難しいです。そのため、インビザライン治療中にホワイトニングを行うと、治療後に重なり合ってホワイトニングできなかった部分が色むらとして現れます。

痛みなどのトラブルが起きやすい

インビザラインは、ワイヤー矯正と比較して矯正力が強くないため、刺激が少なく痛みが出にくい矯正法です。

しかし、何もしていない状態と比較すると、歯に力が加わっているため、刺激に対して敏感な状態になります。インビザラインの矯正力とホワイトニング薬剤の刺激が同時に加わることで、痛みなどのトラブルが起きるリスクは高くなるでしょう。

万が一、痛みが出た場合は、ホワイトニング薬剤の使用を中断して様子をみます。

ホワイトニングの薬剤が均等に行き渡りにくい

インビザラインとホームホワイトニングを並行治療する場合では、インビザラインのマウスピースを利用してホワイトニングすることが多いです。

しかし、インビザラインのマウスピースは歯を移動させるために作られているので、部位によって歯への密着度が異なります。均一に薬剤を塗布したつもりでも、マウスピースの密着度の違いから部位によって薬剤がしっかりと歯に塗布できないリスクがあります。また、マウスピースの辺縁からホワイトニング薬剤が漏れて歯茎に付着すると、痛みなど炎症の原因にもなるでしょう。

アタッチメント部分が邪魔になる

インビザライン矯正では、歯を部分的に大きく動かしたい場合「アタッチメント」と呼ばれるボタンのような装置を歯の表面に接着します。

アタッチメントを接着した状態でホワイトニングすると、アタッチメント部分は薬剤が浸透しません。アタッチメント部分だけホワイトニングされていない状態であるため、除去した際に色むらが起こるリスクが高いです。色むらが目立つ場合、再ホワイトニングを行なって修正する必要があります。

まとめ

ピンクの背景の前で両手を頬に当てている女性

インビザライン治療中にホワイトニングをすることは可能です。

しかし、多くの歯科医院では、インビザライン治療後の保定期間に入ってからのホワイトニングを推奨しています。インビザラインの治療中は、歯が刺激に対して敏感な状態です。ホワイトニングを行うと、知覚過敏や痛みなどのトラブルが起こりやすくなります。また、アタッチメントや歯が重なっている部分はホワイトニング薬剤を塗布できないため「色むら」として現れるリスクが高いです。インビザラインとホワイトニングを同時に希望する場合は、歯科医師に相談して意見を聞くことをおすすめします。

インビザラインやホワイトニングについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

 

インビザラインのゴムかけとは?やり方と注意点について詳しく解説!

2023年2月22日
マウスピースを持った笑顔の女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインのゴムかけとは、ゴムの引っ張る力を利用して噛み合わせを調整する治療法です。マウスピースだけでは動かせない歯も、ゴムの力によって矯正が可能になります。

今回は、インビザラインのゴムかけのやり方と注意点について詳しく解説します。

インビザラインのゴムかけとは?

インビザラインのマウスピースを白いグローブで持っている

インビザラインのゴムかけとは、マウスピースや歯にゴムをひっかけて、その力を利用して矯正力を高める方法です。使用するゴムは「顎間ゴム」や「エラスティックゴム」と呼ばれています。

マウスピースだけでは矯正できない歯も、ゴムかけをすることで動かせるため、歯科矯正において非常に重要な役割があります。特に、出っ歯や受け口など、歯が大きく飛び出しているような症例に有効です。インビザラインだけでなく、ワイヤー矯正でもほとんどの症例においてゴムかけを実施します。

ゴムかけの方法は、マウスピースに切れ目(プレシジョンカット)を入れたり、歯にボタンと呼ばれる突起物をつけたりして、ゴムをひっかける場所を作ります。ゴムの太さや長さには種類があり、患者さんの状態に合わせて選びます。ゴムかけで使用するボタンは、金属製や樹脂製、またはフックがついているものがあり、歯を動かす方向などで使い分けます。前歯のゴムかけは目立ちやすいため、透明な樹脂製を使うことがほとんどです。

インビザラインと同様にゴムも取り外し可能ですが、1日20〜22時間以上つける必要があるため、マウスピースの着脱タイミングと一緒にゴムかけもおこなうといいでしょう。

なお、ゴムは毎日交換するため、衛生的に使用できます。

インビザラインのゴムかけの種類

患者の口内を診察している歯科医師

インビザラインのゴムかけは、症例に合わせて使用するものが異なります。それぞれの名称について、特徴と合わせて紹介します。

〈インビザラインのゴムかけの種類〉

名称特徴
Ⅱ級ゴムⅡ級=出っ歯(上顎前突)
上の前歯が下の歯よりも前方に出過ぎている「出っ歯」の治療で使用するゴムかけです。
上の前歯と下の奥歯にゴムをかけることで、上の歯を後ろに引っ張ります。
上は犬歯付近(前から3番目)、下側は第一大臼歯付近(前から6番目)を使ってゴムをひっかけます。
Ⅲ級ゴムⅢ級=受け口(下顎前突)
下の前歯が上の歯よりも飛び出ている「受け口」の治療で使用するゴムかけです。
下の前歯から上の奥歯にゴムかけをし、下の歯を後ろに引っ張ります。
下は犬歯付近(前から3番目)に、上は第一大臼歯付近(前から6番目)を使用することがほとんどです。
垂直ゴム垂直ゴムは「上と下の犬歯」のように、上下同じ歯にゴムかけをします。ゴムが縦に垂直になることから垂直ゴムと呼ばれています。
歯を引っ張り出す「挺出」の動きが必要な場合に有効です。
奥歯を噛み合わせたときに上下の前歯に隙間ができる「開咬」などの治療に用いられます。
交叉ゴム(クロスゴム)上の歯が下の歯よりも内側に入っている交叉咬合(クロスバイト)や、上下がすれ違って噛み合わない鋏(はさみ)状咬合(シザーズバイト)で用いられるゴムかけです。
噛み合わせがずれている部分の上下の歯にゴムかけをおこないます。
垂直ゴムと同様に上下の同じ歯に取り付けますが、上下の歯のずれを治すため「上は表側、下は裏側」などクロスになるように装着します。

インビザラインのゴムかけのタイミングと期間

上向きの矢印が書かれた3つの木製のブロック

インビザラインのゴムかけは、ある程度歯列が整ったあと噛み合わせを調整する段階でおこなうことがほとんどです。

ただし、患者さんの歯列や噛み合わせによって、インビザライン開始直後から使用する場合もあります。

ゴムかけの期間は、約2〜3か月です。装着時間が短い日が続いたり歯が動きにくかったりする場合、ゴムかけの期間が延びる可能性があります。

インビザラインのゴムかけのやり方

歯科医院で治療を受けている長髪で笑顔の女性

ゴムかけは、インビザラインの取り外しと一緒におこなうため、毎日自分で取り付けなければなりません。

基本的なゴムかけのやり方は、以下のとおりです。

1.鏡を見て、プレシジョンカットやボタンの位置を確認する

2.上下のプレシジョンカット、またはボタンにゴムをひっかける

ゴムの種類によって着脱しやすい方法が異なります。以下に解説しますので、参考にしてみてください。

〈種類別 ゴムかけのポイント〉

名称方法
Ⅱ級ゴム上下間の差をなくすように、上顎を後ろに引く。
Ⅲ級ゴムⅡ級とは逆に、下顎を後ろに引いて上下の差を減らす。
垂直ゴム前歯付近に装着することが多いため、ほかのゴムに比べて着脱しやすい。鏡を見ながらおこなう。
交叉ゴム(クロスゴム)マウスピースを装着する前にあらかじめゴムかけをしておく。
奥歯の表側と裏側にゴムをかける必要があるため、最も難しいゴムかけの種類。マウスピースを装着してからゴムをかけることは困難なため、事前にゴムかけをしておくとスムーズに装着ができる。
インビザラインを歯にはめる際に、ゴムが取れてしまう可能性があるため、鏡を見ながら慎重におこなう。

 

手指だけでゴムをかけることが難しい場合は、エラスティックホルダーという補助具を使用するのも一つの手です。エラスティックホルダーとは、先端にフックがついており口内に触れることなくゴムかけができるため、便利で衛生的といえます。

インビザラインのゴムかけに関する注意点

びっくりマークの木のブロック

インビザラインのゴムかけは、以下のような点に注意しましょう。

装着忘れに注意する

インビザラインと同様に、食事や歯磨きをする際にゴムを外しますが、つけ忘れに注意してください。

ゴムかけの装着時間は1日20〜22時間以上です。装着時間が短くなると、噛み合わせの調整が進まなくなり、当初の治療計画とずれてしまう可能性があります。インビザラインを装着する際、同時にゴムかけができるように、ケースにマウスピースと一緒に保管するといいでしょう。

毎日新しいものに交換する

インビザラインに使用するゴムは、一度使うと劣化するため、毎日交換する必要があります。ゴムが傷ついたり伸縮性が悪くなると、歯にかかる力が弱くなります。十分な効果が得られなくなるので、連続して使うことはやめましょう。

また、左右どちらかのゴムが切れた場合は、両方とも新しいものに交換してください。左右で引っ張る力に差が出てしまうためです。1日1回、朝食後や就寝前など毎日決まったタイミングで交換すると、習慣化しやすく忘れずに取り替えることができるでしょう。

予備のゴムを持参する

外出時はゴムが切れたときのために、予備のゴムを持参しましょう。

笑ったときやあくびをしたときは口が大きく開くため、ゴムが切れやすくなります。外出中にゴムが切れたり外れたりすると、帰宅するまでゴムかけができなくなります。また、何度も大きく口を開けたり閉めたりしていると、1日経たずにゴムが緩くなることもあります。予備のゴムを持参しておくとすぐに交換ができるので、装着時間が下回る心配もありません。

インビザラインのゴムかけは1日20〜22時間以上おこなう必要があるため、装着時間が短いと治療が計画どおりにすすまない場合があります。治療の仕上がりをよくするためにも、不測の事態に備えて外出時は予備のゴムを持参しましょう。

誤って違うゴムを使用しない

インビザラインのゴムかけは太さや長さに種類があるため、使用するゴムを間違える危険性があります。

インビザライン同様、ゴムかけも自己管理が重要な治療の一つです。間違えて違うゴムを使用することがないよう、使わないゴムは保管場所を別にしておくなど対策をとりましょう。

自己判断でゴムかけを中止しない

ゴムかけは、慣れるまでに1〜2週間ほど時間がかかることがあります。痛みや違和感からゴムかけをやめてしまうと、計画どおりに歯が動かなくなります。

日常生活に支障が出るほど症状に悩まされている場合は、自己判断せず必ず医師に相談しましょう。

ボタンが取れたら医院に連絡する

ゴムかけの力は強いため、歯に装着しているボタンが取れてしまう場合があります。その場合は、すぐに歯科医院に連絡してください。ゴムかけをしていない時間が長くなると、治療計画に乱れが生じる可能性があります。

まとめ

水色の背景にインビザラインと保管ケースと治療器具が置かれている

インビザラインのゴムかけは、歯の位置を正確に調整することが可能で、矯正治療において非常に重要な役割を担っています。理想の歯並びを目指すには、ゴムかけの注意点に気を付けながら適切に装着することが必要です。

インビザラインやゴムかけについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

 

 

インビザラインで使用する「チューイー」とは?使用のタイミングや使用方法について詳しく解説!

2023年2月15日
オレンジの背景に歯とたくさんのガムが置かれている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの治療で使うチューイーとは、アライナーを歯に密着させるための補助具のことです。マウスピースが浮いていると治療が計画通りにすすまない可能性があるため、チューイーの使用は非常に重要といえます。

今回は、チューイーを使うタイミングや使用方法について詳しく解説します。

インビザラインで使用する「チューイー」とは?

インビザラインを脱着する人

チューイーとは、インビザラインの治療で用いるアライナーというマウスピースを装着するための補助具のことです。シリコン製で弾力があり、形はロール状になっています。使用しやすいようにチューイーに棒が付いているものや、ガムのような感覚で噛めるフレーバー付きのものもあり、種類は豊富です。

チューイーが治療費として含まれている場合はアライナーと一緒に渡されますが、治療費に含まれていない場合は別途自分で購入する必要があります。矯正歯科で購入できますが、インターネットでも販売されています。値段は1袋5本入りで500円程度です。

インビザラインは、歯にマウスピースがフィットしているかで治療効果が変わります。マウスピースが浮いてしまうと、歯に十分な力がかからず思い通りに動かせません。うまくはまっていないと、痛みが出ることもあります。インビザラインを計画通りにすすめ、治療の精度を上げるには、チューイーの使用が欠かせません。

チューイーを使用するメリット

カラフルな背景にMERITと書かれたブロックが置かれている

チューイーを使用するメリットは、以下のとおりです。

  • 治療の精度が上がる
  • 血行促進が期待できる

それぞれ詳しく解説します。

治療の精度が上がる

チューイーを噛むことにより、歯にマウスピースを最大限にフィットさせることができるため、効率的に歯を動かすことが可能になります。

マウスピースが浮いていると、歯に十分な圧力がかからず、治療の進行度が悪くなります。マウスピースを新しいものに取り替えた直後は20分以上噛む必要があるため、チューイーの使用を面倒に思うかもしれません。また、装着方法に慣れてくると手指だけで済ませたくなるでしょう。

しかし、治療の精度を上げるにはチューイーの使用が重要です。自分の感覚では歯にぴったりと張り付いているように感じていても、実際はマウスピースが浮いている場合があります。特に、歯の重なりが大きい症例やアタッチメントを使用している場合は、歯とマウスピースの間に隙間ができやすい傾向にあります。

チューイーは治療効果をよくする役割があるため、積極的に使用しましょう。

血行促進が期待できる

チューイーを噛むことで、歯の周辺組織の血行がよくなります。

歯科矯正は、顎の骨や歯茎の代謝に合わせて歯を動かしていくため、組織の代謝がいいと歯が動きやすくなります。噛む動作は顎の骨を刺激し、歯の周辺組織の血流をよくします。血行促進は代謝アップにつながるため、チューイーの使用により治療がスムーズにすすみやすくなるでしょう。

チューイーを使用するタイミング

砂時計とカレンダー

チューイーを使用するタイミングは、マウスピースを装着するときです。

新しいマウスピースに取り替えてすぐの頃は、歯列がマウスピースに馴染んでいないため隙間ができやすいです。インビザラインは治療段階に応じて1〜2週間ごとにマウスピースを新しいものに交換しますが、交換した直後のマウスピースには歯を動かすためのスペースが作られているので、手指だけでの装着には限界があります。また、アタッチメントが付いたアライナーは馴染みにくい性質があるため、マウスピースをはめる際はチューイーを使いましょう。

チューイーの使用方法

オレンジのシャツを着た女性が右上を見て口を指差している

チューイーは、前歯から奥歯にかけて順番に噛んでいくと、効果を最大限に引き出すことができます。以下に、詳しい手順を紹介します。

①マウスピースを両手の指ではめる

マウスピースの装着は「前歯→奥歯」が鉄則です。両手の親指と人差し指を使って、丁寧にはめていきます。指でマウスピースを押し込むように、歯に馴染ませていきましょう。

②前歯でチューイーを噛む

チューイーを噛むときも、前歯から奥歯にかけて噛んでいきます。噛みきるように、上下の前歯を使ってチューイーを噛んでください。

③奥歯に向かって横にずらしていく

前歯の部分が馴染んできたら、隣の歯にチューイーをずらしていきます。

アタッチメントを取り付けている場合や歯の重なりが大きい方は、歯とマウスピースの間に隙間ができやすいため、しっかり噛みこむようにしましょう。

④奥歯でチューイーを噛む

奥歯で噛むときはチューイーを2つ使用して、左右バランスよく噛みましょう。ガムを噛むようにチューイーを噛むと、歯にマウスピースが張り付くようにフィットします。

⑤歯にフィットしているか鏡で確認する

最後に、マウスピースが歯にぴったりと張り付いているか鏡でチェックしましょう。フィットしているように思えても、鏡で見ると浮いている場合があります。隙間が見られるようなら、もうしばらくチューイーを噛んでください。

チューイーを使用したにもかかわらず、マウスピースが大きく浮いている場合は、アライナーが歯列に合っていない可能性が考えられます。チューイーを使っても歯とマウスピースの隙間が埋まらない場合は、1つ前のマウスピースに戻して、医師に相談しましょう。

チューイーを使用するときの注意点

頬を手のひらで押さえて微笑んでいる長髪の女性

チューイーは、使用方法を誤るとかえってインビザラインの治療に支障をきたす恐れがあります。チューイーを使用するにあたっての注意点も把握しておきましょう。

左右バランスよく噛む

チューイーは、左右バランスよく噛まなければマウスピースの装着が乱れることがあるので、全体的にまんべんなく均等に噛むことが重要です。

インビザラインの治療では、マウスピースが奥歯にぴったりとはまっているほど治療の完成度がよくなります。奥歯の調和が弱いとスムーズに歯が動かない場合があるため、奥歯は念入りに噛むようにして、マウスピースを歯にしっかりと馴染ませましょう。

両方の歯で同時に1本のチューイーを噛むことが難しければ、2本使用しても構いません。

使用時間に注意する

チューイーの使用時間は、マウスピースを交換してからの経過日数によって異なります。

新しいマウスピースに取り替えてから数日間は特に浮きやすいため、就寝前などに20〜30分ほど噛むとぴったり歯にフィットさせることができます。数日経つと歯列がマウスピースに馴染んでくるため、使用時間を2〜3分程度に短縮してよいでしょう。

チューイーを噛む時間が長いと顎関節や筋肉を傷める可能性があるため、長時間の使用は避けましょう。

痛みや違和感が強い場合は医師に相談する

チューイーの使用によって歯が押される感覚があるかもしれませんが、歯の圧迫感はマウスピースがぴったりとはまっている証拠です。特に、新しいマウスピースを装着して初めのころは、歯列の馴染みが浅いため痛みを感じやすいでしょう。

歯の痛みが強い場合や不安な場合は、医師に相談するといいでしょう。

手入れをする

チューイーは一回ごとに捨てるわけではありません。使用後は水洗いして清潔に保ちましょう。

マウスピースと同様に、濡れたまま密閉して保管すると雑菌が繁殖する可能性があります。洗浄後は乾燥させることが大切です。また、マウスピースの専用ケースと一緒にチューイーを保管することで、装着時に忘れずに使用できるでしょう。

定期的に交換する

チューイーの弾力性が低下したり、うまく噛みこめなくなったりしたら、新しいものに交換しましょう。また、チューイーが裂けたり破損した際は使用を続けず、新しいものに交換してください。

チューイーは、平均的に10日ほどで弾力性がなくなってくるといわれています。アライナーの交換時期も1〜2週間なので、マウスピースを取り替えると同時にチューイーも新しいものに変えるといいでしょう。

チューイーを紛失してしまったときの代用品

青い背景に白いブロックと赤いブロックが置かれている

代用品は、チューイーほどの効果は得られず、マウスピースを傷つける危険性があります。代用品の使用は、すぐにチューイーを用意できない場合など緊急時のみにしましょう。

また、チューイーや代用品を使わず、アライナーをそのまま噛んで馴染ませようとすると破損につながるのでやめましょう。アライナーは非常に硬く、マウスピースが傷つくリスクが高いです。マウスピースは手指もしくはチューイーを使って装着しましょう。

タオル

厚みのあるタオルをチューイーの代わりに噛むことで、マウスピースを歯に馴染ませることができます。薄手のタオルしかない場合は、厚みが出るよう丸めて噛むといいでしょう。

ティッシュペーパーまたはキッチンペーパー

弾力性がないため大きな効果は得られませんが、ティッシュペーパーやキッチンペーパーもチューイーの代用品になりえます。厚みが出るように何枚か重ねてから折りたたむのがおすすめです。

ただし、ティッシュペーパーやキッチンペーパーは水分を吸収するとへたってしまうので、長時間の使用は厳しいでしょう。

ガーゼやティッシュペーパーを巻いた割り箸

割り箸は上記の代用品よりも噛み応えがあるため、より深く噛みこむことができるでしょう。

しかし、割り箸の素材によってはマウスピースが傷つく可能性があります。必ずガーゼやティッシュペーパーなどを巻きつけてから使用してください。

まとめ

インビザラインを脱着する笑顔の女性

チューイーの使用を面倒に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザライン治療をスムーズにすすめるためには、使い方に注意しながらチューイーを継続的に使うことが大切です。チューイーは、マウスピースを歯にしっかりと馴染ませることができるため、インビザラインの治療精度が上がります。アライナーの保管ケースと一緒に管理することで、チューイーの使用を習慣化させることができるでしょう。

インビザラインやチューイーについてお悩みがある方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

 

 

インビザラインの交換日数はどれくらい?交換後に起こりえるトラブルと対処法も解説!

2023年2月8日
青い服を着た髪の長い女性が顔を覆っている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインの交換日数は1〜2週間が一般的ですが、歯の状態や装着方法によって交換日数が変動することがあります。交換日数を延ばさないためには、指示通りにマウスピースを装着することが大切です。

この記事では、インビザラインの治療中に起こりうるトラブルや治療を計画通りにすすめるためのポイントについて解説します。

インビザライン治療の流れ

歯科医の治療器具

インビザライン治療を行う場合、開発元であるアメリカの会社を通してシミュレーション動画やマウスピースを作成する必要があり、すぐに治療を開始することはできません。

まず、インビザライン治療の流れについてご紹介します。

カウンセリング・問診

簡単に歯並びの状態を確認して、虫歯や歯周病などがないかチェックします。

虫歯や歯周病がある場合は、インビザラインを始める前に完治させなければなりません。インビザライン治療にあたって、抜歯や歯を削る必要があるかも確認します。治療中の痛みや治療費など不安や疑問がある場合はここで解決しておきましょう。おおよその治療方法や治療期間が決まります。

精密検査、シミュレーション

治療計画をたてるために、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影などの精密検査をおこないます。スティック型のカメラで口腔内をスキャンするため、歯を型取る必要はありません。

撮影データは、アメリカにあるアライン・テクノロジー社に送られます。クリンチェックと呼ばれる3Dソフトを使用して、インビザラインのシミュレーション動画が作成されます。シミュレーション動画は治療結果も予測してくれるため、矯正後のイメージを確認することが可能です。治療に必要なマウスピースの枚数を割り出し、治療計画が決められます。

アライナー作成

シミュレーション動画では歯根部分の動きが再現されないため、矯正歯科の医師が治療計画を微調整して、アライン・テクノロジー社に提出します。

修正されたシミュレーション動画を参考に、アライナー(マウスピース)が作成されます。治療に必要なすべてのアライナーがアメリカから矯正歯科に一括で送られます。届くまでの期間は1か月〜1か月半ほどです。

治療開始

アライナーが届いたら、インビザライン開始です。

開始時にアライナーをまとめて渡すところもあれば、交換形式で渡すところもあり、矯正歯科によって対応は異なります。アライナーの装着方法を確認し、マウスピースの取り扱いや治療中の注意点などの説明を受けます。

インビザラインの交換日数

歯の模型の中に人間の模型がある

インビザライン治療の際、1つのアライナーで0.25㎜ほど歯を動かすことができます。1〜2週間で交換すると、歯の移動量は1か月1mm程度になるでしょう。

交換日数は、歯並びや年齢によって変わりますが、だいたい2週間で交換することが多いです。シミュレーション動画を参考にして治療をすすめていきますが、最終判断は担当医師が行います。「インビザラインの治療開始時は2週間くらいでアライナーを交換していたけれど、矯正の終盤ごろには動かす距離が短くなるため、交換日数が5日になった」というケースもあります。インビザラインの交換日数は歯列の状態に影響されるため、交換日数が長くなったり短くなったりと不規則になることもあるでしょう。

交換日数を決める3つの要素

レントゲン写真を見てテーブル越しに話す人

インビザラインの交換日数は、歯の動かし方や組織の代謝が影響します。交換日数を決める要素は、3つあります。ここでは、交換日数を決める要素とそれぞれの日数が長くなる場合と短くなる場合について、詳しく解説します。

歯並び

インビザラインの交換日数は、歯をどのように動かし、どの程度を動かすかで決まります。

歯科矯正は「傾斜移動」と「歯体移動」の2つの動きがあります。傾斜移動とは、出っ歯など斜めになっている歯をまっすぐにする動作です。歯根を移動させる必要がないため、交換日数は短くなる傾向があります。歯体移動とは、歯根を動かし歯を平行に移動させる方法です。歯がガタガタしている叢生(そうせい)・すきっ歯などは、歯を平行に動かす必要があるため、交換日数は長くなります。

マウスピース矯正は平行移動が苦手なため、ほかの矯正方法に比べて治療期間が長くなるでしょう。抜歯が必要であったり、歯の動かす距離が長かったりすると、インビザラインの交換日数は長くなる傾向にあります。

年齢

歯科矯正は、歯槽骨の吸収と再生のサイクル(リモデリング)に合わせて歯を動かします。代謝のスピードに合わせずに無理に力を加えると歯根や骨にダメージを与える場合があるので、歯は慎重に動かさなければなりません。

年齢を重ねると歯茎や骨の代謝が悪くなるため、歯を動かすのに時間がかかり、インビザラインの交換日数が長くなる場合が多いでしょう。新陳代謝がいい場合は歯槽骨のリモデリングも早く、インビザラインの交換日数が短くなる傾向があります。

アライナーの装着時間

アライナーの装着時間は、1日20〜22時間以上です。

しかし、指定された装着時間を満たしていない場合、交換日数が延びることがあります。アライナーの装着は、長ければ長いほど歯を動かす量が増えるため、交換日数は短くなります。交換日数を短くしたいのであれば、できる限りアライナーを長く装着しましょう。旅行などのイベントで装着時間が短くなる場合は、交換日数を一時的に長くすることをおすすめします。

治療開始から1か月程度は交換日数を長くして様子をみる場合があります。一日の平均装着時間を記録し、可能であれば交換日数を短くしていくという方法です。通院の際に装着状況を聞かれるため、正直に報告するようにしましょう。

インビザラインの交換後のトラブルと対処法

青い背景の前でインビザラインと矯正器具をはめた歯の模型を持っている

インビザラインを交換したあとに、マウスピースが合わなかったり痛みが生じたりなどのトラブルが起きる場合があります。トラブルの対処法も合わせてご紹介します。

マウスピースが入らない

マウスピースが入らない場合は、シミュレーションどおりに歯が動かなかったことが考えられます。

アライナーは、治療前のシミュレーション動画によって一括で作成されますが、計画通りに歯が動かなかったことにより、予定していたマウスピースが入らなくなることがあります。マウスピースが入らなくなった場合は再評価を行い(リファインメント)、アライナーを追加作成します。作成に1か月以上かかるため、治療期間が延びることは避けられません。

ほかに考えられる原因としては、マウスピースが不良品という場合です。不安を感じたら、すぐに医師に伝えましょう。

マウスピースが浮く

マウスピースが大きく浮く場合は、治療が順調にすすんでいない可能性が考えられます。

アライナーは、歯を動かす分のスペースはありますが、基本的に歯に密着している状態です。前歯はわずかに浮くことがあるので「奥歯が浮いていないか」が重要です。マウスピースが浮く場合は計画通りに歯が動いていない可能性があるため、直ちに医師に報告しましょう。

口の粘膜が痛い

マウスピースの端が鋭くなっていると、歯茎などの粘膜に触れることで痛みを感じることがあります。

矯正歯科にマウスピースを持参すれば滑らかになるよう調整してくれるので、痛みを感じるときは我慢せず医師に相談してください。ハサミややすりなどを使用してご自身で削ろうとすると、マウスピースが破損する危険性があるので絶対にやめましょう。

歯が痛い

インビザラインは圧力をかけて歯を動かすため、新しいマウスピースに交換した際に歯に痛みが生じることがあります。

歯の痛みは通常3日ほどで落ち着きます。痛みが強い場合や長引く場合は、マウスピースが合っていないなどの問題があるため、医師に報告しましょう。

インビザライン治療を計画通りにすすめるためのポイント

インビザライン治療を計画的にすすめるためには「指示を守ること」が重要です。指示が守れない場合は、治療が長引くだけでなく、インビザラインを中断しなければいけない場合もあります。

装着時間を守る

アライナーの装着時間は1日20〜22時間以上です。食事と歯磨き以外は、必ず装着しましょう。

装着時間が短いと治療が計画通りにすすまなくなり、後戻りするリスクもあります。後戻りした場合、インビザラインを作り直さなければいけない可能性もあり、治療期間が延びてしまいます。装着時間は長い分には問題ありませんが、短くならないように注意しましょう。

破損や紛失に注意する

マウスピースを破損・紛失してしまった場合は、作り直す必要があります。手元に届くまで1つ前のアライナーを使用しますが、この期間に後戻りする可能性もあり、治療が計画通りにすすみません。

外出中はティッシュなどに包んでしまうと誤って捨ててしまったり、そのままポケットやバッグなどに入れることで変形したりする恐れがあります。マウスピースは保管ケースに入れて、置き場所を決めておきましょう。

自己判断でマウスピースを交換しない

歯を早く移動させたいからといって、自己判断で交換日数を早めたり、数回分飛ばして装着したりするのは絶対にやめましょう。歯根や顎の骨に過度な負荷がかかり、損傷する恐れがあります。また、歯茎に負担がかかり、歯茎が下がってしまう可能性もあります。歯の周辺組織に問題が起きた場合、治療計画が大幅に乱れることになるでしょう。

また、インビザラインでは歯を移動させるスペースを作るために、やすりで歯と歯の間を少し削る「IPR(ストリッピング)」を行うことがあります。交換日数をご自身で調整すると、適切な時期にIPRができなくなり、治療精度が落ちてしまいます。新しいマウスピースを装着したときに痛みがなく「交換日数を早められるのでは」と疑問に思った場合は、自己判断せずに必ず医師に相談しましょう。

食事と歯磨きのときはマウスピースを外す

アライナーを装着した状態で硬い物を食べると、破損の危険性があります。また、歯垢が歯とマウスピースの間に溜まると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。食事のときはマウスピースを外し、歯磨きをしてから装着しましょう。このときに、インビザラインも流水で洗い流すと衛生的です。汚れが気になるときは歯ブラシでやさしく磨きましょう。

ただし、マウスピースを傷つける原因になるので歯磨き粉の使用は厳禁です。

また、インビザラインの治療中は、水以外の飲み物は摂取しないよう注意しましょう。ジュースやコーヒーなどはマウスピースに着色してしまうので、インビザラインが目立ってしまいます。

管理を怠り、インビザライン中に虫歯などになった場合は、矯正を中断しなければなりません。虫歯治療により詰め物や被せ物を装着してしまったら、マウスピースが合わなくなる可能性があります。治療を計画通りにすすめるためには、マウスピースの管理を徹底しましょう。

チューイーを使用する

チューイーとは、マウスピースを歯にしっかりと密着させるために使用する器具です。素材はシリコンでできており、形はロール状になっています。

マウスピースは歯にフィットするようにできていますが、歯を移動させるためにわずかな隙間が作られています。特に、交換してすぐのときは、手指だけでは装着が難しい場合もあるでしょう。装着時にチューイーを使用することで、マウスピースが浮くことなく、密着させることができます。

装着がゆるいと治療が計画通りにすすまない可能性があるため、装着時にはチューイーを使用しましょう。方法は前歯から奥歯にかけて全体の歯で噛んでいきます。ガムを噛むように噛んでも構いません。

使用しなくなったマウスピースはどうする?

ピンクの服を着た女性がペンを持ち悩んでいる

以前に使用していたマウスピースを捨ててしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

インビザラインの治療中にトラブルが発生したときに、以前に使用していたマウスピースを使うことがあります。マウスピースが入らないなどの問題が起きた場合は、来院まで1つ前のマウスピースを装着して過ごすことも多いです。万が一、マウスピースの作り直しが必要になったときも、一つ前のマウスピースを装着して期間をつなぎます。このように、使用しなくなったマウスピースを使う機会がまったくないとは言い切れません。捨てずに保管しておくことをおすすめします。

前のマウスピースを誤って使用しないように、使用中のマウスピースとケースを分けたり保管場所を変えたりするといいでしょう。

まとめ

資料を見ている3人の男女の歯科医師

インビザラインの交換日数は1〜2週間です。

ただし、歯の状態や装着方法によって交換日数が変動することがあります。インビザラインの交換日数を早めて矯正期間を短くしたい場合は、インビザラインの装着時間や管理方法を守り、チューイーを使用することが重要です。

インビザラインのトラブルでお困りの方は、島根県浜田市にあるかずあきデンタルクリニックにお気軽にご相談ください。

 

 

インビザラインで正中のずれは治せる?正中がずれる原因や治療期間、費用も詳しく解説!

2023年2月1日
綺麗な歯並びの女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインで正中のずれは治せます。

ただし、症例によってはワイヤー矯正や手術との併用が必要になる場合もあります。正中のずれは審美性に大きく影響するため、可能な限り真ん中に合わせたいと思う方も多いでしょう。

今回は、正中がずれる原因とインビザライン治療における治療期間と費用について解説します。

正中とは?

歯の模型を使って説明をする歯科医師

歯科でいう正中とは、歯を噛み合わせたときの上下の前歯の真ん中を指します。正面から見たときに、鼻筋と上下の前歯の真ん中が一直線につながっている状態が美しいとされています。

特に、上顎の正中が鼻筋とずれていると顔が歪んだ印象に見えます。人間の顔や体は左右対称と思われがちですが、完全に左右対称の方はほとんどいません。生まれつきの特性だけでなく、歩き方の癖や姿勢によって体のバランスは悪くなります。歯も同様で、噛み方の癖などがある場合は、左右の歯や顎のバランスが崩れやすくなります。

正中がずれる原因

顎の骨のレントゲン写真

正中がずれる原因は、先天的と後天的に分けられます。また、歯の生え方によるものと、顎の骨が非対称な場合の2パターンあります。正中がずれる原因は、以下の6つです。

歯の数が少ない

通常、永久歯は28本で、親知らずを含めると32本あります。先天性欠如歯といわれる、生まれつき歯の本数が1〜2本少ない方がいます。歯の本数が少ない場合、左右の生え方のバランスが崩れ、正中がずれやすくなります。また、歯の本数が少ないと歯茎にスペースが余ってしまうため、全体的に歯並びが悪くなる傾向があります。

歯の大きさが左右で異なる

左右の歯を比べて大きさが非対称の場合、均等に生えそろうことが難しいため、正中がずれる原因になります。左右の目の大きさが若干違うように、歯の大きさにも差が出ることがあります。例えば、片側だけに八重歯が生えている場合は左右でバランスが崩れるため、正中にずれが生じやすくなるのです。

噛み合わせが悪い

奥歯の噛み合わせが悪い場合も、正中がずれる原因の一つです。重度の出っ歯や受け口、歯の生える方向がバラバラな場合も、正中がずれやすくなります。

顎の骨のバランスが悪い

顎の骨は歯を支える土台となるため、顎の骨のバランスが悪いと歯並びにも影響します。上下の顎の骨が歪んでいると、歯の正中も中心からずれてしまいます。また、歯に対して顎のサイズが極端に大きかったり小さかったりすると、正中のずれが起きやすいです。

顎の骨は遺伝によるものが多いですが、次の項目で説明する日頃の癖でも顎の形が変形することがあります。顎が大きく歪んでいる場合、無理に正中を合わせてしまうと、かえって顔のバランスが崩れ、噛み合わせが悪くなるリスクがあります。顎の骨に問題がある場合は、歯科矯正だけでなく、骨格を調整する手術も必要になります。

日頃の癖によるもの

日頃の癖によって顎の骨がずれやすくなることがあります。以下の癖があてはまる方は注意が必要です。

・片側ばかりで噛む

・頬杖をつく

・いつも同じ側を下にして寝る

食事の際に左右どちらかに集中して噛んでいると、片側のみに負担がかかり顎のバランスが崩れやすくなります。頬杖をついたり、就寝時に同じ側ばかりを下にして寝ていたりすると、片側の顎に負担がかかり正中がずれる原因になります。

歯科矯正の影響

生まれつき歯が少ない方や抜歯した方などは、歯科矯正を受けても基本的に正中は合いません。歯科矯正は噛み合わせを重視することが多いので、奥歯に合わせることにより正中がずれる可能性があります。

正中のずれを放置することによるリスク

青い背景にRISKという文字の中に赤いハシゴがかけられている

正中のずれは見た目に影響するだけでなく、さまざまなリスクがあります。以下に、正中のずれを放置することによるリスクについて説明します。

顔の歪みにつながる

正中のずれが2mm以上ある場合、顔の歪みが目立ちます。もともと顔が完全に左右非対称のかたは極めて少ないとお伝えしましたが、正中がずれていると、顔が左右非対称であることにくわえて歪みにつながることがあるのです。上下の前歯だけでなく鼻筋からも正中が大きくずれている場合は、顔の歪みが目立ち、見た目にも大きく影響します。

噛み合わせに問題が生じる

正中がずれていると、上下の歯が正常に噛み合っていないことが考えられます。噛み合わせが悪いと、食べ物をすりつぶすことが難しくなり、胃腸への負担が大きくなります。食べ物を十分に噛み砕かずに大きいまま飲み込むと、消化不良を起こすこともあるでしょう。

さらに、正中がずれていると前歯で噛む力が弱くなることがあります。奥歯ばかりを使うと負担が大きくなるため、歯の消耗が激しくなる可能性が考えられます。同じ歯を酷使していると、将来的に歯が欠けたり割れたりすることがあるので、咀嚼する際は全体の歯を均等に使うようにしましょう。

顎関節症の発症リスクが高くなる

顎が原因で正中がずれている場合は、顎に負担がかかりやすい状態のため、顎関節症を発症するリスクが高くなります。顎関節症を発症すると「口を大きく開けられない」「口を開けると痛い、音が鳴る」などの症状が現れます。また、重度の顎関節症になると手術が必要になる場合もあります。

インビザラインで正中のずれは治せる?

水色の台の上に2つのマウスピースが置かれている

インビザラインで正中のずれは治せますが、歯の生え方が原因の場合に限ります。正中のずれが数mm以内なら許容範囲内とされています。顎の骨に問題がある場合は、インビザラインだけでの改善は難しいため、矯正にくわえて骨格改善の手術が必要です。また、正中のずれが重度で抜歯が必要になる場合は、インビザラインの適用は難しいでしょう。

正中のずれが軽度の場合はインビザラインで治療できますが、上記のようにすべての症例に対応しているわけではないので確認が必要です。歯そのものが曲がっていたり、正中だけでなく全体の歯並びが極端に悪かったりする場合は、ワイヤー矯正との併用が必要になる可能性があります。

インビザラインは、治療前にシミュレーション動画を作成して治療結果を予測します。ワイヤー矯正の場合は、実際に歯を動かしてみないと、どこまで正中を合わせることができるかが不明というデメリットがあります。一方、インビザラインであれば、シミュレーション動画によって、事前に正中のずれを治せるかどうかを知ることができます。また、一度のインビザライン治療で正中のずれを治せなかった場合でも、マウスピースを作り直して治療を継続することができます。

しかし、インビザラインで治療をしても正中がずれたままになる場合があるということに注意が必要です。正中が鼻筋から前歯の上下まで垂直になっている場合は審美性が高いですが、必ずしも「正中が真ん中であることが、噛み合わせがよいことである」とは限りません。噛み合わせを正しい位置に合わせたら、正中がまっすぐにそろわない場合もあります。インビザライン治療において、正中のずれがある場合はできる限り合わせるように治療を進めますが、真ん中でそろうようにすることで噛み合わせが悪化する場合は、噛み合わせのよさを優先することがほとんどです。

正中を合わせるためにインビザライン治療を受けたにもかかわらず、正中がずれたまま治療が終わってしまっては本末転倒です。このような事態を避けるには、治療前に歯科医師とのすり合わせが重要といえます。

インビザラインで正中のずれを治すためにかかる期間・費用

水色の台の上に木の時計と黄色いペン、黒いカレンダーが置かれている

症例の度合いによって治療期間は異なりますが、約1〜2年でしょう。また、費用は自費診療のため歯科医院によって異なり、約800,000〜900,000円が相場です。

インビザライン治療の流れ

階段の絵を指で登っている

インビザライン治療は、以下の流れで行います。

  1. カウンセリング
  2. 検査
  3. 治療計画の作成
  4. 治療開始

カウンセリングは、治療内容の説明を受け、インビザラインで症状が改善されるかなど、治療に対する不安や疑問を解消するために行います。この時点で、歯科医師としっかり情報共有をしておかないと、希望していた治療効果が得られないなどのトラブルにつながります。

検査では、診断と治療計画を立てるために、レントゲンや顔写真の撮影や歯型の採取を行います。集めたデータをもとに治療計画を立てますが、インビザラインでは「クリンチェック」とよばれるソフトを使用し、シミュレーション動画を作成します。シミュレーションで予測された治療結果に納得がいけば治療を開始します。

インビザラインのマウスピースはアメリカで製作されるため、届くまでに約1か月かかります。インビザラインは、治療段階によってマウスピースを使い分け、1〜2週間で新しいマウスピースに交換する必要があるので、定期的な通院が必要です。

まとめ

黄緑の背景の前に歯鏡と歯の模型が置かれている

症例によってはインビザラインで正中のずれを治せますが、歯科矯正は、審美性だけでなく噛み合わせも考慮しなければいけないため、正中がずれたままになることもあります。インビザライン治療は治療期間が長く費用も高額になるため、納得した治療ができるよう事前に歯科医師としっかりコミュニケーションを図ることが大切です。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

 

 

【マウスピース矯正】インビザラインとアソアライナーの違いとは?

2023年1月25日
片手にマウスピースを持った白衣を着た女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

矯正治療の中でもマウスピース矯正は装置が目立ちにくく、人気があります。「矯正をするならマウスピース矯正がいい」という方もいらっしゃるでしょう。マウスピース矯正といってもさまざまな種類があります。

今回はマウスピース矯正の中でも特に人気が高いインビザラインとアソアライナーの特徴についてご説明します。2つの治療法の違いをわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

水色の台の上にマウスピースが置かれている

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース矯正です。世界中で採用されている治療法であり、マウスピース矯正の中でもっとも主流な治療法といえるでしょう。

インビザラインの治療法

インビザライン矯正は、マウスピースを1日20〜22時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯並びを整えていく治療法です。最初に印象採得した歯型をもとに、治療で使用するすべてのマウスピースを製作するため、型取りが一度で済みます。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、以下の3つです。

・型取りが一度で済む

・多くの症例に対応できる

・装置の違和感が少ない

型取りが一度で済む

インビザラインがほかのマウスピース矯正と大きく違う点は、型取りが一度で済むということです。最初の型取りの情報から治療計画を立てて、ゴールまでのマウスピースをまとめて製作します。

多くの症例に対応できる

インビザラインは多くの症例に対応できるようになり、矯正治療の中でも主流な治療法です。当初は対応できる症例が限られていましたが、現在では抜歯が必要な矯正治療にも対応できるようになりました。

しかし、実績がある歯科医院でないと難症例の対応は難しいため、歯科医院選びが重要です。

装置の違和感が少ない

インビザラインのマウスピースは歯茎は覆わず、歯だけを覆います。そのため、装置を使用しても違和感をおぼえる方は少ないです。マウスピース矯正は長時間装置を装着しなければいけない治療なので、装置の違和感が少ないのは大きなメリットといえるでしょう。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットは、歯の形状を変えられないため、虫歯に注意しなければならないことです。

インビザラインは最初の型取りで、すべての装置を製作します。そのため、途中で歯の形状が変わる虫歯治療などは行えません。歯の形状が変わらない虫歯治療であれば、矯正期間中にも行えますが、基本的にはインビザラインを行う前に虫歯治療を終わらせておく必要があります。万が一、歯の形状が変わる虫歯治療が必要になった場合、マウスピースを再度製作しなければいけません。そうなると、装置が完成するまでに時間がかかるので、治療期間も延びてしまいます。

アソアライナーとは?

歯の治療器具が水色のマスクの上に置かれている

アソアライナーもマウスピース矯正の一種です。インビザラインと同様に透明のマウスピースを使用し、歯並びを整えていきます。矯正治療後に後戻りしてしまった場合に、アソアライナーが使用されることもあります。

アソアライナーの治療法

アソアライナーは1日17時間以上装置を装着し、2週間ごとに装置を新しいものに交換して、歯並びを整えていく治療法です。アソアライナーのマウスピースは、その都度型取りを行い、製作します。

アソアライナーのメリット

アソアライナーのメリットは、以下の4つです。

・治療の正確性が高い

・矯正中の虫歯治療にも対応できる

・装置の仕上がりが早い

・比較的費用が安い

治療の正確性が高い

アソアライナーは、装置を製作するたびに型取りが必要ですが、そのときの歯並びに適したマウスピースを製作できるというメリットがあります。歯がどれくらい動いているのかを確認しながら治療を進められるため、治療の正確性が高いです。

インビザラインは、一度にすべてのマウスピースを製作するため、思わぬトラブルなどで歯の形状が変わってしまった場合、マウスピースが合わなくなってしまう可能性があります。アソアライナーは、その都度型取りをしてマウスピースを製作するため、歯の形状が変わってしまっても臨機応変に対応できます。

矯正中の虫歯治療にも対応できる

アソアライナーは、製作するたびに型取りを行うため、矯正中の虫歯治療にも対応できます。矯正期間中に虫歯治療が必要になり、歯の形状が変わってしまったとしても、治療後に再度型取りをして新しいマウスピースを製作することが可能です。

装置の仕上がりが早い

インビザラインのマウスピースはアメリカで製作されます。さらに、すべての装置をまとめて製作するため、仕上がりまで時間がかかってしまいます。その点、アソアライナーは日本国内で製作されるため、仕上がりスピードが早く、インビザラインよりも早く矯正治療をスタートできます。

比較的費用が安い

アソアライナーは、インビザラインに比べて比較的安価な傾向にあります。相場は200,000〜300,000円ほどです。

アソアライナーのデメリット

アソアライナーのデメリットは、以下の3つです。

・都度型取りが必要である

・適応症例の範囲が狭い

・違和感をおぼえやすい

都度型取りが必要である

アソアライナーは、装置を製作するために都度型取りをします。都度型取りをすることで、虫歯治療も臨機応変に対応できるメリットはありますが、型取りの多さに苦痛を感じてしまう方もいるでしょう。

適応症例の範囲が狭い

アソアライナーの適応症例は、インビザラインのように多くありません。前歯の歯並びを整えるなど、簡単な部分矯正にしか対応ができません。

違和感をおぼえやすい

インビザラインもアソアライナーも透明なマウスピースを使用するため、見た目の差はそれほどありません。

しかし、歯のみを覆うインビザラインのマウスピースに対して、アソアライナーのマウスピースは歯茎部分まで覆うため、形は大きめです。そのため、インビザラインと比較すると違和感をおぼえやすいでしょう。

インビザラインとアソアライナーを使用するうえでの注意点

キャミソールを着た女性が左手を頬に当て、右手の人差し指を立てている

インビザラインもアソアライナーも透明なマウスピースを使用した矯正治療なので、共通した注意点があります。インビザラインとアソアライナーを使用するうえでの注意点は、以下の3つです。

・装置の装着時間を守る

・装置を装着したまま飲食しない

・マウスピースの衛生管理が必要である

それぞれ詳しく解説します。

装置の装着時間を守る

インビザラインもアソアライナーも取り外しが可能なマウスピースを使用して治療を行います。決められた時間装着しなければ歯を動かすことができないため、治療が進まず、治療が失敗してしまうケースもあります。

取り外しが可能な装置を用いて矯正治療を行う場合、患者さん自身の意識が一番重要です。

装置を装着したまま飲食しない

装置を装着したまま飲食はできません。水程度なら飲むことは可能ですが、装置を装着したまま飲食をすると破損したり、不衛生な状態になってしまいます。

飲食をする際は必ず装置を外し、食後の歯磨きをしてから装着するようにしましょう。

マウスピースの衛生管理・保管が必要

歯磨きなどでマウスピースを取り外すたびに洗浄しましょう。しっかり洗浄できていないと、装置に菌が繁殖してしまうため、お口の中の環境も悪くなってしまいます。マウスピース専用の洗浄剤なども販売されていますので、装置を清潔に保つためにもぜひ活用してください。

衛生管理だけでなく、保管にも気を付けましょう。装置を外したときは、紛失防止のため、必ずマウスピースケースに保管することが大切です。

インビザラインとアソアライナーの違い

両手で比較するポーズをしている白いブラウスを着た女性

インビザラインとアソアライナーはどちらもマウスピース矯正であるため、共通点も多いですが、違う点もいくつかあります。インビザラインとアソアライナーの違いを表にまとめてみました。

〈インビザラインとアソアライナーの違い〉

インビザラインアソアライナー
装置の装着時間1日20〜22時間以上1日17時間以上
通院頻度2〜3か月に1回1か月に1回
費用幅広い症例にも対応できるため、費用が高くなる
全顎矯正の場合、700,000〜1,000,000円ほどかかる
相場は200,000〜300,000円だが、部分的な矯正に限られるため、費用は比較的安価である
違和感歯のみを覆うマウスピースのため、違和感は少ない歯と歯茎を覆うマウスピースなので、インビザラインの装置と比較すると違和感をおぼえやすい
適応症例幅広い症例に対応できる前歯の歯並びを整えるなど、部分的な矯正に限られる
型取り最初に一度だけその都度型取りが必要

インビザラインとアソアライナーどちらがいいの?

木で作られたテコが置かれている

インビザラインとアソアライナーのどちらで治療するか悩まれる方が多いですが、選択できる治療法はご自身の歯並びの状態によって異なります。全顎矯正の場合は、アソアライナーで治療できないため、インビザラインで治療することになるでしょう。

どちらの治療法でも対応できる症例の場合は、型取りをその都度行うか、一度で済ませたいかを基準に考えてみてください。一度で済ませたほうが楽ではありますが、装置が完成すると歯の形状を変えることはできません。治療中に虫歯になってしまうと、インビザラインでは歯の形状を変えられないため、できる虫歯治療は限られてしまいます。型取りが苦手な方はインビザラインのほうがいいでしょう。

また、インビザラインとアソアライナーは装置の装着時間が異なります。アソアライナーはインビザラインに比べて装着時間が短いですが、基本的にはどちらの治療でも食事と歯磨きのとき以外は装置を装着したほうがいいです。そのため、装置の装着時間で治療法を選択する必要はありません。

まとめ

マウスピースケースと歯鏡、歯形に装着されたマウスピースが置かれている

インビザラインもアソアライナーもマウスピース矯正ですが、治療法が異なります。インビザラインのマウスピースはアメリカで製作されるため、治療をスタートするまでに2か月ほどかかります。それに対して、アソアライナーのマウスピースは日本国内で製作されるため、2週間程度で完成し、インビザラインよりも早く治療を始められます。

また、インビザラインとアソアライナーは治療できる症例も大きく異なります。インビザラインは幅広い症例に対応できるのに対して、アソアライナーで治療できる症例は限られています。それぞれの特徴をよく理解して、ご自身に合ったマウスピース矯正を選択してください。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインと裏側矯正どちらがいいの?それぞれの違いを詳しく解説!

2023年1月18日
インビザラインとワイヤー矯正が装着された歯の模型を持っている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「装置が目立たない矯正をしたい」という方は、インビザラインか裏側矯正のどちらかで悩まれる方が多いです。どちらも矯正していることが気付かれにくいので、見た目を気にされる方にとっては嬉しい治療法です。

この記事では、インビザラインと裏側矯正の特徴をそれぞれ説明しています。治療法の選択で悩まれている方はぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインを持っている

インビザラインとは、取り外しが可能なマウスピースを1日20〜22時間以上装着することで歯並びを整える、マウスピース矯正の中でも代表的な治療法です。使用するマウスピースは、最初にまとめて製作され、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換していきます。当初は、インビザラインで治療可能な症例は限られていましたが、ここ数年で幅広い症例にも対応できるようになりました。

インビザラインのメリットは?

インビザラインのメリットは、以下の3つです。

・装置が目立ちにくく、矯正していることが気付かれにくい

・装置を取り外せるため、お口のケアをしやすい

・違和感や痛みが少ない

それぞれを詳しく解説します。

装置が目立ちにくく、矯正していることが気付かれにくい

インビザラインの装置は透明なマウスピースなので、装着していても気付かれにくいでしょう。接客業などで見た目を気にされる方や、結婚式を控えているけどすぐに治療を始めたい方などにおすすめです。

装置を取り外せるため、お口のケアをしやすい

インビザラインは装置を取り外せるため、歯磨きなどのお口のケアをしやすいです。ワイヤー矯正は歯の表面に装置を接着しているのでブラッシングが難しく、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。その点、マウスピースはブラッシング時に装置を取り外せるため、しっかりお口のケアができます。

違和感や痛みが少ない

ワイヤー矯正はワイヤーで固定するため、調整後はしばらく締め付けられるような痛みが出ます。インビザラインは取り外しが可能なマウスピースを装着するため、締め付けられるような痛みは少ないでしょう。

しかし、まったく痛みが出ないわけではありません。歯を動かすので多少の痛みは伴います。また、ワイヤー矯正は歯の表面にたくさんの装置を接着するため、慣れるまではお口の粘膜が傷つきやすく、口内炎になってしまうこともあります。その点、マウスピースは薄いため、それほど違和感がありません。

インビザラインのデメリットは?

インビザラインにはデメリットもあります。インビザラインのデメリットは、以下の4つです。

・きちんとマウスピースを装着していないと治療が進まない

・飲食のたびにマウスピースを取り外してブラッシングをする必要がある

・紛失しやすい

・インビザラインでは治療できない症例もある

それぞれを詳しく解説します。

きちんとマウスピースを装着していないと治療が進まない

取り外しが可能な装置のため、お口のケアをしやすいメリットがありますが、きちんと装着しなければ治療が進まないというデメリットもあります。ワイヤー矯正は固定されているので、着実に歯を動かすことが可能です。インビザラインは指示された装着時間を守らずにさぼってしまうと治療が進まず、治療期間も延びてしまいます。

飲食のたびにマウスピースを取り外してブラッシングをする必要がある

インビザラインでは、マウスピースを装着したまま飲食ができません。マウスピースを装着したまま飲食をすると、破損や虫歯、歯周病の原因になります。水を飲む程度なら装着したままでも問題ありませんが、基本的には飲食をするたびにマウスピースを取り外す必要があります。再度マウスピースを装着するときも、きちんと歯磨きをしてからでないと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

紛失しやすい

飲食のたびにマウスピースを取り外さないといけないため、外食などに出かけるとマウスピースを紛失してしまうことが非常に多いです。マウスピースを取り外したときにティッシュに包んでしまうと、ほかの人が気付かずに捨ててしまうことがあります。マウスピースを取り外したときは必ず専用の容器に入れて保管するようにしましょう。

インビザラインでは治療できない症例もある

インビザラインは、ここ数年で幅広い症例に対応できるようになりましたが、それでもインビザラインでは治療が難しいケースがあります。歯の移動量が多い場合や捻れている歯を動かす場合などは、ワイヤー矯正のほうが適しています。

裏側矯正とは?

歯の模型の歯の裏を歯鏡で確認している

裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットと呼ばれる装置を接着するワイヤー矯正のことです。通常のワイヤー矯正よりも治療の難易度が高く、治療期間も長くなりやすいですが、装置が目立ちにくいので見た目を気にされる方におすすめです。

裏側矯正のメリットは?

裏側矯正のメリットは、装置が目立たないという点です。歯の裏側に装置を接着しているので、外出先で食べ物が装置に挟まったとしても目立たないでしょう。

裏側矯正のデメリットは?

裏側矯正のデメリットは、以下の5つです。

・違和感をおぼえやすく、舌が傷つきやすい

・治療期間が長くなりやすい

・慣れるまで話しにくい

・ブラッシングが難しい

・費用が高額

それぞれを詳しく解説します。

違和感をおぼえやすく、舌が傷つきやすい

歯の裏側に装置を接着するので、舌に装置が当たりやすくなります。慣れるまでは違和感をおぼえやすく、舌のあちこちが傷ついてしまうこともあります。特に上下とも裏側矯正を選択した場合、最初は粘膜のトラブルに悩むでしょう。装置が目立ちやすい上の歯は裏側矯正にして、装置が目立ちにくい下の歯は通常のワイヤー矯正にすると、違和感を減らせ、費用も抑えられます。

治療期間が長くなりやすい

裏側矯正は、治療の難易度が高く、通常のワイヤー矯正よりも治療期間が長くなことが多いです。すべての症例で治療期間が長くなるわけではないですが、治療前にどれくらいの治療期間がかかるか歯科医師に確認しておきましょう。

慣れるまで話しにくい

歯の裏側に装置を接着することによって舌の邪魔になり、話しにくさを感じる方も多いです。慣れれば気にならなくなりますが、最初は発音にも問題が出やすいでしょう。

ブラッシングが難しい

通常のワイヤー矯正でもブラッシングが難しいですが、裏側矯正はさらにブラッシングの難易度が上がります。適切なブラッシングができていなければ、虫歯や歯周病などのトラブルになりやすいため、歯科衛生士にブラッシング指導を受けるようにしましょう。

費用が高額

裏側矯正は、通常のワイヤー矯正よりも難易度が高い治療のため、費用も高額です。自由診療なので歯科医院によって費用は異なりますが、1,000,000〜1,500,000円ほどかかるでしょう。

インビザラインと裏側矯正の違い

インビザラインとワイヤー矯正の装置が付いた模型を持っている

インビザラインと裏側矯正の共通点は、矯正していることが周囲に気付かれにくい点です。

しかし、治療法はまったく異なります。それぞれの違いを表にまとめてみました。

〈インビザラインと裏側矯正の違い〉

インビザライン裏側矯正
見た目目立ちにくい目立ちにくい
費用相場では700,000〜1,000,000円程度相場では1,000,000〜1,500,000円程度
治療期間ワイヤー矯正とそれほど変わらず、治療に消極的だと治療期間が長くなることもある通常のワイヤー矯正よりも治療期間が長くなることがある
違和感少ない強い
トラブル装置を紛失しやすい装置により舌が傷つきやすい
お口のケア通常通りにブラッシングが行える装置が裏側に付いているため、ブラッシングがより難しくなる

インビザラインと裏側矯正どちらがおすすめ?

4つの豆電球が並んでおり1つだけ電気が付いている

インビザラインと裏側矯正で迷われている方は「目立ちにくい矯正」を希望されている方が多いのではないでしょうか。

2つの治療法の大きな違いは、取り外しが可能か、固定式かという点です。しっかりマウスピースの装着時間を守って治療に取り組めるのであれば、費用を抑えられて痛みも少ないインビザラインを選択したほうがいいでしょう。

しかし「マウスピースを装着するのを忘れてしまいそう」という方は、治療が進まず失敗する恐れもあるため、裏側矯正を選択したほうがいいかもしれません。インビザラインは幅広い症例に対応できるようになりましたが、それでもインビザラインでは治すのが難しい症例もあります。その場合はワイヤー矯正で治療することになりますが、装置が目立つことに抵抗があるのであれば裏側矯正をおすすめします。

まとめ

治療椅子に座りインビザラインを装着しようとしている女性

インビザラインも裏側矯正も、矯正していることが気付かれにくい治療法です。インビザラインは違和感や痛みも少なく、費用を抑えられるメリットがありますが、自分で装置の管理を行い、指示されたとおりに装置を装着しなければ治療が失敗する可能性もあります。

一方で、裏側矯正は、インビザラインでは治療が難しい難症例にも対応できますが、治療の難易度が高く、費用が高額です。また、舌が傷つきやすいなどのトラブルも起こりやすいでしょう。自分自身がどれだけ治療に積極的に取り組めるのか、違和感や粘膜のトラブルに耐えられるのかを検討されたうえで治療法を選ぶことをおすすめします。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

インプラントが入っていてもインビザライン治療はできる?メリットや治療法について解説!

2023年1月11日
歯の模型と治療器具が置かれている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

「インプラントが入っていても歯並びをよくしたい」と考えている方は少なくないと思います。

今回は、インプラント治療をしていてもインビザライン矯正はできるのか?インビザラインとインプラントのどちらから先に治療したほうがいいのか?インプラントが入っている状態でインビザラインを受けるメリット・デメリット、治療法について詳しく解説します。

インプラントとインビザライン

インビザラインを持っているメガネをかけた女性

「インプラントとインビザラインの両方を受けたい」とお考えの方は少なくありません。インプラントがすでに入っている方だけでなく、現在歯がない、もしくは抜歯が必要な状態で、歯並びもよくしたいと考え、インプラントを検討している方もいらっしゃるでしょう。「せっかくならインプラントとインビザラインを同時にしたい」という方もいらっしゃいます。

しかし、インプラントとインビザラインはまったく別の治療であるため、同時進行は難しいです。

まずは、インプラント治療とインビザライン治療について詳しく説明します。

インプラント治療とは?

インプラント治療とは、歯がない部分の歯茎にインプラント体を埋め込み、その上にかぶせ物を装着して、歯がない部分を補う矯正治療です。

治療の流れとしては、歯科用CTなどで精密検査を行い、治療計画を立て、歯周病など事前に治療が必要なものを終わらせてからインプラント手術を行います。インプラント手術自体は1〜2回で終わりますが、その後、骨とインプラント体がしっかりくっつくのを待つ期間が必要です。その間に仮歯で噛み合わせの調整を行い、最終的なかぶせ物の型取りをして装着すれば治療は終了です。

インプラントは、見た目も機能も自分の歯と同じように再現できるのが最大のメリットといえます。歯を失った際の治療には、インプラント以外に入れ歯やブリッジもありますが、インプラントは、ほかの治療に比べて治療期間が長く、費用も高額になるのがデメリットでしょう。

インビザライン治療とは?

インビザライン治療とは、マウスピース矯正の1種です。マウスピースを1日20〜22時間以上装着して、歯並びを整える矯正治療です。ワイヤー矯正と違って装置が目立ちにくく、痛みも少ない点が人気の理由といえます。

マウスピースは自分で取り外しが可能なので、歯磨きなどのお口の管理がしやすいメリットがありますが、治療に消極的でマウスピースを十分な時間装着できていないと治療が進まないデメリットもあります。

インビザラインは、ほかのマウスピース矯正と違って型取りが1度で済むのも大きな特徴です。最初にシミュレーションで治療の流れを確認できるため、患者側も安心して取り組めます。

インプラントが入っているけどインビザライン治療はできる?

絵が描かれた5つのサイコロが置かれている

結論からいうと、インプラントが入っている状態でもインビザライン治療は可能です。

ただし、重要なのは「インプラント自体を動かせないこと」です。症例によっては、インプラントが入っているためにインビザライン治療ができないこともあります。

インビザライン治療ができないケースとは

インプラントが入っていてインビザライン治療ができない症例は、以下の3つです。

・インプラントの本数が多すぎる
・インプラントの部位による
・歯周病が進行している

それぞれの症例を詳しく解説します。

①インプラントの本数が多すぎる

「インプラントを動かすことはできない」と先ほどご説明しましたが、インプラントの本数が多すぎると、当然動かせない歯が多くなるため、矯正治療の計画自体が難しいです。

現在、どのような歯並びで、どこにどれくらいインプラントが入っているのかによって治療計画は異なるので、一概にはいえませんが、インプラントの本数が多いほどインビザラインは難しくなるといえるでしょう。

②インプラントの部位による

例えば、上の前歯にインプラントが1本入っていて、前歯の歯並びを全体的に引っ込めたいという場合、インプラントの歯は動かすことができないので、前歯を全体的に引っ込める矯正は難しいでしょう。

インビザラインではなく、インプラントのかぶせ物だけをやり直して多少の角度修正をすることは可能ですが、埋めたインプラント体の角度は変更できません。また、下の歯との噛み合わせも考えなければいけません。そのため、インプラント治療を受ける際に見た目などの要望がある場合は、事前に歯科医師に相談しておいたほうがいいでしょう。

③歯周病が進行している

インビザラインに限らず矯正治療全般でいえることですが、歯周病が進行していたり骨量が少なくなっている場合、矯正治療を受けるのが難しくなります。矯正治療によって骨がさらに下がってしまう可能性があるからです。

インプラント治療もインビザライン治療も年齢制限はありませんが、骨の状態によって治療ができるかできないか判断します。歯周病が進行していても、インビザライン治療を受ける前に歯周病治療を受けて、改善できれば治療ができることもあります。その際も、これ以上歯周病が進行しないようケアが必要です。

インプラントが入っている状態でインビザライン治療をするメリット

親指を立ててグッドサインを出している

インプラントが入っていることで、インビザライン治療を効率よく進められることもあります。

インプラントは動かすことができないので、インプラントを固定源としてほかの歯を移動させることが可能です。歯を動かす量が多い症例の場合、固定源があるとより短期間で歯を移動させることができます。

インプラントが入っている状態でインビザライン治療をするデメリット

UNABLEのブロックと金のハサミが置かれている

インプラントが入っている状態でインビザライン矯正をするデメリットは、インプラント部分は動かせないことです。そのため、症例によってはインビザライン矯正ができないこともあります。また、インプラント治療を先にしている場合、インビザライン矯正を始める前の歯並びに合わせてインプラントの噛み合わせを調整しています。インプラント治療後にインビザライン矯正を行うと、当然歯並びとともに噛み合わせも変わってしまうので、噛み合わせの再調整が必要になります。インプラントのかぶせ物を再度作り直したり、場合によってはインプラント自体を埋め直さなければいけないこともあるでしょう。

こういったデメリットを考えると、インビザライン治療を先にしてインプラントを埋めるスペースを残したほうがいいです。

インプラントが入っている状態でのインビザラインの治療法

歯の模型とレントゲンで説明している歯科医師

インプラントが入っている部位や歯並びの状態によって治療法も変わってきます。例えば、インプラントが奥歯に1本入っていて、前歯だけをインビザラインの部分矯正で治す場合、インプラントが入っていることを気にせずに治療可能な場合が多いです。

しかし、インプラントが入っている状態で全体の歯並びをインビザラインで矯正する場合は、事前に綿密な治療計画が必要になります。歯科医師によっては、インプラントが入っていることで矯正を推奨しない場合もあるでしょう。インビザライン治療は、矯正歯科専門医でなくても多くの歯科医院が取り組んでいます。インビザラインはコンピューターによってシミュレーションを行うので、どの歯科医師が治療しても結果は同じと思われがちですが、そんなことはありません。シミュレーションに対し、歯科医師が治療計画を付け加えたり修正したりする必要があります。矯正に関する知識が乏しく正しい診断ができなければ、治療結果も変わってしまうのです。

また、すべての治療が計画通りに進むわけでもありません。予期せぬ事態に対応できなければ治療は失敗してしまうでしょう。インプラントが入っている場合は、インプラントを固定源にしてほかの歯を動かせるメリットもありますが、インプラントが入っている状態でのインビザライン治療は、歯科医師の知識や技術、経験が必要といえます。そのため、矯正歯科専門医で治療を受けたほうがいいでしょう。

矯正用インプラント「アンカースクリュー」とは?

歯の模型を手に説明している女性の歯科医師

歯を失った場合の治療で用いるインプラントとは別に「アンカースクリュー」と呼ばれる矯正用のインプラントがあります。アンカースクリューは歯を動かす際の固定源として埋められるもので、矯正治療期間のみ使用します。つまり、矯正が終わると取り除くことが可能です。

アンカースクリューを用いて歯を動かすことで効率よく歯を動かせるようになるので、矯正治療期間を短縮できます。歯の移動量が多い場合や、これまで難しかった方向に歯を動かすことも可能です。アンカースクリューはチタン製の小さいネジを埋めるので、手術自体が短時間でそれほど痛みを感じません。

歯を失った場合のインプラントとはまったく別物ではありますが、通常のインプラントは矯正の際に、このアンカースクリューの役割を果たせることがあるのです。

まとめ

型取りされた歯の模型とインビザラインが置かれている

インプラントが入っている状態でもインビザライン治療は可能です。

ただし、インプラントは動かすことができないので、インプラントの本数が多かったり、インプラントの部位や骨の状態によってはインビザライン矯正を受けられない場合があります。現在インプラントを入れておらず、今後インプラントとインビザライン治療の両方を希望する場合は、先にインビザライン治療を受けるほうがいいでしょう。あらかじめ歯科医師に「あとでインプラント治療もしたい」と伝えておけば、インプラントを埋めるスペースを残した矯正治療の計画を立ててくれます。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。

インビザラインを清潔に保つ!洗浄方法や注意点について解説!

2023年1月4日
歯ブラシ・歯磨き粉・マウスウォッシュが置かれている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明で目立ちにくいマウスピースを装着して行なう矯正治療です。食事などのときに取り外せるのがメリットである一方で、マウスピースを洗浄するといった管理をしなければなりません。

今回は、インビザラインを清潔に保つための洗浄方法や注意点を解説します。

インビザラインを洗浄しないとどうなる?

右の頬を押さえている男性

インビザラインは計画通り歯を動かすため、1日20〜22時間装着することが推奨されています。新しいマウスピースに交換するまでの期間は1~2週間ほどで、その間は同じマウスピースを装着します。そのため、正しく洗浄できていないと以下のようなトラブルが生じる可能性があります。

・インビザラインや口の中が不衛生になる

・むし歯や歯周病を引き起こす

・口臭の原因になる

詳しく解説していきます。

インビザラインや口の中が不衛生になる

インビザラインの洗浄を怠ると細菌が繁殖し、マウスピースや口の中が不衛生になります。食事のあとや就寝前はインビザラインを外し、歯磨きをしてから再び装着します。いくら歯がきれいな状態でも、インビザラインの洗浄が不十分だと口の中に細菌が広がってしまいます。

さらに、不衛生なインビザラインを装着することは、口内炎を引き起こす原因になります。口の中が不衛生になることで、常在菌であるカンジダ菌が増殖するためです。インビザラインをしっかり洗浄し、口の中が清潔な状態であれば、常在菌が増殖することはありません。

むし歯や歯周病を引き起こす

細菌が繁殖したインビザラインを長時間装着していると、むし歯や歯周病を引き起こす可能性があります。特に、むし歯になることで歯が大きく変形すると、インビザラインが合わなくなることも考えられます。新たにインビザラインを作り直す必要があり、治療期間が延びてしまいます。また、矯正治療は歯を動かすために歯や骨に強い力がかかります。歯周病に罹患したまま矯正治療を続けると、歯周病がさらに進行する恐れがあります。

インビザライン矯正中のむし歯や歯周病は、症状にもよりますが優先的にしなければならない場合もあります。インビザラインを中断する可能性もあり治療が滞るため、インビザラインを清潔に保つことが重要です。

口臭の原因になる

インビザラインが不衛生なことで増殖した細菌は、口臭の原因にもなります。特に、インビザラインを長時間装着していると、唾液が口の中に行き渡りにくくなり乾燥しやすくなります。乾燥した状態で不衛生なインビザラインを装着することは、口臭をさらに発生しやすくする原因になるのです。

また、インビザラインはプラスチックの一種であるポリウレタンでできていて、においが移りやすい素材です。インビザライン自体のにおいを防止するためにも、正しく洗浄する必要があります。

インビザラインを洗浄する方法

歯の模型を歯ブラシで磨いている

インビザラインを清潔に保つためにも正しく洗浄しましょう。インビザラインを洗浄する方法は、以下のとおりです。

・優しくこすりながら水洗いする

・マウスピース用の洗浄剤・洗浄機を使用する

詳しく解説していきます。

優しくこすりながら水洗いする

外出先やふだんの簡単なお手入れであれば、外したインビザラインを指でこすりながら水洗いをしてください。インビザラインの細かい溝などは、毛先のやわらかい歯ブラシを使って汚れを落としましょう。

マウスピース用の洗浄剤・洗浄機を使用する

手洗いでは落としきれないインビザラインの汚れやにおいは、マウスピース専用の洗浄剤や洗浄機を使用すると手軽に除去できます。以下の方法から、金額や使用方法を比較して自分に合った商品を選択しましょう。

・つけ置きタイプ

・泡スプレータイプ

・超音波洗浄機

それぞれ解説していきます。

つけ置きタイプ

つけ置きタイプの洗浄剤は、洗浄剤を溶かした水に一定時間インビザラインを浸しておきます。つけ置き時間は商品によって異なりますが、5~30分ほどの短時間で汚れを除去できます。長時間インビザラインを外し、歯並びが戻るといった心配もありません。洗浄剤の形状は、タブレットや粉末などさまざまですが、洗浄剤を使用すると、水や手洗いでは落ちにくいタンパク質汚れや細菌などを効果的に除去できます。つけ置き後は洗浄剤を水でしっかり洗い流しましょう。

泡スプレータイプ

泡スプレータイプの洗浄剤は、インビザラインに吹き付けて一定時間放置して使用します。放置時間が1~5分といった短時間の商品が多いため、外出先などでの洗浄にも向いています。洗浄効果や使用後に洗い流す点はつけ置きタイプと同様です。

超音波洗浄機

超音波洗浄機は、高速振動によって発生したミクロな泡が押しつぶされたときに生じる衝撃波で汚れを破壊します。汚れや細菌を機械的に除去するため、手洗いや洗浄剤よりさらに強力な洗浄効果が期待できます。

インビザラインはどれくらいの頻度で洗浄するべき?

カレンダーと鉛筆が置かれている

インビザラインの洗浄頻度は、基本的には食事をするために取り外した際に洗浄するのが理想的です。最低でも1日に1回は必ず洗浄してください。在宅中や就寝前などは歯ブラシを使って丁寧に洗浄すると効果的です。これらの基本的な洗浄方法に加えて、洗浄剤を使用した洗浄を行なうとよりインビザラインの清潔が保てます。

洗浄剤は毎日使用しても構いませんが、難しければ週に1〜2回の使用でも十分効果的です。

インビザラインを洗浄するときの注意点

両手の人差し指でバツを示している医者

インビザラインを誤った方法で洗浄すると、十分な洗浄効果が得られなかったりインビザラインが変形したりする恐れがあります。結果的に治療に支障が出ることも考えられるため、正しい方法で洗浄しなければなりません。

インビザラインを洗浄するときの注意点は以下のとおりです。

・やわらかい歯ブラシでこする

・研磨剤入りの歯磨き粉を使用しない

・マウスピース専用の洗浄剤を使用する

・洗浄後は乾燥させる

・熱湯は使用しない

それぞれを解説していきます。

やわらかい歯ブラシでこする

インビザラインを洗浄するときは、やわらかい歯ブラシを使いましょう。

毛先が硬い歯ブラシを使ってこすると、インビザラインに傷がついてしまいます。目には見えないほどの細かい傷でも、細菌が入り込んで増殖する原因となるため注意が必要です。

研磨剤入りの歯磨き粉を使用しない

インビザラインを洗浄するときは歯磨き粉を使うのは避けてください。

歯磨き粉には汚れを落としやすくするため研磨剤が配合されています。研磨剤入りの歯磨き粉でインビザラインをこすると、マウスピースの表面に傷がつき細菌が繁殖する原因になるため使用を控えましょう。

マウスピース専用の洗浄剤を使用する

インビザラインにはマウスピース専用の洗浄剤を使用しましょう。

似た用途で使用する商品に入れ歯の洗浄剤がありますが、インビザラインの洗浄には推奨できません。洗浄成分が強いなどが原因で、インビザラインが変形したり劣化したりする恐れがあります。

洗浄後は乾燥させる

食事や人前で話すなどでインビザラインを外す際には、洗浄後に乾燥させて保管しましょう。

濡れたままケースに入れるなどして保管すると、菌が繁殖する原因になります。ケースに入れるのであれば蓋を開けておくなどするとよいでしょう。

熱湯は使用しない

インビザラインの洗浄に熱いお湯を使うのはやめましょう。

ぬるま湯程度であれば問題ありませんが、熱いお湯となるとインビザラインが変形する恐れがあります。インビザラインが変形すると歯に合わなくなり作り直しが必要になります。治療期間が長くなることも考えられるため注意しましょう。

まとめ

黄色と青の歯ブラシとタオルが置かれている

インビザラインは、1日20~22時間という長時間装着することで歯を動かす治療方法です。インビザラインの洗浄を怠ると、不衛生なマウスピースを長時間装着していることになりかねません。インビザラインは毎日装着するため、正しく洗浄して快適に矯正治療期間を過ごしましょう。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。

金属アレルギーがある方にはインビザラインがおすすめ!その理由を詳しく解説!

2022年12月28日
女性がマウスピースを持っている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

これまで、金属アレルギーが原因で矯正治療を諦めていた方もいらっしゃるでしょう。金属アレルギーで悩んでいる方でも問題なく歯並びをきれいにする方法があります。

今回は、インビザライン矯正なら金属アレルギーを発症せずに治療が可能か、その理由とお口の金属アレルギー症状を解説しています。

金属アレルギーがある方にはインビザラインがおすすめ!

5つの木でできた星が並んでいる

「きれいな歯並びになりたいけど、金属アレルギーが心配だから矯正治療ができない」という声は、これまで少なくありませんでした。

しかし、最近は金属を使用せずに矯正治療が可能です。インビザラインなどのマウスピース矯正なら、金属を使用せずプラスチックでできた装置を使用するため、金属アレルギーの心配がいりません。

金属をお口に入れて起こるアレルギー症状とは?

白い服を着た女性が腕を掻いている

金属アレルギーとは、金属自体がアレルギーを引き起こすわけではありません。唾液などにより金属から溶け出たイオンが体の中に入ることでアレルギーを引き起こします。

「金属アレルギーになるのが怖い。だから矯正はできない」という方もいますが、矯正治療の際に「ブラケット」と呼ばれる歯の表面に接着する金属の装置だけが原因ではないのです。銀歯や銀のつめ物、部分入れ歯の金具なども金属アレルギーを引き起こすきっかけになることがあります。

また、金属アレルギーはお口の中に金属を入れ、すぐ反応が出るわけではありません。重度の金属アレルギーの方は比較的早くに症状が出てきますが、たいていの方はお口の中に金属を入れてしばらく経ってから発症します。例えば「銀歯を入れても何ともなかったのに、数年後にアレルギー症状が出てきてしまった…」ということも珍しくありません。口の中に入れた金属が原因の場合も、口の中以外に症状が出てくることもあります。「アレルギー症状が出ていて全然原因を解明できず困っていたけど、実は銀歯が原因だった」ということもありえます。

では、お口の中に金属を入れてどのような症状が出てくるのでしょうか?お口の中の金属アレルギーで、よくある症状をご紹介します。

①口内炎

お口の中で金属アレルギーが発症し、口内炎の症状が出るケースは多いです。一度口内炎になると、治るまでに時間を要するケースも少なくありません。口内炎のほかに、口の中の粘膜がただれたり、ヒリヒリとした痛みが出ることもあります。

通常の口内炎ではなく、口角や舌に炎症を起こすこともあります。舌の味覚受容体が影響を受けると味覚異常の症状が出る可能性もあるのです。

②湿疹

花粉症などのアレルギーをすでに発症している方は、金属アレルギーになりやすい傾向にあります。お口以外の皮膚に湿疹が出ることもあるのです。ほかのアレルギーがある場合は、手や足など身体の皮膚に湿疹が出てもお口の中の金属が原因とわかりづらいかもしれません。

しかし、湿疹を改善するには原因を取り除かなければいけません。なかなか原因が見つからず苦痛に感じる方もいると思うので「もしかしたらお口の中の金属が原因かもしれない」ということを理解しておきましょう。

③頭痛などの体調不良

お口の中の金属が原因でも、症状がお口の中だけに出るとは限りません。稀に頭痛やめまいなどの体調不良の症状が出ることもあります。このような場合は、原因がお口の中の金属アレルギーと発覚しにくいでしょう。

現在、金属アレルギーの症状がない方でも、突然発症してしまうこともあります。お口の金属アレルギーは、装飾品などの金属アレルギーに比べて発症率が低いですが、お口の中に金属があれば誰でも金属アレルギーになる可能性はあるのです。

金属アレルギーを引き起こさないようにするためにはどうすればいい?

金属アレルギーは金属をお口の中に入れてすぐ症状が出るわけではないので、症状が出た時に原因を追求しずらく、治療が困難になるケースもあります。そのためにも、金属アレルギーを引き起こさないようにすることが大切です。まずは、お口の中を清潔に保つことが予防の1つといえますが、何よりも「金属アレルギーの原因を作らない」ことが大きな予防になるといえるしょう。

お口の中の金属アレルギーを予防するためには、矯正治療だけでなく、虫歯治療のつめ物やかぶせ物、入れ歯なども金属を使用しないようにすることです。銀歯でなくても、プラスチックやセラミックなどの素材を選択することもできます。また、昨今では、高額な治療費をかけなくても保険診療で奥歯のつめ物・かぶせ物を白い素材にできるようになりました。保険診療で白い素材を選択するには、十分な噛み合わせが確保できているかなどの条件がありますので、担当歯科医師に相談しましょう。

できるだけ金属を使用しないよう配慮しながら治療してくれる歯科医院も増えています。お口の中に金属を使用しないことが金属アレルギーの最大の予防です。

インビザラインの装置に金属は使われていないの?

銀の丸い塊が置いてある

インビザラインの装置自体に金属は使用されていません。インビザラインは、プラスチックでできたマウスピースを装着する治療のため、金属アレルギーを発症する心配がいらないのです。

しかし、必ずしも金属を使用しないわけではありません。インビザライン治療では、効率よく歯を動かすために追加の装置を使用することがあります。歯の表面に「ボタン」という装置を接着し、そこにゴムを引っ掛けて歯を動かします。このボタンに金属製のものがあるので、金属アレルギーを心配するのであれば、素材をプラスチックのものにしてもらうなど注意が必要です。

そのほかにも、矯正用のインプラントである「アンカースクリュー」を使用して治療することもあります。アンカースクリューは、歯茎に小さなネジを埋めることにより、難しい方向へ歯を移動できたり、歯を動かす量が多い場合にも適応できたりします。アンカースクリューは、アレルギー反応が出にくい素材でできていますが、それでも金属アレルギーの可能性がゼロではありません。

インビザライン治療を始める前に歯科医師に金属アレルギーについて相談しておきましょう。

インビザライン治療後の保定装置に金属は使われている?

リテーナーと治療器具、歯ブラシが置かれている

インビザラインだけに問わず、矯正治療後に「保定装置」を装着する必要があります。保定装置は、きれいにした歯並びを維持するための装置で、保定装置をしなければ歯は元の歯並びに戻ろうとしてしまうのです。

保定装置を大きく分けると、以下の3つの種類があります。

・金具のついた取り外しが可能なプレートタイプの装置

・マウスピースの装置

・ワイヤーを歯の裏側に接着する方法

上記の3つの中で金属を使用しないのは、マウスピースの装置のみです。保定装置は一般的に数年間使用しますので、心配な方は「金属を使用しないマウスピース」を選択したほうがいいでしょう。金属アレルギーが心配なので金属を使用したくないことをきちんと歯科医師に相談し、保定装置の種類を選ぶことをおすすめします。

まとめ

水色の白衣をきた歯科衛生士が治療器後を持っている

これまで金属アレルギーがある方は、歯並びを綺麗にしたくても金属アレルギーが心配で諦めてしまうケースが多くありましたが、インビザライン矯正なら金属を使用せずに矯正治療が可能です。追加装置や保定装置でも金属を使用したくないのであれば、必ず担当歯科医師に事前に相談しましょう。

また、金属アレルギーの症状が現在はなくても、数年後に金属アレルギーを発症してしまうことがあります。金属アレルギーが心配な方は、長期的にお口の中に装置を入れる矯正治療において、できる限り金属を使用しないほうがいいかもしれません。金属アレルギーの症状はお口の中だけに出るとは限らないので、何らかの症状でお悩みの方はお口の中に金属を使用しているか確認してみましょう。虫歯治療も矯正治療も、ご自身が安心できる方法で治療を行うことをおすすめします。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

前歯のみのインビザライン治療はできる?治療にかかる期間や費用を解説!

2022年12月21日
舌を噛んでいる女性

長いマスク生活が続きますが、マスクを外したときの歯並びに自信はありますか?実は多くの方が歯並びにコンプレックスを抱えていて、なかなか歯科矯正に踏み出せないのが事実です。矯正治療は「費用が高い」「矯正器具が目立つ」「期間が長い」「痛みが心配」などの理由から諦める方もいます。

歯科矯正はさまざまな種類がありますが、透明のマウスピースを使い、目立ちにくく、食事や歯磨きのときも外せるインビザラインは、近年人気が高い矯正方法です。

しかし、歯の全体をインビザラインで矯正すると2~3年はかかるため「前歯のみを短期間で矯正したい」という方もいます。また、全体を矯正するのは大掛かりで、ハードルが高いという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、インビザラインで前歯のみ治療ができるか、治療にかかる費用や期間について、詳しく解説します。

インビザラインで前歯だけを治療することはできる?

「?」が描かれた5つの丸い積み木

インビザラインで全体矯正するのではなく、前歯のみを矯正治療することは可能です。

注意してほしいのは、誰もが前歯のみのインビザラインが対象ではなく、一部の方のみに適応されることです。対象の方は、軽度の叢生と出っ歯の方、前歯に隙間がある「すきっ歯」といわれる方が対象です。

軽度の叢生

叢生とは、歯並びが凸凹ガタガタな状態で「乱ぐい歯」ともいわれます。歯と歯が重なりあい、歯の向きが斜めになっています。軽度の叢生だと、前歯のみを動かすインビザラインが可能で、少し歯を削りスペースを確保して動かすこともあります。

歯が捻れた状態で生えている捻転歯も、軽度の状態でしたら前歯のみのインビザラインで治せます。

軽度の出っ歯

前歯のみのインビザラインでは、軽度の出っ歯も治すことができます。前歯全体が大きく出ている出っ歯は奥歯も動かす必要があるため全体矯正をします。

前歯に隙間がある

前歯に隙間があると歯を動かせるスペースがあるため、前歯のみのインビザラインが可能です。前歯に隙間があると、見た目が悪いだけでなく、空気が抜けたような発音になるため会話にも影響が出ます。

前歯のみのインビザライン治療ができないケース

医師が胸の前で「×」サインを出している

前歯のみのインビザラインは治療できないケースもあります。詳しく見ていきましょう。

抜歯を必要とする歯並び

重度の歯並びの悪さは、場合によって抜歯が必要です。歯の大きさに対して顎が小さくて歯が並びきらない場合は、抜歯することが多くあります。抜歯したスペースを利用して歯を動かしてから全体矯正するため、前歯のみのインビザラインはできません。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いと、顎関節症や噛みにくさからくる消化不良・肩こり・頭痛など、体の不調が現れます。矯正は、歯並びがよくなり見た目がキレイになることが重要ですが、噛み合わせがよくなることも非常に大切です。噛み合わせが悪い場合はインビザラインで前歯のみ矯正はできず、全体矯正をします。

叢生が強い方

叢生が強いと歯を動かすスペースがないため、前歯のみのインビザラインはできません。凸凹ガタガタと歯が入り組んで生えているため、全体矯正をします。歯を並べるスペースがない叢生は、抜歯をして全体を動かし矯正します。顎が小さい方・歯が大きめな方・乳歯の時にたくさん虫歯があった方は、強い叢生になる傾向があるのです。

重度の出っ歯

軽度の出っ歯はインビザラインで前歯のみ矯正できますが、重度の出っ歯の場合は対象外です。重度の出っ歯は全体矯正が必要で、場合によっては外科手術も適応されます。

反対咬合

しゃくれや受け口ともいわれる反対咬合は、噛み合わせが悪く、サ行やタ行の発音がしにくい状態です。しっかり噛めないため消化不良を起こしやすく、見た目や発音のコンプレックスもみられます。反対咬合の場合は前歯のみのインビザラインはできないため、全体矯正や外科手術で顎の骨を後ろに下げることも検討されます。

過蓋咬合

過蓋咬合とは、噛み合わせが深く、上の前歯が下の前歯のほとんどを覆ってしまいることです。通常は上の前歯が下の前歯の4分の1を覆った状態ですが、過蓋咬合で深く噛み合っていると、上の前歯の裏側を下の前歯で傷つけ、歯茎に炎症が起きます。噛み合わせの問題で、詰め物や被せ物が外れやすく、奥歯に負担もかかります。過蓋咬合は噛み合わせ全体を治す必要があるため、インビザラインで前歯のみの矯正はできません。

前歯のみのインビザライン治療のメリットとデメリット

メリット・デメリットが書かれている手帳

インビザラインで前歯のみ部分矯正することは気軽で負担も少なく、メリットが多いといえます。

しかし、当然デメリットも存在しますので、前歯のみのインビザラインを希望している場合は事前に主治医に確認しましょう。

メリット

インビザラインは透明のマウスピースを使用するため、従来のワイヤー矯正より気付かれずに矯正できます。しゃべりにくくなったり食べづらいなどのわずらわしさがなく、金属アレルギーの心配もいりません。

前歯のみをインビザライン治療できると、全体を矯正するよりも簡単に短期間で矯正が終わります。結婚式や入学などのイベントを控えている方も、気軽に矯正できて費用も安く済みます。

また、インビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないのが特徴です。前歯のみのインビザラインは、全体をインビザライン矯正するよりもさらに痛みを軽減できます。

デメリット

前歯のみのインビザラインは奥歯の矯正はできないため、噛み合わせを治すことはできません。

また、前歯を動かすスペースを確保するため、少し歯を削る「ディスキング」と呼ばれる処置をすることがあります。ディスキングで削る量は微量なため、歯にダメージがなく心配はいりませんが、削った刺激で一時的に知覚過敏のようにしみやすくなることがあるでしょう。しみる症状が出た場合は、しみ止めのお薬を塗布して様子をみますが、大体の場合は短期間で症状が落ち着きます。

前歯のみのインビザライン治療にかかる期間

木のテーブルの上にカレンダーと赤いボールペンが置かれている

前歯のみのインビザラインの治療期間は、おおよそ6か月~1年です。個人差もありますが、全体矯正すると2~3年はかかるため、期間はかなり短縮されて患者さんの負担も減ります。「矯正は期間が長い」とあきらめていた方も、前歯のみインビザライン矯正ができたら気軽に挑戦できるでしょう。

注意したいのは、上記の期間とは別に、動いた歯が後戻りを防ぐために行う「保定期間」が必要ということです。保定期間は「リテーナー」と呼ばれる歯の後戻り防止装置を矯正後に約2年間装着します。リテーナーは、インビザライン矯正と同様に食事や歯みがきのときには取り外し可能で、部分矯正も全体矯正も保定期間は同じです。

前歯のみのインビザライン治療にかかる費用

「¥」マークが描かれている積み木が階段のように並べられている

歯並びの状態や歯科医院によって料金は異なりますが、前歯のみのインビザラインは30~50万円程度でおこなうことができます。全体矯正をすると100万円前後はかかるので、費用をかなり抑えられるでしょう。

全体矯正は高額で踏み出せない方も、前歯のみのインビザラインなら気軽にチャレンジできるという方も多くいます。昨今、前歯のみのインビザラインで見た目のコンプレックスを解消して、金銭に余裕ができたら噛み合わせをしっかりと治すために全体矯正をする方もいます。

まとめ

マウスピースを持っているロングヘアの女性

前歯のみのインビザラインは、目立ちにくいだけでなく、費用も安く短期間で行えるので、矯正治療に躊躇している方も気軽にできるよさがあります。

しかし、見た目を重視した矯正方法のため、噛み合わせを治すことや全体矯正はできません。また、誰もが前歯のみのインビザライン対象ではないことも理解しておく必要があります。自分が対象であるかは詳しい検査と審査が必要になり、前歯のみのインビザラインのデメリットも知っておかなくてはなりません。全体矯正と部分矯正が選べるのは、矯正治療の幅が広がります。前歯のみのインビザラインが気になる方は、マスク生活でさらに目立たせずに矯正できる今、歯科医院にぜひ相談してみてください。

インビザラインで受け口(しゃくれ)は治せる?治療法についてわかりやすく解説!

2022年12月14日
顎元に手を置いている女性

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

受け口の方は見た目や発音などで悩みを抱えることが多いです。歯列矯正を行うことで受け口は改善されるので、治療をするか考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はマウスピースを使った矯正方法のひとつであるインビザラインも受け口の治療が対象になっています。

今回は、受け口の原因からインビザラインを使った治療方法まで解説していきますので、治療を始める前にぜひ参考にしてみてください。

受け口(しゃくれ)とは?

歯の模型を使って説明している医師

受け口とは、反対咬合や下顎前突とも呼ばれる不正咬合のひとつで「しゃくれ」という言葉でも馴染みがあるかと思います。下の歯が上の歯に重なっている状態が正常な噛み合わせですが、受け口の場合はその逆で、下の歯が上の歯に重なっている状態です。

受け口の方は見た目を気にされて矯正治療を検討される場合が多いですが、実際は見た目以外に機能的にもリスクになることがあり、治療したほうが日常生活がより快適になります。

受け口(しゃくれ)になる原因

白いシャツを着た人が虫眼鏡で歯の模型を見ている

主な原因は遺伝といわれていますが、家族に受け口の方がいない場合でも発症することがあります。受け口になる原因は2つのタイプに分かれていて、それぞれのタイプによって治療開始の時期や治療法が変わってきます。そのため、どちらのタイプに当てはまる症例なのかを見極めることが大切です。受け口の2つの原因と、受け口と密接な関係のある癖について解説していきます。

歯が原因のタイプ

歯が生えてきた時に、上の歯と下の歯の噛み合わせが逆になってしまったような場合がこちらのタイプで、歯槽性の受け口といいます。乳歯列の場合は、永久歯に生え変わる段階で解消されることもあるため様子を見ることがほとんどですが、すでに永久歯に生え変わっている状態で受け口の場合は矯正治療の対象です。

顎の骨が原因のタイプ

下顎の骨が通常よりも成長することが原因による場合はこちらのタイプで、骨格性の受け口といいます。家族に受け口の人がいる場合も遺伝する可能性があり、歯が原因のタイプに比べて治療が難しいことが多いです。

受け口に関連のあるお口の癖

大人でも子どもでも、歯や顎に力がかかり続けることで歯並びに影響を与えてしまうことがあります。受け口に関連のある癖をいくつかご紹介します。

口呼吸

口呼吸は舌の位置が下がって気道が狭くなります。気道を確保するために下顎を突き出すようになり、受け口の原因になるのです。

下顎を前に出す癖

無意識に下顎を前に出す癖がある方がいますが、継続すると筋肉が発達して受け口になりやすくなります。これらの癖はご自身で意識することで改善させることもできますので、心当たりのある方はなるべく癖を出さないようにしていきましょう。

受け口(しゃくれ)を放置することによるリスク

赤いRISKの文字が置かれている

受け口を放置することで起こる可能性のあるリスクは、以下の5つです。

噛む機能が悪くなる

受け口は本来の噛み合わせと逆のため、噛むときに無理な力がかかりやすいです。そのような噛み方を長く継続してしまうと奥歯ばかりが負担になり、将来的に抜歯が必要になってしまうこともあります。また、食事がしにくく、きちんと噛みきれないことが消化不良にも繋がってしまいます。

発音が悪くなる

受け口の方は、上下の歯の間に隙間があるせいで息が漏れてしまい、発音しづらいことがあります。特に歯と舌先が触れるサ行やタ行、また英語も発音しづらいです。

受け口がより目立つようになってくる

思春期の時期にあたる成長期には下顎が顕著に成長します。受け口がもともとある場合は、下顎の成長とともに受け口が目立ちやすくなってしまいます。見た目が気になるだけでなく、重度の受け口の場合は一般的な矯正治療では治療が難しく、外科処置が必要になるケースもあります。

顎関節症になる可能性がある

受け口は噛みにくいため、顎の関節に力がかかり負担になって、顎関節症になりやすいです。顎関節症になってしまうと口を大きく開けられなかったり、咀嚼時に痛みを感じる症状が出てきてしまいます。

気持ちが塞ぎがちになってしまう

口元は顔の印象を決める大事なパーツです。受け口は審美性を損ねるため、周りからどのように見られているのかを気にしたり、自信を持って笑えなかったりといったコンプレックスを抱えた状態で気持ちが塞ぎがちになりやすいです。

上記に挙げた以外にも、お口が乾燥しやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、頭の重心がずれることで姿勢が悪くなるといったリスクもあります。

インビザラインで受け口(しゃくれ)は治せるの?

薄オレンジの背景前で悩んでいる女性

インビザラインで受け口の治療は可能です。

ただし、一概に全ての受け口が治療できるわけではなく、受け口の原因が歯槽性のケースはインビザラインで治療できることがあります。骨格性の受け口の場合は、下顎の骨を切除して後方へ移動させる大掛かりな外科手術が必要になってくることもありますので、まずは歯科医師と相談し、ご自身がどのタイプの受け口なのかを把握してから治療法を検討するのが良いでしょう。

インビザラインで受け口(しゃくれ)を治す方法

黄色い背景の前に手のひらに置かれたマウスピース

インビザラインでの矯正治療は歯列全体に力をかけることを得意としています。下顎に歯を移動させることのできるスペースがある場合は、マウスピースを使用することで前に出ている歯列を後退させ、受け口を改善することができます。軽度の受け口の場合は抜歯をせずに歯を動かすことができますが、下顎に十分なスペースがない場合は抜歯が必要になることもあります。

インビザラインでの矯正で歯の動く距離は1枚のマウスピースでわずか0.25mmで、10日〜2週間ごとにマウスピースを交換していき、徐々に歯を移動させていくのです。抜歯をした場合は移動距離が増えるため、インビザラインのみの治療だと時間がかかりすぎてしまうこともあります。そのため、ワイヤー矯正と組み合わせた治療を行うこともあります。

インビザラインで受け口を治療するメリット

インビザラインは、治療を開始する前に型取りやお口の中を専用のスキャナーでスキャンして、どのように治療が進んでいくのかをシミュレーションすることができます。治療後のイメージが湧きにくい場合も事前にシミュレーションを見ることができるので、インビザラインでの受け口の治療に不安を感じている方も安心です。

また、インビザラインの治療は1日の中で20〜22時間の装着義務がありますが、マウスピースを使用するだけというシンプルな方法のため、患者さんのストレス軽減にもつながります。マウスピースは透明で、矯正していることが周りの人に気付かれにくく、取り外しが可能なため、ワイヤー矯正に比べると歯磨きがしやすいこともポイントです。

インビザラインで受け口を治療するデメリット

インビザラインは、使用時間を守らないときちんと歯が移動してくれません。そのため、1日20〜22時間の装着を守らなければいけないことや、マウスピースのお手入れを毎日する必要があることがデメリットと感じる方もいらっしゃるでしょう。

また、全ての受け口の方がインビザラインで治療できるわけではなく、軽度の受け口の方のみが適応のため、インビザラインでの治療を望んでもできないこともあります。

まとめ

両頬に指を当てている笑顔の女性

受け口は歯槽性のものと骨格性のものがあり、それぞれ原因と治療法が異なります。受け口は噛み合わせに関しても見た目に関しても気にされる方が多く、それぞれの状態によって治療方針も変わってきます。インビザラインで治療できる受け口の症例は限られてしまいますが、今回の記事の内容で受け口についてより深く理解し、治療を始める際の参考にしてみてください。

インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?それぞれの違いについて詳しく解説!

2022年12月7日
白いシャツを着た女性がどちらがいいか悩んでいる

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

現在、歯列矯正で多く行われている方法はインビザラインとワイヤー矯正ですが、どちらの治療方法が良いか悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、それぞれの治療方法の違いやメリットとデメリットなどについて解説していきます。

インビザラインとは?

口元にマウスピースを近づけている女性

特徴

インビザラインは、アメリカで25年前に開発され、2022年6月時点で1300万人を超える治療実績があります。

アライナーというマウスピースを利用して歯を移動させる矯正治療で、マウスピースを10日〜2週間毎に交換して歯を移動させていきます。

メリット

インビザラインには、以下の3つのメリットがあります。

取り外しが可能である

インビザラインはマウスピースを使用します。

ワイヤー矯正の装置は固定式のため取り外しができませんが、インビザラインでは食事や歯磨きのときなどにマウスピースを取り外すことが可能です。歯のケアがしやすいことで、矯正治療中の虫歯や歯周病の心配も少なくなります。

目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、周囲の方に矯正をしているということが気づかれにくく、目立ちやすいワイヤー矯正に抵抗がある方には適した治療方法です。

痛みや違和感が少ない

1枚のマウスピースでの歯の移動量は、わずか0.25mmです。そのため、矯正治療に伴う痛みは少なく、マウスピース装着中の違和感もほとんどありません。

デメリット

インビザラインには、以下の3つのデメリットがあります。

症例に制限がある

インビザラインは大きく歯を動かすことは得意ではないため、対応できる症例が限られてしまいます。

比較的軽度な歯列不正の治療には向いていますが、顎に大きなズレのある方や抜歯が必要な場合はインビザラインのみの使用では治療が難しいこともあります。

装着時間を守る必要がある

インビザラインは、1日20〜22時間以上使用することで効果を発揮します。

基本的には食事と歯磨き以外の時間は装着する必要があるので、日常生活の中で使用時間を守れない場合は治療計画通りに歯が移動せず、思うような結果が得られません。

マウスピースの自己管理が必須である

インビザラインのマウスピースは、使用していると歯と同じように汚れが付着します。

歯にぴったりと密着する装置のため、きちんとお手入れをしないで使用すると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。毎日歯ブラシでマウスピースの内面を磨いたり、必要に応じて洗浄剤などを使用する必要があります。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正の模型に治療器具を当てている

特徴

ワイヤー矯正は歴史が長く、最も一般的な歯列矯正の方法です。

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を付けて、そこにワイヤーを通して力をかけることで徐々に歯を移動させていきます。

メリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのメリットがあります。

多くの症例に対応できる

ワイヤー矯正では、基本的にすべての歯列不正の治療が可能です。インビザラインでは治療が難しいような症例も対応でき、出っ歯や受け口などがある場合も治療後は口元の印象を変えることが可能です。

細かい調整が可能である

インビザラインはあらかじめ作成されたマウスピースの歯並びに合わせて歯を移動させていきます。

一方、ワイヤー矯正では、ある程度歯並びが改善されたあとに一部だけもう少し動かすなどの細かい調整が可能です。

目立ちにくい装置も選択できる

ワイヤー矯正は、基本的には歯の表側に付ける装置のため目立つ印象がありますが、装置の種類は金属のみならず、セラミックのブラケットや白いワイヤーが選択できたり、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正という方法もあります。

デメリット

ワイヤー矯正には、以下の3つのデメリットがあります。

装置が目立ちやすい

メリットでお伝えしたように、ワイヤー矯正は目立ちにくい装置を選択できますが、インビザラインに比べるとどうしても目立ちやすいです。

食事や歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正の装置は固定式のため、食べ物が詰まりやすく歯磨きもしにくいため、汚れが溜まったままにしていると虫歯や歯周病の原因になります。歯磨きは時間をかけて行うことが大切です。

痛みが出やすい

インビザラインに比べて、ワイヤー矯正は歯の移動量が大きいため、痛みが出やすいです。痛みがずっと続くわけではありませんが、ワイヤーを交換したり、調整した日から2〜3日は痛みが出やすいといわれています。

また、歯が移動することでワイヤーが奥に伸びて粘膜に刺さってしまうこともあります。

インビザラインとワイヤー矯正の違い

歯科医がレントゲンと歯の模型を使って説明している

インビザラインとワイヤー矯正の違いを分かりやすく一覧でご紹介します。

<インビザラインとワイヤー矯正の比較>

インビザラインワイヤー矯正
費用約800,000〜1,000,000円約700,000〜1,300,000円
治療期間約2年〜2年半約2年半〜4年
見た目目立ちにくい目立ちやすい
痛み出にくい出やすい
歯磨きしやすいしにくい
適応比較的軽度な歯列不正すべての歯列不正

表に示した費用や期間はあくまでも全顎治療を行なった際の平均のため、個々のお口の状態や医院によっても違いはあります。

インビザラインとワイヤー矯正のどちらでも部分矯正で治療できる場合もあり、その場合はもう少し治療期間が短くなり、費用も安くなります。ワイヤー矯正の場合は、金属ではなく歯の色に近いセラミックのブラケットを選択したり、舌側矯正の場合は費用が高くなる傾向があります。

インビザラインとワイヤー矯正どちらがいいの?

ピンクのニットを着た女性がマウスピースとワイヤー矯正が付いた歯の模型を持っている

インビザラインに向いている方

インビザラインは、軽度の歯列不正など適している症例は限られてしまいますが、目立ちにくい装置で且つ歯のケアもしやすい方法で矯正を行いたいという方に向いています。インビザラインで治療の大きなメリットは、装置が目立ちにくく取り外しができることでしょう。

また、インビザラインはワイヤー矯正に比べて、比較的短い期間で治療が終了することが多いです。簡単な矯正方法ではありますが、マウスピースを1日20〜22時間以上使用しなければ、きちんとした治療結果は得られません。日常生活の中できちんと装着時間を守ってマウスピースを使用できるかは、インビザライン治療をするうえで重要なポイントです。

ワイヤー矯正に向いている方

ワイヤー矯正は、治療中の見た目は気にならず、時間がかかっても細かい部分も含めてきちんと歯並びを治したいという方に向いています。単に見た目を治すだけでなく、上下の歯を全体的に噛ませることもできるので、食事がしやすくなるなど機能的なメリットも大きいです。

しかし、インビザラインに比べると、調整を行ったあとは痛みが出やすく、固定式の装置に食べ物が詰まりやすいため歯磨きにも時間を要します。治療を始めてから後悔しないように、ワイヤー矯正のデメリットも理解し、納得したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

白いシャツを着た人の前に歯の模型がある

今回はインビザラインとワイヤー矯正の治療方法の違いと、それぞれの治療はどのような方に向いているのかを解説しました。

歯列矯正を行ううえで何を重要視するかは人それぞれです。どちらもそれぞれにメリットとデメリット、適した症例があります。どちらの治療が適しているかわからない場合は、両方の治療方法を取り扱っている歯科医院でカウンセリングを受け、歯科医師からアドバイスを受けることをおすすめします。

この記事でインビザラインとワイヤー矯正の違いを理解していただき、治療につながるイメージをもっていただけたら幸いです。インビザラインを検討している方や疑問がある方は、島根県の歯医者「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。ご自身に合った方法で矯正治療をスタートしましょう。

インビザラインで噛み合わせが悪くなるの?その原因と対応方法について詳しく解説!

2022年11月11日
歯科医で説明を受けている

こんにちは。島根県浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明なマウスピース型の装置を使って矯正治療を行なうマウスピース矯正ブランドです。装置が目立たず周囲の人に気づかれにくいメリットがある一方で、噛み合わせが悪くなるといった声も聞かれます。

今回は、インビザラインで噛み合わせが悪くなるのか、原因や対応方法について解説します。

インビザラインで噛み合わせが悪くなるの?

歯科医で検診中の女性

インビザラインで矯正治療を行なって噛み合わせが悪くなることは、基本的にはありません。
インビザラインでは、独自の3D治療計画ソフトウェアを使用し、治療開始から治療終了までの歯の動きをシミュレーションします。歯並びはもちろん、噛み合わせもしっかりと確認するため、インビザラインが原因で噛み合わせが悪化することはありません。

正しい噛み合わせとは?

笑顔の女性

インビザラインでは、正しい噛み合わせを目指し矯正治療を進めていきます。

正しい噛み合わせとは、一般的に以下のようなものをいいます。

  1. 上下の前歯の中心が揃っている
  2. 上下の前歯の隙間が5mm以下になっている
  3. 下の前歯が上の前歯の内側にある
  4. 上の前歯が下の前歯に2~3mm被さっている
  5. 上下の奥歯がしっかり噛み合っている
  6. 上下の歯列がどちらもきれいなU字のアーチを維持している

正しい噛み合わせであるかは、自身で鏡を見てある程度は判断ができます。

ただし、最終的な確認は歯科医院で行ないましょう。レントゲン撮影や歯型を採取し、歯並びや噛み合わせをさまざまな角度から診断します。

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因

マウスピース

インビザラインが原因で、噛み合わせが悪くなることは基本的にはありません。

しかし、矯正治療によって歯並びが変わることや不適切なマウスピースの使い方が原因で、噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因には、以下のようなものが考えられます。

  • 矯正治療によって歯が動いているため
  • 装着時間が守れていないため
  • マウスピースを正しく使用できていないため

詳しく解説していきます。

矯正治療によって歯が動いているため

矯正治療によって歯が動くことで、噛み合わせに変化が生じて噛み合わせが悪くなることがあります。歯が動くことで起きる噛み合わせの悪さは、インビザラインに限らず矯正治療全般で感じる可能性が高いです。特に、治療を始めた頃やマウスピースを交換したタイミングで違和感をもつ方が多い傾向にあります。

ただし、一時的であることが多く、治療が完了する頃には改善しています。矯正治療が完了したにもかかわらず噛み合わせに不具合がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

装着時間が守れていないため

装着時間を守らないことは、噛み合わせに影響が出る大きな原因になります。

インビザラインは1日20〜22時間以上の装着時間を推奨しています。装着時間が短かったり装着していなかったりする日が続くと、シミュレーション通りに歯が動かないばかりではなく「後戻り」が起こります。後戻りが起こると、治療期間が長引く可能性があります。マウスピースが合わなくなり、再製作が必要になる場合もあるため注意しましょう。

マウスピースを正しく使用できていないため

インビザラインで噛み合わせが悪くなる原因には、マウスピースを正しく使用できていないことが挙げられます。

マウスピースの不適切な使用方法は、以下のとおりです。

  • マウスピースが浮いたまま使用している
  • 変形したマウスピースを使用している
  • 交換時期を守っていない

詳しく解説していきます。

マウスピースが浮いたまま使用している

マウスピースを浮いたまま使用していると噛み合わせが悪くなることがあります。マウスピースと歯がしっかり密着していないと、装置から歯に適切な力が掛からず正しく歯が動きません。

変形したマウスピースを使用している

噛み合わせが悪くなる原因のひとつに、変形したマウスピースを使用している場合があります。マウスピースを正しく取り扱っていないと、落としたり踏んだりして変形してしまいます。変形したマウスピースを使用し続けていると、シミュレーション通りに治療が進まない可能性があるため注意が必要です。

また、噛み締めや歯ぎしりをする方は、マウスピースを変形させたり破損させたりする恐れがあります。噛み締めや歯ぎしりがあまりにも強いとインビザラインの適応になりません。ワイヤー矯正などの治療方法はあるため、歯科医師に相談してみましょう。

交換時期を守っていない

マウスピースの交換時期を守らないことは噛み合わせを悪化させる原因になります。インビザラインの交換周期は1〜2週間であることが多いです。交換周期には個人差があり、年齢や歯並びの状況などをみて歯科医師が判断します。インビザラインでは、マウスピースを交換することで徐々に歯を理想的な歯並びになるように動かしています。交換時期が来たにもかかわらず以前のマウスピースを使い続けていても、歯並びは改善しません。

また、自己判断でマウスピースを交換すると、痛みが出たり噛み合わせが悪くなったりする可能性があるので控えましょう。

インビザラインの正しい装着方法と注意点

ビックリマーク

インビザラインで矯正治療を進めるうえで噛み合わせの悪化を防ぐには、マウスピースを正しく装着することが大切です。また、治療中のトラブルを回避するため、マウスピースの取り扱いにも注意しましょう。

インビザラインの正しい装着方法

インビザラインを装着する際は、以下を意識して正しく装着しましょう。

  • 1日20時間以上装着する
  • 指定された交換時期を守る
  • しっかり奥まで装着する

装着時間や交換時期は、歯科医師の指示を守りましょう。マウスピースは浮いたまま使用すると正しい治療効果が得られません。マウスピースを装着する際は、指でしっかりと押して歯に隙間がないか確認しましょう。マウスピースが途中までしかはまっていないのに噛み込んで装着するのは、変形や破損の原因になるため避けてください。

最後にチューイーを噛みましょう。チューイーは、弾力のある素材でできたロール状のチューブで、噛むことで歯とマウスピースの密着度を高められます。

インビザラインを装着しているときに注意すること

インビザラインで矯正治療を行なっているときの注意点は、以下のとおりです。

  • マウスピースを装着したまま飲食をしない
  • 紛失や破損をしない
  • むし歯や歯周病に注意する

詳しく解説していきます。

マウスピースを装着したまま飲食をしない

マウスピースを装着したまま飲食をするのは、破損や変形などの原因になるため避けてください。「飲み物であれば問題ない」と思いがちですが、マウスピース装着中に飲めるのは、基本的には水のみです。甘い飲み物は、マウスピースと歯の間に糖分が蓄積されむし歯の原因になります。

また、ワインやコーヒーなどの色素の濃い飲み物は着色する可能性があるため、マウスピース装着中には控えてください。インビザラインで矯正を行なっているときは、飲食の際はマウスピースを必ず外しましょう。

紛失や破損をしない

マウスピースの紛失や破損には十分注意してください。

マウスピースを外した際に、ティッシュなどに包んでそのまま捨ててしまうことがあります。紛失や破損した場合は再製作しなければならず、治療期間が長くなったり余計な費用がかかったりとあまり望ましくはありません。マウスピースを外した際には、専用のケースに保管するなどしてしっかり管理しましょう。

むし歯に注意する

むし歯の治療のために詰め物や被せ物をして歯の形態が変わってしまった場合は、マウスピースを再製作しなければなりません。

ワイヤー矯正と比較して、インビザラインはマウスピースを取り外せるため歯磨きがしやすいのが特徴です。フロスなどの補助器具も併用してむし歯を防ぎましょう。

インビザラインで噛み合わせが悪くなったと思ったら

マウスピース

噛み合わせの悪さを感じた場合はそのままにせず、すぐに対処することが大切です。

対応方法は以下のとおりです。

  • マウスピースの状態や使用方法を確認する
  • 歯科医師に相談する

詳しく解説していきます。

マウスピースの状態や使用方法を確認する

噛み合わせが悪くなったと感じた場合、まずはマウスピースの状態や使用方法を確認しましょう。マウスピースが変形・破損している場合は、歯に適切な力が加わっておらず噛み合わせが悪化している可能性があります。無理に装着せず、歯科医院へ連絡しましょう。

また、歯科医師が指示した使用時間や交換時期を守れていない場合も、予定通りに歯が動かず噛み合わせに影響が出ることがあります。装着する際は、マウスピースがしっかりと密着するようチューイーを使用してください。マウスピースの使用方法に誤りがあった場合は、歯科医師にその旨を伝え、指示を仰ぎましょう。

歯科医師に相談する

マウスピースの状態や使用方法に問題がないにもかかわらず、噛み合わせが悪いと感じた場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。

噛み合わせが大幅にずれている場合は、マウスピースを再製作し、歯並びや噛み合わせの修正を行なう可能性もあります。矯正治療によって歯が動いているため、噛み合わせが悪くなっている場合は治療が進むにつれて改善します。いずれにしても、不安を感じた場合には歯科医師に相談するのが良いでしょう。

まとめ

歯をいたがるビジネスマン

インビザラインで噛み合わせが悪くなることは基本的にはないため、安心して治療を進めてください。

ただし、矯正治療では、インビザラインに限らず、歯が動く過程で一時的に噛み合わせに変化が生じることがあります。不安を感じた場合は、歯科医師に相談しましょう。また、インビザラインの治療をスムーズに進めるためには、装着時間や交換時期を守ることが重要です。必ず歯科医師の指示に従い、正しく治療を進めましょう。

インビザラインに不安がある方や検討されている方は、浜田市にある「かずあきデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。